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2023年6月10日土曜日

さらば快速SL銀河 - 車両編C58形・キハ141系




  2023年6月11日で運行を終了する快速 SL銀河の蒸気機関車や客車について解説します。

蒸気機関車とディーゼル車の珍列車

SL銀河は蒸気機関車での運行で、蒸気機関車での運行自体が珍しいものでした。しかし、それだけでなく上り勾配など蒸気機関車だけでは辛い場面では、ディーゼルカーを改造した客車が蒸気機関車を押していく珍しい運行形式でした。客車の老朽化が理由で、2023年6月11日の臨時運行を最後に運行を終了しました。

この記事では車両を中心に紹介します。ダイヤや見どころなどは下記の別記事で紹介しています。

日本で2列車だけのC58形

釜石線釜石駅停車中のC58形239号機
釜石駅停車中のC58形239号機
JR東日本はC57形180号機・C58形239号機・D51形498号機・C61形20号機の4両の蒸気機関車を所有しています。

その中でSL銀河で使われている蒸気機関車はC58形239号機です。電車でも通勤用や特急用といったように役割があるように、蒸気機関車にも役割があります。C58はローカル線用の客車と貨物両方を牽引するための蒸気機関車でした。そのためパワーを抑えて軽くした設計にし、路盤が幹線より貧弱なローカル線に入ることが出来るようになっています。

JR東日本の他の蒸気機関車と比較すると、役割による違いが分かります。C58は他の3車種の機関車より車体が軽く、客車を引くパワーが弱くなっています。速度はC57とC61が旅客用で最高速度が100km/hに対し、C58は貨物用でパワーに割り振っているD51と同じ85km/hで抑えめになっています。

C58形の運行はSL銀河の他、秩父鉄道のパレオエクスプレスでも使用されていて、日本ではこの2列車でしか見ることが出来ません。秩父鉄道で活躍するのは、363号機です。

C58形は431両製造されたので、途中で仕様変更が行われています。383号機以降ではボイラーの拡大や炭水車の容量アップが行われました。SL銀河やパレオエクスプレスで使用されているのは383号機より前の車両なので、言わば前期型と言えるタイプのC58形です。

東北で活躍した239号機

239号機は1940年に製造され、1972年まで活躍した車両です。川崎重工で製造され、最初は愛知県稲沢機関区に配置、1年で奈良機関区へ転属、2年後の1943年には岩手県宮古機関区へ転属し約30年活躍、1970年に盛岡機関区へ、翌年1971年に八戸機関区へ最後の転属、そして1年の活躍のちに休車となり、1972年に正式に廃車となりました。

個人サイトなどを参考にさせていただいたのでやや怪しい部分もあるのですが、所属機関区から考えるに東北地区で活躍するも、釜石線での活躍はあまり無かったようです。宮古機関区時代は山田線・小本線(岩泉線)、八戸機関区時代は八戸線での活躍が中心だったと推測されます。ただ、釜石線でのC58の運行はちゃんと存在していました。

その後盛岡市にある岩手県営運動公園で1973年から2012年まで保存されました。屋外でしたが、屋根付きだったので良い状態で保存することが出来ていました。

そこで東日本大震災の復興支援を兼ねたSL銀河運行計画が立ち上がり、2012年に運びだされ2013年に運転可能な状態へ、2014年にはSL銀河として運行を開始しました。運行可能にするにあたって、当時からあった設備を元にするだけでなく改造も行われました。

C58形239号機のスノプロー
C58形239号機のスノプロー
緑色のATS車上子も見える
まず信号設備をATS-P・Psの搭載、防護無線用にデジタル無線も搭載しています。これによりJR東日本ほとんどの路線を走行可能です。

それに加えて外観の改造として保存時からの変更で、ヘッドライトは形状を変えず違う型番のものに、スノープローを小型のものに、重油タンクのボイラー上から炭水車への移設、集煙装置の撤去を行っています。

スノープロー … 列車の先頭に取り付けられた小型の雪かき
重油タンク … 蒸気機関車は燃焼パワーを上げるために重油も一緒に燃やすタイプも多く存在する。そのために重油のタンクも付いている。
集煙装置 … 煙突に付ける煙の流れを変える装置。トンネル内などで使用し、煙を後ろに流すようにして、機関車の乗務員が煙にまかれるのを防ぐ。

改造に改造を重ねたキハ141系700番台

蒸気機関車と同じぐらい重要なのがキハ141系です。釜石線は太平洋側に急勾配のトンネル区間があり、機関車だけで登ることも出来るのですが、煙が多くなり機関士と乗客両方がきつくなること、雨や落葉の季節は滑りやすくなり列車の定時運行が難しくなるため、客車にもエンジンが付いていて、SLを押し上げます。

そのために採用されたのがキハ141系なのですが、この車両誕生からSL銀河の客車になるまでが、独特な車両です。キハ141系は客車を改造してディーゼルカーにした車両です。なので、客車→ディーゼルカー→客車という変わった経歴を持っています。

苦肉の策で生まれた50系

キハ141系は50系客車が勿体ないという理由で生まれたのですが、まず50系の誕生の経緯も独特なので簡単に紹介します。

50系は国鉄時代に作られた普通列車用では最後の世代の客車です。50系が作られた1970年ごろには、古くなった客車列車は電車かディーゼルカーにする方針で、新しい列車はどちらかを中心に作られていました。ただ、それだけでは更新が追い付かず、貨物の減少で電気・ディーゼルカー機関車余っており、労組との兼ね合いもあって、地方の混雑路線用に、妥協案として作られたのが50系客車です。

そのため通勤列車を意識したお金をかけない構造で、出来るだけシンプルな構造に大型の引き戸の乗降口、つり革のあるセミクロスシートが採用されました。

本州向けが50系、北海道向けに窓・発電機・ブレーキを寒冷地仕様にした51系が、1978年から1982年に作られました。

勿体ないから生まれたキハ141系

千歳線札幌駅停車中のキハ141系
札幌駅停車中のキハ141系
50系自体が客車からの転換の過渡期に生まれたので、当然すぐに役目を終えていきます。国鉄からJR北海道になり、余った51系を再利用しようとして生まれたのがキハ141系です。沿線の発展で混雑するようになった札沼線向けに、車体をなるべるそのまま再利用し、エンジンを載せてディーゼルカーにしたて上げました。

キハ141系のうちキハ141・142形とキサハ143形は、もっとも安くしたて上げられた車両です。台車は古い急行用のキハ56系からの廃車発生品を利用し、その他の必要部品は新しいものを使っています。キハ141・142形は1990~1995年にかけて作られました。エンジンを持たないキサハ143形は1995年に作られました。

パワーアップ型として、当時最新のキハ150系の部品を使って台車も新しいものを使ったキハ143形も1994~95年に作られました。

そしてまた客車になったキハ141系700番台

釜石線釜石駅停車中のキハ141系700番台
釜石線釜石駅停車中の
キハ141系700番台
そしてSL銀河の運行の時改造用の気動車として白羽の矢が立ったのがキハ141系です。札沼線の混雑区間が2012年に電化されたので、気動車であった141系が余る状況となっていました。それに目を付けたJR東日本がJR北海道から入手した流れです。JR北海道からエンジン付きのキハ141・キハ143形1両づつと、エンジン無しのキサハ144形2両が導入されました。外観・内装と走行機器両面から改造が行われました。

釜石線釜石駅停車中のキハ142-701
キハ142-701
車両により様々な星座がデザインされている
見た目の改造は宮沢賢治の銀河鉄道をモチーフに改造されています。外観は青をベースに星座がデザインされました。

キハ141系700番台車内
改造されたボックスシート
内装は元の通勤仕様から、古い客車風のボックスシートへ変更された他、車内販売のあるラウンジカーやミニプラネタリウムが設置され、完全に観光仕様に変更されています。

走行機器はキハ141・キハ143形共にエンジンが換装され、信号システムをATS-SnからJR東日本用のATS-Psに変更、防護無線をデジタル式に交換されました。

それに加えてSL専用の装備として、SLと情報をやりとりする機能が追加されています。協調運転時に信号システムのデータのやり取りが出来るようになった他、デリケートなSLの車軸の温度を客車側から監視するシステムが搭載されました。

SLはまだまだ走れるが客車は本当に厳しい

SL銀河の運行終了後の車両の行方ですが、機関車は何らかの形で活用され客車は廃車という流れになりそうです。

先ほど紹介したようにキハ141系は、40年前に製造された客車をベースに改造して生まれた車両です。更に走っていたのが北海道で、雪により腐食しやすい環境でした。もちろんSL用に改造するにあたって改修もしていますが、今後さらに走るのであれば更なる改修が必要になってくると思われます。

一方で機関車のほうはJR東日本であればどこでも走れるよう改修されているので、元々長期で使用されることが想定されていると思われます。

ただ、客車については改修してから10年程度なので、もう少しは走れてもおかしくなかったと思うので、JRの経営状況で前倒した感も否めないところもあります。


2022年7月13日水曜日

キハ281系・キハ283系引退へ スーパー特急挑戦と妥協と挫折の歴史




まもなく定期運用を引退する、JR北海道の高速化とその終わりのきっかけを作った振り子式ディーゼル特急車両キハ281系とキハ283系を紹介します。

記事作成日: 2021.09.17/記事更新日: 2022.07.13

千歳線を走る特急「スーパー北斗」キハ281系
キハ281系
千歳線を走る特急「スーパー北斗」

JR後高速化に取り組んだJR北海道

キハ281系とキハ283系の話をする前に外せないのが路線の高速化の話です。

JR各社はJR化後に、それぞれ高速化への取り組みを行っていました。JR北海道も例外ではなく、「函館本線高速化事業・根室本線石勝線高速化事業・宗谷本線高速化事業」などが実施されました。

理想で言えば線路自体での作り直しですが、当然莫大な費用が発生するので無理な話です。そのため高速化事業は、妥協案として路盤の強化やポイント通過速度の向上など既存の路線を最大限利用しての高速化が実施されました。

しかし線路などの地上設備の改良だけでは高速化は十分ではありません。そこで投入されたのがキハ281系とキハ283系です。

函館本線の切り札キハ281系

JR独自で行った函館から札幌へ向かう列車の所要時間を短縮すべく、函館本線高速化事業と合わせて1992年から27両導入されたのがキハ281系です。1994年より特急「スーパー北斗」として運行を開始しました。特急「北斗」より30分以上の大幅な高速化が実現しました。

雪の千歳線を走るキハ281系
キハ281系
雪の千歳線を走る
国鉄時代から函館本線で運行されてたいキハ183系は、エンジンのパワーアップにブレーキの強化で高速化が図られていましたが当然限界もあります。

そこでJR四国の2000系をベースに、雪にも強いようJR北海道用にカスタマイズして開発されたのがキハ281系です。キハ183系と同じ強力なエンジンやブレーキを搭載するだけでなく、車両がカーブを通過する時に傾けるための装置「制御自然振り子装置」を搭載しました。この装置は台車の構造が複雑になるものの、あらかじめ高速走行に耐えられるよう路盤を強化することで、カーブ通過時に列車の車体を傾け乗り心地を損なわず通過することが可能になります。これにより日本初のディーゼル特急130km/h運転と、カーブ通過時の速度を振り子装置が無い通常列車と比べ最大30km/hも引き上げることが可能になりました。

完成系として更なる高みを目指したキハ283系

根室本線石勝線高速化事業に合わせて、1995年から「スーパーとかち」用などに38両が導入されたのがキハ283系です。1997年より「スーパーおおぞら」として運行を開始し、「おおぞら」より40分以上の時間短縮を実現しました。その後「スーパー北斗」や「スーパーとかち」でも利用が開始されました。

