2016年12月23日金曜日

JR2017年ダイヤ改正 北海道大幅変更・蓄電池車続々登場




2017年3月4日に実施されるJRのダイヤ改正より気になるものをピックアップしました。やはりJR北海道が一番大きな変更が行われています。
記事作成日: 2016.12.17/更新日: 2016.12.23

JR北海道

美々駅付近を走る789系1000番台
美々駅付近を走る
789系1000番台

789系投入でライラック復活

789系投入で「スーパーカムイ」が消滅し、「ライラック」と「カムイ」という名称となります。

北海道新幹線の運行開始で「スーパー白鳥」で使われていた789系が余剰となっており、この車両が札幌圏に投入されます。「スーパーカムイ」などで使われている789系1000番台が5両に対し、789系は6両が基本となっています。そのため789系を使用した列車が「ライラック」、789系1000番台を使った車両を「カムイ」とし、車両によって名称が変わります。

運行区間については、「ライラック」と「カムイ」は「スーパーカムイ」と原則同じとなります。

「ライラック」という名前は旭川~室蘭間で2007年まで走っていた特急の名称です。廃止直前などは札幌~旭川を結ぶ特急として運行していたので、その点でも分かりやすいと思います。

運行区間縮小で大雪復活

JR北海道では老朽化した車両を置き換えるべく、新型車両の投入を続けています。しかし、資金的に一気に置き換えることが難しいだけでなく、現在の保有車両数と同じだけ投入するのも難しい状況です。そこで車両を減らしても本数を維持できるように、一部特急列車も運転区間縮小が行われます。

札幌~網走間で4往復運行している「オホーツク」を2往復に減便し、旭川~網走間に特急「大雪」2往復が設定されます。この「大雪」は旭川で「ライラック」と接続するので、乗り換えで札幌へ行くことが出来ます。

札幌~稚内間では「スーパー宗谷」2往復と「サロベツ」1往復が運行されていますが、札幌~稚内間を走る「宗谷」1往復と旭川~稚内間の「サロベツ」2往復に変更となります。「サロベツ」については「大雪」同様に、旭川で「ライラック」に接続となります。

「ライラック」と接続する「大雪」と「サロベツ」ですが、現在の「オホーツク」と「サロベツ」と比べても札幌までの所要時間は同程度になります。

「大雪」という名前も、以前急行で使われていた名前です。こちらも復活した「ライラック」と同じく、以前は札幌~網走間だったのが縮小されての復活です。こちらいについては1992年のダイヤ改正で廃止されたので、「ライラック」のような紛らわしさは無さそうです。

美々駅など10駅廃止

千歳線美々駅、根室線島ノ下駅・稲士別駅・上厚内駅、釧網線五十石駅、函館東山駅、姫川駅、北豊津駅、蕨岱駅の10駅が廃止となります。

JR北海道の経営悪化で駅の見直しも進めていますが、今回の駅廃止は仕方ないというのが正直なところです。いくつかの駅について調べてみると、あまり悲惨な状況が分かります。なんと乗車人員の平均が0人の駅があるのです。この中では一日数人の乗車がある美々駅がマシという状況なのです。人が乗らなければ駅は要りませんし、乗車人員0人の駅の廃止については当然の流れなのではないでしょうか。

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JR東日本

蓄電池車量産開始

今まで烏山線で1編成のみ活躍していた蓄電池車EV-301系ですが、烏山線へ3編成の投入でキハ40系列が全て撤退します。

さらにJR九州の車両ベースの蓄電池車EV-801系の男鹿線での運行が予告されていましたが、2日2往復の運転に決まりました。運行開始日については、今後発表されます。

EV-301系によるキハ40系列の置き換えはだいぶ前から決まっていましたが、あまり大きな発表をしないダイヤ改正発表で公表されたので少し驚きました。これで関東圏で見れるキハ40系は無くなり、少し残念です。また、烏山線は後述する若松線と同じく蓄電池車のみで運行する初の路線となるわけですが、この実績が今後の普及にもかかわってくるので、今後も注目したいところです。

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JR東日本 新型蓄電池車EV-E801系男鹿線へ投入

さよなら485系定期列車

えちごトキめき鉄道に乗り入れる形で運行する、「糸魚川~新潟」間の快速列車が廃止となります。その代替として土休日のみE129系2両を使った「直江津~長岡」間の快速列車が運行されます。

「糸魚川~新潟」間で運行されている快速列車には、全国でもこの列車だけに485系が使用されていました。この列車の運行終了で、全国を駆け巡った485系の定期列車の歴史に幕が閉じられます。更に、近い将来485系自体も全廃となると予想されます。糸魚川~梶屋敷間にデッドセクションがありますが、この区間がえちごトキめき鉄道に移管された後は、この区間を貨物を除くこの区間を通過する電車はこの快速列車だけでした。北陸本線以来の歴史としても、区切りとなりそうです。

