2017年5月31日水曜日

京急 車内を改良した新1000形16次車登場




京浜急行は2016年10月11日に車内を中心にマイナーチェンジを行った、新1000形16次車を2016年11月から運行すると発表しました。
記事作成日: 2016.10.11/記事更新日: 2017.05.31

マイナーチェンジは車内が中心

金沢文庫駅停車中の京急1000形16次車
1000形16次車
外観上の変化はラッピング以外分かりづらい

京浜急行新1000形 ステンレス車
ベースとなった
新1000形ステンレス車となる

導入予定

導入は今のところ計28両の予定で、6両×2編成と8両×2編成が導入予定です。6両編成が普通やエアポート急行用に2016年11月から運行開始し、エアポート急行や他社線乗り入れも含めた快特運用用に8両編成が2017年2月から運行開始しています。

2018年度からは17次車が導入されるので、この28両以上は増える予定はありません。

変更点

・LEDヘッドライト化
・側面デザインが1800番台に準拠
・ロングシート部端の袖仕切りの大型化
・客室ドアに化粧板を設置
・車端部片側にボックスシート・コンセント設置
・LCDの大幅増設

今回は外観には大きな変化はありません。車体は新1000形ステンレス車ベースで、側面デザインは2016年3月にデビューした1000形1800番台と同じになっています。ヘッドライト(前照灯)がLED化されていますが、今までのものと見た目上はあまり違いが分かりません。

京急線では乗り入れてくる他社線を含めて、行き先表示器横の上部ヘッドライトは昔ながらのシールドビームを採用していました。今回の変更が他社を含めて、どう広がっていくか注目です。側面デザインが1800番台準拠ということで、シールによるフルラッピングとなります。今後の新車は京急カラーが復活していきそうな兆しです。

京急1000形16次車車両端の座席
車両端の座席

車内は比較的大きな変化が見られます。その中でも比較的小さな変化としては、ロングシート部端の袖仕切りの大型化と客室ドアの化粧板設置です。袖仕切りの大型化はドアからの吹込みやドア前のお客さんとの干渉防止を理由にしており、最近の鉄道各社の流行りを反映したものとなります。今まではドアを車内側からみたとき、化粧板の貼っていないステンレスむき出しものもを使用していましたが、これに化粧板が貼られます。また、最近はドアを目立たせるために黄色いテープが貼ってあったりしますが、化粧板そのものに印刷され耐久性やメンテナンス性が向上しそうです。

大きな変化としては、二つあります。一つ目はボックスシートとコンセントの設置です。京急にはボックスシートの車両がありますが、最後にボックスシートが設置された新製車は京急2100形なので、新製車では16年ぶりの登場です。配置が特徴的で、車端部にボックスシートとロングシートが両方設置されます。さらにボックスシート部にコンセントが、2口設置されます。特急車両では標準的になってきたコンセントですが、通勤車両で搭載した車両は首都圏には走っていたなかったと思います。元々鉄道車両には通勤・特急車両問わずに掃除用にAC/100Vのコンセントが設置されていましたが、あくまで停車時の業務用で解放されていませんでした。既存車両含めてコンセント自体はあるので、走行時の電源品質を高めて通勤車でも解放する流れになるかは興味深いです。

二つ目としてはLCDの大幅増設です。一両あたり日英に対応した案内用のLCDを、ドア上6カ所に、中韓に対応したLCDを千鳥配置でドア上に3カ所設置します。海外旅行者の増加で多言語表示の重要性は高まるばかりですが、日本語表示のスペース・時間などが短くなり一番利用者の多い日本語使用者が割りを食う状況になってきました。かと言って国際標準の英語、日本への旅行者の多い中国・韓国語を外すわけにもいきません。そんな現状に対しての対応だと思うのですが、他社線でも液晶モニタの拡大や今回のような液晶の増設で表示スペースの見直しは増えていくと思います。