札幌駅停車中のキハ283系特急車両
札幌駅停車中のキハ283系

函館本線と同じく、線路と車両の両面からの高速化ということで実施されました。この事業では線路など地上設備を第三セクターの道東高速鉄道開発(現在の北海道高速鉄道開発)が改良しJR北海道へレンタル、車両側をJR北海道が用意することになりました。

基本的な設計はキハ281系と同じですが、走る線区に合わせた改良やカーブ通過時により滑らかに通過できる自己操舵機能を台車に追加しました。最高速度は130km/hと同じものの、カーブ通過時の速度を通常列車より最大40km/hも引き上げることに成功しました。

この車両の設計最高速度は145km/hでまだ速度には余裕がありました。そのため2000年に一部車両に140km/h対応工事、2006年には一部車両に振り子装置に空気バネ車体傾斜装置を組み込んだ実験を行い、更なる高速化や新型車両につながる実験をしていました。

このようにキハ281系とキハ283系はJR北海道の高速化に多大な貢献したのです。

JR北海道の綻びを露わにしたのもスーパー特急

JR化後に高速化を続けてきたJR北海道ですが、2011年にキハ283系のエンジンシャフトが脱落する大事故が起きました。乗客の機転によりけが人が出なかったのは奇跡としか言いようがないものでした。その後も他の鉄道会社ではありえない事故が頻発し、経営体質が問題となります。

事故の原因はJR化後努力はしてきたものの、人口減少や経済成長の低迷で思ったより収益伸びず経営が悪化したこと、国鉄分割時の見通しの甘さなどがあります。結果コスト削減を車両や人材全ての面で行うしかなくなったのですが、そのやり方にも問題があり様々な事故に繋がりました。

経営改善策として特急の速度ダウンなど身の丈に合わない高速運転の見直しや、国鉄時代の車両を中心とした新型車に置き換えてのコスト削減と安全性向上、赤字路線や駅の廃止など多岐にわたることが今も実行されています。

スーパー特急故の高コスト体質

高速運転の見直しは結果としてキハ281系とキハ283系の引退を決定づけました。

高速運転は車両にも線路にも負担をかけるため、両面からコストが上がります。なので最高速度とカーブ通過時の速度を下げるだけでコストカットになります。それに合わせて全ての車体傾斜装置も使用を停止しました。

苗穂にて留置中のキハ261系
キハ261系0番台
苗穂の留置線にて

振り子式は複雑な装置と紹介しましたが、複雑な分整備コストもかかります。それなのに速度を落としてカーブ通過時の高速運転をしないのですから、鉄道会社としてはただのお荷物装置です。おまけに長距離を高速走行していた車両は痛みも通常より激しいものとなります。

経営悪化の中唯一の明るい話題だった海外からの外国人客の流入も完全に停止しました。それらの理由から本来であればメンテナンスをすれば十分使える車両でも、国鉄型のキハ183系と共にキハ261系1000番台で置き換えられることになりました。

キハ261系は宗谷本線高速化事業と合わせて「振り子装置」の代わりに「空気式車体傾斜装置」を採用し、製造とメンテナンスコストを抑えてカーブ通過時に最大25km/hの速度アップを実現した車両です。置き換えは0番台から1000番台1~4次車までは付いていた空気式車体傾斜装置を省き、更にコスト削減した5次車以降のキハ261系1000番台で行われています。それに合わせて空気式車体傾斜装置搭載している既存の車両も、取り外し工事が実施されています。

2022年度より定期運用離脱開始

2022年現在ではキハ281系は特急「北斗」でのみ使用されており、2022年9月いっぱいで、定期運行からは離脱します。元々2019年発表の「JR北海道グループ中期経営計画2023」で、2022年度中の運用離脱が記載されていました。27両の在籍を考えると、2022年度分のキハ261系新製で2022年度中に運用離脱は微妙に思えましたが、定期運用からは予定通りの離脱決定となりました。

外国人客が多い状況が続いていれば何らかの活用法があったかもしれませんが、現在の状況では定期運用離脱後はキハ281系はそのまま廃車になる可能性高いと予想します。

一方キハ283系は特急2021年9月に発表の2022年春のダイヤ改正で「おおぞら」のキハ261系化が決まり、2022年3月で定期運用を離脱しました。このまま一時的な臨時運行で使用されたのちに廃車となるかと思われましたが、新たな活躍の場が与えられることなりました。JR北海道の定期特急で最も古い車両をキハ183系で運行されている「オホーツク」「大雪」で、2023年3月から運行が開始される予定です。キハ283系置き換え分のキハ261系の増備は今のところ予定されていないのですが、今後長期間の運用になるか短期間でのつなぎでの運用となるかは見守っていきたいところです。

北海道内の高速道路・バイパス延伸の対抗や交通による環境負荷問題などを考えると、再び高速化をして鉄道利用を促す必要があります。

対策が必要なのは各方面重々理解はしていても、何も出来ず緩やかな衰退しか見通せないのが現状です。どこも最低限しか支援の余裕はなく、投資にせよ廃止にせよ思い切った決断が出来ない鉄道に限らない社会情勢もあるからです。

鉄道ファンとしてはJR発足時のようにチャレンジ精神あふれるJR北海道の姿を再び見れることを、たとえ願望と言われようと強く望んでいます。

※記事の一部にご指摘があり修正いたしました。ご指摘ありがとうございます。


2017年4月13日木曜日

JR北海道 新型軌道検測車マヤ35形導入




JR北海道は2017年4月12日に新型在来線用軌道検測車のマヤ35形の導入すると発表しました。

積雪時も検測可能に

車両形式: マヤ35形
最高時速: 110km/h

今回導入されるのはマヤ35形1両です。車両の完成は2017年度の五月を予定し、そこから2018年3月まで各種試験を行います。そして2018年4月に正式に運行を開始する予定です。

軌道検測は機関車・キハ40が牽引して行います。キハ40牽引時は二両のキハ40がマヤ35形を挟み込む形で、最高時速は95km/hに制限されます。マヤ34形は紺に黄帯の塗装ですが、マヤ35形は北海道新幹線のH5系同色のグリーンで塗装されます。

車両の機能の一番の特徴としては、今まで出来たかった積雪時の軌道検測が可能になることがあります。他には画像処理装置による線路状況による撮影、光波による構造物との距離の測定が可能になります。

唯一のマヤ34形の後継車

鉄道は読んで字のごとく二本の線路の上を走りますが、その上しか走れないが故に線路の幅や左右の高さが狂っていたりすると脱線してしまいます。そのため軌道の状態を定期的に検測し、修正しています。その軌道の状態を調べるのが軌道検測車です。

JRも各社ともに当初は国鉄時代につくられたマヤ34形という客車タイプの車両を使用していました。しかし、JR東日本・JR東海・JR西日本の三社は、軌道検測も含む様々な検査が行える新型の在来線用検測車両をそれぞれ製造しました。新型の軌道検測車を持っていないJR北海道とJR九州はマヤ34形を使用しつつも、JR北海道はJR東日本・JR九州はJR西日本からも検測車をレンタルしながら各種検査を行っている状態でした。

JR3社は気道車タイプを一編成、JR東日本は電車タイプもさらに1編成製造しています。そのためJR発足後の客車タイプの検測車は、今回が初めてとなります。

二台車方式を採用

キサヤ94形軌道検測車
3台車方式の軌道検測車
キサヤ94形
東海道・山陽新幹線を測定するドクターイエローやJR東日本の新幹線各線を測定する「East-i」は二台車方式を採用しています。それに対しJR各社が製造した在来線用新型軌道検測車のうち、JR西日本のキクヤ141形とJR東海のキサヤ94形は3台車方式で、マヤ34形と同じ従来通りの方式で軌道の歪みを測定しています。JR東日本のキクヤE193形とクヤE190形はレーザーを使用する二台車方式となっています。今回JR北海道が採用するのはJR東日本と同じ二台車方式となります。

JR東日本の新幹線軌道検測車「East-i」ではレーザーの軌道検測を基本としますが、積雪時には雪の反射で測定が難しくなるため磁気方式の検測装置も搭載しています。台車の仕様の詳細は不明ですが、これと同じ仕組みで積雪時の観測を可能にしていると思われます。


2017年2月23日木曜日

14系二度目の甲種輸送レポート JR北海道から東武鉄道へ




2017年2月20日より東武鉄道向けの14系の甲種輸送が実施されました。

波乱の北海道

前回は2016年10月にJR四国より12系と14系客車を購入しましたが、今回はJR北海道からの購入となりました。車両は急行「はまなす」に使用されていた14系500番台です。スハフ14-501・オハ14-505・オハ14-504・スハフ14-508の4両が、北海道手稲にある札幌運転所より輸送されてきました。

「札幌運転所~函館駅」間はJR貨物のDF200形108号機が牽引し、機関車付け替えをする函館で半日ほど長時間停車をしました。正式なダイヤが公表されているわけではないので正確には何とも言えませんが、これは抑止による長時間停車だったようです。

函館からはEH800形14号機にバトンタッチされ、一路青森を目指しました。本来よりも大幅に遅れたために、湯の里知内信号場に停車する甲種列車と北海道新幹線「はやぶさ」がすれ違う一幕もあったようです。

半日遅れて朝に関東へ

青函トンネルを抜けて津軽線内も日中の回送となりました。50系を使った「海峡」がなくなって以来、日中の客車列車の通過は遅延時などを除き非常に少ないものとなりました。今回はEH800形との組み合わせもあり、非常に貴重な運行となりました。

高崎線内を走るEH500形と14系
ちょっとだけ雪が乗っている
青森信号所からはEH500形35機にバトンタッチです。JR東日本が自社の保有する客車の場合は、EF81形やED75形と自社で保有する機関車で回送します。JR貨物保有のEH500形と14系という組み合わせも、非常に貴重な組み合わせです。

大宮操車場で連結をする東武鉄道14系
大宮操車場での連結作業
函館駅での抑止による遅延は回復されず、関東圏には出発から2日後の22日午前中の到着となりました。甲種輸送のため最高速度が75km/hに制限されていたので、その点でも回復は難したかったのかもしれません。

JR東日本の車両が方向転換するときは宇都宮線や高崎線から入った列車が常磐線に入り、武蔵野線を経由して一周して大宮駅に戻ってきたりします。しかし、そういったことはせず、大宮操車場で機関車を前後反対に付け替えました。

与野駅近くのレール運搬用のチキなどを入れ替える場所で行うかと思いましたが、さいたま新都心駅のすぐ近くで行われました。連結時は非常に滑らかで、流石いつも貨物列車を連結させているJR貨物の運転手さんです。また、普段の信号所のような姿でなく、操車場本来の機能を使っている姿に、ちょっと感動しました。一時間ほど停車した後に、熊谷貨物ターミナルに向かって出発しました。

関東圏での映像

最初の写真を見て頂くと端っこに185系が映っているのが分かります。今では高崎線でのも見ることの難しい185系との国鉄コンビが撮れて、とても嬉しかったです。

秩父鉄道から東武鉄道へは一日で

熊谷貨物ターミナルについた次の日、23日に東武鉄道へ向けて出発しました。今回も秩父鉄道を経由して東武鉄道の羽生駅まで輸送されましたが、一日で一気に運ばれていきました。牽引を担当したのはデキ500形2両ですが、今回は黄色の502号機と茶色の505号機と特別編成コンビでした。

羽生駅からは前回と同じく電車によるプッシュプル編成での回送です。前回は8000系4両と800系3両と14系・12系を3両づつ運びましたが、今回は800系2編成で4両一気にとなりました。

私としては羽生駅の留置線が10両編成までなので、今回もてっきり2回に分割すると思っていました。800系はM比が高いので、8000系4両と客車3両に800系3両の場合と、800系2編成と客車4両の場合では、どちらも5M5Tで同じMT比になります。そのため今回は一回で回送ができたようです。

