2016年5月28日土曜日

面白運用 JR北海道H5系新幹線と東京駅




2016年3月26日のダイヤ改正で、北海道新幹線用H5系が運行を開始しました。その中でもちょっと面白い運用を紹介したいと思います。

東京駅停車中のJR北海道H5系、JR東日本E7系・H5系新幹線
東京駅に停車中のH5系
「新函館・北斗~東京」を往復する列車は多く設定されていますが、H5系を使用する列車は僅かです。そのなかで東京駅までやってくる運用は3往復のみとなっています。その中で今回紹介するのは、21:04着はやぶさ32号と21:44発やまびこ223号の運用です。

2回発着が見れる


普通新幹線が東京駅で折り返す場合、発着シーンが見れるのは1回です。しかし、この運用では2回見ることが出来ます。

まず、21:04着のはやぶさ32号として東京駅21番線に到着します。そのあと新幹線清掃チームのコメットさんが車内清掃に入り、10分程度で1回上野方面へ回送します。その後21:30頃に東京駅20番線に入線し、やまびこ223号仙台行きとして発車していきます。

夜になり運転本数が減り、折り返し時間が長く設定されてるために出来る、夜ならではの運用です。

数少ない寝台特急とのツーショット


現在唯一の定期寝台特急列車のサンライズエクスプレスが、東京駅から発車しているのはご存知の方も多いと思います。このH5系の運用では20番線に入線するために、品川方面から回送されてくるサンライズエクスプレスとツーショットを見ることが出来ます。

寝台特急が激減した今では、新幹線とのツーショットは非常に貴重です。サンライズエクスプレスの回送時刻や、H5系の入線番線が変れば見ることが出来なくなります。今のうちに一度は見ておいて損はないでしょう。

実は北海道には行かない

はやぶさ32号は「新青森~東京」間、やまびこ223号は「東京~仙台」間の運転でどちらも北海道内の走行はありません。この他には、はやぶさ17号も「東京~新青森」間での運転です。

JR東日本のE5系が北海道まで多く乗り入れているため、調整の意味で道内の運転の無い列車が設定されているのだと思いますが、ちょっと面白いですね。


いかがでしてでしょうか?夜遅くに行くと、ちょっと面白くてお得な運用を見ることができます。是非行ってみてください。また、夜間の撮影ではフラッシュが自動で発光する場合もあります。黄色い線の内側から、楽しく夜の新幹線を楽しみましょう。


2016年5月20日金曜日

JR東日本 夏の臨時を勝手にピックアップ2016




2015年5月22日にJR東日本が夏の臨時列車を発表したので、私が気になった列車をピックアップして紹介します。

夏の定番ムーンライト

東京駅停車中のムーンライトながら185系

快速ムーンライトながら

使用車両: 185系
東京発23:10→大垣着5:50 7/22~8/20
大垣発22:49→東京着5:05 7/23~8/21

快速ムーンライト信州81号

使用車両: 189系
新宿発23:54→白馬着5:40
7/15.16.22.23.29.30、8/1-6.10.12.19.20.26、9/2.9

今年のムーンライトながらは概ね去年と同じような日数です。時刻もいつも通りでの運転です。ムーンライト信州は9月の運行が昨年夏より減っています。秋の登山計画されている方は注意したほうが良いと思います。


DD16牽引列車続々

快速 北アルプス風っこ: DD16+キハ48(風っこ)+EF64
7/2 松本9:00→南小谷12:51/南小谷13:25→松本17:17

快速 風っこ善知鳥: DD16+キハ48(風っこ)+EF64
7/3 松本:9:17→富士見12:35/富士見13:36→松本17:26

快速 旧型客車八ヶ岳: DD16+旧型客車3両
7/30 中込10:24→小淵沢14:15/小淵沢15:22→中込17:41

長野車両センター所属のDD16牽引の臨時列車が運行されます。DD16は国鉄時代に作れた軸重制限の厳しいローカル線向けのディーゼル機関車です。DE10が簡単に見られるのに対し、DD16は今では全国的にあまり見ることが出来ません。貴重な車両なので、乗車・記録のチャンスだと思います。

IZU CRAILE 7/16から運行

使用車両: 651系(IZU CRAILE専用車)
小田原11:40→伊豆下田14:06/伊豆急下田15:09→小田原17:12
7/16-18.23.24.30.31・8月9月の土休日