金沢文庫駅を発着する動画

京急については知識が曖昧な部分もあるので、ご指摘がある場合はコメント欄からお手柔らかにお願いします。


2017年5月20日土曜日

JR東日本 夏の臨時を勝手にピックアップ2017




2017年5月19日にJR東日本が夏の臨時列車を発表したので、私が気になった列車をピックアップして紹介します。

ムーンライト信州
ムーンライト信州

夏の定番ムーンライト

快速ムーンライトながら

使用車両: 185系
東京発23:10→大垣着5:50 7/22~8/20
大垣発22:49→東京着5:05 7/23~8/21

快速ムーンライト信州81号

使用車両: 189系
新宿発23:54→白馬着5:40
7/15.16.22.23.29.30、8/1-6.10.12.19.20.26、9/2.9

今年のムーンライトながらも概ね去年と同じような日数で、時刻も同じです。ムーンライト信州は時刻は同じものの、8月の運行が一日減っていて二年連続の運転日減少です。

185系臨時からピックアップ

快速 谷川岳山開き: 185系
7/1上野23:35→土合3:10 7/2土合14:30→上野17:03

快速 山の日谷川岳号: 185系
8/11 上野7:03→土合9:35/土合14:23→上野17:03

ブルーオーシャン外房
大宮7:37→安房鴨川10:38
安房鴨川16:00→大宮19:06
7/22.23.29.30

昨年と同じダイヤでの運行です。冬は草津の臨時に185系が入りましたが、夏は昨年のと同じく入りません。なので高崎線・上越線での185系はこの二日のみとなります。

昨年は485系「なのはな」で運行されていたブルーオーシャン外房は185系での運転です。鉄道ファン的にはまあまあ楽しめると思いますが、車両的にはちょっと微妙かもしれません。

あずさ・しなの相互乗り入れ

特急 木曽あずさ: 189系
新宿9:24→南木曾13:48 7/1、8/26、9/9
南木曾16:02→新宿20:42 7/2、8/27、9/10

特急 諏訪しなの: 383系
名古屋8:28→茅野11:21
茅野18:48→名古屋18:48
7/8.9、9/23.24

快速 いろどり木曽路: 485系いろどり
長野8:35→中津川12:15
中津川14:36→長野18:18
7/29.30

信州DCのため「あずさ・しなの」が延長運転されます。JR東日本所属の189系を使用した「木曽あずさ」がJR東海線区の南木曾まで、JR東海所属の383系を使用した「諏訪しなの」がJR東日本線区の茅野まで乗り入れます。また、485いろどりは昨年は中津川まで夏に乗り入れましたが、今年は南木曾までとなります。

HIGH RAIL 1375運行開始

快速 HIGH RAIL: キハ100系+110系
小淵沢10:30→小諸12:31
小諸14:22→小淵沢16:54
小淵沢18:20→小諸21:51
運転日多数のため割愛

小海線のリゾート列車「HIGH RAIL 1375」が7/1日から運転開始します。小海線の主力車両であるキハ100系と110系を改造し、リゾート列車にしたものです。運転日はかなりの数設定されていて暫くの間は土日祝日は全て運転で、8月中は火曜日以外は運転です。注意として指定席料金大人820円・子供410円で他の快速列車より高めです。詳しくは専用HPがあるのでそちらを参照ください。

中央線・大糸線旧型客車

車両: EF64+旧型客車+EF64

快速 レトロ大糸線 9/23
松本10:09→南小谷12:06
南小谷12:49→松本15:51

快速 レトロ中央線 9/24
松本10:12→富士見 12:26
富士見15:31→松本17:59

今年も中央線と大糸線でEF64によるプッシュプル擬きの編成で旧型客車の運行が行われます。昨年夏は旧型客車が様々なところで運行されましたが、今夏は定番の「SLレトロみなかみ・碓氷」以外ではこの二列車だけになります。

とこんな感じでピックアップしてみました。今年の夏も良い旅を満喫してきてください。


2017年5月14日日曜日

2017年度事業計画 関東大手私鉄ピックアップ




関東の大手私鉄が発表した事業計画書から、私が気になったものをピックアップしていきたいと思います。
記事作成日: 2017年4月28日/記事更新日: 2017年5月14日