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JR東海

東海道新幹線「のぞみ・ひかり」の定期列車が全てN700Aとなります。

昨年N700系のN700A化工事も全車両完了し、JR東海保有の新幹線車両はN700Aと700系のみとなりました。今後はN700Aと新型車両N700Sの投入で700系が置き換えられる予定で、着々と東海道新幹線での700系引退が近づているのを感じます。

JR西日本

山陽新幹線デジタルATCへ

新幹線各路線のデジタルATC化が進み最後に残っていた山陽新幹線ですが、今回のダイヤ改正でデジタルATCとなります。新大阪~博多間で「のぞみ」「みずほ」が1分の短縮、「こだま」についてはなんと15分もの短縮となります。停止位置や速度制限までのブレーキの計算方法が変わるので、乗り心地についても向上します。

京都線・神戸線新快速12両化へ

本数の半分以上が8両編成の京都線・神戸線の新快速ですが、全ての列車で12両編成となります。1編成あたりでも1.5倍の輸送力になるので、なかなか座れない上に狭苦しい思いをすることも少し減りそうです。

可部線延伸へ

2003年に可部~三段峡間が廃止されましたが、可部~あき亀山として復活します。1.6kmの短い延伸ですが、ここ最近廃止ばかりの多い鉄道業界では明るいニュースです。

JR四国

他社のような大きな変化はなく、時刻の細かい変更など小規模な変化にとどまるようです。

JR九州

若松線も蓄電池車に

JR東日本とは別に設計・開発がすすめられた蓄電池車の819系が本格運行となります。これにより若松線で使用されているキハ40系系列が撤退します。

特急「かわせみ やませみ」運行開始

特急「かわせみ やませみ」は通常の特急と異なり、JR九州がD&S列車と呼ぶ観光を強く意識した列車です。そのため車両は古いキハ40系ベースとし、大幅に車内や外装を更新したものとなります。

運行区間は熊本~人吉間で、一日3往復の運転を予定しています。

JR貨物

増発・増結・延長運転などの輸送力増強が中心のダイヤ改正です。この流れで今も一日あたり二往復運行の多い「TOYOTA LONG PASS EXPRESS」が、正式に二往復体制となります。

JR貨物は車両の新造などもダイヤ改正のプレスで発表しますが、EH800形3両・HD300形5両にコキ107形413両と発表されました。EF210形やEF510形の増備が無いことから、EF81形やEF65形などのJR貨物所属の国鉄型機関車の動きは小さなものとなりそうです。

2016年12月9日金曜日

今年は減便 臨時電車「みなと横浜 初日の出号」運行




2016年12月8日に東武・西武・東急・東京メトロ・横浜高速鉄道の5社は、2017年1月1日に臨時電車「みなと横浜 初日の出号」2本を運行すると発表しました。昨年まで運行されていた「天覧山 初日の出号」は運行しません。

臨時電車で使用される東急電鉄5050系4000番台
臨時電車で使用される
東急電鉄5050系4000番台

2列車の紹介

「みなと横浜 初日の出号」は、2013年3月の東武・西武・東京メトロ・東急・横浜高速の5社直通が始まって以来、毎年元旦に運行されています。昨年までは元町・中華街発で飯能行きの「天覧山初日の出号」も運行されていました。毎年始発駅の鉄道会社以外の車両で運行されるのが特徴です。

東上線発「みなと横浜 初日の出号」

車両: 東急電鉄5050系4000番台
ダイヤ概要: 森林公園3:50→元町・中華街5:55

今年の車両は昨年とは違い、通常仕様の東急5050系4000番台となります。ちょっと残念です。

森林公園を3:50に出発し、臨時列車として東武東上線は各駅、東京メトロ副都心線・東急東横線武蔵小杉までは急行運転で運行します。5:31発の武蔵小杉から先元町・中華街までは、休日ダイヤの武蔵小杉発の始発列車と同じダイヤでの運行です。

2016年の「みなと横浜 初日の出号」で使われたSHIBUYA HIKARIE号
2016年の「みなと横浜初日の出号」
※関連記事(2016年の運行の様子)
3年目突入 「みなと横浜 初日の出号」「天覧山 初日の出号」運行

池袋線発「みなと横浜 初日の出号」

車両: 東急電鉄5050系4000番台
ダイヤ概要: 小手指3:58→元町・中華街5:29

こちらも昨年度と違い、東急5050系4000番台が使用されます。西武線内は快速運転、小竹向原から4:52発の渋谷までの副都心線内は急行、渋谷から5:29着の元町・中華街までの東横線・みなとみらい線内は特急運転です。昨年までは飯能始発でしたが、運転区間が縮小され小手指始発になりました。

