2015年7月19日日曜日

九州新幹線ホーム無人化について考える




九州新幹線新玉名駅のホームの無人化が検討されているという報道があったので、実際のところどうなのか考えて見ます。

九州新幹線新玉名駅とは?

新玉名駅は九州新幹線の駅で、新大牟田駅と熊本駅の間に位置します。九州新幹線開通時に出来た駅で、鹿児島本線の玉名駅から4kmほど離れています。

何故ホーム無人化検討に至ったか

『』内は毎日新聞2015.07.18報道の「JR九州:新幹線の新玉名駅 ホーム無人化の方針」より引用
『ホーム駅員配置を10月ごろに取りやめる方針を明らかにした。2016年度の株式上場を目指しており、赤字が続く鉄道事業のコスト削減が狙い。同社によると、新幹線駅のホーム無人化は全国で初めてという。』
理由としては報道にあるように、上場を目指しているので削れるものは削っておきたいという単純な理由です。これは九州新幹線だけの話ではなく、上場を目指すと発表のあった頃からJR九州の路線全体に対しこのような意思を明確にしています。

『新玉名駅の乗降客は1日約1000人で、新幹線駅としては比較的少ない。ホームの構造はほぼ直線で、同社は車掌の安全確認用モニターの設置などをすれば、無人化しても安全に支障がないと判断した。これにより、駅員数を16人から10人程度に減らせるとしている。』

Wikipediaによると1日の乗降人員は1219名で新幹線としての利用者は多くありませんが、利用者数では新玉名駅を下回る駅も存在します。そんな中で選ばれた理由は、九州新幹線でも見通しの良いホームだからという理由です。後述しますが、乗降の安全を考えたときホームの見通しのよさというのは大きなポイントです。なので、乗降客数より見通しに重点に置いたのだと思います。

また駅員数の部分に注目してもらうと分かりますが、ホーム上に常駐する2名を減らして無人化するだけで、駅全体を無人化するものではありません。

実際のところ実現可能なのか?

まず車両の長さですが、九州新幹線はN700系の8両が一番長い編成で約200mほどです。この長さは通勤電車10両分に相当します。10両編成の列車が運行する首都圏の駅では、日中は駅員がホーム上に立っていないことも普通で、車両の長さの面では問題は大きくないと思います。

次に見通しの問題です。先にも述べましたが見通しというのは重要で、カーブ駅などでは駅員が配置されることが一般的です。新玉名駅の場合はほぼ直線ですが、緩いカーブになっているのでやや不安な面があります。ただ、緩いカーブであればモニターで対処するのが一般的なので、ここも大きな問題ではありません。

さらに九州新幹線は可動式の柵が設置されていて、列車接近時以外は開かないようになっています。首都圏各駅はそういったものがなくてもホーム上の無人化していることを考えれば、安全性は高いといえると思います。

また、他社の例を見るとJR東日本などは新玉名駅より利用者の少ない地方新幹線駅を抱えていますが、今のところ無人化の予定はありません。単純に経営規模の違いによるものです。

結論としてですが、ホーム上を無人化するのは十分可能だと思います。しかし、ホームに駅員が立っていたときよりは安全性が下がるのも事実で、今のままだと単純に乗務員への負担が増えます。

現在JR西日本では画像認識で、ホームからの転落を検知するシステムの開発を行っています。そういった機械による補助で、乗務員への負荷を単純に増やさず無人化を検討する必要もあると思います。

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