特急「スーパーひたち」引退後高崎線系統に転属した後も余裕のあった651系ですが、651系では初めてのジョイフルトレイン改造車が運行開始します。7/16日以降は土休日の運行で、一先ず9月いっぱいまで運行予定です。

485系関連

快速いろどり木曽路号 フリーザ様西へ

使用車両: 485系 いろどり
9/24.25 長野8:35→南木曽11:47/南木曽15:05→長野18:18

485系をベースとしたジィフルトレインが沢山ありますが、その中でも比較的原型を留めた改造がされているのが「いろどり」です。今回はJR東海区間までの乗り入れなので、数少ない485系のJR東海区間での乗車・記録のチャンスです。ただ、運行時期が18きっぷ終了時期なので、せっかく快速ですがお手軽に乗車は出来ません。

あいづは583系に

快速 あいづ: 583系
8/12-16 郡山10:13→会津若松11:24/会津若松15:39→郡山16:54

国鉄色485系が運用に入ることもあった快速あいづですが、6月に485系が引退するのに伴い今年は583系での運転です。583系も貴重な車両なので、18きっぷ期間中で首都圏からでも比較的気軽行ける郡山からの運行なので、乗車・記録にオススメです。

高崎線185系快速

快速 谷川岳山開き: 185系
7/2上野23:35→土合3:10 7/3土合14:30→上野17:03

快速 山の日谷川岳号: 185系
8/11 上野7:03→土合9:35/土合14:23→上野17:03

2016年3月26日のダイヤ改正で、高崎線を走る185系の特急定期運用がなくなりました。そんな中での185系運用は貴重です。こういった臨時快速もいつまで185系か分からないのですし、18きっぷ期間の運行もあるので乗車・記録しておくと良いと思います。特に谷川岳山開き号は数少ない新潟方面の夜行でオススメです。

最後の夏 485系ニューなのはな

使用車両: 485系 ニューなのはな
快速(全車グリーン車指定席)お座敷内房
7/2 新宿8:05→館山10:40/館山16:42→新宿19:28

快速(全車グリーン車指定席)お座敷外房
7/3 新宿8:05→安房鴨川10:41/安房鴨川16:03→新宿19:28

快速(全車グリーン車指定席)お座敷犬吠
7/9 新宿8:05→銚子10:47/銚子16:56→新宿19:28

快速(全車グリーン車指定席)お座敷伊豆箱根
7/30 千葉11:28→伊東14:31 7/31 伊東14:28→千葉17:23

引退騒動の後も走り続けるニューなのはなですが、無事夏の運行も決まりました。老朽化で廃車が近いと言われていましたが、8月で運転を終了する予定です。記録を考えている方にはオススメです。房総方面の運行では、各ダイヤが一部を共有しているので撮影の際には助かります。

今回も私が気になった夏の臨時列車をピックアップしてみました。間違いは無いよう書いたつもりではありますが、JR東日本のホームページでPDFファイルが公開されています。そちらで確認の上、夏の旅のご計画を立ててください。それでは良い夏の旅を!


2016年5月17日火曜日

2016年度JR設備投資 車両関連まとめ




JR各社の2016年度事業計画などから、車両関係を中心に紹介します。
記事作成日: 2016.03.24/記事更新日: 2016.05.17


JR北海道

停車中のJR北海道キハ261系気動車
置き換え用で導入の続く
キハ261系特急形気動車
特に大きな発表は無しです。老朽化の進む地上設備・車両の更新が主な内容です。車両面では「札幌~函館」間を走る特急「北斗」で使われているキハ183系置き換え用に、キハ261系の新造が今年度も継続されて行われます。その他は特急気動車の機器更新や、キハ40置き換え用の電気式気動車の試作・設計としています。

以前発表された5ヵ年計画から大きな変更はないようです。その通りに進めば来年度は785系の置き換えが、今年引退した特急「スーパー白鳥」用789系で始まります。また、緊急度の高いキハ183系の置き換えが来年度完了します。ということで、今年は785系特急電車や「北斗」用キハ183系の記録や乗車をする良いのではないでしょうか。

JR東日本

大崎駅に停車中の山手線E235系
山手線用E235系一般型電車
量産先行車
JR東日本は毎年事業計画では大きな計画は発表しないことが多いのですが、今回も大きな発表は無しです。

