2016年4月30日土曜日

国鉄型最後の輝き 新幹線開業で変る上越の列車たち




北陸・北海道新幹線の開業で上越の国鉄型も数を減らし風景もだいぶ変わってきました。そんな上越の列車たちについてレポートします。

さよならEF81形

日本海ひすいラインを走行するJR貨物EF81形
EF510形の代走で運用に就くEF81形
数年前まではまだまだEF81形が活躍していた北陸本線でしたが、第三セクターえちごトキめき鉄道になった昨年のダイヤ改正でトワイライトエクスプレスが廃止され、今年度のダイヤ改正でJR貨物のEF81形も運用が消滅しました。

日本海ひすいラインを走行するJR貨物EF510形
北斗星用だったEF510形500番台
JR貨物は16年度にEF510形の新製を行う予定はありませんが、昨年度の臨時寝台特急「北斗星」の廃止や寝台特急「カシオペア」の定期運用廃止で余剰になったEF510形をJR東日本から譲りうけ富山機関区へ配属しました。そのため16年度から富山機関区所属のEF81形の定期運用は無くなったというわけです。北海道新幹線の影響がこんなところで出ているのが面白いところです。

ただ、JR東日本から譲り受けたEF510形をすぐに運用できないので、ダイヤ改正から2週間程度はEF81形が運用に入っていました。その臨時運用も今ではなくなりました。私が撮影に訪れたときは4月半ばでしたが、たまたまEF81形が運用に入っていて本当にラッキーでした。

新顔のE129系

直江津で顔を並べるJR東日本E129系と北越急行HK100系とえちごトキめき鉄道ET127系の車両たち
一番左がJR東日本E129系
真ん中が北越急行HK100系、右がえちごトキめき鉄道ET127系
北陸新幹線開業までは新潟方面から乗り入れてくる列車と言えば115系、長野方面から乗り入れてくる車両も一部127系で基本は115系、富山方面からは455系や413系と国鉄型の宝庫だった直江津駅ですが、それも今や見る影もなくなりつつあります。

昨年のダイヤ改正からは妙高高原方面から乗り入れてくるえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの列車はJR東日本から譲渡されたET127系に、糸魚川方面の日本海ひすいラインの列車はET122形に変っていましたが、新潟方面からのJRの列車は115系でした。しかし、新潟方面からのJRの列車も新潟地区に投入されてるE129系が加わって、115系が減ってきました。国鉄型電車が直江津駅で見れなくなるのもそお遠くなさそうです。

共闘できるかJR東日本とえちごトキめき鉄道

上越妙高駅に停車する越乃Shu*Kura
えちごトキめき鉄道「上越妙高」駅に停車する
JR東日本「越乃Shu*Kura」
信越本線がえちごトキめき鉄道に移管された後も、北陸新幹線開業で上越の新たな玄関口となった上越妙高駅まで快速電車や特急「しらゆき」をJR東日本は乗り入れさせています。そういった意味では良好な関係を続けている両車は、季節の臨時列車やJRのジョイフルトレイン「越乃Shu*Kura」も乗り入れさせています。そんな中新たにえちごトキめき鉄道は自社のリゾート列車「雪月花」を「妙高高原~糸魚川」で運行開始しました。

えちごトキめき鉄道が「雪月花」を走らせるまではJRの臨時列車が乗り入れてくれればくれるだけありがたい話だったわけですが、今後はそうも行きません。自社のリゾート列車に人を乗せて儲けを出さなくてはいけないからです。とは言っても上手くやれば相乗効果も期待できるわけで、ライバル関係というよりはJRとの関係が新たな段階に入ったと言えると思います。二社間での緊密な連携プレイがどこまで出来るかが、今後の焦点になりそうです。