※関連記事
14系甲種輸送レポート 秩父鉄道~東武鉄道間
甲種関東追跡! 東武70000系日比谷線直通用通新型車


2017年1月28日土曜日

第二青函トンネルのメリットから建設まで考える




青函トンネルは北海道新幹線の開業で貨物列車・新幹線双方のボトルネットとなっています。そこでもう一本掘ってしまえば良いというのが第二青函トンネルです。そこで、デメリット・メリットや、建設するならどういう形が良いかを考えて行きたいと思います。

新函館北斗駅に停車中のJR東日本E5系
青函トンネルを越え東京を目指す
北海道新幹線E5系はやぶさ

デメリットは何といってもコスト

メリットについてはいくつかあるので、最初にデメリットの話をはじめます。それはずばりコストです。問題となるコストについては下の主に二つです。

・建設コスト
・維持コスト

まず一つ目の建設コストですが、青函トンネルは1961年から1988年の20年以上に渡りつくれた海底トンネルです。そのため多額の費用がかかりました。

青函トンネル完成から更に20年以上の月日が流れ、土木技術も大きくは進歩しました。それでも多額のコストがかかる見込みです。詳しくは後述しますが、第二青函トンネルのために青函トンネルの設備を流用することで、一定のコストを抑えることが可能です。それでも国の試算(2012年頃試算)では単線トンネルで5000億円・複線トンネルでは5800億円、北海道新聞に掲載されていたゼネコンの試算(2016年頃試算)では単線トンネルで3900億かかるとしています。

次に維持コストです。厳密にいくらかかっているかは調べることができなかったのですが、JR北海道が2億円以上を青函トンネルを保有する鉄道・運輸機構に払っていることや、鉄道運・輸機構が修繕費用に13億の支出を記載してる年もあったので、毎年相当額がかかっていることだけは分かります。それが単純に二倍にならないにせよ大幅に増えることは間違いありません。

様々なメリット

・輸送上のボトルネック解消
・安全性の向上
・修繕時に余裕が生まれる

まず何と言っても輸送上のボトルネックが解消されることです。北海道新幹線の開業した今でも、新幹線は在来線特急「スーパー白鳥」が走っていたころと同じ、140km/hが最高速度なっています。これは高速で走行すると貨物列車とのすれ違い時に貨物列車のコンテナが吹き飛んでしまう危険性や、追い越し設備がトンネル内にないので先行する貨物列車に追いついてしまうなどの理由などのです。そのためトンネルがもう一本になれば、二倍近い速度を出すことが可能になると思われます。

次に安全性の向上です。先ほども触れましたが、青函トンネルには貨物列車も発しています。そのため貨物列車から荷物が落下したりという可能性もあります。そういった環境で高速に走る危険性も存在します。更に青函トンネルには作業用に使われた坑道が残っており、それらが緊急時の避難設備にもなっています。しかし、それら坑道は全区間にわたりあるわけではない上に、一部にケーブルカーが設置されるのみで、鉄道車両やバスなどが走行することが出来るわけでもありません。そのため避難時には人力に頼る部分が大きくなります。トンネルがもう一本あり、もう一つつなぐことが出来れば、緊急時はそちらから迅速に脱出することが可能になります。ちなみに同じ海底トンネルであるユーロトンネルは単線トンネル二本で複線分とすることで、最初から安全性を高める設計となっています。

最後に修繕の問題です。日本は列車を運行しながらの修繕を得意としているので、運行したままでの修繕も不可能ではないと思われます。しかし、運行中の修繕となれば列車の運行する時間を制限したり、列車の合間を縫っての効率の悪い修繕となってしまいます。また、青函トンネルは世界で初めての長大海底トンネルとして設計されたため、修繕の技術が完璧に確立されているとは言いにくい部分があります。なので予想外の事態が発生し、修繕が必ずしも簡単に行えるとは限りません。それらの点からトンネルがもう一本あれば大きく負担が減ります。

掘るなら第一青函トンネルの隣一択

・地形的問題
・地質調査の問題
・掘削時の設備流用
・地上線路設備の流用

コスト増を許容して様々なルートを検討出来るのあれば別ですが、コストを考えると地形・掘削時・線路設備の以下のような様々な観点から青函トンネルの隣一択となっています。ボスポラス海峡の沈埋トンネルのような工法もありますが、ここでは現行の青函トンネルと同じ掘削する形を想定したいと思います。

津軽海峡線は蟹田から木古内を通り、函館湾を沿って遠回りしています。これには理由があって、青函トンネルは津軽海峡の中でも本州と北海道の距離が短く、水深が比較的浅い場所を通っているためです。青函トンネルが通っているとこは津軽海峡の他の場所と違い、地形的に盛り上がっているところになっています。そのため青函トンネルが通っている場所のそば以外にトンネルを敷設すると、どこでもコストと技術的難易度が上がってしまうのです。

トンネルを掘るには地質の調査が必要です。青函トンネルのルートを選定する時には、漁船からダイナマイトを爆発させるなどして反響から地質を推定するなどの調査が時間をかけて行われました。時代が進んだと言ってもルートを変える場合には、調査レベルから大きな手間がかかると思われます。

海底は水分を含んだ軟弱な地質の場所も多くあります。そういった時は凝固剤をひたすら流し込むなどして、固い地質に改質上で掘削が行われます。過去の掘削では実際掘ってみないと軟弱な場所が完全に把握できないこともあり、地質の変化と凝固剤の注入に追われての作業でした。そういった点で、スケジュール管理や凝固剤注入の作業検討などで過去のデータが非常に役に立つはずです。

海底トンネルを掘削する場合、メインのトンネル以外にも作業や試掘用のトンネルが必要になります。青函トンネルの隣に掘る場合では、青函トンネル掘削時に作られた既にある設備を流用することが出来るのです。

地上の線路設備につていも、大きくルートが変わる場合には新たな線路の敷設が必要となります。この点を最小にするためにも、出来るだけ現行ルートに近い場所を選ぶ必要があります。

総合的な判断が必要

鉄道の方を持ちがちな鉄道ファンの視点から見ても、青函トンネルをもう一本掘るほうが必ずしも良いとは思えません。しかし、現状の交通網設計はバラバラに行われているように思えます。単純な採算性でなく、モーダルシフトや鉄道以外も含めてどう交通体系を発展せさせるかを考えて決断して欲しいものです。

※関連記事
北海道新幹線青函トンネル問題を整理する その1
北海道新幹線青函トンネル問題を整理する その2


2016年12月23日金曜日

JR2017年ダイヤ改正 北海道大幅変更・蓄電池車続々登場




2017年3月4日に実施されるJRのダイヤ改正より気になるものをピックアップしました。やはりJR北海道が一番大きな変更が行われています。
記事作成日: 2016.12.17/更新日: 2016.12.23

JR北海道

美々駅付近を走る789系1000番台
美々駅付近を走る
789系1000番台

789系投入でライラック復活

789系投入で「スーパーカムイ」が消滅し、「ライラック」と「カムイ」という名称となります。

北海道新幹線の運行開始で「スーパー白鳥」で使われていた789系が余剰となっており、この車両が札幌圏に投入されます。「スーパーカムイ」などで使われている789系1000番台が5両に対し、789系は6両が基本となっています。そのため789系を使用した列車が「ライラック」、789系1000番台を使った車両を「カムイ」とし、車両によって名称が変わります。

運行区間については、「ライラック」と「カムイ」は「スーパーカムイ」と原則同じとなります。

「ライラック」という名前は旭川~室蘭間で2007年まで走っていた特急の名称です。廃止直前などは札幌~旭川を結ぶ特急として運行していたので、その点でも分かりやすいと思います。

運行区間縮小で大雪復活

JR北海道では老朽化した車両を置き換えるべく、新型車両の投入を続けています。しかし、資金的に一気に置き換えることが難しいだけでなく、現在の保有車両数と同じだけ投入するのも難しい状況です。そこで車両を減らしても本数を維持できるように、一部特急列車も運転区間縮小が行われます。

札幌~網走間で4往復運行している「オホーツク」を2往復に減便し、旭川~網走間に特急「大雪」2往復が設定されます。この「大雪」は旭川で「ライラック」と接続するので、乗り換えで札幌へ行くことが出来ます。

札幌~稚内間では「スーパー宗谷」2往復と「サロベツ」1往復が運行されていますが、札幌~稚内間を走る「宗谷」1往復と旭川~稚内間の「サロベツ」2往復に変更となります。「サロベツ」については「大雪」同様に、旭川で「ライラック」に接続となります。

「ライラック」と接続する「大雪」と「サロベツ」ですが、現在の「オホーツク」と「サロベツ」と比べても札幌までの所要時間は同程度になります。

「大雪」という名前も、以前急行で使われていた名前です。こちらも復活した「ライラック」と同じく、以前は札幌~網走間だったのが縮小されての復活です。こちらいについては1992年のダイヤ改正で廃止されたので、「ライラック」のような紛らわしさは無さそうです。

美々駅など10駅廃止

千歳線美々駅、根室線島ノ下駅・稲士別駅・上厚内駅、釧網線五十石駅、函館東山駅、姫川駅、北豊津駅、蕨岱駅の10駅が廃止となります。

JR北海道の経営悪化で駅の見直しも進めていますが、今回の駅廃止は仕方ないというのが正直なところです。いくつかの駅について調べてみると、あまり悲惨な状況が分かります。なんと乗車人員の平均が0人の駅があるのです。この中では一日数人の乗車がある美々駅がマシという状況なのです。人が乗らなければ駅は要りませんし、乗車人員0人の駅の廃止については当然の流れなのではないでしょうか。

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JR東日本

蓄電池車量産開始

今まで烏山線で1編成のみ活躍していた蓄電池車EV-301系ですが、烏山線へ3編成の投入でキハ40系列が全て撤退します。

さらにJR九州の車両ベースの蓄電池車EV-801系の男鹿線での運行が予告されていましたが、2日2往復の運転に決まりました。運行開始日については、今後発表されます。

EV-301系によるキハ40系列の置き換えはだいぶ前から決まっていましたが、あまり大きな発表をしないダイヤ改正発表で公表されたので少し驚きました。これで関東圏で見れるキハ40系は無くなり、少し残念です。また、烏山線は後述する若松線と同じく蓄電池車のみで運行する初の路線となるわけですが、この実績が今後の普及にもかかわってくるので、今後も注目したいところです。

※関連記事
JR東日本 新型蓄電池車EV-E801系男鹿線へ投入

さよなら485系定期列車

えちごトキめき鉄道に乗り入れる形で運行する、「糸魚川~新潟」間の快速列車が廃止となります。その代替として土休日のみE129系2両を使った「直江津~長岡」間の快速列車が運行されます。

「糸魚川~新潟」間で運行されている快速列車には、全国でもこの列車だけに485系が使用されていました。この列車の運行終了で、全国を駆け巡った485系の定期列車の歴史に幕が閉じられます。更に、近い将来485系自体も全廃となると予想されます。糸魚川~梶屋敷間にデッドセクションがありますが、この区間がえちごトキめき鉄道に移管された後は、この区間を貨物を除くこの区間を通過する電車はこの快速列車だけでした。北陸本線以来の歴史としても、区切りとなりそうです。

※関連記事

JR東海

東海道新幹線「のぞみ・ひかり」の定期列車が全てN700Aとなります。

昨年N700系のN700A化工事も全車両完了し、JR東海保有の新幹線車両はN700Aと700系のみとなりました。今後はN700Aと新型車両N700Sの投入で700系が置き換えられる予定で、着々と東海道新幹線での700系引退が近づているのを感じます。

JR西日本

山陽新幹線デジタルATCへ

新幹線各路線のデジタルATC化が進み最後に残っていた山陽新幹線ですが、今回のダイヤ改正でデジタルATCとなります。新大阪~博多間で「のぞみ」「みずほ」が1分の短縮、「こだま」についてはなんと15分もの短縮となります。停止位置や速度制限までのブレーキの計算方法が変わるので、乗り心地についても向上します。

