2019年11月29日金曜日

新横浜線部分開通 相鉄は都心へ




JRとの直通ため、相模鉄道新横浜線が2019年11月30日に開通します。相鉄新横浜線を中心に、今後開通する東急新横浜線についても紹介します。

記事作成日: 2018.12.14/記事更新日: 2019.11.29
※記事更新に合わせて記事タイトルも変更しました。


JR東日本E233系7000番台
新横浜線に乗り入れる
埼京線・川越線 JR東日本E233系7000番台

新横浜線開通で渋谷・新宿方面へ

相鉄ではJRと東急に直通するために工事を進めてきましたが、2019年11月30日に相鉄新横浜線が部分開通します。これにより相鉄とJR湘南新宿ライン・埼京線・川越線が直通することになります。渋谷駅や新宿駅を経由し最長距離を走る列車では、「相鉄海老名駅~JR川越線川越駅」を結ぶことになります。「海老名~横浜~新宿」間の場合、現状1時間10分~1時間30分程度の時間が、どの時間でも安定的に1時間程度で結ばれます。「海老名~新宿~川越」の最長列車の場合、2時間程度で結ばれます。

更に2022年下記には相鉄新横浜線が横浜国大駅より新横浜駅まで延伸し、東急が新横浜駅から日吉駅まで東急新横浜線を開業し、相鉄から東急東横線・目黒線、東京メトロ南北線、都営三田線、埼玉高速鉄道と4社へ乗り入れる予定です。

最終的に相鉄新横浜線と東急新横浜線が開通するわけですが、これは西武有楽町線と東京メトロ有楽町線と似た命名方式です。

運賃は横浜経由が安い

JRとの直通にあたり、乗り継ぎ割引の設定はありません。更に新線建設や高架化など多額の費用がかかる時に設定される、割増料金にあたる加算運賃が30円設定されます。そのため目的地によって横浜経由のほうが、安くなる場合が多いので注意が必要です。

たまに使う方は良いのですが、頻繁に使う方は利便性・時間・運賃のバランスに注意が必要です。

埼京線は一部減便へ…

埼京線の快速の「武蔵浦和~大宮」間が各駅になり、その分同区間の各駅停車が減ります。通勤快速については変更がありません。

日中の快速がメインということや、湘南新宿ライン・上野東京ラインと新宿・東京方面の速達列車が拡充されたことにより、影響は小さいと思います。しかし、影響がないわけではないので、嬉しいとも言えないのも事実です。

当面はJRがE233系・相鉄が12000系を使用

乗り入れに使用されるのはJRがE233系7000番台で、埼京線・川越線で使用されている車両を使います。乗り入れに合わせて増備が行われました。運用としては「海老名~川越」駅間で、全区間で運用されます。

相鉄側はJRのE233系をベースとした11000系に更に手を加えた、12000系を使用します。こちらの運用区間は「海老名~新宿」駅間の予定です。

内装と外装に違いはあるものの、どちらも基本的な仕様は同じです。12000系もATACSを搭載するので、運用上は全区間可能です。

また、相鉄線は信号システムをJRと同じ仕様のATS-Pに変更しています。そのためJR東日本の車両であれば、理論上は殆どの車両が相鉄に乗り入れ可能です。更に将来相鉄に乗り入れるであろう東急・メトロ・都営車についてもJRと同じATS-Pを搭載するようになるので、相鉄乗り入れ対応車はJRへの直通が可能になります。昔みたいな伊豆急直通の東急車など、見てみたいものです…

東海道貨物線の更なる旅客線化

JRへの乗り入れでは羽沢横浜国大駅からはJR方面への分岐があり、東海道貨物線を経由し鶴見で横須賀線と合流し、湘南新宿ラインと同じ経路で渋谷・新宿方面を目指します。東海道貨物線は現在一部の列車が旅客営業する以外は、貨物列車しか運行していません。この乗り入れで初めて一日を通しての旅客営業が開始されます。