最後の485系定期運用

直江津駅に到着するJR東日本485系3000番台
最後の定期運用である
「糸魚川~新潟」間の快速電車
国鉄型最強の万能型特急電車485系も最後を迎えようとしています。北海道新幹線開業までは特急「白鳥」として「新青森~函館」間で485系最後の特急定期運用がありましたが、それも今はなくなりました。そんな中最後の485系定期運用として残っているのが「糸魚川~新潟」間の快速運用です。北陸本線がえちごトキめき鉄道に移管された際に、普通列車がディーゼル車両のET122形に変更されその他特急が廃止されたため、「糸魚川~梶屋敷」間のデッドセクションを通過する最後の定期電車でもあります。

E653系の数の問題で首の皮が繋がった485系ですが、そう長いとも思えません。南は九州・北は北海道と全国を駆け抜けた万能特急として、私は愛着を持っています。まだまだ頑張って欲しいとは思いますが、最後の時は刻々と近づいているようです。


国鉄型から最新のE129系まで直江津駅で動画も撮影してきました。お時間のある方は是非こちらもどうぞ。

2016年4月28日木曜日

東武アーバンパークライン約4キロ複線化へ 1~2分時短か?




東武鉄道は2016年4月28日に東武アーバンパークライン(野田線)「逆井~六実」間3.9kmを複線化すると発表しました。工事は2016年度より開始し、2019年度完成を予定しています。

時間短縮効果は1~2分か?

野田線を走る8000系
アーバンパークラインでまだまだ活躍する
東武8000系
東武アーバンパークライン(野田線)は多くの区間が複線化されていますが、一部単線区間が残っています。「春日部~運河間」と「逆井~六実」の2区間です。

今回複線化されるのは「逆井~六実」間です。同区間は日中の行き違いで長時間の停車はありませんが、運行本数の多くなるラッシュ時にはどうしても行き違いの時間が発生してしまいます。実際運行してみないと何ともいえませんが、朝を中心に1~2分程度早くなりそうです。

東武アーバンパークライン全区間「大宮~船橋」のうち、柏駅が事実上の境界駅になっており、「大宮~柏」と「柏~船橋」の2系統に分かれています。今回の工事で「柏~船橋」間においては全線複線化が完了し、ラッシュ時の時短以外にも「柏~船橋」間のダイヤ乱れ時にも効果を発揮しそうです。

現地のレポートをお届けしたいとおもっているので、取材が完了次第このページを更新したいと思います。

2016年4月21日木曜日

東武鉄道がC11形蒸気機関車の運行を発表




2015年8月10日に東武鉄道は2017年度から「下今市~鬼怒川温泉」間でのSLの運転を目指すと発表しました。
記事作成日: 2015.08.10/記事更新日: 2016.04.21

C11形をJR北海道よりレンタル

函館本線桔梗駅を通過するSL函館大沼号
最後の運行となった2014年度の
SL函館大沼号でのC11形の様子

東武鉄道は日光・鬼怒川地区を盛り上げるために2017年度を目処に「下今市~鬼怒川温泉」間12.4kmでSL運行を目指すと発表しました。

JR北海道では相次ぐトラブルにより、保守に手間がかかり利益につながらない上に、人的資源も消費するSLの運行が難しくなっていました。そのため2014年度でSLの運行を全て終了する判断が下されました。そうして動体保存状態となったJR北海道の「C11形207号機」を、東武鉄道が借り受ける形で運行を予定しています。

現在中小私鉄でSLの運行をしている路線はありますが、大手私鉄での運行はありません。

気になる客車や補助機関車

SLだけではお客さんを乗せて走ることは出来ないので、当然客車が必要となります。しかし東武鉄道は客車を保有していないので、新たに用意する必要があります。普通に考えればJR北海道で運行時に牽引して客車も一緒に借り受ければ良いわけですが、客車などはJR北海道以外から入手すると2016年4月21日発表されました。

導入車両
蒸気機関車: C11-207号機(JR北海道)
車掌車: ヨ8634(JR貨物)、ヨ8709(JR西日本)
客車: スハフ14-1・5、オハフ15-1、オハ14-1、オロ12-5・10(JR四国)
ディーゼル機関車: DE10-1099号機(JR東日本)