京都線・神戸線新快速12両化へ

本数の半分以上が8両編成の京都線・神戸線の新快速ですが、全ての列車で12両編成となります。1編成あたりでも1.5倍の輸送力になるので、なかなか座れない上に狭苦しい思いをすることも少し減りそうです。

可部線延伸へ

2003年に可部~三段峡間が廃止されましたが、可部~あき亀山として復活します。1.6kmの短い延伸ですが、ここ最近廃止ばかりの多い鉄道業界では明るいニュースです。

JR四国

他社のような大きな変化はなく、時刻の細かい変更など小規模な変化にとどまるようです。

JR九州

若松線も蓄電池車に

JR東日本とは別に設計・開発がすすめられた蓄電池車の819系が本格運行となります。これにより若松線で使用されているキハ40系系列が撤退します。

特急「かわせみ やませみ」運行開始

特急「かわせみ やませみ」は通常の特急と異なり、JR九州がD&S列車と呼ぶ観光を強く意識した列車です。そのため車両は古いキハ40系ベースとし、大幅に車内や外装を更新したものとなります。

運行区間は熊本~人吉間で、一日3往復の運転を予定しています。

JR貨物

増発・増結・延長運転などの輸送力増強が中心のダイヤ改正です。この流れで今も一日あたり二往復運行の多い「TOYOTA LONG PASS EXPRESS」が、正式に二往復体制となります。

JR貨物は車両の新造などもダイヤ改正のプレスで発表しますが、EH800形3両・HD300形5両にコキ107形413両と発表されました。EF210形やEF510形の増備が無いことから、EF81形やEF65形などのJR貨物所属の国鉄型機関車の動きは小さなものとなりそうです。


2016年9月13日火曜日

寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始




JR東日本は2016年4月6日に寝台特急カシオペアの臨時運転について正式に発表しました。6月4日からは運行を開始しました。
記事作成日: 2016.04.06/記事更新日: 2016.09.13

上野駅に到着する寝台特急カシオペア
寝台特急カシオペア

ルートは旧カシオペアルートから様々に

寝台特急カシオペアは北海道新幹線開業により定期運行が難しくなったため、2016年3月21日の上野行きを最後に定期運行を終了しました。しかし、事前に団体列車としての運行がアナウンスされていました。6月からJRの旅行代理店などから申し込むツアー列車として運行を開始しました。臨時カシオペアは全て団体臨時列車として運行をします。

6月以降の週末はほぼ毎週運転されています。昔のようにとは行かなくとも頻繁にカシオペア号を見ることが出来そうなのが嬉しい点です。ルートは旧カシオペアルートから信州方面など、時期に合わせて様々なものとなっています。

定期運行ラストランの様子


また、定期運行から団体臨時になった経緯などは関連記事も参照ください。
※関連記事寝台特急カシオペア 団体臨時で運行継続へ

「カシオペア紀行」コース(旧カシオペアと同ルート)

運行初日のカシオペア紀行

上野駅→東北本線→IGRいわて銀河鉄道→青い森鉄道→津軽海峡線→道南いさりび鉄道→函館本線→室蘭本線→千歳線→札幌駅

上野発16:20頃→札幌着11:15頃
札幌発16:38頃→上野着11:52頃

上野発: 6月11、18、25・7月9、16、23、30
札幌発: 6月12、19、26・7月10、27、24、31

「カシオペア紀行」コースは定期運行時代と同じコースで、上野発と札幌発がそれぞれ設定されます。札幌行きに関しては定期運行時と同じダイヤでの運行のようですが、上野行きに関しては青函トンネル通過の関係だと思いますが、新しいダイヤとなっています。

トワイライトエクスプレスのクルーズ運行と同じように、運行日によって違うツアー会社が貸し切る形での運行となります。

料金はびゅうトラベルが設定するものの場合、札幌・上野発どちらの場合でもツイン利用で一人あたり69800円です。完全に気軽に乗れる列車ではなくなってしまいましたね…

「カシオペアクルーズ」コース(周遊ルート)

運行初日の様子

上野駅→高崎線→上越線→信越本線→羽越本線→奥羽本線→津軽海峡線→道南いさりび鉄道→函館本線→室蘭本線→千歳線→札幌駅→上野行き旧カシオペアと同ルート→上野駅

上野発: 6月4日・7月2日・8月6日


「カシオペアクルーズ」コースは3泊4日の周遊コースです。こちらのコースも以前団体列車として運行されたことのある実績のあるコースです。クルーズトレインということで各地に停車しながら運行するため、列車で宿泊するのは1日目と3日目の夜となっています。

料金は一人当たり46万円から展望室利用の60万円の間で設定されています。

「カシオペア・はやぶさ号 函館の旅」コース

上野駅→東北本線→IGRいわて銀河鉄道→盛岡→(北海道新幹線乗り継ぎ)→新函館北斗駅→(普通列車)→函館駅

上野発: 8月20日、27日、9月3日

片道のみのコースです。上野駅を16:18に出発し、翌日7:28に盛岡に到着します。ツアーのお客さんは北海道新幹線へ乗り継ぎ新函館北斗へ行き、カシオペアの車両は当日のうちに尾久車両センターへ向けて回送されます。

「信州カシオペアクルーズ」コース

上野駅→常磐線→武蔵野線→中央線→武蔵野線→常磐線→上野駅
上野発: 9月7日

信州プレディスティネーションキャンペーンに合わせて、1回のみの設定です。3泊4日の日程ですが、周遊コースではなく往復コースでの運転となっています。プレスではカシオペア初の信州行路の運転となっています。

「信州カシオペア紀行」コース

上野駅→常磐線→武蔵野線→中央線→篠ノ井線→長野駅
上野発: 9月17日、29日

こちらは2回の運行です。上野駅を16:20頃出発し、翌日11:43頃に長野駅に到着します。列車に宿泊するのは一日ですが、ツアー自体は2泊3日の日程となっています。このコースも片道のみの設定となっています。

「秋の周遊2泊3日の旅」コース

上野駅→東北本線→IGRいわて銀河鉄道→青い森鉄道→奥羽本線→羽越本線→信越本線→上越線→高崎線→上野駅

上野発: 10月10日

カシオペアクルーズとは逆に東北本線から北上し青森まで到達、その後日本海側から南下し上野駅に至るコースです。いまのところ一回だけの設定です。

「カシオペア紀行(青森まで)」コース

上野駅→東北本線→IGRいわて銀河鉄道→青い森鉄道→青森駅
上野発: 10月19日、22日、29日

「カシオペア・はやぶさ号の旅」と同じく、上野から青森までの片道のみの設定となります。青森以降のツアー内容については、各旅行会社が設定するツアーによって異なるものとなります。

EH800形とDF200形の超ハイパワー機関車も

田園地帯を走る団体臨時列車カシオペア紀行
昔ながらのEF81形牽引
客車は寝台特急カシオペアで使われていた銀色のE26系が使われます。客車を引っ張る機関車は定期運行時代のJR東日本所属のEF510形がJR貨物へ譲渡されたので、基本的に本州内は運行当初に使われていたEF81形へ戻りました。上越方面を経由するカシオペアクルーズについては、上越線内の勾配に対応するために、EF64形が上野~長岡間を牽引します。

甲種輸送されるJR貨物EH800形
津軽海峡線の牽引を担当する予定の
JR貨物EH800形
津軽海峡線は新幹線が走るようになった青函トンネルを含む一部区間の電圧が変更されたため、ED79形からマンモス電気機関車EH800形へ変更となりました。H級の超大型電気機関車が客車を牽引するのは、国鉄時代にEH10形が限定的に運行した時以来となります。

千歳線を走るコンテナ牽引中のJR貨物DF200形
千歳線を快走するDF200形
1両でも大きな力を発揮できる
函館以北は運行経路のうち「五稜郭~東室蘭」間が電化されていないため、函館駅でディーゼル機関車へ付け替えが行われていました。従来通りJR北海道所属のDD51形が牽引すると思われていましたが、5月5日に思わぬ情報が北海道新聞の記事から飛び込んできました。JR北海道がDD51形機関車を老朽化のため全廃する予定で、道内はJR貨物のDF200形が牽引するというものです。

まずDD51形の廃止ですが、苗穂工場から手稲近くの札幌運転所まで車両の回送などに使用していたので、限定的な運用で当面は安泰かと思っていたので意外です。DF200形についてですが、貨物用タイプのDF200が旅客列車を牽引するのは初めてです。DF200は貨物用に開発されたため、原則JR貨物が貨物を牽引するためだけに製造されていました。JR九州のクルーズトレイン「ななつ星」用に旅客用DF200形7000番台が製造されましたが、旅客用であるため貨物を牽引したことはりません。JR北海道の体力がなくなっているため機関車維持が難しいことや、北海道内の石油輸送の廃止でDF200の運用にだいぶ余裕があるようなので、今回のようなケースが発生したのだと思います。



2016年8月9日火曜日

夕張市夕張支線の廃止を提案へ




夕張市はJR北海道へ石勝線夕張支線の廃止を提案したと報道がありました。今回はどういった形で廃止の提案があったかや、夕張支線の現状について紹介していきます。

3つの条件を提示

夕張支線の利用が少ない状況であることや、およそ15か所の橋やトンネルが建設からすでに100年以上経過していることなどを踏まえると、近い将来、廃止などの議論が避けられないと予想し、JR北海道に交渉を持ちかけたといいます。
 2016.08.09 乗りものニュース 石勝線夕張支線、2019年3月に廃止か 夕張市がJR北海道と「交渉」へ より引用
《1》拠点複合施設周辺と市内各地をバス路線などで結ぶ交通体系の見直しに協力する
《2》清水沢地区のJR所有施設などは市への無償譲渡など有効活用も検討する
《3》JR社員を夕張市に派遣する
 2016.08.09 北海道新聞 夕張市が異例の鉄道廃止を逆提案「攻めの廃線」より引用

まずは新聞記事からの引用ですが、JR北海道が赤字路線の急速な廃止を進めるなか、状況の悪い夕張支線「夕張~新夕張」間の廃止を条件付きで先手を打って提案したというのが大まかな流れです。時期としては市が進める都市計画にあわせて、2019年頃の廃止を提案しています。

夕張支線だと長いので、以下では夕張線という古い呼称で読んでいきたいと思います。

街と同じく石炭と歩んだ夕張線

まずは夕張線の状況を見ていきましょう。

夕張線は石炭輸送を目的として1892年に作られました。そのため廃止になった北海道の多くの路線と同じように、石炭産業の衰退は夕張線の衰退につながっています。今では夕張市が財政破綻した影響もあり、状況はますます悪い方向に向かっていると言えると思います。廃止予定区間は一日5往復の列車が運行されています。

元々石炭輸送で開業した経緯から夕張駅からは接続する路線もなく、非常時の代替路線などの機能もありません。路線は川沿いの谷に沿って建設されており、集落も線路と同じように谷沿いに続いています。

北海道最大都市札幌との所要時間は鉄道で2時間弱なのに対し、高速バスが1時間半弱で結んでいて、都市間輸送としても分が悪い状況です。

8月17日にJR北海道受け入れ発表

8月17日に今回の夕張市の提案をJR北海道が受け入れると発表しました。今後協議を行い話を詰めていくようですが、報道によると早ければ2019年春にも廃止になりそうです。

JR北海道はどこまで条件を飲むか?

