2014年12月24日水曜日

東武東上線2015年1月31日よりATC化 さよなら10両編成の8000系




東武鉄道は2015年1月31日の始発列車より川越市~小川町間の信号装置をATC化すると発表しました。

森林公園に停車中の東武東上線8000系
今回のATC使用開始で引退となる10両編成の8000系

東上線ATC化について

東武鉄道では東上線のATC化のため以前から準備を進め、現在も営業運転終了後の深夜帯にATCの試験を行っています。そして、2015年1月31日の始発列車より川越市~小川町間を東武型ATSから東武型デジタルATCに信号設備を更新します。

ATC化により従来よりきめ細かな列車制御が行うことが出来るので、踏切の遮断時間の最適化やカーブ・ポイント通過時の速度の最適化が行えます。そして、ATCを搭載していない8000系10両編成の引退発表も同時にあり、これに合わせの臨時列車も運転されます。

詳細については別記事を書いたので以下のページをお読みください。
東武東上線8000系引退と100周年記念で2本の臨時列車を運行

更に、一足早く1月24日に遅延解消のため朝ラッシュのダイヤ見直しが行われるそうです。これはATCによる列車制御の最適化や8000系の引退により10000系基準のダイヤになることで実現したのだと思われます。

川越市~池袋間については2015年度中のATC運用開始を目指すそうです。

※越生線・東上線寄居~小川町間のワンマン化対応4両の8000系については、引き続き運行が行われます。

※1月31日に行われたATC化の記事
さよなら信号機 東武東上線ATC使用開始

8000系いつまで走る?

臨時としての運行は1月17日になりますが、通常の営業運転では12月いっぱいなのではないかと予想しています。

1月11日には1回目の臨時列車として編成を分割する必要がありますし、深夜のATC試験は2014年12月までの予定となっています。そう考えると、遅くても1月10日、ATCの試験にあわせるなら今月いっぱいといった感じになるのではないでしょうか。

50000系が導入された頃は早く8000系は減らないかなどと歓喜していましたが、いざ見慣れた8000系が居なくなると寂しいものです。ATC化と8000系引退、来年は東上線にとっては節目の年となりそうですね。

※追記
8000系は臨時列車前日の1月16日の夜まで運用されたので記事にしました。
ギリギリまでの運用だったので、良い意味で予想を裏切ってくれました。
10両の8000系 東武東上線より一般営業運転終了

臨時列車による最後の運転も記事にしました。
東武東上線10両の8000系が営業運転を終了 ありがとう8000系

東武東上線8000系引退と100周年記念で2本の臨時列車を運行




東武鉄道は100周年記念で歴代の8000系カラーを連結した特別編成の臨時列車と8000系引退記念の「ありがとう8000系8175F8506F編成Finalツアー」号の運転を発表しました。

東武東上線を走る8000系
Finalツアーでも使われる東武8000系8506F


志木駅に到着する東武東上線8000系
先日廃車になった編成
2014年度は既に数編成の8000系の廃車が行われた

8000系歴代カラーリングの特別編成臨時列車

東上線100周年を記念して2015年1月11日(日)に歴代カラーリングの車両を連結した8000系10両編成の臨時列車を池袋~森林公園運間行します。
この列車は上りは急行として運転され、下りは快速急行として運転されます。
また、森林公園到着時には記念乗車証の配布もあるそうです。
乗車は通常の乗車券のみで行えます。

上り: 急行 森林公園8:10発→池袋9:08着 (定期ダイヤ)
下り: 快速急行: 池袋9:15発→森林公園10:09着 (臨時ダイヤ)
編成: 81107F(ツートンカラー)4両+81111F(セイジクリーム)4両+8506F(現行塗装)2両

ATC化後には2両編成の8000系は東上線から全廃される見込みなので、この列車は最初で最後の運行になると思われます。

※追記
無事運転されたので記事にしました。
東武東上線 8000系歴代カラーリング特別編成の臨時列車運行

「ありがとう8000系8175F8506F編成Finalツアー」号

8000系がATC化や老朽化により東上線池袋~小川町間の営業運転から引退するのを記念して2015年1月17日(日)に事前用予約制(有料)の特別ツアー列車が運行されます。
この列車池袋~小川町~森林公園の行路で運転され、車内での東武博物館花上名誉館長によるトークショーや森林公園検修区で写真撮影会や鉄道部品販売が行われる予定です。

プレリリースによるとこのツアーが10両編成の8000系最後の運行とあるので、このツアーで営業運転を終了するようです。

行路: 池袋9:15発→小川町10:33着→森林公園11:21着
編成: 8175F(8両)+8506F(2両)
料金: 大人 4500円 子供 3500円

詳しくは東武鉄道ホームページのPDFファイルから読むことが出来るので、参加を検討される方はそちらもお読みください。

※追記
ありがとう8000系8175F8506F編成Finalツアーは12月29日に満員となりました。
運転時の様子などを記事にしました。
東上線10両の8000系が営業運転を終了 ありがとう8000系


2014年12月22日月曜日

JR貨物2015年度ダイヤ改正 山陰線貨物全廃と輸送力増強




JR旅客各社がダイヤ改正を発表したのと同様に、JR貨物も春のダイヤ改正を発表しました。

武蔵野線新座駅を通過するEF64牽引の貨物列車
EF64形牽引の貨物列車

環境負荷低減のためのモーダルシフトやトラックドライバーの不足から輸送力増強を主としたもので、九州・東北方面の輸送力を増強し、中国・山陰方面はダイヤ見直しが行われました。