客車はJR四国より14系・12系客車を6両導入となります。元々はJR東海がユーロライナーなどに使っていた車両のようです。(詳しくは記事下部リンクも参照)さらに車掌車としてヨ8000形をJR貨物とJR西日本から1両づつ導入します。JR西日本のヨ8000形は最後の1両だったはずなので、これで形式消滅となります。さらに補助機関車用としてDE10をJR東日本より導入します。この車両は大宮駅で入換え用として活躍していた車両のようです。

函館本線桔梗駅を通過するSL函館大沼号
SL函館大沼号のエンド側
さらに転車台もJR西日本所有の長門市駅転車台を下今市へ、三次駅転車台を鬼怒川駅へ移設する予定です。

検修・乗務要員の育成開始を発表

東武鉄道は2016年1月21日にSLの検修・乗務要員の育成を開始したと発表しました。

SLの全般・交番・仕業検査などについて検修要員8名が、2016年1月20日からJR北海道苗穂工場・釧路運輸車両所で。SLの構造・取り扱いなどについて機関士要員が2016年1月5日から秩父鉄道列車区で2名・大井川鉄道新金谷乗務区で2名ずつ。SLの構造・投炭・ボイラーについて機関助士要員2名が、2016年1月7日からJR北海道釧路運輸車両所で教育を開始ししました。

今回の養成にあたりJR東日本の協力が無いことや、全般検査についても教育を受けることなどから分かるように、機関車の整備はJRへ委託せず行います。南栗橋に整備可能な設備を設けます。

外部リンク
「SHIKOKU'S WORLD」さんより

2016年4月13日水曜日

JR北海道車両更新ロードマップ発表 721系・キハ281・283も更新へ




2015年3月20日にJR北海道は「安全投資と修繕に関する5年間の計画」というものを発表しました。その中から車両更新に関することをピックアップしたいと思います。
記事作成日: 2015.03.20/記事更新日: 2016.04.13

白石駅へ到着する千歳線721系
今回初めて置き換えが触れられた
721系近郊型電車

車両更新概要

計画書によると、設備更新や修繕を先送りしていた状態であり、定期的に車両を置き換えるようなライフサイクルに基づく更新などは行っていませんでした。そのため大量の置き換えが必要な状態です。

そういった状況を踏まえての置き換えや修繕のほかに、列車速度制限や運行削減などを考えているようです。

2015~2020年


千歳線を走るスーパーカムイ785系
置き換え予定785系

・キハ183系0番台34両→キハ261系へ(2016~17年)
・785系27両を青函789系で置き換え(2017~18年)
・キハ40置き換え用量産先行車2両(2018年完成予定)

キハ183系と785系特急電車の置き換えは1月の定例記者会見で発表済みですが、詳細が発表されました。キハ183系は1月の会見時より4両増えて34両がキハ261系により2年間で置き換えられます。

785系については1月の会見時の全37両より10両減って、27両が「スーパー白鳥」で使われている789系(以後青函789系と呼びます)によって2年間で置き換えられます。

785系は5両編成が基本となっているので、2編成10両が置き換えられずに残ると思われます。青函789系は2016年3月の北海道新幹線開通により「スーパー白鳥」が廃止される見込みのため、それ以後余剰車両となります。その余剰となった青函789系で置き換えをします。青函789系は6両編成を基本としていますが、785系や789系1000番台は5両編成での運行です。1年間の空白期間中に、5両編成化改造などが行われるのかもしれません。

キハ40については量産先行車2両を作り、2年間試験をした後で置き換えとなります。また、量産先行車について、JR東日本と共通仕様の電気式気道車で置き換えると発表がありました。詳しくは関連記事をお読みください。

2020年以降


千歳線恵庭駅を通過するキハ281系
千歳線を走るキハ281系
2020年以降は古い車両から置き換えが始まる

・721系順次置き換え開始
・キハ40系順次置き換え開始
・183系全車両とキハ281系・キハ283系を順次置き換え

721系は1988年から製造されたので、30年を過ぎての置き換え開始になります。高速運転や大雪を考えると車両の老朽化は激しそうです。

キハ40は上で紹介した通り、先行量産車の試験を経て2020年から置き換え予定です。車両数は置き換え車両より少なくなる予定です。

残りのキハ183系全ての置き換えが開始され、振り子式であるキハ281系とキハ283系も順次置き換えられます。キハ183系0番台の置き換えと違いどんな車両で置き換えるかは発表していないので、新形式での置き換えかキハ261系かは気になるところです。