地上設備関係は耐震補強やホームドアなどの旅客向け安全対策と、目新しいものなしです。

車両関係とも中央線グリーン車対応工事、山手線E235系量産へ向けた準備、クルーズトレイン投入準備、リゾートしらかみのブナ編成のHB-300形への置き換えなど発表済みのものばかりです。

試験が順調であれば試験が半年経つ頃なので、E235系の量産への目処が立ち始めて何らかの発表が本来はあったのかもしれませんが、3月から再スタートなったので大きな発表は出来なかったのかなと想像してしまいます。

JR東海

・N700A 3次車投入
・品川、新横浜可動作増設
・特急「しなの」「ひだ」など弾力的増発・増結

昨年にN700系の改修工事が行われ、全て車両がN700A相当になったわけですが、今年度はブレーキ面などが更に進化したN700A3次車が投入されます。ただし、N700A2次車を投入させつつとあるので、今年度投入分全てが3次車ではないようです。

東海道新幹線の主要駅には可動柵が設置されていますが、品川・横浜駅で増設されます。品川駅の場合2面4線のうち、外側2線だけに可動柵が導入されていたので、内側2線にもつくということのようです。

大阪行きの廃止になった「しなの」ですが、列車自体は増結・増便する姿勢のようです。「ひだ」が運行する飛騨高山方面は外国人観光客に人気なそうなので、そっちの需要で増発・増結に結びついてるのかもしれません。

JR西日本

JR西日本は中期j経営計画のアップデートを読む限り、以前の計画から特に大きな変更は無いようです。車両関係で言えば大阪環状線323系・阪和線225系・N700A・広島地区向け227系などです。

私が少し気になったのは来年度からの山陽新幹線のATC更新です。東海道新幹線開業当時の技術をベースにしたアナログ式「ATC-1」が今年度までの使用ということなので、頻繁に乗る方はその乗り心地を覚えておくと良いのではないでしょうか。

JR四国

・2000系特急車両置き換え

JR四国は振り子式2000系特急気動車の置き換え用に、空気ばね式車体傾斜付き8600系電車を導入してきましたが、今年度は新型特急気動車の導入するとしています。

近年振り子式より速度面で若干劣るもののコスト・整備面で勝る、空気ばね式車体傾斜を選択する場合が増えています。新型気動車がどのタイプを採用するかは気になるところです。

JR貨物

千歳線を走るDF200形牽引の貨物列車
北海道で活躍するDF200形
・関西線向けDF200形試作
・DE10形置き換え用機関車の開発

ダイヤ改正の発表時にEF210形(6両)・EH800形(8両)・HD300形(4両)・コキ107形(209両)の新造を発表していますが、それとは別に関西線向けDD51形置き換え用のDF200形試作と、入換え・非電化区間向けにDE10形置き換え用新型車両の開発を行うとしています。

DF200形の暖地での運用はJR九州が「ななつ星in九州」で行っている以外、今はありません。そのためまったくノウハウがない訳ではありませんが、高負荷な貨物向けにはもう少しブラッシュアップが必要なのかもしれません。

構内入換えようにはDE10形の置き換えとしてハイブリッド機関車のHD300形が投入されていますが、貨物牽引時の最高速度は45km/hと高速走行の少ない非電化区間向けとしても速度が足りません。そのためもっと高速に走れる車両ということで、今回の開発が行われるのではないでしょうか。

関連記事
JR北海道車両更新ロードマップ発表 721系・キハ281・283も更新へ
JR西日本 15年以降の新車導入計画まとめ


2016年5月12日木曜日

JR九州続々採用 上下制振制御システムとは




最近ではローカル線の活性化策として旧型車両を改造した観光列車が運行されています。旧型車両がローカル線を走るが故に起こる乗り心地の悪さを改善するため、上下の揺れを低減する「上下制振制御システム」をJR九州は採用しています。今回は縁の下の力持ち的な技術を紹介します。

なぜ乗り心地が悪い観光列車があるのか?