・東京貨物ターミナル→福岡貨物ターミナル 1本増発
・大阪貨物ターミナル⇔鳥栖貨物ターミナル 1往復 1000tから1200tへ輸送力増強
・隅田川貨物駅⇔大館 エコ関連貨物列車1往復 (12ft×100個)
・東京貨物ターミナル⇔東福山貨物駅 1往復ダイヤ見直し
 (東京タ→東福山速達化・東福山→東京タ発駅変更)
・伯耆大山駅(ほうきだいせんえき)にコンテナホーム新設し米子駅機能を移転
 これにより米子駅発着列車2往復を伯耆大山駅に変更
・機関車12両、コンテナ車178両、コンテナ5000個の新製

現在伯耆大山駅は王子製紙の専用線向けコンテナ専用貨物のみを取り扱っていてコンテナホームはありません。同駅は国道9号線に接しておりアクセスが良いためコンテナホームを設置し、米子駅の貨物取り扱いを廃止し伯耆大山駅へ一本化することになりました。これにより山陰本線伯耆大山駅⇔米子駅の運行がなくなり、山陰本線の貨物列車は全廃となります。

また、紙面には理由が書いていないので私の推測になりますが、隅田川⇔大館のエコ列車については、秋田周辺で盛んな鉱山業を元に発展した金属のリサイクル産業が盛んになってます。なので、そういった需要向けの列車だと思われます。

新製する機関車ですが、以前青函トンネル向けEH800形の2014年度・2015年度の新規製造はそれぞれは6両と報道があったので、半数がEH800形になると思われます。

※関連記事
JR貨物2015年度事業計画発表 鉄道について解説

2014年12月19日金曜日

ほくほく線超快速「スノーラビット」来春デビュー




2014年12月19日に北越急行は北陸新幹線延伸による「はくたか」廃止後の列車として超快速「スノーラビット」を発表しました。

直江津駅停車中のHK100形
超快速に使用されるHK100形


この列車はHK100形を使用して運行し、直江津~越後湯沢間は十日町駅以外停車しません。最高速度は現行と同じ110km/hですが、停車駅数を「はくたか」並みにすることで約1時間で両駅を結び、「はくたか」とあまり変らない所要時間を実現しました。

運転本数は上下1本ずつの1往復で、越後湯沢駅で上越新幹線と接続します。さらに下りについてはえちごトキめき鉄道の新井駅まで直通運転を行います。

※関連記事
北越急行超快速「スノーラビット」妙高はねうまライン直通へ

北越急行所属車のスノーラビットのロゴ
現在北越急行所属の681系・683系で使われている「スノーラビット」のロゴ

石打駅を通過する681系はくたか
北越急行所属の681系

今回決まった愛称「スノーラビット」は公募で決められました。この愛称は北越急行が所有する681系・683系特急電車の愛称で、それを継承する形となります。

また、来年度「はくたか」が廃止されることでほくほく線内の特急行き違いがなくなり、普通列車も約8分程度早くなります。

※ほくほく線内は全線単線であるため、特急・普通列車どちらも駅や信号所で行き違いを行う必要がある。

あとがき

停車駅が1駅だけというのは思い切ったもので素晴らしいと思いますが、1往復というのはちょっとどうなんでしょうか?せめて朝夕1往復ずつの2往復は設定しても良かったと思います。

また、HK100形の高速走行はモーター音をとても響かせて走るので、超快速運用は楽しみです。今後運行本数が増えていくと良いですね。

※関連記事
北越急行 超快速出発式・記念乗車券・新制服発表
ありがとう特急はくたかイベント・切符を発表


厳しい房総特急たち 2015年春のダイヤ改正




2015年春のダイヤ改正が発表されましたが、前々から予想されてた通りに房総特急の大幅見直しが行われました。

千葉駅を発車するE257系特急しおさい
今回見直しが行われた特急「しおさい」
以前から千葉方面の特急は減少傾向にありましたが、今回のダイヤ改正で以下のようになります。

「わかしお」-データイム上下2本削減と一部列車の運転区間見直し
「さざなみ」-朝夕の上下4本運転見合わせ、全ての列車を東京~君津間に変更
「しおさい」-データイムなど上下3本削減
「あやめ」-定期列車運転取りやめ

内容としては上のように全ての特急で減便と、かなり厳しい状況となっています。房総特急の状況についてあまり詳しくないので木更津~東京・銚子~東京間を例に調べてみました。

東京~木更津

「さざなみ」-約55分で自由席で2250円
「普通列車」-約1時間15分で1350円(ICカードで1317円)
「高速バス」-約1時間で1350円

上のような感じでアクアラインの影響力は凄いです。東京湾をショートカットする高速バスと鉄道が同じ所要時刻という点ではかなり健闘していると思いますが、高速バスが普通列車とほぼ同額で1000円も値段が安く、本数も多いというのでは歯が立たないと思います。

東京~銚子

「しおさい」-約2時間で自由席3600円
「普通列車」-約2時間30~3時間で2270円
「高速バス」-約2時間30から(経由により時刻にバラつきあり)で2550円

東京~銚子に関しては時刻で普通列車も健闘しているます。特急と高速バスとの比較の場合、運転本数で高速バスのほうが便利です。JRとしては乗客数的に増発が出来ないのに対し、小回りの効くバス会社は本数を多く設定している状況です。。

近年鉄道と高速バスの競争はどんどん激しくなっています。房総方面は特に高速バスが攻勢をかけていますが、今回のダイヤ改正で改めて厳しい状況だと痛感しました。

「はまなす」「485系」存続 JR各社春のダイヤ改正発表




この記事では今回のダイヤ改正のうち北陸新幹線関係と北海道夜行を主にを紹介したいと思います。

青森駅に停車中の急行はまなす
青森駅停車中の急行はまなす

北海道夜行列車

・「はまなす」は運休と時刻変更で存続
・「北斗星」は臨時化(8月下旬まで)
・「カシオペア」は下り時刻変更で存続
・「トワイライトエクスプレス」は予定通り廃止

「北斗星」は事前の報道通り、北海道新幹線の開業の準備による青函トンネルの都合と車両の老朽化を理由に臨時となり、列車が設定可能な8月下旬までの運転となります。
「はまなす」については現状通りの運休と時刻変更で来年度は存続することになりました。
「カシオペア」は下り列車時刻変更で存続となりましたが、下りは青函トンネルを早朝に通るために試験などの時間と被るので時刻変更が行われたのだと思われます。
「トワイライトエクスプレス」は今回のJR西日本の発表では特に触れられていないため、前にあった予定通りにことが運ぶと思われます。