2016年4月13日にJR北海道より「特急車両の老朽・劣化の状況について」という題でプレスが発表されました。それによると特急車両は通常車両より製造費が高いこと、高速道路の延伸などで利用客が減少していること、寒冷地・長距離走行で劣化が早いなどから全ての置き換えは困難と発表されました。さらに北海道新聞から4月12日に「オホーツク」「サロベツ」の減便を検討しているとの報道もありました。

北海道も本州と同じように札幌への一極集中で、地方の人口の減少は加速しています。そこにJR自身も述べた気候条件・経営問題・高速道路の延伸が追い討ちをかけている状況です。利便性を維持となると最低限の減便と減車という方向で、特急車両の新造計画は立てられていくのではないでしょうか。

※関連記事
キハ183と785系の置き換え発表 どうなる789系とキハ283系
JR北海道新型気道車の概要発表 JR東日本と共通化へ
JR北海道 2016年春より運行本数・駅削減

2016年4月6日水曜日

寝台特急カシオペア 団体臨時で運行継続へ




寝台特急カシオペアが北海道新幹線開業の3月26日までには定期運行の終了し、それ以降は団体臨時として運行することについて紹介します。
記事作成2015.06.03/更新2016.04.06

上野駅に到着する寝台特急カシオペア
寝台特急カシオペア

カシオペア・はまなす定期運行は新幹線開業まで

まず今後について簡単に説明します。

下り北斗星の最終運行日である2015年8月21日に2月までの運行計画が、12月18日には3月の運行計画がJR東日本・JR北海道より発表されました。はまなすは最低限の運休で上りの時刻変更のみ、カシオペアも3月20日「札幌発→上野行き」の最終運行日までは現在とほぼ同じ体制で運行されます。

新幹線開業後についてはJR北海道とJR東日本から、急行はまなすと共に定期運行終了の発表がされました。そして2016年2月18日にはカシオペアが団体臨時列車として運行続けることを、各種報道機関が報じ、2016年4月6日にはJR東日本が正式に運行を発表しました。臨時列車としては6月4日か運行を開始します。

それでは各経緯を見ながら、今後についても紹介したいと思います。団体臨時の情報については以下の紹介記事をご覧ください。
※関連記事寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始

青森県などは運行継続を要望

『北海道新幹線の走行試験と調整しながら、下半期も運行したい―と前向きな回答があったという。一方、2015年度末の北海道新幹線開業後のカシオペアの運行については、「JR貨物やJR北海道と調整が必要」などとして明言を避けたという。』
『』内はデーリー東北新聞社ウェブ版の2015年6月3日の記事「「カシオペア」10月以降も運行継続 青森県など要望にJR東日本回答」より引用したもので、青森県・岩手県のカシオペア運行の要望に対するJR東日本の回答です。

なぜ青森県が存続を求めたかと言いますと、青森県は東北新幹線の延伸により第三セクターとなった青い森鉄道へ多額の援助を行っています。そしてJR東日本やJR貨物の列車が同路線通る際、通行料を支払っています。この通行料は結構な額です。2013年度のJR東日本から青い森鉄道への支払額は3億8800万円で、青い森鉄道の旅客運輸収入のうち約18%になります。

つまり、寝台特急の運行本数が削減されると青い森鉄道は収入が減り、多額の援助を行っている青森県としても困るため存続を求めているのです。これは三セクを補助する他の県も一緒で、岩手県のほか北海道新新幹線開業後を見据えて北海道もJR東日本とJR北海道へ寝台特急の運行継続を求めています。