まず1つ目の条件ですが、JR北海道は江差線を廃止にするあたり代替バスの確保は行っています。そのことから「夕張~新夕張」についての代替路線については積極的に協力すると思われます。市内については夕張鉄道のバスが運行しているので、そちらに協力する形になるとは思いますが、正直なところあまり極端な条件であれば関係のない会社について協力する義理はありません。なので、要求する内容次第といったところでしょうか。

2つ目についてはすんなり受け入れるのではないでしょうか。清水沢地区は夕張線の中間のあたりにある地区です。そこにある清水沢駅はかつて様々な炭鉱からの貨車を捌くために使っていた比較的大きな土地があります。そういった土地を含む譲渡だと思うのですが、売るとしても売れるような場所でもありませんし、そのまま承諾すると思われます。

3つめの社員派遣は微妙なところに思えます。夕張市の財政破綻以後は、専門技術職などを中心に東京都など道外を含むさまざまな都市へ臨時職員の派遣の協力を求め、実際に派遣された職員が働いています。

そいった一環での協力申し出なのでしょうが、人件費と言えば企業が削減したいものの筆頭です。JR北海道も同じように苦しい中で、今後のモデルケースとなる可能性のある提案であまりに不利な条件に思えます。加えて専門性の高い人材を要求しているのであればJRとしても痛手でしょうし、比較的誰でも出来る仕事をJR北海道社員にやらせるのであれば金銭の援助で地元の方を雇ったほうが雇用上も良いでしょう。そこのあたりは夕張市も分かっているので、ダメもとの提案ということなのかもしれません。

ひとまずここまでとします。状況が動き次第、加筆などを行いたいと思います。正直なところ、夕張線や夕張市については私は詳しくありません。何かありましたらお気軽にコメントください。


2016年5月28日土曜日

面白運用 JR北海道H5系新幹線と東京駅




2016年3月26日のダイヤ改正で、北海道新幹線用H5系が運行を開始しました。その中でもちょっと面白い運用を紹介したいと思います。

東京駅停車中のJR北海道H5系、JR東日本E7系・H5系新幹線
東京駅に停車中のH5系
「新函館・北斗~東京」を往復する列車は多く設定されていますが、H5系を使用する列車は僅かです。そのなかで東京駅までやってくる運用は3往復のみとなっています。その中で今回紹介するのは、21:04着はやぶさ32号と21:44発やまびこ223号の運用です。

2回発着が見れる


普通新幹線が東京駅で折り返す場合、発着シーンが見れるのは1回です。しかし、この運用では2回見ることが出来ます。

まず、21:04着のはやぶさ32号として東京駅21番線に到着します。そのあと新幹線清掃チームのコメットさんが車内清掃に入り、10分程度で1回上野方面へ回送します。その後21:30頃に東京駅20番線に入線し、やまびこ223号仙台行きとして発車していきます。

夜になり運転本数が減り、折り返し時間が長く設定されてるために出来る、夜ならではの運用です。

数少ない寝台特急とのツーショット


現在唯一の定期寝台特急列車のサンライズエクスプレスが、東京駅から発車しているのはご存知の方も多いと思います。このH5系の運用では20番線に入線するために、品川方面から回送されてくるサンライズエクスプレスとツーショットを見ることが出来ます。

寝台特急が激減した今では、新幹線とのツーショットは非常に貴重です。サンライズエクスプレスの回送時刻や、H5系の入線番線が変れば見ることが出来なくなります。今のうちに一度は見ておいて損はないでしょう。

実は北海道には行かない

はやぶさ32号は「新青森~東京」間、やまびこ223号は「東京~仙台」間の運転でどちらも北海道内の走行はありません。この他には、はやぶさ17号も「東京~新青森」間での運転です。

JR東日本のE5系が北海道まで多く乗り入れているため、調整の意味で道内の運転の無い列車が設定されているのだと思いますが、ちょっと面白いですね。


いかがでしてでしょうか?夜遅くに行くと、ちょっと面白くてお得な運用を見ることができます。是非行ってみてください。また、夜間の撮影ではフラッシュが自動で発光する場合もあります。黄色い線の内側から、楽しく夜の新幹線を楽しみましょう。


2016年5月17日火曜日

2016年度JR設備投資 車両関連まとめ




JR各社の2016年度事業計画などから、車両関係を中心に紹介します。
記事作成日: 2016.03.24/記事更新日: 2016.05.17


JR北海道

停車中のJR北海道キハ261系気動車
置き換え用で導入の続く
キハ261系特急形気動車
特に大きな発表は無しです。老朽化の進む地上設備・車両の更新が主な内容です。車両面では「札幌~函館」間を走る特急「北斗」で使われているキハ183系置き換え用に、キハ261系の新造が今年度も継続されて行われます。その他は特急気動車の機器更新や、キハ40置き換え用の電気式気動車の試作・設計としています。

以前発表された5ヵ年計画から大きな変更はないようです。その通りに進めば来年度は785系の置き換えが、今年引退した特急「スーパー白鳥」用789系で始まります。また、緊急度の高いキハ183系の置き換えが来年度完了します。ということで、今年は785系特急電車や「北斗」用キハ183系の記録や乗車をする良いのではないでしょうか。

JR東日本

大崎駅に停車中の山手線E235系
山手線用E235系一般型電車
量産先行車
JR東日本は毎年事業計画では大きな計画は発表しないことが多いのですが、今回も大きな発表は無しです。

地上設備関係は耐震補強やホームドアなどの旅客向け安全対策と、目新しいものなしです。

車両関係とも中央線グリーン車対応工事、山手線E235系量産へ向けた準備、クルーズトレイン投入準備、リゾートしらかみのブナ編成のHB-300形への置き換えなど発表済みのものばかりです。

試験が順調であれば試験が半年経つ頃なので、E235系の量産への目処が立ち始めて何らかの発表が本来はあったのかもしれませんが、3月から再スタートなったので大きな発表は出来なかったのかなと想像してしまいます。

JR東海

・N700A 3次車投入
・品川、新横浜可動作増設
・特急「しなの」「ひだ」など弾力的増発・増結

昨年にN700系の改修工事が行われ、全て車両がN700A相当になったわけですが、今年度はブレーキ面などが更に進化したN700A3次車が投入されます。ただし、N700A2次車を投入させつつとあるので、今年度投入分全てが3次車ではないようです。

東海道新幹線の主要駅には可動柵が設置されていますが、品川・横浜駅で増設されます。品川駅の場合2面4線のうち、外側2線だけに可動柵が導入されていたので、内側2線にもつくということのようです。

大阪行きの廃止になった「しなの」ですが、列車自体は増結・増便する姿勢のようです。「ひだ」が運行する飛騨高山方面は外国人観光客に人気なそうなので、そっちの需要で増発・増結に結びついてるのかもしれません。

JR西日本

JR西日本は中期j経営計画のアップデートを読む限り、以前の計画から特に大きな変更は無いようです。車両関係で言えば大阪環状線323系・阪和線225系・N700A・広島地区向け227系などです。

私が少し気になったのは来年度からの山陽新幹線のATC更新です。東海道新幹線開業当時の技術をベースにしたアナログ式「ATC-1」が今年度までの使用ということなので、頻繁に乗る方はその乗り心地を覚えておくと良いのではないでしょうか。

JR四国

・2000系特急車両置き換え

JR四国は振り子式2000系特急気動車の置き換え用に、空気ばね式車体傾斜付き8600系電車を導入してきましたが、今年度は新型特急気動車の導入するとしています。

近年振り子式より速度面で若干劣るもののコスト・整備面で勝る、空気ばね式車体傾斜を選択する場合が増えています。新型気動車がどのタイプを採用するかは気になるところです。

JR貨物

千歳線を走るDF200形牽引の貨物列車
北海道で活躍するDF200形
・関西線向けDF200形試作
・DE10形置き換え用機関車の開発

ダイヤ改正の発表時にEF210形(6両)・EH800形(8両)・HD300形(4両)・コキ107形(209両)の新造を発表していますが、それとは別に関西線向けDD51形置き換え用のDF200形試作と、入換え・非電化区間向けにDE10形置き換え用新型車両の開発を行うとしています。

DF200形の暖地での運用はJR九州が「ななつ星in九州」で行っている以外、今はありません。そのためまったくノウハウがない訳ではありませんが、高負荷な貨物向けにはもう少しブラッシュアップが必要なのかもしれません。

構内入換えようにはDE10形の置き換えとしてハイブリッド機関車のHD300形が投入されていますが、貨物牽引時の最高速度は45km/hと高速走行の少ない非電化区間向けとしても速度が足りません。そのためもっと高速に走れる車両ということで、今回の開発が行われるのではないでしょうか。

関連記事
JR北海道車両更新ロードマップ発表 721系・キハ281・283も更新へ
JR西日本 15年以降の新車導入計画まとめ


2016年5月10日火曜日

JR東日本クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」を紹介




JR東日本が2017年春の運行を目指すクルーズトレイン四季島について、ツアーの内容から車両に至るまで随時紹介します
記事作成日: 2015.12.02/記事更新日: 2016.05.10

クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」とは?

「TRAIN SUITE 四季島」はJR東日本が2017年春頃からの運行を目指しているクルーズトレインの名称です。列車のタイプとしてはJR九州が運行している「ななつ星in九州」と同じで、寝台列車と観光列車を兼ねたものです。現在運行している「カシオペア」と比べサービスの質や運賃を大幅に上げ、目的地へ向かうための列車でなく各地を巡りながら列車自体を楽しむ志向となっています。

運行開始は5月1日 北海道へも乗り入れ

現在発表されているのは3コースとなっていて、全てのコースで上野が基点と終点となっています。資料請求や申し込みが2015年5月10日より開始されました。

四季島 春~秋コースダイヤ
春~秋コースダイヤ
(拡大できます)

3泊4日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~日光~(2日目)~函館~伊達紋別~(3日目)~東室蘭~洞爺~新函館北斗~青森~弘前~(4日目・車中箔)~鶴岡~あつみ温泉~新津~東三条~上野


3泊4日/春~秋のコースは東北と北海道を中心としたJR北海道まで乗り入れるコースとなっていて、「北斗星」と「あけぼの」を経路を組み合わせたようなコースです。日光を経由して東北線を北上し青函トンネルを越えて登別へ、帰りは日本海側の奥羽本線、羽越線、上越線などを経由して上野に戻ってくるコースです。

1日目は日光で観光し車中泊、2日目は函館観光をしニセコか登別のホテルで宿泊へ、3日目は青森で下車し三内丸山遺跡へ・五能線リゾートしからみに乗車するかの選択性で車中箔、最終日は早朝に鶴岡で加茂水族館の鑑賞・あつみ温泉で朝風呂・車内滞在の選択性に新津で下車し鎚起銅器を見て上野に到着となります。

運賃はスイート75~77万円、デラックススイート90万円、四季島スイートが95万円を予定しています。

運行日は2017年5月1~4日、15~18日、29~6月1日、6月5~8日、12~15日、19~22日、26~29日を予定しています。

1泊2日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~塩山~姨捨~(2日目)~会津若松~上野


1泊2日/春~秋コースは信州方面と会津方面のコースです。中央線と篠ノ井線と経由して姨捨まで行き、旧信越本線・現第三セクターを経由して日本海側を回り、磐越西線を経て会津を目指します。

1日目は塩山で下車し山梨観光ののち姨捨で夜景ツアーののち車中泊、2日目は会津若松で下車し会津観光ののち上野に到着となります。姥捨駅は今もリゾート列車ふるさとナイトビューツアーなどが行われていますが、四季島の運行に合わせてホームのリニューアルを行う予定です。

運賃はスイート32万円、デラックススイート40万円、四季島スイートが45万円を予定しています。

運行日は5月6~7日、20~21日、6月3~4日、10~11日、17~18日、24~25日を予定しています。

2泊3日/冬

(1日目・車中箔)上野~白石~松島~(2日目・車中箔)青森~弘前~一ノ関~(3日目)~鳴子温泉~上野

2泊3日/冬コースは全て車中箔のコースで東北を中心としたコースとなっています。東北本線で青森、弘前と北上した後に元の経路で小牛田まで戻り、陸羽東線鳴子温泉まで往復した後に東北線で上野まで南下します。