利便性向上と複雑な乗り入れの課題

今回の新横浜線には、JR東日本湘南新宿ライン・相鉄本線が乗り入れる予定で、今後東急東横線・目黒線が乗り入れる予定です。これにより相鉄各駅から渋谷・新宿方面には二経路で、目黒方面には一経路で行くことが可能になり、利便性が向上することは間違いありません。

東急線は更に東京メトロ副都心線・南北線、都営三田線などと一体で運行を行っており、JR湘南新宿ラインは埼京線との一体運行を行っています。なので、乗り入れ先の路線が遅れることで、超広範囲に遅れが広がる可能性があります。

西谷駅・羽沢横浜国大駅・日吉駅などで、どこかで運休が発生した時には乗り入れ中止の対応が行われると思います。なので一つが止まって全体が止まるというようなことは無いと思いますが、軽微な遅延が大規模に広がることは避けられないでしょう。

2019年11月20日水曜日

JR化後初の山手線工事運休 高輪ゲートウェイ線路切り替え工事




2019年11月16日に山手線と京浜東北線が工事運休を実施しました。これは新駅「高輪ゲートウェイ」の設置に伴う線路切り替え工事のためで、山手線の工事運休はJR化後初となります。今回はその工事に伴う折り返しの様子をレポートします。

山手線は半日・京浜東北線は終日運休

今回の運休では山手線が、「上野~大崎」駅間で運休しました。時間は始発から16:00頃までで、運休区間は大きかったものの運休時間はある程度抑えられていました。

京浜東北線は「田町~品川」駅間で運休しました。時間は終日で、運休区間は最小であるものの、時間は十分とったものとなりました。

普段も山手線・京浜東北線は事故などで運休することはありますが、数時間で運転再開するトラブルであれば、数時間全線止めてしまいます。逆に長期間かかる時は、京浜東北線と山手線はそれぞれの線路を走ることができるので、山手線が京浜東北線を走るなどして対応してしまいます。そのため、今回のように決まった区間を完全に止めて折り返しするのは、比較的珍しい運用です。

運休したのが土曜日で人の流れがある程度少ない日であったものの、主要2路線が運休したので地下鉄各線での振替輸送の他、上野東京ラインや埼京線・りんかい線の増発を行っていました。

振替乗車は切符か定期を見せるだけで、振替乗車票の発行はありませんでした。ニュースや駅の掲示なども積極的に行ったため、大きな混乱はないようでした。しかし、外国人観光客の方はかなり迷っているようで、今後こういった運休の時は数か国語に対応した、乗り換え早見票のようなものは設置すべきだと思います。

上野駅では山手線が並走

回送列車と営業列車が並走する山手線上野駅
並走する山手線E235系
左が回送・右が営業列車
上野駅の山手線折り返しでは、山手線の車両同士の並走が見られるなど、少し珍しい光景も見ることができました。

回送と折り返し待ちのE235系
左は3番線の回送・右は2番線の折り返し列車
外回り列車は平常時も使う山手線3番線に到着し、そこで一旦回送となります。

上野駅の引き揚げ線に向かうE235系
引き揚げ線に向かうE235系
回送列車は鶯谷駅寄りにある引き揚げ線に向かいます。

信号待ちのE235系
左 信号待ちの
営業線上の列車
3番線に到着する列車がいつもより長い時間線路上にとどまるため、上野駅手前では信号待ちで停車する列車が多く見られました。

並走する山手線の回送と営業列車
こうして駅手前で営業列車が一旦停車し、引き揚げ線の回送列車とタイミングが合う形となり、入線時は並走する形となりました。


そして山手線内周り2番線に到着した列車は、折り返し大崎行きとなり営業列車として発車していきます。上の動画は、上野駅での折り返しをまとめたものです。

大崎駅でも折り返し

大崎駅でも折り返しが行われていましたが、通常の運用でも大崎止まりが設定されているため、あまり珍しい光景はありませんでした。

大崎駅に到着する回送列車
大崎駅に到着する内回り列車
大崎駅に到着した内回り列車は、ここでも一旦回送列車となり引き揚げ線に向かいます。到着列車の使用ホームは山手線内回り1・2番線ホームで、交互に使用していました。