なので、運行本数の多い「北斗星」廃止だけでも大きな収益減なので、カシオペアだけでもと存続を求めるのは分かります。

3月以降も要望したが・・・

『北海道新幹線開業後のカシオペアの運行について同社は「JR北海道単独での運行は難しい」との認識を示し、「今後、JR東日本などと協議をしていく」と回答したという。』
『』内はデーリー東北新聞ウェブ版2015年7月16日の記事「JR北海道に「カシオペア」維持要望 青森県、岩手県など」からの引用ですが、青森県・岩手県の来年3月以降の要望に対し、JR北海道はかなり渋い答えをだしました。

前回の継続要望に続き、再度JRへ要望を提出しました。寝台列車の存続要求は以前からずっとしていることなので、存続を要望したからどうこうなるというわけではないのが現実です。なので、JR各社のやる気次第というわけになるのですが、JR東日本がクルーズトレイン「四季島」の北海道乗り入れ自体にはポジティブな発言をしてるのに対し、カシオペアの運行に関してはネガティブな発言していることや(関連記事のカシオペアは本当に老朽化しているかを参照)、JR北海道が多くのことをやる余力がないのが大きかったと思います。

北海道新幹線開業で廃止へ

※1『札幌―上野間での運行を実質的に廃止する方向で調整していることが1日、分かった。年に数往復程度、臨時運行させる可能性がある。』
※2『JR東日本とJR北海道は、来年3月に予定している北海道新幹線の開業に合わせて、寝台特急「カシオペア」(上野―札幌)を廃止する。』 
※1内は北海道新聞2015年9月2日報道の「「カシオペア」実質廃止 「はまなす」「白鳥」も JR2社調整」 から、※2は朝日新聞デジタル2015年9月15日報道の「「カシオペア」廃止へ 北海道新幹線開業で機関車使えず」からの引用です。

9月に入り廃止の報道が出てきました。9月2日の報道では「方向で調整」とやや含みのある表現でしたが、9月15日の報道では「廃止する」という断定的な口調の報道がされました。しかも、朝日新聞や産経新聞という大手新聞社からの報道です。

廃止報道では多くの方が想像してた通りのもので、北海道新幹線開業に合わせて廃止。クルーズトレインとして年数回の乗り入れを検討するというものです。廃止の理由としては、機関車を調達することが難しいことが決定打となりました。それ意外としては、カシオペアの遅れが新幹線に影響する懸念などもあったようです。

近年の夜行列車廃止では、公式な発表より先に新聞に情報を小出しして、その後正式に廃止の発表を出す場合がよくあります。今回も同じ流れとなりました。2015年9月16日にJR北海道北海道新幹線開業日に関するプレスで、急行「はまなす」とともに「カシオペア」の定期運行の廃止が正式に発表されました。

そして2015年12月18日にダイヤ改正の発表と合わせて、3月の運行計画が発表されました。運行本数も大きく減ることなく運行されます。「上野発→札幌行き」の列車は上野基準で3月19日、「札幌発→上野行き」の列車は札幌基準で3月20日が最終運転日となります。3月22~25日の期間で地上設備の切り替えのがあるため、ダイヤ改正より一足早く廃止となります。

3月以降は団体臨時列車として運行開始

『JR東は廃止後、管内を周遊する列車としての活用を検討する一方、北海道への運行継続を模索。関係者によると、JR貨物が新たに開発した機関車を六月以降、青函トンネルを走るため借り受け北海道も運行できることになったという。』
※『』内は東京新聞2月18日報道の、「カシオペアが6月にも復活 JR東日本、団体列車に」より引用です。

難しいとされてきたJR貨物所有の青函トンネル用EH800形の貸し出しが可能になったということで、3月以降は団体臨時列車として運行を継続されることが報道されました。JR北海道は乗り入れに継続して否定的でありましたが、JR東日本はクルーズトレインについては積極的な意見をだしたりしていました。私の想像ですが、JR東日本の働きかけが大きかったのではないかと思います。

運行の詳しい日程については不明ですが、北海道乗り入れはお盆や年末年始などの物流が少なくなり機関車の運用に余裕が出る時期が中心になるのではないかと思われます。JR東日本管内の周遊運行も行う可能性が高いことを考えると、北海道乗り入れは年間でも数えるほどとなるのではないでしょうか。

いつまで走るのか?