詳細については今後発表の予定です。

最新技術を詰め込んだ車両

車両は前後2両の展望車、スイート4両とデラックススイート1両の5両が客車、ラウンジカーとダイニングがそれぞれ1両の計10両となっています。車内の詳しい内装などは発表されていませんがイラストを見る限りただ豪華なだけでなく、二階建て車両と同じような床と天上の高さになっていて、今までの車両より上下にずっと広くスペースをとっているようです。

さらにJR東日本・北海道管内の様々な区間を走るために、発電機とパンタグラフの両方を採用しています。電化区間では通常の電車と同じようにパンタグラフから電気を給電してモーターで走り、非電化区間では発電機から電気を得てモーターで走ります。イラストからの推測ですが、展望車に発電機を載せ、スイートにパンタグラフを1両1基の計4両4基程度を搭載するようです。日本国内ではこういった構成の列車は走っていませんが、海外に目を向ければこのような車両も走っていて、国内メーカーだと日立製作所がイギリス高速鉄道向けに製造しています。日本では実績のない車両をいきなり営業列車として走らせる点では、非常に挑戦的な車両だと思います。

運転経路で青函トンネル越えが確定したので、何らかの青函トンネルを越える装備が搭載されます。考えられる方法としては新幹線と同じ交流2万5千ボルトに対応して自走するか、EH800系電気機関車に牽引して貰い通過することが考えられます。

上野駅にラウンジ設置

上野駅にラウンジも設置されます。このラウンジはただの待合室でなく、車の手配や軽食の提供などホテルのラウンジのような機能を備えています。このラウンジは列車の運行開始と同じ2017年春のオープンを予定していますが、2016年1月14日には列車の旅を紹介するギャラリーがオープンします。

※関連記事
寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始
寝台特急カシオペアラストランとその後
寝台特急カシオペア 団体臨時で運行継続へ


2016年4月21日木曜日

東武鉄道がC11形蒸気機関車の運行を発表




2015年8月10日に東武鉄道は2017年度から「下今市~鬼怒川温泉」間でのSLの運転を目指すと発表しました。
記事作成日: 2015.08.10/記事更新日: 2016.04.21

C11形をJR北海道よりレンタル

函館本線桔梗駅を通過するSL函館大沼号
最後の運行となった2014年度の
SL函館大沼号でのC11形の様子

東武鉄道は日光・鬼怒川地区を盛り上げるために2017年度を目処に「下今市~鬼怒川温泉」間12.4kmでSL運行を目指すと発表しました。

JR北海道では相次ぐトラブルにより、保守に手間がかかり利益につながらない上に、人的資源も消費するSLの運行が難しくなっていました。そのため2014年度でSLの運行を全て終了する判断が下されました。そうして動体保存状態となったJR北海道の「C11形207号機」を、東武鉄道が借り受ける形で運行を予定しています。

現在中小私鉄でSLの運行をしている路線はありますが、大手私鉄での運行はありません。

気になる客車や補助機関車

SLだけではお客さんを乗せて走ることは出来ないので、当然客車が必要となります。しかし東武鉄道は客車を保有していないので、新たに用意する必要があります。普通に考えればJR北海道で運行時に牽引して客車も一緒に借り受ければ良いわけですが、客車などはJR北海道以外から入手すると2016年4月21日発表されました。

導入車両
蒸気機関車: C11-207号機(JR北海道)
車掌車: ヨ8634(JR貨物)、ヨ8709(JR西日本)
客車: スハフ14-1・5、オハフ15-1、オハ14-1、オロ12-5・10(JR四国)
ディーゼル機関車: DE10-1099号機(JR東日本)

客車はJR四国より14系・12系客車を6両導入となります。元々はJR東海がユーロライナーなどに使っていた車両のようです。(詳しくは記事下部リンクも参照)さらに車掌車としてヨ8000形をJR貨物とJR西日本から1両づつ導入します。JR西日本のヨ8000形は最後の1両だったはずなので、これで形式消滅となります。さらに補助機関車用としてDE10をJR東日本より導入します。この車両は大宮駅で入換え用として活躍していた車両のようです。

函館本線桔梗駅を通過するSL函館大沼号
SL函館大沼号のエンド側
さらに転車台もJR西日本所有の長門市駅転車台を下今市へ、三次駅転車台を鬼怒川駅へ移設する予定です。

検修・乗務要員の育成開始を発表

東武鉄道は2016年1月21日にSLの検修・乗務要員の育成を開始したと発表しました。

SLの全般・交番・仕業検査などについて検修要員8名が、2016年1月20日からJR北海道苗穂工場・釧路運輸車両所で。SLの構造・取り扱いなどについて機関士要員が2016年1月5日から秩父鉄道列車区で2名・大井川鉄道新金谷乗務区で2名ずつ。SLの構造・投炭・ボイラーについて機関助士要員2名が、2016年1月7日からJR北海道釧路運輸車両所で教育を開始ししました。

今回の養成にあたりJR東日本の協力が無いことや、全般検査についても教育を受けることなどから分かるように、機関車の整備はJRへ委託せず行います。南栗橋に整備可能な設備を設けます。

外部リンク
「SHIKOKU'S WORLD」さんより


2016年4月13日水曜日

JR北海道車両更新ロードマップ発表 721系・キハ281・283も更新へ




2015年3月20日にJR北海道は「安全投資と修繕に関する5年間の計画」というものを発表しました。その中から車両更新に関することをピックアップしたいと思います。
記事作成日: 2015.03.20/記事更新日: 2016.04.13

白石駅へ到着する千歳線721系
今回初めて置き換えが触れられた
721系近郊型電車

車両更新概要

計画書によると、設備更新や修繕を先送りしていた状態であり、定期的に車両を置き換えるようなライフサイクルに基づく更新などは行っていませんでした。そのため大量の置き換えが必要な状態です。

そういった状況を踏まえての置き換えや修繕のほかに、列車速度制限や運行削減などを考えているようです。

2015~2020年


千歳線を走るスーパーカムイ785系
置き換え予定785系

・キハ183系0番台34両→キハ261系へ(2016~17年)
・785系27両を青函789系で置き換え(2017~18年)
・キハ40置き換え用量産先行車2両(2018年完成予定)

キハ183系と785系特急電車の置き換えは1月の定例記者会見で発表済みですが、詳細が発表されました。キハ183系は1月の会見時より4両増えて34両がキハ261系により2年間で置き換えられます。

785系については1月の会見時の全37両より10両減って、27両が「スーパー白鳥」で使われている789系(以後青函789系と呼びます)によって2年間で置き換えられます。

785系は5両編成が基本となっているので、2編成10両が置き換えられずに残ると思われます。青函789系は2016年3月の北海道新幹線開通により「スーパー白鳥」が廃止される見込みのため、それ以後余剰車両となります。その余剰となった青函789系で置き換えをします。青函789系は6両編成を基本としていますが、785系や789系1000番台は5両編成での運行です。1年間の空白期間中に、5両編成化改造などが行われるのかもしれません。

キハ40については量産先行車2両を作り、2年間試験をした後で置き換えとなります。また、量産先行車について、JR東日本と共通仕様の電気式気道車で置き換えると発表がありました。詳しくは関連記事をお読みください。

2020年以降


千歳線恵庭駅を通過するキハ281系
千歳線を走るキハ281系
2020年以降は古い車両から置き換えが始まる

・721系順次置き換え開始
・キハ40系順次置き換え開始
・183系全車両とキハ281系・キハ283系を順次置き換え

721系は1988年から製造されたので、30年を過ぎての置き換え開始になります。高速運転や大雪を考えると車両の老朽化は激しそうです。

キハ40は上で紹介した通り、先行量産車の試験を経て2020年から置き換え予定です。車両数は置き換え車両より少なくなる予定です。

残りのキハ183系全ての置き換えが開始され、振り子式であるキハ281系とキハ283系も順次置き換えられます。キハ183系0番台の置き換えと違いどんな車両で置き換えるかは発表していないので、新形式での置き換えかキハ261系かは気になるところです。

2016年4月13日にJR北海道より「特急車両の老朽・劣化の状況について」という題でプレスが発表されました。それによると特急車両は通常車両より製造費が高いこと、高速道路の延伸などで利用客が減少していること、寒冷地・長距離走行で劣化が早いなどから全ての置き換えは困難と発表されました。さらに北海道新聞から4月12日に「オホーツク」「サロベツ」の減便を検討しているとの報道もありました。

北海道も本州と同じように札幌への一極集中で、地方の人口の減少は加速しています。そこにJR自身も述べた気候条件・経営問題・高速道路の延伸が追い討ちをかけている状況です。利便性を維持となると最低限の減便と減車という方向で、特急車両の新造計画は立てられていくのではないでしょうか。

※関連記事
キハ183と785系の置き換え発表 どうなる789系とキハ283系
JR北海道新型気道車の概要発表 JR東日本と共通化へ
JR北海道 2016年春より運行本数・駅削減


2016年4月6日水曜日

寝台特急カシオペア 団体臨時で運行継続へ




寝台特急カシオペアが北海道新幹線開業の3月26日までには定期運行の終了し、それ以降は団体臨時として運行することについて紹介します。
記事作成2015.06.03/更新2016.04.06

上野駅に到着する寝台特急カシオペア
寝台特急カシオペア

カシオペア・はまなす定期運行は新幹線開業まで

まず今後について簡単に説明します。

下り北斗星の最終運行日である2015年8月21日に2月までの運行計画が、12月18日には3月の運行計画がJR東日本・JR北海道より発表されました。はまなすは最低限の運休で上りの時刻変更のみ、カシオペアも3月20日「札幌発→上野行き」の最終運行日までは現在とほぼ同じ体制で運行されます。

新幹線開業後についてはJR北海道とJR東日本から、急行はまなすと共に定期運行終了の発表がされました。そして2016年2月18日にはカシオペアが団体臨時列車として運行続けることを、各種報道機関が報じ、2016年4月6日にはJR東日本が正式に運行を発表しました。臨時列車としては6月4日か運行を開始します。

それでは各経緯を見ながら、今後についても紹介したいと思います。団体臨時の情報については以下の紹介記事をご覧ください。
※関連記事寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始

青森県などは運行継続を要望

『北海道新幹線の走行試験と調整しながら、下半期も運行したい―と前向きな回答があったという。一方、2015年度末の北海道新幹線開業後のカシオペアの運行については、「JR貨物やJR北海道と調整が必要」などとして明言を避けたという。』
『』内はデーリー東北新聞社ウェブ版の2015年6月3日の記事「「カシオペア」10月以降も運行継続 青森県など要望にJR東日本回答」より引用したもので、青森県・岩手県のカシオペア運行の要望に対するJR東日本の回答です。

なぜ青森県が存続を求めたかと言いますと、青森県は東北新幹線の延伸により第三セクターとなった青い森鉄道へ多額の援助を行っています。そしてJR東日本やJR貨物の列車が同路線通る際、通行料を支払っています。この通行料は結構な額です。2013年度のJR東日本から青い森鉄道への支払額は3億8800万円で、青い森鉄道の旅客運輸収入のうち約18%になります。

つまり、寝台特急の運行本数が削減されると青い森鉄道は収入が減り、多額の援助を行っている青森県としても困るため存続を求めているのです。これは三セクを補助する他の県も一緒で、岩手県のほか北海道新新幹線開業後を見据えて北海道もJR東日本とJR北海道へ寝台特急の運行継続を求めています。