東京駅停車中のE7系新幹線
東京駅停車中のE7系新幹線

北陸新幹線延伸により北陸新幹線・上越新幹線ダイヤ見直し

・北陸新幹線
東京発が現在27往復の「あさま」が16往復に減便され、新たに「かがやき」10往復と「はくたか」14往復が設定されます。
それ以外の区間として長野~富山間に「はくたか」1往復、富山~金沢間に「つるぎ」18往復が設定されます。

・上越新幹線
現在27往復の東京~新潟間の「とき」を一往復減便、現在16往復の東京~越後湯沢間の「たにがわ」を7往復の大幅減便されます。

北陸新幹線延伸による北陸新幹線の列車の新設及び整理と、北越急行経由の在来線「はくたか」廃止による整理などもかねた上越新幹線減便が行われました。

アクセス特急「しらゆき」運行開始

新潟方面から北陸新幹線へのアクセス特急として新潟~上越妙高・新井間にE653系を使用した「しらゆき」の運行開始します。新潟~上越妙高間が3往復、新潟~新井間が2往復の計5往復の運転です。

直江津駅に到着する485系3000番台特急北越
「北越」などで使われている485系3000番台

えちごトキめき鉄道直通列車で485系存続

115系3両編成を使った新潟~新井間の列車が2往復、485系6両を使った快速を新潟~糸魚川間で一往復運転します。なので485系はもうしばらく定期運用で運転されます。

また、信越本線「妙高号」として使われている189系・183系については記述がなかったので、
信越本線での運転継続は見込めなさそうです。車両の古さのほかに、直流でしか走れないという使い勝手も悪さも原因だと思います。

北越急行関係は超快速「スノーラビット」を一往復運行

越後湯沢~直江津間にHK100形を使った超快速「スノーラビット」を一往復運行します。

詳しくは下記の記事からどうぞ
ほくほく線超快速「スノーラビット」来春デビュー


2014年12月18日木曜日

東武野田線に「回生電力貯蔵装置」を導入




東武野田線(東武アーバンパークライン)運河駅に構内に東武鉄道としては2例目の回生電力貯蔵装置を導入すると発表しました。

野田線大宮駅停車中の東武10050系
野田線で回生ブレーキ使用可能な10050系(10030系50番台)
この他にも回生ブレーキが使える60000系もある

この装置は東芝製で列車が回生ブレーキを使用したときにリチウムイオン電池に電力が充電され、加速時に放電する装置です。これにより電力の安定供給や回生ブレーキが不安定になる車両回生電力失効対策や突発的な電力使用に対するピークカットなどに使用できます。また、東芝製SCiB電池を使用したことで、蓄電池体積あたりの電池容量を一般的なものとくらべ10倍のバッテリー容量を実現したそうです。

東武野田線で運行している車両は数年前までは8000系が中心でしたが、2014年度末には回生ブレーキの使用可能な車両が過半数になることもあり、この装置の導入で車両性能をより効率的に発揮できるとのことです。

・東芝製運河駅設置の回生電力貯蔵装置
設備容量: 1000kW (2台)
最大充放電電流: 667A
参考: 日中は上下計12本6両編成の列車が運行されている

・東洋電機製東上線上福岡き電区分の回生電力貯蔵装置
設備容量: 1800kW (5台)
最大充放電電流: 1200A
参考: 日中は上下計28本10両編成の列車が運行されている

東武鉄道への「回生電力貯蔵装置」の導入は二例目になりますが、前回は東洋電機製の装置を東武東上線上福岡き電区分所へ導入で製造メーカーが異なります。運転本数の関係か容量なども東上線に導入されもののほうが大きいものとなっています。

また、東上線で貯蔵装置がある区間を通過する列車は、全て回生ブレーキが使用可能な列車となっています。東上線が初導入だったのは、そのあたりを考慮してのことだと思います。

「北斗星」廃止で苦しむ第三セクター




2014年12月16日の記者会見で「青い森鉄道」の小林巧一社長が「北斗星」廃止の方針に対し、危機感を示したとの報道がありました。同社の2013年度の旅客運輸収入21億4100万のうち、「北斗星」「カシオペア」から収入が3億8800万と大きな収入源となっていて、「北斗星」廃止は大きな問題です。

北斗星を牽引するEF510形電気機関車

これら寝台特急に対して青森県は以前から運行本数の増加や増結などを求めていました。そして北海道新幹線の運行に伴い切り離される木古内~五稜郭間の第三セクター会社も収入の観点から存続を求めています。

平行在来線分離によって生まれた第三セクターは責任の所在を明確にするために作られた側面とJRの経営を間接的に助けてる側面を持ちます。そういう意味ではJR側の協力があっても良いと思いますが、JRも資本企業である以上は利益が出なければ運行は難しいのは明白ですし、元も子もありません。両者が責任を持ち第三セクター・JR両者に利益が出せる提案が必要と感じます。

主な負担はJRがするにしても、客車や機関車の新規製造のコストを一部負担するなど、第三セクターもある程度身を切ることも考えてみると良いのかもしれません。そうすることで費用の負担こそ発生しますが、寝台列車存続の危機感などは共有することが出来ると思いますし、トータルで黒字ならば問題ありません。