東武鉄道

東武動物公園駅で停車中の東武鉄道70000系
最新車両の東武70000系
東武鉄道は2017年4月28日に事業計画を発表しました。

・軌道検測車更新
・運行アプリ導入

一つ目のとして「軌道検測車更新」です。東武鉄道ではプラッサー&トイラー (Plasser & Theurer)社製のEM80-40という総合軌道検測車が運用されていますが、これが今年度で更新されます。この車両は夜中にしか走らず、日中は車両基地や駅の側線に停車してる縁の下の力持ちです。また、これに合わせてトラックにパンタグラフを載せたタイプの電気検測車も更新されます。

二つ目として「運行アプリ」が導入されます。JR東日本や東急・東京メトロなどが導入していますが、東武鉄道でも導入されます。最近数が増えてきたので、そろそろ統合して欲しいですよね…

小田急電鉄

小田急電鉄は2017年4月28日に事業計画を発表しました。

・3000形8連の10両化
・ホーム固定柵の設置

1つ目は「3000形8連の10両化」です。小田急は3000形の6両編成の車両の10両編成化を以前から実施していましたが、今年度は中間車2両を新造し8両編成の車両を10両化します。2017年4月現在で8両編成は15編成あるのですぐ全てが10両になるとは思えませんが、1~2年中には全て10両化が完了してしまいそうです。

2つ目は「ホーム固定柵の設置」です。これは東急電鉄が設置を進めているタイプのようなものではなく、ホーム先端の車両が止まらない位置に設置されるものです。今年度中に「新宿・小田原・藤沢・片瀬江ノ島・唐木田」の5駅に設置されるので、記録したい方はお早めに。

京成電鉄

京成電鉄は2017年5月9日に事業計画を発表しました。

・日暮里駅ホームドア設置
・C-ATS非常ボタン連動化改修
・3000形8両×3編成=24両増備

一つ目は「日暮里駅ホームドア設置」です。日暮里駅は山手線との接続駅で、実質的なターミナル駅としての機能を果たしています。なので乗り換え客や外国人旅行客の多い駅へ、ホームドアの設置が開始されます。

二つ目は「C-ATS非常ボタン連動化改修」です。近年では緊急時のためにホーム上の誰でも押せる列車非常停止ボタンが設置されていますが、これの機能が2019年度までに順次改修されます。今までは目視用の非常信号が点灯するのみでしたが、改修が終わるとボタン押したと同時に列車へ停止信号が送られることで安全性が増します。

3つ目は「3000形8両×3編成=24両増備」です。ながらく増備の続いている3000形ですが、今年度も引き続き増備されます。

京浜急行

京浜急行は2017年5月10日に事業計画を発表しました。

・新1000形36両の増備
・新1000形8両の更新

一つ目は「新1000形36両の増備」です。具体的な編成数などの記載はありませんが、プレスの新造車の写真が昨年から製造の始まった1000形16次車のものとなっているので、今年も16次車が製造される可能性が高そうです。

二つ目は「新1000形8両の更新」です。昨年までは2100形の更新が暫く続いていましたが、今年から新1000形が本格的に更新されるようです。1000形の運行開始は2002年からなので、電装系を含めた更新が必要になって来る頃合いです。初期の編成は発車時にドレミファの音階を奏でることでドレミファインバータのニックネームで有名な、シーメンス製VVVFを採用しています。このVVVFも更新されることで順次減っていくと予想されるので、記録される方は注意です。

西武鉄道

西武鉄道は2017年5月11日に事業計画を発表しました。

・40000系4編成の増備
・スマホ向けアプリの導入
・池袋駅ホームドア設置

1つ目は「40000系の増備」です。40000系はロングシート・クロスシートの転換機能を備え、朝夕は有料のライナーであるSトレインとして使用されている車両です。転換機能の無い車両の増備も計画はされていますが、今年は昨年と同じ転換機能のある車両のみ4編成が増備されます。

2つ目は「スマホ向けアプリ」の導入で、他の大手私鉄同様に西武鉄道でも導入がされます。
3つ目は「池袋駅のホームドア設置」です。以前から池袋駅ではホームドアの設置は行われおり、年度ごとに分けてそれぞれの番線へ設置されています。今年は4~6番線に設置されます。


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