山手線外回り4番線に向かう回送列車
4番線に向かう回送列車
引き揚げ線に向かった列車は、山手線外回り4番線に向かいます。この4番線は、普段から始発列車のホームとして使われています。到着ホームと違い、発車列車は4番線に固定されていました。

ただ、普段外回り列車は始発列車以外は3番線が基本なので、間違って3番線に並ぶお客さんの姿も見られました。この点は駅員さんが放送で、積極的に対応していました。


上の動画は大崎駅での折り返しの様子を、動画でまとめたものとなっています。

京浜東北線珍種別田町行き

京浜東北線の田町行きの行先表示
京浜東北線の田町行きの
側面行先表示器
京浜東北線は「品川~田町」駅間で運休となったのですが、そのため田町行きという珍しい行き先が見られました。

折り返し列車となる京浜東北線4番線停車中の列車
京浜東北線4番線停車中の回送列車
南行の列車は通常通り、京浜東北線4番線に到着します。そして一旦回送列車となり、浜松町寄りにある引き揚げ線へ向かいます。

山手線線路を跨ぐ京浜東北線E233系
山手線の線路を跨いで引き上げ線に向かう様子
引き揚げ線は山手線と共用で、山手線の線路に挟まれるようにあります。そのため山手線の線路を跨いで引き揚げ線に向かいます。

引き揚げ線から京浜東北線4番線に向かう列車
引き揚げ線から京浜東北線4番線に向かう
回送列車
引き揚げ線に向かった列車は、そこから折り返して京浜東北線4番線に向かいます。折り返した列車は通常の営業列車と同様に、京浜東北線1番線から北行となり発車していきました。


上の動画は田町駅での折り返しの様子を、動画でまとめたものとなっています。

タイトな運用 京浜東北線品川駅折り返し

品川駅での折り返しは、タイトな運用となっていました。

横で工事の進む京浜東北線品川駅
隣で工事が進む京浜東北線品川駅
北行の列車は品川駅5番線に到着します。引き揚げ線などには行かず、その場で折り返しとなります。他の駅では引き揚げ線を使い比較的余裕をもっていましたが、品川駅は5番線ホームだけを使った折り返しで、あまり余裕はありませんでした。

大井町駅寄りの工事の様子
大井町駅寄りの工事の様子
工事の様子は京浜東北線のホームから見ることができました。

田町駅寄りの工事の様子
田町駅寄りの工事の様子
大井町駅寄り・田町駅寄りそれぞれで工事が進んでいるのが、見ることができました。時間が限られているので、マンパワーを使って迅速に進められていました。

上の動画は品川駅での折り返しの様子を、動画でまとめたものとなっています。

今回の折り返しレポートは以上となります。ニュースで注目度が高った割に、鉄道ファンは意外と少なかったように感じます。今回のように落ち着いて今後も珍しいイベントが終わるとことを願います。

2019年6月23日日曜日

東上線新駅 ホンダ自動車からの要望で




東武鉄道は2019年6月3日に東武東上線「男衾~東武竹沢」間に、ホンダ自動車からの要望で2020年秋に新駅を設置することを発表しました。新駅やそれをとりまく状況について紹介します。

東武鉄道8000系81119F
「小川町~寄居」間で活躍する
東武鉄道8000系81119F

ホンダの自動車工場のための新駅

駅が設置されるのは「男衾(おぶすま)~東武竹沢」間のちょうど中間あたりです。駅の構造は1面1線です。周りにはホンダの寄居工場があるだけで、本当に何も無いところです。