寝台特急を本気で存続することを考えるのであれば、やはり新しい形を模索することは必須なのではないでしょうか。

2014年12月16日火曜日

昇降式ホームドアをJR八高線拝島駅に試験導入




JR東日本はJR八高線拝島駅5番線に4両分の昇降式ホーム柵を試験導入すると発表しました。

JR川越線205系3000番台
八高線で使われている205系3000番台

導入時期は2015年3月を予定していて、3本のバーが昇降する簡素なものとなっています。このホーム柵は軽量で開口部を大きく取れるため、扉位置の異なる車種への対応や山手線などで使われているホームドアと比べるとコストダウンが見込めるそうです。製造メーカーは高見沢サイバネティクス社製のようで、国交省から補助金を受けて相模鉄道いずみ野線弥生台駅で一年間試験していたものがベースになるようです。

※追記
昇降式ホーム柵は2015年3月28日始発電車より運用開始します。

有楽町線豊洲駅のホームドア
有楽町線豊洲駅のホームドア
近年様々なタイプのホームドアが登場している

近年ホームドアが多くの駅に導入されるようになってきましたが、導入のハードルがいまだ高いのが現状です。本体価格の高さや導入に必要な電気配線の工事のほかに、ホームドアの重さからホームの床部分を大幅に補強工事する場合があり、列車を運行しながらの限られれた時間での工事などもコストを押し上げています。

そのため乗客数などを考慮した上で、鉄道機器メーカーは構造を簡素化し軽量にすることでコスト低減を目指す試行錯誤を続けています。

JR拝島駅は東京都郊外にある駅でJR青梅線・五日市線・八高線・西武拝島線が乗り入れています。今回導入に至った八高線ホームには209系・205系の4両固定編成の列車が主に使用しています。

日中の運行本数や乗客数は少ないですが、朝はかなりお客さんが利用するので、ローカル線でありながら効果が確かめやすいのではないかと思います。そして5番線ホームを使う列車は全て4両編成なので、運用として複雑にならないのも同駅が選ばれた理由だと思います。


2014年12月15日月曜日

パスネット来年廃止 払い戻しもお忘れなく




「パスネット」が2015年3月31日の最終列車をもって、終了するとの発表がありました。


パスネットのカード
東武鉄道発売の「パスネット」のカード
右端の鉄道会社名が販売元によって異なる


2000年10月より発売の始まった「パスネット」ですが、2007年3月よりサービス開始のした「PASMO」の普及に伴いサービス終了となります。発売自体は2008年1月に終了、同年3月には自動改札機での扱い終了となっていましたが、券売機や清算機では使用することが出来たのを終了するとのことです。

また、現在も受け付けている払い戻しですが、2018年1月31日までと発表されました。払い戻しは手数料無料で、パスネットに加盟していた各鉄道会社の駅窓口などで受け付けています。詳しくは払い戻しをする鉄道会社にてお聞きください

東武鉄道・JRの相互直通運転記念のパスネット
東武鉄道・JR間の特急列車相互直通運転記念のカード

「パスネット」は関東私鉄各社が元々発行していたプリペイド式乗車券を統合する形で発売されていましたが、右下の文字が販売元の鉄道会社によって異なっていたり、記念カードも各社が比較的自由に発行していました。

「Suica」などはJR一社でやっているせいか比較的多く記念カードが発売していますが、「PASMO」は各社の調整が必要なのか記念カードがなかなか発売されのないのが残念です。

「テレホンカード」や「オレンジカード」などの鉄道記念カードを集めていた人も多かったと思います。
記念「Suica」ですと非接触式なので傷をつけることなく使用できますが、「パスネット」や「オレンジカード」は使うとすり傷が付いてしまうので、お気に入り柄だともったいなくて使わないなんてのもしばしばで使い方に苦労しました。プリペイドカードの衰退でそういった苦労や楽しみともお別れになってしまいそうですね。

2014年12月12日金曜日

もうすぐ見納め 10両の東上線8000系




東武鉄道の顔として運行を続けてきた8000系ですが、東上線ではもうすぐ一つの節目を迎えます。そんな8000系の東上線での活躍を紹介したいと思います。

東上線を走る東武鉄道8000系
東上線を走る10両編成の8000系

もうすぐ引退10両編成の8000系


東上線を走る東武鉄道8000系


東武8000系は1963年に導入が行われてから1983年まで生産が続き、私鉄最多の712両が生産され東武鉄道の顔と呼べる車両になりました。そんな8000系も2005年の50000系が東上線に導入など、車両の老朽化などもあり新しい車両などに置き換えられる形で少しずつ数を減らしてはじました。

そん中で東上線に東武鉄道初のデジタルATC(T-DATC)が導入することが決定し、8000系についてはATC運用開始の2015年度までに東上線池袋~小川町間から撤退することになりました。

現在運行している10両編成の8000系は8両の8175Fと2両の8506Fを連結した編成1本となりました。先に述べたように来年度からATCの運用が始まるので2014年度での運行終了となり、運行終了後は車両の使用年数から考えると館林にて解体になると思われます。

この編成は特定の運用などに入っているわけではないので、乗車や撮影されたい方は運に頼るしかありません。基本的に地下鉄直通車以外は「池袋~成増以降の終着駅」で運行されるので、池袋~成増間で待つのが一番出会える可能性が高いです。

※追記
8000系の引退が正式に発表されました。2015年1月17日の臨時列車が最後の運転となります。
詳細については別記事を書いたので以下のページをお読みください。
東武東上線8000系引退と100周年記念で2本の臨時列車を運行

まだまだ頑張る4両編成の8000系


越生線を走る東武鉄道8000系ワンマン車
ワンマン対応化工事が施された8000系4両編成

10両編成の8000系は東上線から全廃となりますが、4両の8000系はまだまだ走ります。4両の8000系は越生線・東上線小川町~寄居間などのワンマン運転区間用の編成で、車内の設備を大幅に更新しています。ドア上のLED表示機、車外スピーカー、自動放送などのワンマン対応機材を搭載しています。

越生線を走る東武鉄道8000系セイジクリーム塗装
東上線100周年にあわせて特別塗装が施されている

最近では東上線100周年に合わせて特別塗装をした編成を運転しています。なので通勤通学の足としてだけでなく、東上線を盛り上げる存在としても活躍しています。


青函トンネルを抜ける寝台列車が残る可能性は少しだけある?




