東上線川越工場の廃止による南栗橋工場への移行に関連すると思われる、東武9000系9108F甲種輸送や乗務員訓練による試運転などをレポートします。
東武9000系初の本線へ
9月には東武9050系の本線系統でのPQ台車を使った深夜試運転が行われましたが、11月に入り本線へ東武9000系が甲種輸送され、本線での日中の乗務員訓練が実施されました。
東武9000系は有楽町線直通用に製造されたため、今までは東上線を中心に乗り入れ先の路線での運用しか行われいませんでした。しかし、今回の甲種輸送や乗務員訓練で、初めて東上線以外の東武線での運行が行われました。
これは川越工場廃止により南栗橋工場で検査を実施し、検査前の回送や検査後の試運転を実施するための措置だと思われます。
小川町以北の単線区間を行く
森林公園駅で発車を待つ9108F |
連結器にアダプタを装着する |
8000系とのすれ違い |
森林公園~小川町間の動画での様子
30年ぶり?甲種輸送でいよいよ本線へ
寄居駅でのデキ500形との連結作業 |
東武9000系と50000系以外は南栗橋工場でも検査をしていたため、甲種輸送は日常的に行っていました。しかし、9000系は川越工場での検査のされていため、今回の甲種輸送は9108Fの場合約30年ぶりだったと思われます。
羽生駅到着後は自走により、その日のうちに南栗橋工場へ回送されていきました。この日の回送が、初めての本線での走行となりました。
寄居での連結から秩父線内甲種輸送
本線で乗務員訓練開始
春日部駅で東武100系スペーシアと並ぶ |
自動連結器を装着したまま |
本線での乗務員訓練の様子
今後9000系9108Fがすぐに返却されるか一旦工場で検査されるか不明ですが、本線での9000系の走行は日常となっていきそうです。