定期運行最後の映像

一先ず運行の継続が決まったカシオペアですが、何が問題で定期運行を終了することになったかを見ながら、今後の運転について予想していきたいと思います。

青函トンネル区間が一つの障壁

以前に細かく書いた北斗星廃止に関する記事も参考にして頂きたいのですが、「カシオペア」の運行で問題となっているのは青函トンネルを含む共用区間です。新幹線開業後は共用区間での新幹線や貨物列車とのダイヤの問題と、新しい電機機関車の問題があります。

北海道新幹線が開業すると、夜間の整備を今まで以上に念入りな保守が必要なために、今までより深夜の運休時間をとる必要が出てきます。共用区間は新幹線の他に貨物列車も沢山走っているため、その合間を縫って運行するしかありません。そのためダイヤ面での調整が、今より難しくなってしまいます。しかし、お盆や年末年始などは物流量が減るため運行の余地が無いわけではありません。

もう一つの問題としては、北海道新幹線の開業で今使っている電気機関車が使えなくなることです。予算が逼迫してるJR北海道は、夜行列車数本のために機関車製造の費用を捻出することは出来ません。そこで考えられるのはJR貨物からのレンタルです。技術面で言えば、貨物用機関車での運行も可能です。平時は貨物だけで手一杯ですが、お盆などの物流が減る時期は余裕が生まれます。その時に限定して機関車を借りることで、運行継続に漕ぎ着けました。

国からの補助金の関係で使途が決まっているために、貨物以外での運行は難しいという話もありましたが、これは大丈夫だったようです。

車両については関連記事も参考にして頂きたいのですが、JR東日本の社長が老朽化しているため廃車にしたいとネガティブな発言をしています。この点も見逃すことが出来ない部分ではありそうです。

クルーズトレイン四季島は正式に乗り入れを発表

JR東日本が正式発表したクルーズトレインのコースにて、北海道への乗り入れが正式に発表されました。なので、2017年からは「四季島」が乗り入れることが確定しています。

「四季島」の乗り入れと車体の寿命が焦点か

「四季島」が乗り入れるにあたり、EH800形を必要とするかが一つ目の焦点です。「四季島」は最新の技術が詰まった車両で、在来線であれば電化・非電化問わず走行することが可能です。それでも、技術的にも特殊な青函トンネル区間をEH800形を使用せずに通過するのは難しいと想像できます。

その場合「カシオペア」と「四季島」が機関車を食い合ってしまうことになるため、優先度的に「カシオペア」の乗り入れは断念するしかありません。

車両の寿命ですが、「カシオペア」用の客車は客車としてみれば若手です。しかし、目に見える歪みが出ていたり、一編成だけという特異性もあり使い勝手がだいぶ悪くなっている可能性があります。そのため使い倒すよりは、比較的早く廃止にしたほうが得という判断もありえると思います。

以上の点をふまえると「トワイライトエクスプレス」同様に、クルーズトレイン運行開始後に廃止というのは十分ありえると思います。乗ることは難しそうですし、記録として早く撮影などしておくほうが良いかもしれません。

北斗星が廃止になり寂しい限りで、クルーズトレインに庶民は中々乗れそうにありません。寝台特急も本当に遠いものになってしまいましたね。団体臨時になっても庶民も乗れる寝台特急ということで営業を続けて欲しいものですが、果たしてどうなるでしょうか・・・

※関連記事
寝台特急カシオペアラストランとその後
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カシオペアは本当に老朽化しているのか?
最後の夜行急行「はまなす」の魅力と今後
JR東日本クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」を紹介
寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始

2016年4月1日金曜日

丸の内線新車など 東京メトロ16年度事業・中期経営計画発表




2016年3月28日に東京メトロは平成28年度事業計画と2016~2018年度の3年間分の中期経営計画を発表しました。二つの発表から車両関係を中心にピックアップして紹介したいと思います。