「北斗星」「トワイライトエクスプレス」と青函トンネルを抜ける寝台特急の廃止が発表されましたが、北海道新幹線開業後に青函トンネルを通る寝台列車が走る可能性が0なのか考えてみたいと思います。

札幌駅を発車する寝台特急カシオペア
寝台特急「カシオペア」に使用されているE26系
札幌駅にて撮影

なぜ「北斗星」「トワイライトエクスプレス」が廃止になったか?


・客車の老朽化
・北海道新幹線開業に向けた工事・試験でダイヤの確保が難しい

この最初の2つがJRの挙げた廃止の理由です、まずこの2つをクリアできるかという視点で検証していきます。

車両の老朽化及び新規製造


まず老朽化していない車両がないかという点ですが、「カシオペア」に使用されているE26系客車は1999年運行開始でまだ使用が可能です。

そして、JR西日本・東日本ともに「ななつ星」のようなクルーズトレインの計画が進行しており、共に2017年の運行開始を予定しています。これらの列車については、詳細が分からないので何とも言えないところですが、JR東日本の「四季島」については走行可能な装備にするのではないかと予想します。

「四季島」は発電機を搭載することで非電化区間も走れる電車ですので、北海道にある非電化区間も走行することが出来ます。また、E655系「なごみ」はお召し列車という特殊な用途の関係で、ディーゼル機関車と連結することが出来きます。

そういったことを考えると、電気機関車と連結し青函トンネルを抜け北海道を走る列車は技術的には可能であり、今日まで需要のあった本州~北海道を走れないようにする理由もありません。さらにJR東日本としても、自社線以外の運行も考えていると発言している点も大きなポイントです。

ダイヤの確保


これについては北海道新幹線の全列車が青函トンネルを140km/hで走れば確保が可能だと思いますが、現在検討されている「ダイヤを限定して新幹線が青函トンネルを140km/h以上で走行すること」が実施されると難しくなると思います。

この案は貨物列車とのすれ違い時の安全性を考慮して140km/hに制限されている新幹線の速度を一部時間帯の貨物列車の運行を停止しすることで速度を上げるというものです。これが実施されると、貨物列車の運転時間が限られることでダイヤに余裕がなくなります。

しかし、仮にこれを実施した場合でも年末やGWなどは物流が減るためダイヤに余裕が出来ます。
そのダイヤを使えば運行は可能になると思います。

結論


以上の結果を踏まえると、「カシオペア」用E26系を使用すれば、貨物の運行などが少ない時期などの運行は十分可能だと思われます。しかし、運行コストは跳ね上がるので、高額な価格に設定されたツアー列車に限定されると思います。

今の状況では「北斗星」のようなちょっと頑張れば楽しめる優雅な鉄道の旅というのは過去の物になってしまいそうですね。クルーズトレイン関連のおかげでJR各社が躊躇していた寝台車両が製造されるようになってきたので、少し前の状況よりは良くなってもいます。鉄道ファンとしては希望が0になったわけではないと、前向きに捉えたいものです。


2014年12月10日水曜日

世界最長距離を走った貨物列車と日本の関係




2014年12月9日に中国~スペインを結ぶ最長距離を走る貨物列車が21日間かけてマドリードへ到達しました。

この列車は通常運行の前に行われる試験で、中国東部の浙江からカザフスタン、ロシア、ポーランド、ドイツ、フランスを経由しスペインのマドリードまで運行されました。2015年の定期運行を目指しており、月に2往復程度の運行を計画しています。

中国はEU諸国との経済的結びつきが強いのでこのような列車が運行されたわけですが、近年日本のトヨタ自動社なども部品輸送のため新潟港からロシアのウラジオストクを経由してモスクアやフィンランドに近いサンクトペテンブルグなどにシベリア鉄道を使い輸送しようと以前から試行錯誤しています。

コスト的には船のほうが安いのですが、到着日数が船便の半分の2週間ということやリスク分散という観点から生まれた計画のようです。しかし、シベリア鉄道の輸送品質などがあまりよくないようで、順調というわけではないようです。

今回運転された貨物列車はロシアのモスクワも経由するようなので、順調に運転が行われ輸送品質が確保することが出来るのであれば、中国を経由して日系企業も荷物を送るようになるかもしれません。さらに生産という面でも日本より中国で作るメリットが大きくなると思います。

しかし、ロシアの諸外国との関係悪化でカザフスタン経由の国際鉄道路線の運行停止なども発生していて、こちらも全てが順調とはいかなそうです。

三井物産モザンビークの鉄道に出資




三井物産は12月9日にモザンビークの炭鉱、鉄道・港湾インフラへ出資するとの発表をしました。
その中の鉄道について注目してみたいと思います。

概要

三井物産は、総合資源会社のVale S.A.が開発中のモザンビーク共和国のモアティーズ炭鉱、ナカラ回廊鉄道・港湾インフラに同社とともに出資参画することになりました。

三井物産はモアティーズ炭鉱の95%の権益を確保するVale子会社の15%持分(540億円)とインフラ事業を運営するVale子会社の50%持分(376億円)を取得を予定しています。

なぜこのような出資に至ったかですが、同国は南アでも有数の資源国であり、今後の発展が見込めるからとありました。

※モザンビーク共和国・・・南アフリカに位置し、隣国としてマラウィ共和国、ジンバブエ、タンザニア、南アフリカなどがあり、海を挟む位置にマダガスカル島がある。また、2014年1月に安倍首相が同国を訪れ、ナカラ回廊地域へ700億の支援を表明した。