保谷駅4:14発→池袋行きの各駅列車が、練馬駅で接続を行います。こちらは去年と同じです。


2016年12月6日火曜日

新型特急東武500系リバティを追いかけろ! 関東編




2017年春より運行開始する東武鉄道の新型特急500系リバティの甲種輸送が、12月2日~6日にかけて初めて行われました。そのうちの関東に入ってからのJR線と秩父鉄道を経由して東武鉄道へ引き渡されるまでを追いかけました。ちなみに関西編などはありません。

関東へは遅れて到着

神奈川県内を走行するEF66に牽引された東武鉄道500系リバティ
神奈川県内の様子
東海道線にて
今回甲種輸送されたのは、2017年春のダイヤ改正より運行を開始する500系電車です。3両3編成セットが回送されました。

DE10形に牽引されて川崎重工を2日に出発した500系は神戸貨物ターミナルで一夜を過ごし、翌日に吹田貨物ターミナルでEF66形100番台123号機にバトンタッチしました。

その後東海道線内の事故による遅延に巻き込まれ、途中で大きく足止めをくらいました。通常の貨物列車と違い各所で長時間停車を行う余裕を持ったダイヤが組まれていますが、結局稲沢で7時間も遅延したために関東に入っても1時間を越える遅延のまま走行しました。

横浜羽沢駅で一休み

横浜羽沢駅に停車中の東武鉄道500系
横浜羽根沢駅停車中の500系
関東圏に入ってからは一つ目の長時間停車駅である東海道貨物線の横浜羽沢貨物駅にて、半日ほど停車します。ここで吹田から牽引してきたEF66形とはお別れです。

横浜羽沢駅に停車中の東武鉄道500系

停車しているの線路は、毎度様々な甲種列車が留置される屋根付きの場所です。貨物駅なのであまり良く見えるわけではありませんが、近くの道路などから停車している様子を見ることが出来ます。

熊谷貨物ターミナルへ向けてラストスパート

JR貨物EF65形に牽引され東海道貨物線を走る東武鉄道500系
横浜羽沢からEF65形へ
東海道貨物線にて
横浜羽沢駅からはJR貨物EF65形2000番台2117号機にバトンタッチです。横浜羽沢駅からはこの日の執着地である熊谷貨物ターミナルまで、小規模な時間調整を除きノンストップで走りぬけます。東海道貨物線・武蔵野線・高崎線を経て熊谷貨物ターミナルまで、無事走り抜けました。

JR線内の動画
4K解像度にて収録


秩父鉄道へバトンタッチ

デキ100形に牽引され秩父鉄道三ヶ尻線を行く東武鉄道500系
デキ100形に牽かれ
三ヶ尻線を行く
熊谷貨物ターミナル駅で一晩過ごした東武500系は、翌日の朝に秩父鉄道へ引き継がれ東武線を目指します。武川駅でのスイッチバックと羽入駅で電留線に押し込む関係で、プッシュプルもどきの前後に機関車が連結した形になります。この日はデキ100形108号機とデキ500形506号機が担当しました。

東武鉄道へ引き渡しへ

羽生駅電留線へ押し込まれる東武鉄道500系
推進運転で電留線へ押し込まれる
羽生駅に到着すると、まずは東武動物公園側の機関車が切り離されます。その後羽生駅の電留線に押し込むため、推進運転でゆっくり進みます。

切り離し作業を行う秩父鉄道デキ100形と東武鉄道500系
デキ100形との切り離し作業
電留線の奥まで目いっぱい押し込んで停車した後は、伊勢崎よりの機関車を切り離します。これが終わると、夜までは羽生駅に停車をします。

東武500系の養生を剥がす川崎重工の方
養生を剥がす川崎重工作業員の方
羽生駅到着後は東武鉄道職員の方が列車の各種点検を行っていました。床下機器の蓋を開けチェックをしたり、車両に登りパンタグラフの状態の確認などを行っていました。添乗してきたと思われる川崎重工職員の方は、輸送中の汚れを防ぐ養生を剥がす作業を行っていました。

これらは深夜の自走回送に向けた準備だったようで、この日の深夜には羽生駅を出発し南栗橋にある車両基地「南栗橋車両管区」まで自走していきました。

秩父鉄道線内から東武線内までの映像
4K解像度で収録

大きな遅延などもあったので輸送に関わったJR各社・東武・川崎重工の職員方は、仕事とは言っても大変苦労されたと思います。今後は各種試験を行った後に乗務員訓練を経て、来春の運行開始に繋がります。苦労された方々の仕事が報われるよう、今後の東武500系の活躍に期待して終わりたいと思います。

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・解説
4月21日のダイヤ改正より特急リバティが運行を開始しました。走行映像から分割シーンまで、様々な場面を撮影してきました。