なので、運行本数の多い「北斗星」廃止だけでも大きな収益減なので、カシオペアだけでもと存続を求めるのは分かります。

3月以降も要望したが・・・

『北海道新幹線開業後のカシオペアの運行について同社は「JR北海道単独での運行は難しい」との認識を示し、「今後、JR東日本などと協議をしていく」と回答したという。』
『』内はデーリー東北新聞ウェブ版2015年7月16日の記事「JR北海道に「カシオペア」維持要望 青森県、岩手県など」からの引用ですが、青森県・岩手県の来年3月以降の要望に対し、JR北海道はかなり渋い答えをだしました。

前回の継続要望に続き、再度JRへ要望を提出しました。寝台列車の存続要求は以前からずっとしていることなので、存続を要望したからどうこうなるというわけではないのが現実です。なので、JR各社のやる気次第というわけになるのですが、JR東日本がクルーズトレイン「四季島」の北海道乗り入れ自体にはポジティブな発言をしてるのに対し、カシオペアの運行に関してはネガティブな発言していることや(関連記事のカシオペアは本当に老朽化しているかを参照)、JR北海道が多くのことをやる余力がないのが大きかったと思います。

北海道新幹線開業で廃止へ

※1『札幌―上野間での運行を実質的に廃止する方向で調整していることが1日、分かった。年に数往復程度、臨時運行させる可能性がある。』
※2『JR東日本とJR北海道は、来年3月に予定している北海道新幹線の開業に合わせて、寝台特急「カシオペア」(上野―札幌)を廃止する。』 
※1内は北海道新聞2015年9月2日報道の「「カシオペア」実質廃止 「はまなす」「白鳥」も JR2社調整」 から、※2は朝日新聞デジタル2015年9月15日報道の「「カシオペア」廃止へ 北海道新幹線開業で機関車使えず」からの引用です。

9月に入り廃止の報道が出てきました。9月2日の報道では「方向で調整」とやや含みのある表現でしたが、9月15日の報道では「廃止する」という断定的な口調の報道がされました。しかも、朝日新聞や産経新聞という大手新聞社からの報道です。

廃止報道では多くの方が想像してた通りのもので、北海道新幹線開業に合わせて廃止。クルーズトレインとして年数回の乗り入れを検討するというものです。廃止の理由としては、機関車を調達することが難しいことが決定打となりました。それ意外としては、カシオペアの遅れが新幹線に影響する懸念などもあったようです。

近年の夜行列車廃止では、公式な発表より先に新聞に情報を小出しして、その後正式に廃止の発表を出す場合がよくあります。今回も同じ流れとなりました。2015年9月16日にJR北海道北海道新幹線開業日に関するプレスで、急行「はまなす」とともに「カシオペア」の定期運行の廃止が正式に発表されました。

そして2015年12月18日にダイヤ改正の発表と合わせて、3月の運行計画が発表されました。運行本数も大きく減ることなく運行されます。「上野発→札幌行き」の列車は上野基準で3月19日、「札幌発→上野行き」の列車は札幌基準で3月20日が最終運転日となります。3月22~25日の期間で地上設備の切り替えのがあるため、ダイヤ改正より一足早く廃止となります。

3月以降は団体臨時列車として運行開始

『JR東は廃止後、管内を周遊する列車としての活用を検討する一方、北海道への運行継続を模索。関係者によると、JR貨物が新たに開発した機関車を六月以降、青函トンネルを走るため借り受け北海道も運行できることになったという。』
※『』内は東京新聞2月18日報道の、「カシオペアが6月にも復活 JR東日本、団体列車に」より引用です。

難しいとされてきたJR貨物所有の青函トンネル用EH800形の貸し出しが可能になったということで、3月以降は団体臨時列車として運行を継続されることが報道されました。JR北海道は乗り入れに継続して否定的でありましたが、JR東日本はクルーズトレインについては積極的な意見をだしたりしていました。私の想像ですが、JR東日本の働きかけが大きかったのではないかと思います。

運行の詳しい日程については不明ですが、北海道乗り入れはお盆や年末年始などの物流が少なくなり機関車の運用に余裕が出る時期が中心になるのではないかと思われます。JR東日本管内の周遊運行も行う可能性が高いことを考えると、北海道乗り入れは年間でも数えるほどとなるのではないでしょうか。

いつまで走るのか?

定期運行最後の映像

一先ず運行の継続が決まったカシオペアですが、何が問題で定期運行を終了することになったかを見ながら、今後の運転について予想していきたいと思います。

青函トンネル区間が一つの障壁

以前に細かく書いた北斗星廃止に関する記事も参考にして頂きたいのですが、「カシオペア」の運行で問題となっているのは青函トンネルを含む共用区間です。新幹線開業後は共用区間での新幹線や貨物列車とのダイヤの問題と、新しい電機機関車の問題があります。

北海道新幹線が開業すると、夜間の整備を今まで以上に念入りな保守が必要なために、今までより深夜の運休時間をとる必要が出てきます。共用区間は新幹線の他に貨物列車も沢山走っているため、その合間を縫って運行するしかありません。そのためダイヤ面での調整が、今より難しくなってしまいます。しかし、お盆や年末年始などは物流量が減るため運行の余地が無いわけではありません。

もう一つの問題としては、北海道新幹線の開業で今使っている電気機関車が使えなくなることです。予算が逼迫してるJR北海道は、夜行列車数本のために機関車製造の費用を捻出することは出来ません。そこで考えられるのはJR貨物からのレンタルです。技術面で言えば、貨物用機関車での運行も可能です。平時は貨物だけで手一杯ですが、お盆などの物流が減る時期は余裕が生まれます。その時に限定して機関車を借りることで、運行継続に漕ぎ着けました。

国からの補助金の関係で使途が決まっているために、貨物以外での運行は難しいという話もありましたが、これは大丈夫だったようです。

車両については関連記事も参考にして頂きたいのですが、JR東日本の社長が老朽化しているため廃車にしたいとネガティブな発言をしています。この点も見逃すことが出来ない部分ではありそうです。

クルーズトレイン四季島は正式に乗り入れを発表

JR東日本が正式発表したクルーズトレインのコースにて、北海道への乗り入れが正式に発表されました。なので、2017年からは「四季島」が乗り入れることが確定しています。

「四季島」の乗り入れと車体の寿命が焦点か

「四季島」が乗り入れるにあたり、EH800形を必要とするかが一つ目の焦点です。「四季島」は最新の技術が詰まった車両で、在来線であれば電化・非電化問わず走行することが可能です。それでも、技術的にも特殊な青函トンネル区間をEH800形を使用せずに通過するのは難しいと想像できます。

その場合「カシオペア」と「四季島」が機関車を食い合ってしまうことになるため、優先度的に「カシオペア」の乗り入れは断念するしかありません。

車両の寿命ですが、「カシオペア」用の客車は客車としてみれば若手です。しかし、目に見える歪みが出ていたり、一編成だけという特異性もあり使い勝手がだいぶ悪くなっている可能性があります。そのため使い倒すよりは、比較的早く廃止にしたほうが得という判断もありえると思います。

以上の点をふまえると「トワイライトエクスプレス」同様に、クルーズトレイン運行開始後に廃止というのは十分ありえると思います。乗ることは難しそうですし、記録として早く撮影などしておくほうが良いかもしれません。

北斗星が廃止になり寂しい限りで、クルーズトレインに庶民は中々乗れそうにありません。寝台特急も本当に遠いものになってしまいましたね。団体臨時になっても庶民も乗れる寝台特急ということで営業を続けて欲しいものですが、果たしてどうなるでしょうか・・・

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2016年3月30日水曜日

北海道到達! 北海道新幹線とはどんなもの?




本格的な訓練運転も始まり開業が近づく北海道新幹線ですが、様々な情報が出てきたのでまとめて紹介したいと思います。今回は軽めの記事です。
記事作成日2015.08.28/最終更新日: 2016.03.30

大宮駅停車中のJR北海道H5系
北海道新幹線で使われる
JR北海度H5系

開業は3月26日で決定

JRのダイヤ改正は3月の第2週の土日あたりによく行われ、その時に新幹線の延伸区間が開業することが多いです。しかし、豪雪地帯を走る北海道新幹線では、雪の影響が弱まる3月末の3月26日に開業するのではないかと報道されていした。

そして、2015年9月16日にJR北海道・JR東日本から、3月26日に開業すると発表されました。

開業区間は新青森~新函館北斗駅間


2016年に開業するのは「新青森~新函館北斗」間の約150kmの区間です。途中駅は「奥津軽いまべつ駅」「木古内駅」の二つで、全線をJR北海道が管轄します。最終的には札幌駅まで延伸します。

それでは新青森駅から新函館北斗駅までを順に解説します。まず、新青森駅を出て高架やトンネルを抜けると、在来線との合流ポイント新中小国(しんなかおぐに)信号所を通過します。同信号所から木古内駅手前の湯の里知内(ゆのさとしりうち)信号所までが、在来線との共用区間となります。

建設途中の北海道新幹線奥津軽いまべつ駅
建設途中の北海道新幹線奥津軽いまべつ駅

新中小国信号所を出てすぐに奥津軽いまべつ駅へ到着します。この駅は津軽今別駅があった場所に建設された駅です。利用客は非常に少ない駅ですが青函トンネル最寄駅のため、待避線を備え駅全体がスノーシェルターで覆われた立派な駅となっています。

奥津軽いまべつ駅を出るといよいよ青函トンネルに入ります。青函トンネルを含む「新中小国信号所~湯の里知内信号所」間は在来線と共用するため、原則として最高速度は140km/hに制限されます。そのためスーパー白鳥と同程度の時間で走りぬけます。

青函トンネルを抜け湯の里知内信号所を越えて在来線とも分かれると、北海道最初の駅木古内駅に到着します。現在JR北海道が運営している江差線「木古内~五稜郭」間が第三セクター道南いさりび鉄道へ移管される予定で、この駅が道南いさりび鉄道の南側の基点駅となります。

木古内駅を出ると再びトンネルと高架の新幹線らしい区間となり、終点の新函館北斗駅に到着します。現在渡島大野(おしまおおの)駅と呼ばれる函館本線の駅で、開業後改名して新函館北斗駅となります。この駅は将来の延伸を見据えて、函館駅から約18kmのところにあります。北海道新幹線開業後は、この駅から函館駅へ「はこだてライナー」という名称の連絡列車を16往復運行します。

車両は東北新幹線と同じ

大宮駅に到着するE5系新幹線
北海道新幹線でも使われる
JR東日本E5系新幹線
北陸新幹線では開業に合わせて新型E7系が製造されましたが、北海道新幹線ではE5系が使われます。JR北海道保有の4編成はH5系という新形式になりますが、基本的な仕様はE5系に準じたものとなっています。側面の帯が紫になってる点や北海道をイメージしたロゴなど、デザインは若干変更されています。

JR北海道H5系
H5系のロゴ
「盛岡~新函館北斗」間は最高時速が260km/hなので、速度面ではE2系で十分対応することが出来ますが、使用編成には含まれません。運用的な問題や信号システムの対応などを考慮してだと思います。

北海道新幹線H5系とE5系の
実際の運行の様子

開業時は13往復・最速4時間2分

気になるダイヤですが速達型の「はやぶさ」は「東京~新函館北斗」間が10往復、「仙台~新函館北斗」間は1往復の運転。各駅型など含む「はやて」は「盛岡~新函館北斗」・「新青森~新函館北斗」間でそれぞれ一往復の運転予定で、計13往復の運転になると事前に報道されていましたが、正式に13往復の運行が発表されました。

現在「青森~函館」間は「スーパー白鳥」と「白鳥」が6~8両編成で、10往復の運転を行っています。それに対し北海道新幹線では1両あたりの座席数が「スーパー白鳥」などより多い新幹線車両10両編成での運転となります。なので、輸送力としては大幅にアップします。