金額としては炭鉱に対する出資が大きいのですが、50%の取得という点を見ると鉄道にも大きな出資をすることが分かります。

ナカラ回廊鉄道への出資について

現在モザンビークのナカラ湾から隣国マラウィまで走るナカラ回廊鉄道をモザンビークのモアティーズ炭鉱まで230kmの延伸をし、ナカラ港の石炭・一般貨物ターミナルも整備するというものです。

一番の目的としては炭鉱の拡張にあわせた石炭輸送の安定ですが、その他鉱物資源・農産物や一般貨物・旅客輸送にも活用します。そのため、Vale社と三井物産で一般貨物輸送事業も推進していくともあります。

あとがき

近年鉄道の海外進出が盛んになってきているので、三井物産のプレスリリースをベースにこのような記事を書いてみました。今回の内容は出資ということなので、日本の鉄道の直接進出ではありませんが、商社の動きなども今後は活発になるのではと思ったので注目してみました。今後も海外進出関係も気になったものは取り上げて行きたいと思います。


2014年12月7日日曜日

北海道新幹線初上陸と「北斗星」の関係




2014年12月7日に初めて青函トンネルを新幹線が走り抜けました。

北斗星車内から撮影したヘッドマーク
北斗星車内から撮影したED79形につけられたヘッドマーク

北海道新幹線初上陸


6日10時20分ごろにH5系新幹線は函館総合車両基地を出発し、30km/h以下の低速で走行し午前3時には青函トンネルへ突入し津軽いまべつ駅まで走行試験を行いました。

この日の試験走行は木古内駅への入線も初めてで、歓迎式典も同時に行われました。

以前報道があった際にに7日には本州まで走行するあったので、予定通り順調に試験が行われているようですね。

北海道新幹線と夜行列車


以上が北海道新幹線が初上陸したニュースなのですが、これが「北斗星」とどう関係あるのでしょうか?察しの良い方は日付でピンときたかもしれませんが、7日の深夜・早朝に青函トンネルを通る夜行列車「北斗星」「トワイライトエクスプレス」「はまなす」は全て運休になっています。
つまり北海道新幹線の走行試験のための運休だったということです。

「北斗星」廃止の報道のときにも北海道新幹線の工事・試験で運転が難しくなっているとありましたが、既に分かる形で影響がでています。北陸新幹線の延伸区間は開業に向けて明日から相当数の試運転が計画されています。北海道新幹線も来年には同じよう試運転をしなければなりませんが、青函トンネルの性質上昼間全てとはいかないと思います。そう考えると夜行列車を来年走らせる難しさが見えてくるのではないかと思います。

2014年12月5日金曜日

寝台特急「北斗星 」 なぜ廃止になるのか




寝台特急「北斗星」の廃止が報道されましたが、今回廃止に至った理由について私なりに解説したいと思います。

上野駅停車中のEF510形
北斗星を牽引するEF510形とヘッドマーク

青函トンネル・北海道新幹線問題

開業前の今起きている問題として工事や試験のための時間をとるのが難しいということです。青函トンネルは特急列車と貨物列車が走っていて、夜中の保守の数時間以外は列車を止めることが出来ません。これは貨物列車が長距離を走る関係でダイヤに制約があること、夜間に夜行列車が通過するためです。

その中で、少しでも列車を止めてまとまった運行停止時間を増やしたいと考えれば、ライフラインの要素の強い貨物列車を残し、観光要素が強く重要度の落ちる夜行列車のほうを止めるとなってしまうのです。

さらに北海道新幹線開業後は、青函トンネルでは新幹線と貨物列車が同じ線路の上を走るということになりますが、これにより別の問題が起きます。

新幹線は青函トンネルを走る際に貨物列車とすれ違う際に新幹線の風圧でコンテナが破損したり、吹き飛んだりしないように、現在運行されている特急「スーパー白鳥」と同じ140km/hで走る方向で考えられています。そのため貨物列車を一部時間帯で走らせないようにして、時間を限定して新幹線の速度を上げようという案が出ています。その案を実現すると、青函トンネルを走れる新幹線以外ので本数が減ってしまうのです。

さらに新幹線と貨物列車を走らせるために設備の複雑化も避けられないことや、今までに無い運行方式を採用することで保守の時間を今まで以上に必要とすることも、運転本数が減ることに繋がると考えれます。

車両老朽化や運用の問題


「北斗星」の車両は1988年に登場し老朽化していますが、客車や機関車の新規製造はリスクが高く簡単に踏み切れないのが現状です。

一つ目の理由として北海道新幹線の開業が控えていたために、先行きが不透明だったこと。

二つ目は製造の費用が高くつくことす。
電車が主流となった今では客車を作るとなれば一から考えなくてはなりません。おまけに車内の内装を凝ったものにする必要があるので、高い一品ものの部品を数多く使うことになり、通常よりもコストが更に上がってしまいます。

また、青函トンネルを走る電気機関車についても新しくする必要性が出ているのですが、現在青函トネルを走る電気機関車ED79形はJR北海道が運用しています。新幹線のための準備だけでも費用が嵩んでいる中、数々の不祥事で予算がギリギリになっています。そのなかで電気機関車を用意するのは非常に難しいのです。また、JR貨物から機関車を借りるという選択肢もありますが、導入数は必要最低限になると思うので、貨物列車以外にまわすほどの余裕は無いと思います。

三つ目としては運用の都合です。
寝台特急の客車は走らない間は車庫に置いておくしかなく、効率的に使用することが出来ません。
更に、寝台特急以外の用途では使うことが難しく、つぶしの利かない使い勝手が非常に悪い車両です。

