2017年12月1日金曜日

全面塗装が復活! 京急新1000形1200番台17次車




2017年11月29日京浜急行電鉄は、全面塗装を復活させた新1000形17次社を、2018年1月より導入すると発表しました。

消えた赤と白

京浜急行新1000形アルミ車
新1000形アルミ車
アルミに全塗装が施されている
京浜急行では2002年より新1000形が運行していますが、登場時より5年間に製造された車両は、アルミボディに赤と白の全面塗装が施されていました。

京急新1000形のアルミ車とステンレス車
アルミ車とステンレス車の連結
その後2007年より登場した車両は、ボディの素材がステンレスに変更され一部にシールが施されるのみとなっていました。

京浜急行新1000形1800番台
ほぼ全面塗装と同じになった
新1000形1800番台
2015年に入りシールによるフルラッピングという形で、全面塗装に近い形となっていました。

復活の赤と白

そして2018年度の1月から運行始める17次社より、ステンレスに塗装をする形で全面塗装が復活します。JR貨物、南海電鉄、アルピコ交通(旧・松本電気鉄道)、江ノ島電鉄など、一部車両でステンレスに塗装した車両が走っていますが、関東大手私鉄では初となります。

どの会社も塗装されている車両数は多くないのですが、京急は今後の新造車両は基本的に塗装するとしています。日本で最大規模のステンレス塗装車両が走るようになるかもしれません。

また、京急の前進である大師電気鉄道が1898年に創設され、2018年は京急120周年となります。それにちなんだ1000形1200番台という形式名が割り振られます。

車内は16次車ベース

車内は16次社ベースです。車両端にボックスシートとコンセントを設けています。液晶画面一型の二画面タイプになります。

京急らしさの赤と白

ステンレスに一部シールの車両が出たときは、鉄道ファンの間からは大部不評な声が出ていたように思います。私個人の意見としても、確かに京急らしくないしシールデザインもかっこよくない印象を持っています。

ステンレスは塗装する必要がないので、塗装をするというのは見栄えの面でしか役に立ちません。鉄道業界も合理化の嵐なことを考えると、出来るだけ塗装はせず安くしたいという会社としての意図も透けて見えていたのも、何とも言えないところです。

時代は流れ少子高齢化で通勤客が減り、ブランドイメージを高めることで客を繋げとめようと鉄道各社が取り組んでいます。相鉄は車内を高級感のあるものにし、メタリックブルーで外観も美しくした新車を投入したりと、単純な快適性以外にも力を入れています。そうした流れも今回の復活に一役かったのではないでしょうか。

合理化の嵐で各社特徴が無くなる流れがやっと止まったのであれば、今後は鉄道ファンとしては非常に楽しみなことです。競争が盛んになることで、鉄道を利用するすべての人に恩恵が生まれれば良いのですが、どうなるでしょうか。

スポンサーリンク



1 件のコメント:

赤い電車 さんのコメント...

京急らしさを取り戻すのがメインテーマだそうです。
内部的な事情としてはラッピングは持ちが悪くエナメル塗装の方が持ちが良く結果的にコストがかからないからと言うのが理由みたいですね。
川重で製作中の車両を見て妻面が赤だったので塗装に戻すのかと思っていたら本当で京急沿線ファンとしては嬉しい限りです。

はっきり言って銀色の車両って安っぽいんですよね。冷たく無機質な上、所詮銀色なのでどこの車両だか鉄ちゃんでない限りパッと見分かりづらいです。昔みたいに山手線は緑、京浜東北線は青、小田急なら白に青帯など誰にでも識別が容易でした。ましてやホームドアで車両が隠れれば余計に分かりづらくなります。

特にステンレスは表面のギラつきが激しく、帯も見づらく色覚障害やご高齢の方には何の路線か分かりづらくバリアフリーじゃないな、と思ってました。

仰る通り相鉄の影響は受けてますね。あちらは走ルンですシリーズも塗装する計画なので。
目先の安易なコスト削減にとらわれず自社のカラーをアピールするという点では日常的な通勤車両に塗装するのは最大の効果だと思います。この流れが更に広がって欲しいですね。

JR東日本や小田急3000は棺桶に台車を付けたような車両ばかりで困り物ですが。

ブログ内を検索

スポンサーリンク

オススメの投稿

東武ファンフェスタ2023をレポート

 2023年12月03日に東武鉄道の南栗橋管理区で実施された2023東武ファンフェスタを紹介します。 東武鉄道唯一の車両基地公開イベント 東武ファンフェスタは1年に1回行われてる東武鉄道の車両基地イベントです。以前は東上線の森林公園でも車両基地イベントがあったので...