所要時間は「東京~新函館北斗」間が最速で4時間2分と発表されました。青函トンネルでは貨物列車とのすれ違い時の安全を確保するために、現行のスーパー白鳥と同じ140km/hを最高速度とすることにしていますが、以前は1往復分を260km/h運転とする予定とすると発表していました。しかし、詳しいダイヤが発表されていなので断定は出来ませんが、最速列車の時間を見る限り青函トンネル内260km/h運転は断念したようです。

運賃は値上げへ

北海道新幹線運賃表
北海道新幹線運賃票
(拡大できます)

スーパー白鳥・白鳥運賃表
スーパー白鳥・白鳥運賃表
(拡大できます)
10月13日JR北海道から一部確定していない部分はあるものの、運賃の上限が発表されました。北海道新幹線とスーパーは白鳥・白鳥の運賃表を比べてもらうと分かると思いますが、おそらく全ての区間で値上げとなります。

北海道新幹線と東北新幹線を乗り継ぐ場合は、特急料金は新青森を境に合算となります。東京~函館北斗を指定席利用の場合、運賃と指定席は通しで計算して10550円と520円、特急料金は東京~新青森間で6680円と新青森~函館北斗間で4450円の計22690円となります。この計算方法は新青森でJR東日本からJR北海道に運行会社が変るためです。

赤字は48億円を見込む

2015年12月9日にJR北海道は、2016~2019年度の収支を平均した場合の収支予測を発表しました。それによると111億円の収入に対し160億円の支出で、一年あたり48億円の赤字を見込んでいます。支出としては運営費として80億円、青函トンネルの維持費など北海道新幹線特有のコストが34億年、鉄道運輸機構への貸付金が9億円、減価償却費が33億円、諸税が1億円、事業報酬が3億円と予想しています。

支出のうち今後減っていきそうなのは減価償却費ですが、仮に0となっても15億円の赤字です。安全面などを考えると運営費の圧縮などは厳しいでしょうし、少しでも利用者を増やすしかなさそうです。

維持された特例区間

以前は津軽海峡線の蟹田~木古内間は特急しか運行していないため、同区間は特例として自由席に限り運賃のみで乗車することが出来、原則的に普通列車しかのれない企画切符でも乗車するこができました。そこで北海道新幹線開業後は「青春18きっぷ」や「北海道東日本パス」は追加料金を払うことで割安で乗車できることになりました。追加料金でフォローされるとは言っても値上がりには変わりなく、以前より利用しにくくなったことには変りません。

旅行者向けの企画切符については仕方ない面もありますが、蟹田~木古内間の普通乗車券の特例も廃止されてしまいました。利用者が多いわけではありませんが、普通列車を乗り継いで青森方面から函館方面へ利用される方もしっかりいます。おまけに青函トンネル内は貨物列車と共用する関係で最高時速は新幹線開業前と同じ140km/hです。スピードもアップしていないのに地域の足が値上げになってしまい、残念な結果となってしまいました。


2016年3月21日月曜日

寝台特急カシオペアラストランとその後




寝台特急カシオペアのラストランの様子と、運行を終えて尾久車両センターに着いた後の様子などをレポートします。

いろいろあった下りラストラン

下り寝台特急カシオペアラストランの様子
札幌行き最終列車
カシオペアは1編成しか車両が無いため、2016年3月19日が「下り 上野発→札幌行き」の最終列車で、3月20日が「上り 札幌発→上野行き」最終列車となりました。

上野を出発してしばらく順調でしたが、ICレコーダーを不審物と誤認したことで安全確認のため宇都宮で停車したり、機関車の不調で黒磯で若干足止めを食らうなどして2時間以上の遅れが発生しました。しかし、2015年春のダイヤ改正で北海道新幹線開業に向けて準備をするため青函トンネルを走れない時間を設けた関係で、青森駅で3時間程度の運転停車が生まれました。そのおかげで終点札幌にはほぼ定時でつくことが出来たようです。

下りラストランの映像

私が撮影した時は午前中の悪天候から天気も回復し、夕陽のなかをカシオペアが通過していきました。沿線に住む方と談笑しながら撮影に望むことが出来たので、非常に気持ちよく撮影できました。

快調な帰路となった上りラストラン

上り寝台特急カシオペアラストランの様子
上野行き最終列車
いろいろゴタゴタしてしまった下りと対照的なだったのが、本当のラストランにあたる上り最終列車です。ほぼ定時で運行を続け、日が昇り人も多くなってくる東北南部に入っても順調に運行を続けました。そして休日ということでかなりの人手が予想された関東各駅も定時で走りぬけ、上野駅へもほぼ定時で到着することが出来ました。

上りラストランの様子

私が撮影したときはいつもよりも若干早くに通過したぐらいで、本当に順調に走行していました。私も含め側には多くの鉄道ファンが詰め掛けていましたが、沿線の方々も多く見に来ていました。運転席に乗っている職員さんやお客さんたちもが沿線へ向けて手を振り、こちらからも振りかえすといった具合に、終始和やかな雰囲気で走り抜けていきました。

上り・下りともに撮影の際ご一緒になった方々も、本当にお疲れ様でした。

尾久に到着し体を休める車両たち

推進運転を常磐線から眺めるべく特急「りょうもう」で東京方面へ向かいましたが、一歩及ばず。気を取り直して尾久車両センターへ向かいました。

尾久車両センターで肩を並べるEF510形510号機と509号機
ラストラン使用車510号機と509号機
北斗星のラストランでは運行終了後すぐに機関車を洗浄していましたが、今回はそういった動きはありませんでした。ラストランで使用された510号機と509号機を並べて留置されていました。今後EF510形は北斗星色のEF510形同様に、JR貨物へ売却される可能性が高そうです。

24系と並ぶE26系とスカイツリー
スカイツリーとE26系
客車のE26系のほうはといえば、尾久車両センター内を行ったり来たり数往復した後、北斗星などで使われた24系などがあるほうへ移動され留置されていました。北斗星の時はすぐに廃車回送が行われましたが、カシオペア用E26系は今後団体臨時用として使用される予定のためメンテナンスに入ると思われます。EH800に牽引されて北海道入りする姿は是非みたいものです。

尾久駅の寝台特急の広告があった壁
広告があった壁
もう一つ見逃せない動きとして、尾久駅にあった寝台特急の広告が消されました。北斗星が走っていた頃は「のんびりゴロリン寝台列車 カシオペア・北斗星の旅」と書いてあり、北斗星廃止後は「のんびりゴロリン寝台列車 カシオペア・北の旅」と修正され残っていました。その広告がとうとう消されてしまいました。手作り感のある広告で味があっただけに、こんなにも早く消されてしまったのは残念です。

3月21日発の急行「はまなす」の運行終了をもって、客車寝台の歴史に幕が下ろされます。「カシオペア・北斗星・トワイライトエクスプレス」と花形列車が消えて寂しい限りです。鉄道ファンとしては、またいつか復活することを願っていたいと思います。

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2016年2月20日土曜日

凄いぞED79! 北海道新幹線開業で消え行く電気機関車




北海道新幹線の開業が迫り「北斗星・カシオペア・トワイライトエクスプレス」などの寝台特急たちの廃止が話題になる中、世間では注目されにくい縁の下の力持ちED79形電機機関車について紹介していきたいと思います。
記事作成日: 2014.11.12/記事更新日: 2016.02.20

五稜郭駅を通過する寝台特急北斗星
寝台特急北斗星を牽引するED79形電機機関車
五稜郭駅にて撮影

なぜED79形は廃車になるのか?

ED79形は青函トンネルが開通するにあたり通過する客車や貨物列車を牽引する機関車が必要になり造られた電気機関車です。そのため現在運用されている区間は寝台特急などの旅客列車で青森駅~函館駅間、貨物列車では青森信号所~五稜郭貨物ターミナル間という限られた区間となっています。

北海道新幹線が開業すると青函トンネルは貨物列車と新幹線両方が使うことなるのですが、そこで問題が生じます。貨物列車と新幹線では同じ交流でも、使っている電気の電圧が違うのです。そこで貨物列車側が新幹線の電圧に合わせて走ることになり、新型の電機機関車EH800形を導入することが決定し、廃車になっていく流れとなりました。

青函トンネルで使えなくなったらなら他で使えばいいじゃないか?と思われる方も居ると思いますが、その可能性は非常に低いと思います。ED79形はED75形電機機関車を改造して造られた古い車両と、JR貨物が所有する1989年に一から新しく作った車両があります。改造して造られた車両はだいぶ古くなっていること、新しく作った車両も製造から25年経っていることと、高温多湿な青函トンネル・潮風の吹く海辺の路線・冬季の雪などの過酷な環境で使われていため痛みが激しく、通常より多くの修理が必要と想像されます。そのため修理して違う路線で使うよりは全て廃車にするほうが楽と思われます。また、ED75形のような臨時列車の牽引用として残すにしてもJR北海道の電化区間が限られていることを考えると、残すメリットはありません。

以上のこと踏まえるとED79形は全廃という形になると思います。

そんなED79形はとても面白い

上記のような理由から廃車になるであろうED79ですが、非常に魅力的な車両なのでそれについて簡単に紹介していきたいと思います。

JRでは珍しい4軸電機機関車

タンク車を牽引するED75形
今では臨時列車などでしか見られないED75形
写真は定期運用でタンク車を牽引していた頃の姿

4軸電機機関車というのは車輪が4つの電機機関車ということなのですが、JRで定期運用で使われているのはED79形だけです。定期運用を除けばED75形もあるのですが、工事や車両を回送する時などの臨時列車にしか使われないので滅多に見ることができません。

様々な列車を牽引

函館駅に停車中の急行はまなす
急行「はまなす」を牽引するED79
函館駅にて撮影
ED79形が牽引するする列車は国内唯一の客車寝台特急「カシオペア」、国内唯一の夜行急行「はまなす」、貨物ではコンテナ車です。他の機関車は普段は貨物列車のみで、臨時列車でたまに客車なんて状況です。「北斗星・トワイライトエクスプレス」の廃止で牽引列車は減りましたが、今でも日本一豪華なバリエーションの列車を牽引する機関車と言えるのではないでしょうか。

夜の蟹田駅での乗務員交代

映像は蟹田駅でトワイライトエクスプレスの乗務員が交代する様子です。夜行列車の乗務員交代というのは非常に珍しい光景となってしまいました。蟹田駅ではJR北海道とJR東日本の乗務員が交代するために停車します。

JRでは珍しい重連運用を行っていた

五稜郭駅に停車中のED79形重連
発車を待つ重連のED79形牽引の貨物列車
五稜郭駅にて撮影

重連というのは機関車が2両連なって走ることです。定期運用で重連運用を行っているのは寝台特急「カシオペア」で、「函館~札幌」間をDD51形の重連で運転しています。

ED79形は客車列車であれば1両で十分ですが、重いコンテナ列車が青函トンネルを走行できるように貨物を牽引する時は重連を行っていました。昔であればもっと頻繁に行われていましたが、近年では珍しい運用でした。今では貨物列車の定期運用から外れてしまいましたが、ごく希に急行「はまなす」でも回送を兼ねた重連運転が見ることができます。もし見れたなら本当にラッキーだと思ってください。

木古内付近を通過するED79形

重連のED79形が通過する映像です。バックの高架は北海道新幹線のものです。今ではED79形に変わりEH500形とEH800形が貨物列車を牽引していますが、北海道新幹線開業後はEH800形のみとなります。

受け継がれた客車列車

北海道新幹線の開業で青函トンネルの旅客運用は新幹線のみとなるかと思われましたが、寝台特急「カシオペア」が団体臨時で運行する予定と報道されました。ED79形の廃止と共に消えると思われた青函トンネルを通過する客車列車ですが、臨時という形であれどEH800形へ受け継がれそうです。

あとがき

個人的に思い入れがあるのでED79形について書いてみました。ブログを始めた頃に書いた記事ですが、ED79形もまもなく最後ということで簡単に更新しました。この記事でED79形の良さが少しでも伝われば幸いです。


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