東上線に新駅が設置されるのは「武蔵嵐山~森林公園」間に2002年のつきのわ駅以来で、18年ぶりの新駅となります。

発表された時点では駅になりそうな用地部分に柵があるだけで、駅の構造物は何もありません。なので工期も考えると、比較的簡素な駅になるのかもしれません。

ホンダ再編で必要に

ホンダ寄居工場は山に囲まれた場所にあり、アクセスは工場脇を走る2車線道路の国道254号線がメインとなっています。工場に勤める方達は、自動車やバスでの送迎でしかアクセスできません。

さらにホンダは工場の再編を進めており、4000人ほどが勤務される埼玉県狭山市の工場の機能の大部分を、この寄居工場と三重県鈴鹿工場に集約します。そのため単純計算で1000人以上の方が、新たに勤務されることになります。

17年11月、ホンダが東武に東上線の活用などの相談を持ち掛け、両社で協議を開始。新駅開設に至った。建設費用はホンダが負担する。事業費用は非公表。
埼玉新聞ウェブ版2019年6月3日記事より引用

そんな理由がでしょうが、上記のように駅の建設費用はホンダ側が負担する形になっています。

寄居商工会は川越方面直通の要望も

東上線の川越方面からの電車は小川町駅止まりで、寄居方面には同駅で寄居駅行きに乗り換える必要がある。柴崎会長は利便性向上の観点から「新駅設置を機に、従業員のためにも、朝夕だけでも、川越方面から新駅に直通する電車の運行を検討していただきたい」と要望した。
 埼玉新聞ウェブ版2019年6月3日記事より引用

寄居商工会は川越方面への直通列車の要望だしています。確かに昔は池袋駅から寄居駅までの特急が一日数本走っていた頃もあり、それより遡れば秩父鉄道直通もありました。現在東上線は小川町駅で運行系統が分断されており、10両編成で運行する「池袋~川越~小川町」と4両編成の「小川町~寄居」に分かれています。

小川町駅で対面乗り換えできるので、あまり不便はありませんが、乗り換えが無ければ便利なのも事実です。しかし、東上線の武蔵嵐山~小川町駅間の中間地点から、小川町駅までは単線で列車本数に限界があります。今も殆どの時間で毎時4往復程度と、運行本数いっぱい近くで走っています。編成の長さも小川町駅で変わるため、一部時間の増発や行先変更などはあっても直通列車はなかなか難しいと思います。

久々の寄居直通! 東上線団体臨時ブルーバード号50090系




2017年1月21日に東武東上線で運行された団体臨時用列車「Blue bird(ブルーバード号)」の運行の様子を写真・動画や、50090系・8000系ブルーバード号について紹介します。
撮影日: 2017.01.21/更新日: 2019.06.23

久々の寄居直通

東武鉄道50090系51092F Blue bird号ヘッドマーク
ブルーバード号ヘッドマーク
今回運行されたのは団体臨時用としての運行で、東武トップツアーズ企画による「ブルーバード号で行く!ママ鉄 豊岡真澄さんと東上線全線の旅 in 寄居」のお客さん向けの運行です。

アイドルの豊岡真澄さんや南田マネージャーが添乗し列車のマイクパフォーマンスを行ったり、終点寄居ではステージショーが行われるような内容となっていました。各種限定のお土産の配布もあったようです。

50090系51092F(10両編成)フライング東上カラーの車両に「ブルーバード号」の装飾を付けて、池袋駅から寄居駅まで直通で運行されました。以前は池袋駅から寄居駅までの直通の6両編成の特急が運行されたいましたが、特急が10両化されて以降は定期運転での寄居行きは無くってしまいました。