四つ目として運行のコストが大きいことです。
寝台列車は普通の列車には無い様々な作業や人員が必要で、ホテルのようなリネンや客室の清掃や食堂車を運営するためのスタッフなどです。そういった特殊なコストも発生するため利益を上げるにはクルーズトレインのように思いっきり値段を上げるか、乗客を多く詰め込み車内のサービスを大幅にカットするなどの必要があります。サンライズエクスプレスなどはオール二階建てにして詰め込み、車内サービスをカットするという方式といえると思います。

いろいろな理由を挙げてみましたが、正直なところ運行を難しくしている理由は挙げたらキリがない状況です。

あとがき


「北斗星」もあと少しで最後を迎えようとしています。冷静に廃止の理由を考えれば考えるほど運行が難しいことが見えてきてしまいます。
本当に難しい時代です・・・


北陸新幹線 開業へ向けての試運転開始




JR西日本・東日本から2015年3月14の北陸新幹線開業に向けての試運転の内容について発表がありました。

東京駅に停車中のE7系新幹線
北陸新幹線で使用されるE7系新幹線


今回発表されたのは2014年12月8日(月)から北陸新幹線開業の前日にあたる来年2015年3月13日まで、車両走行試験・乗務員訓練・設備確認のためのE7系とW7系を使い「長野~白山総合車両所」間で試運転を行うというものです。

運行本数も発表され、「長野~上越妙高」間は最大25往復、「上越妙高~白山総合車両所」間は最大14往復程度とのことです。

詳細を確認されたい方はJR東日本・西日本HPにある「北陸新幹線金沢開業に向けた試験運転列車の運行について」から確認できます。

今までも車両や地上設備の状況を把握するための試験を行ってきました。今回の試験は営業運転前日まで行うことや本数の多さから、営業運転へ向けた最後の仕上げといった感じだと思います。

最大25往復の試運転があるとのことで、実際の営業運転とそう変らない運転本数だと思います。
本数が多いので長野駅や沿線へ行けば試運転の様子が簡単に見れそうです。年末の休みもありますし、沿線から眺めたり写真を撮るのも良いかもしれませんね。

また、それとは別に開業まで100日ということで各地にカウントダウンボードが用意されています。富山や金沢は150日以上前から、大宮は100日前からの設置で、北陸地域の期待の高さが伺えます。

安全のための試験を無事行うというのも重要ですが、人が乗って初めて意義があるのが新幹線です。そういう意味では各地で盛り上げを行うのも、試験と同じぐらい重要なのかもしれませんね。

「北斗星」 来年3月で廃止の見込み 「はまなす」はどうなる?




寝台特急「北斗星」が来年の春に廃止されるとの報道がありました。

浦和駅を通過する寝台特急北斗星
浦和駅を通過する寝台特急「北斗星」

JR関係者が「北斗星」廃止を明かす


報道によると北海道新幹線の開業準備や工事などで運行の時間を取るのが難しくなったので、2015年3月に定期列車としては廃止及び臨時へ格下けし、観光シーズンなどに限定して運行を予定しているとJR関係者が明かしたそうです。

北海道新幹線開業後は青函トンネルのキャパシティが限界になるのは見えていたのと、車体の老朽化が進んでいるのは明らかだったので廃止自体に驚きはありませんが、来年廃止というのは早いと思いました。

また、カシオペアも同じように大幅な減便になると思いますが、もともと臨時扱いなのと現在も行われているカシオペアクルーズのような形で名前は残るので廃止という報道がないのかもしれません。

今回の報道は正式な報道ではありませんが近年の夜行列車の報道を見る限り、この事実が覆るのは難しいと予想されます。残念ですが、お疲れ様とだけ言いたいです。


※追記

記事を書いた夜中のうちは「方針を明かした」などの表現でしたが、午前中の報道からは「廃止の方針」などの強い表現になってきました。やはり今年度での廃止を避けるのは難しそうです。

なぜ廃止になるかの詳しい解説記事も書いてみました、下のタイトルから見ることが出来ます。
寝台特急「北斗星 」 なぜ廃止になるのか

どうなる夜行急行「はまなす」


そうなると気になるのは、今のところ発表のない夜行急行「はまなす」です。急行「はまなす」は青森~札幌を結ぶ夜行急行で観光列車というより、都市間を結ぶという要素が強く、函館方面からの始発・札幌方面からの最終列車なども兼ねています。

「北斗星」などの寝台特急たちと理由は同じく、車体の老朽化や青函トンネルのキャパシティから北海道新幹線開業後は、最低でも運転区間の縮小は避けられない状況です。しかし、「北斗星」と違い都市間を結ぶことを目的としているので、今廃止にするのは難しい列車だとも思います。

なので来年度は今年度と同じく一部運休とダイヤ変更で済まし、2016年の北海道新幹線開業に合わせ「はまなす」から「はやぶさ」へ役目をバトンタッチする形で廃止または運転区間縮小になるのではないかと予想しています。

なので、北海道新幹線開業後に「はまなす」が継続する場合は、以前運行していた札幌~函館間を結んでいた夜行快速「ミッドナイト」のダイヤに変更され、老朽化した客車も気道車に変更されるのではないかと思います。

※追記
はまなすの紹介記事なども書いてみました。
最後の夜行急行「はまなす」の魅力と今後

2014年12月19日のダイヤ改正発表で、はまなすの存続が決まりました
詳しくは以下の記事からどうぞ
「はまなす」「485系」存続 JR各社春のダイヤ改正発表
2015年1月23日に4月1日以降の運転日とダイヤが発表されました。
「北斗星」「はまなす」「カシオペア」新ダイヤ徹底解説

あとがき

以前に「北斗星」に乗ったのですが、夜の流れる街を見ながらの食事や列車内で知り合った方との談笑、移り行く北海道の景色などとても素晴らしい旅でした。そんな列車が無くなるのは非常に残念ですが、以前よりは乗客が減るなど北海道新幹線開業以前から徐々に苦しくなっていたのも事実です。