池袋駅停車中の丸の内線02系
置き換えが発表された02系

車両関係

新型車両

銀全線→16年度投入完了
丸の内線→18~22年度投入予定
日比谷線→16~20年度投入予定
千代田線→17年度投入完了

リニューアル

東西線17編成→21年度完了予定
南北線8編成→16~18年度完了予定

新型車両については以前から発表されていたものの他に新たに発表されたのは、丸の内線の新型車両です。現在丸の内線で運行されている02系は1988年から運行を開始された車両で、まもなく運行30年を迎えるかという具合です。しかし、初期車に関しては内装・制御装置を含む大規模な改修が行われ、一般的な鉄道会社であれば新車は投入しない状態です。しかし、東京メトロは全53編成を新型車両に置き換える予定です。無線信号システムCBTCを2022年度より使用予定とあるので、この関係も大きいのではないでしょうか。舵操舵台車を採用するとあるので、銀座線1000系をベースとしたものになりそうです。

関連して銀座線・丸の内線の第三軌条の電圧を600Vから750Vへ昇圧する予定です。これにより列車の走行安定性向上・消費電力削減・環境負荷低減が出来るとしています。現在日本国内で鉄軌道と第三軌条による組み合わせで運行している鉄道会社のうち、600Vを採用しているのは東京メトロと名古屋市交通局ですが、700V化で名古屋市交通局のみとなります。

別途プレスでも発表されましたが、南北線9000系のうち編成がリニューアルされます。リニューアルされるのは9000系全21編成のうち、A編成・B編成と呼ばれている初期製造の1次車8編成となっています。外装のステッカーや制御装置がSiCを使った最新のもに更新されるほか、1次車だけの特徴だったクロスシートが撤去され一般座席やフリースペースに変更される予定です。

ホームドア関係

ホームドアについては、今まで設置時期が明かされていなかった千代田線と日比谷線が発表されました。千代田線が18~20年度、日比谷線が20~22年度です。田園都市線の6扉車が廃止されるなど環境が整い始めている半蔵門線に関しては、時期は発表されませんでした。しかし、日比谷線・東西線・半蔵門線の3路線のうちオリンピック会場に近い駅は、先行してホームドアが設置されると発表されました。

東武東上線・野田線ダイヤ改正レポート




2016年3月26日のダイヤ改正で、運行体系が大きく変った東武東上線と野田線についてレポートします。
記事作成日: 2016.03.26/記事更新日: 2016.04.01

Fライナー運行開始

東武東上線ふじみ野駅に到着する東急5050系
東上線内を走る
Fライナー運用の東急車
東武東上線では地下鉄直通の優等列車が森林公園まで運行を開始し、これがFライナー命名されました。このFライナーには東武車以外にも運用へ就くため、今まで川越市までしか見られなかった東急・東京メトロの車両が森林公園まで運行されます。鉄道趣味としては本当にありがたい限りです。直通会社間の車両の走行距離の関係か、Fライナーには東急・東京メトロ車が中心に運用へ入ります。

東武東上線ふじみ野駅に到着する東京メトロ10000系
Fライナー運用のメトロ10000系
種別に「F」マークがある
今まで東上線の急行と言えば東上線だけを走るものでしたが、ダイヤ改正からはそうではなくなりました。そのため、地下鉄に直通する急行列車は急行の横に「F」のマークがつくようになりました。ちなみに、Fライナーにどこの鉄道会社の車両が入るかは時刻表で知ることが出来ます。列車番号の最初がTだと東武車・Kだと東急車・Sだと東京メトロ車が入ります。要は今までの普通の直通運用と同じ見かたで分かるというこです。ポケット時刻表か、ネットのえきから時刻表で列車番号は調べられます。

坂戸駅で東武車と並ぶ東急5050系
快急行運用の東急車
坂戸駅でのツーショット
さらに、朝は森林公園行き3本・夕方は元町・中華街行きが2本と限定的な運行本数ではりますが、東上線内快速急行での運行も開始されています。こちらは種別に「F」のマークは入らないようです。