車両が古い

観光列車と言っても様々なものがありますが、ある程度実績のある路線を走る列車には新型車両が投入されます。しかし、実績がない路線に一両あたり1億を優に越える新型車両を投入するのは、鉄道会社としても大きなリスクです。

そこで最近流行っているのは、旧型車両を改造して観光列車にするという方法です。旧型車両であれば改造費のみで済みますし、鋼鉄製の古い車両であればステンレス・アルミなどの最近の車両より自由度が高く改造できる利点もあります。思ったより人気が出なければ気軽に廃車にも出来ます。

逆にデメリットとしては旧型であるため、最近の電車より五月蝿かったり振動が激しかったりします。今回注目する上下の振動という問題においてですが、改造用の車両の台車が最近の車両と同じ空気バネを採用しているタイプであればまだマシなのですが、コイばねの場合は更に乗り心地が悪くなります。観光列車はローカル線を走る関係で古い気動車が改造車のベースとなる場合も多く、コイルばねを使った台車の場合も多くあります。

線路の状態が悪い

都市部の通勤路線や貨物が多く通る幹線などであれば、線路は太くしっかりした繋ぎ目の少ないロングレールが採用され、枕木はコンクリート製で保線も頻繁に行われています。

しかし、運行本数が少なく利益の出ないローカル線では、最低限の設備投資となります。そのため線路は必要最低限の太さで、継ぎ目の多い昔ながらの線路を使用し、保守も最低限となります。それにより振動が大きくなり乗り心地が悪くなります。

旧型車両に装着できる可変減衰上下動ダンパー

当たり前ですが、電車が走っていれば揺れます。その揺れを抑えるため、横揺れに対しては近年様々な対策が採られています。数々の技術の中で「セミアクティブサスペンションダンパー」というものがあります。これは進行方向に対し垂直に取り付けた可変減衰ダンパーのダンパー内に内蔵した弁を電子的に制御し硬さを調整、横揺れを低減するものです。「フルアクティブサスペンションダンパー」のような動力源を必要としないのも利点です。

上下振動制御に使う「可変減衰上下動ダンパー」も根本の理屈で言えばおおよそ同じです。車体に速度や振動を感知するセンサーを装着し、そのデータを下に台車に垂直に取り付けられた可変減衰ダンパーの硬さを電子的に制御して揺れを低減します。

この装置の一番よいところは後付できることです。この装置は最初に紹介したような観光列車の旧型車両・ローカル線特有の乗り心地の悪さを念頭に、JR九州と鉄道総研が共同で開発しました。そのため、最初から後付可能な装置として開発されました。

当初はコイルばね台車に後付けするため開発されましたが、「ななつ星in九州」を製造にするにあたり空気バネ台車台にも取り付け可能なよう改良がされました。今では空気ばねでもコイルばねでも取り付けることが可能です。「ゆふいんの森」に使用されている2編成のうち1編成はキハ70系とキハ71系の混成編成です。キハ70系はコイルばねでキハ71系は空気ばねと台車の種類も混載していますが、両形式に「可変減衰上下動ダンパー」を搭載しても問題ないほどに進化しています。

更に動力源を必要としない構造のため、コスト低減・信頼性向上・構造の簡素化にも一役かっています。安全性という点では制御システムの電源をOFFにすると、普通のダンパーと同じ用に作動するよう設計されています。そのためダンパー自体の破損以外は、電源をOFFにすることで一先ず安全に走行が可能となります。

これらの理由から改造費用を抑えつつ、乗り心地向上が可能となったのです。

JR九州で現在採用中は5列車

現在JR九州でこのシステムを採用しているのは「指宿たまて箱」「はやとの風」「ななつ星in九州」「或る列車」「ゆふいんの森(2編成のうち1編成)」の5列車です。

JR九州以外の採用については私のリサーチ不足のため分かりませんが、今後も多くの列車に採用されていくと思います。


2016年5月10日火曜日

JR東日本クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」を紹介




JR東日本が2017年春の運行を目指すクルーズトレイン四季島について、ツアーの内容から車両に至るまで随時紹介します
記事作成日: 2015.12.02/記事更新日: 2016.05.10

クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」とは?

