2016年2月5日金曜日

「道南いさりび鉄道」ってどんな会社?




北海道新幹線開業により生まれる第三セクターの「道南いさりび鉄道」について紹介したいと思います。
記事作成日: 2015.12.04/記事更新日: 2016.02.05

江差線廃止区間を走るJR北海道キハ40系
北海道新幹線をバックに江差線廃止区間を走るキハ40

会社概要

「道南いさりび鉄道」は北海道新幹線開業によりJR北海道から切り離される江差線「木古内(きこない)~五稜郭(ごりょうかく)」間を運営する第三セクターです。

社名について

発足時は暫定的な社名として「北海道道南地域並行在来線準備株式会社」を使っていましたが、2015年1月1日に名称変更が行われて「道南いさりび鉄道」となりました。

「いさりび」とは津軽海峡で操業するイカ漁の漁船がイカを集めるために使う集魚灯の名称「いさり火」に由来するもので、6207件の公募から会社名選考委員会が地域からの意見や道外からの目線を加味して選ばれたそうです。

車両・列車

木古内付近を走るキハ40系普通列車
三セク移管後も使用される予定

・キハ40系ワンマン仕様-9両

運行形態としては江差線時代と同じく、五稜郭からJR北海道へ乗り入れ「木古内~函館」間となります。

JR北海道からワンマン仕様のキハ40系9両を譲りうけ、その車両で旅客営業する予定です。このうち2両は地域情報発信列車「ながまれ号」として、車内・外観の両方を改造した上で3月26日から営業となります。「ながまれ号」は普段はほかの車両と同様に運用されますが、観光団体向けに食事を提供出来るようにする予定です。

函館駅停車中のJR東日本485系3000番台特急白鳥
北海道新幹線で廃止となる
485系特急「白鳥」

北海道新幹線開業前の江差線は、地域輸送のキハ40系を使った普通列車、本州からの客車寝台列車「北斗星・カシオペア・トワイライトエクスプレス」や、電車特急などを使った都市間列車「スーパー白鳥・白鳥・はまなす」、電気機関車が牽引するJR貨物の貨物列車が走っていました。北海道新幹線開業後は青函トンネルのキャパシティもあり、都市間列車や寝台特急は廃止され、地域輸送のキハ40系とJR貨物の貨物列車が中心となります。臨時列車としては、JR東日本のクルーズトレイン「四季島」が通過する予定です。

路線について

運行区間: 木古内駅~五稜郭駅・12駅 37.8km (江差線)
管理駅: 11駅
全線交流電化20000V
全線単線

運行区間は江差線全区間にあたる木古内駅~五稜郭駅・12駅 37.8kmです。前身である江差線は2014年5月12日までは名前の通り北海道の「江差~五稜郭」間を結ぶ路線でした。1936年に全線開通した路線で、歴史ある路線です。しかし、利用客の減少を理由に「江差~木古内」間は函館バスへの転換が決まり、鉄道路線としては廃止になりました。残りの区間も第三セクターになるため、江差線は完全に消滅します。事務的な面でも路線の譲渡や引継ぎではなく、JR北海道は江差線を新幹線開業日に廃止という手続きをとっていて、道南いさりび鉄道が新規に開業するという形になっています。

線路は全線で単線ですが、本州との大動脈であるため、殆どの駅で行き違いが可能となっています。交流20000Vで電化されていますが、北海道新幹線開業に伴い旅客列車は気動車を使った普通列車のみとなるため、薩摩おれんじ鉄道と同じように貨物列車以外は電化設備を使用しない予定です。

設備・運営

必要な設備は整備・修繕を施したのちにJR北海道から譲りうけます。指令システム・車両基地はJR北海道と共同使用とし、保守設備もJR北海道からレンタルするなどとして、最低限の購入に留めます。

駅窓口業務は縮小します。木古内駅・七重浜駅・上磯駅は窓口業務を廃止し、定期券の駅周辺への委託と券売機の更新で対応します。五稜郭駅はJR北海道へ窓口の業務委託を行い、清川口駅・茂辺地駅・釜谷駅・泉沢駅・札苅駅は、現状通り簡易委託駅として引き続き営業されます。

運賃

運賃はJR時より1.3倍程度の値上げの予定です。JRへ乗り継ぐ場合は初乗り運賃が二重になってしまうため、利用者の多い「道南いさり火鉄道→JR函館駅」は定期と切符の乗り継ぎ割引が設定され、「道南いさり火鉄道→JR五稜郭~森駅」間は定期券のみ乗り継ぎ割引が設定されます。

赤字

開業10年での北海道や沿線自治体が負担する赤字金額は23億円を見込んでいます。

2 件のコメント:

mayora751 さんのコメント...

木古内から函館方面の連絡が、新幹線利用で「新函館北斗」から「函館ライナー」で函館へ行くのと、「道南いさりび鉄道」利用で直通で函館は時間的には大差ないようだと聞いています。
今回暫く振りにスーパー白鳥にて江差線を乗車しました。車窓風景はなかなかなもので、五能線の岩館ー大間越のように総立ちという訳には行きませんでしたが、カメラに収めている人も多かったようです。いずれにせよ人気路線である事は間違いないでしょう。
新幹線利用でも、木古内から「道南いさりび鉄道」を利用してくれる乗客が増えてくれるといいですね。「早い」という事に疑問をいだくこの頃です。

ttmjrm さんのコメント...

コメント有難うございます、YouTubeほうは拝見させて頂いています。
北海道新幹線の開業のメリットに対するデメリットは大きく、手放しに喜べないなと感じます。どこかを便利にすると他が不便になるというのは、鉄道に限らず交通ではよく見れます。その部分のフォローをどうするかは、とても重要ですよね。
また、江差線の景色ですが、海沿いを走ったりと良い景色です。夏は海を見ながら窓を開けると、爽やかな風を感じられて本当に気持ちがよいです。ビジネスの方は時間優先になってしまうのでそんな余裕はないと思いますが、観光目的の方たちにこの魅力が伝わって欲しいと思います。

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