運行初日のFライナーの動画

私も「F」ライナーに乗って東上線を利用したりもしましたが、休日ということもあり混乱は無かったようです。ただ、大規模なダイヤ改正で準急の接続などが大きく変ったので、平日は思ったのと違う列車に乗ってしまう人も多そうです。ここで私ごとですが、撮影ご一緒になった方お疲れ様でした。今日も楽しく撮影できてとても気持ちよかったです。

TJライナー朝ラッシュ運行開始

車窓を中心とした初日の映像

3月28日から朝もTJライナーの運行が開始されました。運行初日のTJライナー4号に乗車してきました。

東武東上線坂戸駅TJライナー乗車位置
坂戸駅の乗車位置目標
池袋から乗る場合は前より後ろよりの大まかな乗車号車が指定されている程度ですが、朝のTJライナーは例えば森林公園の場合5・6号車というように、乗車駅によって細かく指定されています。さらに、乗車口は検札をホーム上で行う関係で、特定のドア位置が指定されています。検札は駅員が目視だけではなく、タブレットPCにワイヤレスで接続したQRコードリーダーを使用します。

停車駅は「森林公園・東松山・坂戸・川越・ふじみ野・池袋」で、乗務員交代なしで川越市駅を通過する東上線では珍しい列車です。ただし、朝の運転ということで所要時間が上り最速のTJライナー4号が「森林公園~池袋」間53分と、下りTJライナーより6分ほど所要時間は多くかかります。

上りTJライナー運行初日配られた粗品
駅で配られた粗品
ここからは乗車レポートです。文中にあるタイムコードはYouTubeの動画のものです。お時間のある方は映像もあわせてご覧ください。

TJライナーに使われる50090系は朝1本目のTJライナー2号に使われた車両を回送してTJライナー4号にあてたため、森林公園の発車ホームに入線したのは、発車の3分ほど前に到着です。(0:05)森林公園駅での検札はわりとギリギリで列車が入線するちょっと前に行われました。しかし、森林公園駅で並んでいたのは20名も行かない程度だったので、すぐに検札は完了しました。

森林公園を出発し、次の東松山を出発すると列車は快調に飛ばします。川越市駅通過時ですが、若干速度を落すものの通常の通過駅同様に徐行はせず通過していきます。(1:39)川越駅・ふじみ野駅は乗車人数も多いためかダイヤ上の停車時間より少し多く停車していたように感じました。森林公園駅・東松山駅・ふじみ野駅は3駅まとめて5・6号車が割り振られていたのですが、結局一番多く乗ってきたのはふじみ野駅でした。体感ですが、ふじみ野駅で6~7割座席が埋まったといった具合です。

池袋で発車を待つ東武50090系510092F
池袋到着後回送表示で発車を待つ
50090系
ふじみ野駅を出ると終点の池袋です。ラッシュも終わりかけということもあり、最後までノロノロ徐行するようなことはありませんでした。池袋到着前には車掌がダイヤ改正の案内や、下りTJライナーのご利用を待っているなどの主旨の放送が行われました。(5:51)池袋到着後TJライナーで使われた車両は営業運行はせず、そのまま回送となり出発していきました。(9:26)

野田線急行運転開始


東武野田線(東武アーバンパークライン)も今回のダイヤ改正で大きな変化がありました。それは「大宮~春日部」間の急行運転です。毎時2本の運転で、追い越しは無く普通列車の合間を縫うように走っています。

東岩槻駅を通過する8000系の急行列車
8000系を使用した急行
野田線の急行にも乗ってみましたが、追い抜きは行わないので皆来た列車に乗ってるような感じでした。東上線のダイヤは非常に複雑になってしまいましたが、こちらは「大宮~春日部」間に急行を補完する普通が運行されたことでダイヤの変化は小さく、混乱は少ないのかもしれません。

大宮駅も春日部駅も野田線のホームは1面2線で、折り返し設備に不安が無いとは言えない部分があります。ダイヤの乱れた時には、折り返しの運用面がやや厳しくなっているので、その点がどう影響出るかは気になる点です。

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