そういう意味では本当に人が乗らなくなる前に消えることが出来るのは、美しい最後なのかもしれません。ただ、クルーズトレインなどの従来の列車とは違う種類の列車が出始めているので、「北斗星」も形を変えればチャンスがあったのではなどとも思ってもしまいます。

2014年12月3日水曜日

今年も運行! 「みなと横浜 初日の出号」 「天覧山 初日の出号」




12月3日に2015年の元旦も「みなと横浜 初日の出号」と「天覧山 初日の出号」を運行すると東武鉄道・西武鉄道・東京メトロ・東急電鉄・横浜高速鉄道から発表がありました。

東上線を走る東急5050系「みなと横浜 初日の出号」
2014年の元旦に運行された東上線始発の「みなと横浜 初日の出号」
東急5050系が使用された

「みなと横浜 初日の出号」は東上線始発と西武線始発の元町・中華街行きが2本が運転され、「天覧山 初日の出号」はみなとみらい線始発の飯能行き1本が運行されます。

「みなと横浜 初日の出号」東武東上線発

副都心線・東横線・みなとみらい線経由 森林公園3:50発→元町・中華街 5:54着
使用車両: 東急5050系「Shibuya Hikarike号」

東上線坂戸駅を発車する東急5050系「Shibuya Hikarike号」
東上線坂戸駅を発車する東急5050系「Shibuya Hikarie号」
写真は「東上線 森林公園ファミリーイベント2013」の回送

「みなと横浜 初日の出号」西武池袋線発

副都心線・東横線・みなとみらい線経由 飯能3:39発→元町・中華街 5:29着
使用車両: 東京メトロ10000系

東上線柳瀬川駅に到着する東京メトロ10000系
西武線始発の「みなと横浜 初日の出号」で使用される
東京メトロ10000系

「天覧山 初日の出号」

西武池袋線線・東横線・副都心線経由 元町・中華街 3:59発→飯能5:43着
使用車両: 東急5050系4000番台

みなとみらい線始発の「天覧山 初日の出号」で使用される
東急5000系

これらの臨時列車は去年も運行され2回目の運行となります。始発駅の鉄道会社の車両ではない車両が、割り当てられるのも特徴です。

東上線ファンとして特筆することは「Shibuya Hikarike号」は川越市~森林公園間で初の営業運転となることです。入線自体は去年の「東上線 森林公園ファミリーフェスタ2013」でもあったので2度目となります。

最近は東上線も臨時列車が増発される傾向なのでとても嬉しいです。特に今回は「Shibuya Hikarike号」が東上線が営業運転で走るということで非常に楽しみです。

※追記
元旦に無事運転が行われました。
東武東上線2015年度初電「みなと横浜 初日の出号」運転


「えちごトキめき鉄道 新駅整備調査報告」と「はやぶさ2打ち上げ成功」




えちごトキめき鉄道では様々な利便性向上策を実施する姿勢をしめしたいましたが、その一つとして調査を進めていた新駅設置の調査報告を発表しました。

信越線直江津駅停車中の115系
現在信越本線で運行中の115系
直江津駅にて撮影


今回候補となっていたの以下の箇所6駅です。

妙高はねうまライン(信越本線)

直江津~春日山間
春日山~高田間
北新井~新井間
新井~二本木間

日本海ひすいライン(北陸本線)

梶屋敷~糸魚川間
糸魚川~青海間

駅を設置する場合の前提条件として、駅及び周辺工事は補助金などを利用し、えちごトキめき鉄道の収支には反映しない。駅を設置する際は券売機なども無い無人駅とし、列車交換設備や線形改良や閉塞の変更・信号の増設などは行わい、構内踏切や跨線橋の設置を省くため既存の踏み切りの近くに設置する。妙高はねうまラインでは有効長は6両、日本海ひすいラインでは2両とするなどの切り詰めたものです。

以上の条件の元に試算をした結果で収支が黒字になるのは「糸魚川~梶屋敷」間と「春日山~高田」間の二駅のみでした。

今回の調査は24年度の資料をもとにした概略のみで、今後実施する活性化案は反映していないので赤字となった駅は、それらも考慮して調査する必要がある。新駅整備の内容は付帯工事や駅周辺整備の費用は含まれていないことや技術的課題についても検討する必要がある。
今回は自治体による整備金の負担を想定したが、県や国からの補助金など様々な負担方法を協議する必要がある。などが今後の課題として挙げられました。

はやぶさ2打ち上げ成功


話は変りますが12月3日に延期になっていた小惑星探査機はやぶさ2が13:22に種子島宇宙センターよりH2Aロケットで打ち上げられ、衛星分離まで完了し打ち上げ自体は成功しました。なので今は小惑星「1999 JU3」に向かっている状況です。

小惑星には2018年に到着し、1年後に地球へ向け出発し2020年に地球へ帰還する予定です。
ミッションの内容としては前回と同じサンプルリターンで生命や太陽系の起源を探ります。
太陽系の起源というのはなんとなく分かっても、生命の起源が遠い星のカケラから分かるというのにはピンとこない方も多いかと思います。

近年の研究で宇宙空間でも生命の元になるアミノ酸や有機物が合成されてるようだというのが分かってきました。なので太陽系形成時の状態をとどめているような星からアミノ酸や有機物が検出されればより、その説がより確かなものとなるのです。もっとも、宇宙でも地球内どちらでもアミノ酸などが作られていて、人類は地球由来なんて可能性もあるので検出されたから起源は宇宙というわけでもないのでしょうけど・・・

とまあ鉄道とは関係のない話題ですが、鉄道好きな方が違う分野を知るきっかけがあると面白いかなと思って、一つの記事に二つまとめて書いてみました。今回は何事もなく無事に帰ってきて欲しいものです。


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