「TRAIN SUITE 四季島」はJR東日本が2017年春頃からの運行を目指しているクルーズトレインの名称です。列車のタイプとしてはJR九州が運行している「ななつ星in九州」と同じで、寝台列車と観光列車を兼ねたものです。現在運行している「カシオペア」と比べサービスの質や運賃を大幅に上げ、目的地へ向かうための列車でなく各地を巡りながら列車自体を楽しむ志向となっています。

運行開始は5月1日 北海道へも乗り入れ

現在発表されているのは3コースとなっていて、全てのコースで上野が基点と終点となっています。資料請求や申し込みが2015年5月10日より開始されました。

四季島 春~秋コースダイヤ
春~秋コースダイヤ
(拡大できます)

3泊4日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~日光~(2日目)~函館~伊達紋別~(3日目)~東室蘭~洞爺~新函館北斗~青森~弘前~(4日目・車中箔)~鶴岡~あつみ温泉~新津~東三条~上野


3泊4日/春~秋のコースは東北と北海道を中心としたJR北海道まで乗り入れるコースとなっていて、「北斗星」と「あけぼの」を経路を組み合わせたようなコースです。日光を経由して東北線を北上し青函トンネルを越えて登別へ、帰りは日本海側の奥羽本線、羽越線、上越線などを経由して上野に戻ってくるコースです。

1日目は日光で観光し車中泊、2日目は函館観光をしニセコか登別のホテルで宿泊へ、3日目は青森で下車し三内丸山遺跡へ・五能線リゾートしからみに乗車するかの選択性で車中箔、最終日は早朝に鶴岡で加茂水族館の鑑賞・あつみ温泉で朝風呂・車内滞在の選択性に新津で下車し鎚起銅器を見て上野に到着となります。

運賃はスイート75~77万円、デラックススイート90万円、四季島スイートが95万円を予定しています。

運行日は2017年5月1~4日、15~18日、29~6月1日、6月5~8日、12~15日、19~22日、26~29日を予定しています。

1泊2日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~塩山~姨捨~(2日目)~会津若松~上野


1泊2日/春~秋コースは信州方面と会津方面のコースです。中央線と篠ノ井線と経由して姨捨まで行き、旧信越本線・現第三セクターを経由して日本海側を回り、磐越西線を経て会津を目指します。

1日目は塩山で下車し山梨観光ののち姨捨で夜景ツアーののち車中泊、2日目は会津若松で下車し会津観光ののち上野に到着となります。姥捨駅は今もリゾート列車ふるさとナイトビューツアーなどが行われていますが、四季島の運行に合わせてホームのリニューアルを行う予定です。

運賃はスイート32万円、デラックススイート40万円、四季島スイートが45万円を予定しています。

運行日は5月6~7日、20~21日、6月3~4日、10~11日、17~18日、24~25日を予定しています。

2泊3日/冬

(1日目・車中箔)上野~白石~松島~(2日目・車中箔)青森~弘前~一ノ関~(3日目)~鳴子温泉~上野

2泊3日/冬コースは全て車中箔のコースで東北を中心としたコースとなっています。東北本線で青森、弘前と北上した後に元の経路で小牛田まで戻り、陸羽東線鳴子温泉まで往復した後に東北線で上野まで南下します。

詳細については今後発表の予定です。

最新技術を詰め込んだ車両

車両は前後2両の展望車、スイート4両とデラックススイート1両の5両が客車、ラウンジカーとダイニングがそれぞれ1両の計10両となっています。車内の詳しい内装などは発表されていませんがイラストを見る限りただ豪華なだけでなく、二階建て車両と同じような床と天上の高さになっていて、今までの車両より上下にずっと広くスペースをとっているようです。

さらにJR東日本・北海道管内の様々な区間を走るために、発電機とパンタグラフの両方を採用しています。電化区間では通常の電車と同じようにパンタグラフから電気を給電してモーターで走り、非電化区間では発電機から電気を得てモーターで走ります。イラストからの推測ですが、展望車に発電機を載せ、スイートにパンタグラフを1両1基の計4両4基程度を搭載するようです。日本国内ではこういった構成の列車は走っていませんが、海外に目を向ければこのような車両も走っていて、国内メーカーだと日立製作所がイギリス高速鉄道向けに製造しています。日本では実績のない車両をいきなり営業列車として走らせる点では、非常に挑戦的な車両だと思います。

運転経路で青函トンネル越えが確定したので、何らかの青函トンネルを越える装備が搭載されます。考えられる方法としては新幹線と同じ交流2万5千ボルトに対応して自走するか、EH800系電気機関車に牽引して貰い通過することが考えられます。

上野駅にラウンジ設置

上野駅にラウンジも設置されます。このラウンジはただの待合室でなく、車の手配や軽食の提供などホテルのラウンジのような機能を備えています。このラウンジは列車の運行開始と同じ2017年春のオープンを予定していますが、2016年1月14日には列車の旅を紹介するギャラリーがオープンします。

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