また、以前は臨時・定期共に6両での直通運転だったので、今回の10編成での直通はとても珍しいものです。

50090系「ブル-バード号」バージョンへ

池袋駅停車中の東武鉄道50090系51092Fブルーバード号
池袋駅停車中
今回使用された車両は50090系51092Fで、この50090系では一編成だけが東上線で昔走っていた「フライング東上号」をイメージしたカラーリングにラッピングされています。その車両にブルーバード号の装飾がされました。

東武鉄道50090系51092F ブルーバード号側面表示器
側面表示器
前後の先頭車両には写真にあるように、ヘッドマークのシールは貼られています。側面表示器の下にもブルーバード号のエンブレムが貼り付けられています。

変わった線路で寄居まで

高坂駅の待避線に入る東武鉄道50090系51092F ブルーバード号
高坂駅の待避線に入る
「ブルーバード号」は普通列車の合間を縫って走るため、ゆっくりとしたダイヤでした。池袋駅を出ると志木駅で5分停車し営業列車に追い越され、森林公園では休憩を兼ねた40分停車もありました。

道中では普段営業列車が入らない線路を使っての運行でした。下板橋駅では下板橋駅付近にある電留線を走行し、高坂駅では試運転列車など以外使わない待避線に一旦停車し、森林公園では森林公園検修区内の線路を走行して寄居駅を目指しました。

写真を撮影して高坂駅では待避線ゆっくり侵入し30秒ほど停車したのちに、警笛を鳴らして出発していきました。

森林公園ではFライナー運用に入っていた渋谷Hikarie号とのツーショットもあり、ツアーのお客さんや我々鉄道ファンも喜んでいました。

荒川橋梁を渡る東武鉄道50090系51092F ブルーバード号
荒川橋梁を渡る
「鉢形~玉淀」間にかかる荒川橋梁では、減速しての走行でした。ツアーのお客さんと、私や周りで撮影していた人たちで手を振りあっていました。そして、添乗していた南田マネージャーがこちらに「お疲れ様~!」と言いながら手を振っていたので、周囲から笑いが漏れていました。

寄居駅停車中の東武鉄道50090系51092F ブルーバード号
秩父鉄道とのツーショット
ツアーのお客さんは寄居駅到着後に、近くホールへトークショーのために移動していきました。ブルーバード号はすぐには発車せず、一時間程度寄居駅で停車したのちに回送列車として出発していきました。寄居駅停車中の間、普段見ることの出来ない車両たちとのツーショットを見ることが出来ました。

8000系もブルーバード号に

東武鉄道8000系8198F ブルーバード号
東武鉄道8000系8198F
ブルーバード号
8000系ワンマン車にも一編成だけフライング東上号カラーの車両がありますが、この日はこの編成もブルーバード号のヘッドマークが付けて一般営業運転に入っていました。



ブルーバード号の動画です。0:34頃が高坂駅発着、2:46頃が荒川橋梁通過、4:38頃が寄居駅での様子、6:45頃が8000系ブルーバード号の映像です。

さよならブルーバード号

さよなら8000系ブルーバード号ヘッドマーク
8000系ブルーバード号につけられた
さよならヘッドマーク
2019年2月に50090系ブルーバード号の運行が終了しました。運行終了前には、さよならマークのシールが先頭車両に貼り付けられました。運行終了後にブルーバード号に使われていた51092編成は、すぐに川越アートトレインとして再ラッピングされて運行開始しました。

2019年7月には8000系のブルーバード号の運行が終了が決定しました。6月からこちらも先頭車車両にさよならヘッドマークが付けられています。

関連記事
東上線90周年でリバイバル塗装2編成運行開始へ

2019年3月26日火曜日

日比谷線でも着席列車 東武70090系運行へ




東武鉄道は2019年3月26日に70000系をベースとした転換クロス列車70090系を、2020年度より運行すると発表しました。この列車で日比谷線直通の着席サービス列車を運行します。

東京メトロでは2例目の着席サービス列車

中目黒駅に到着する東武鉄道70000系
ベースとなる東武鉄道7000系
今回導入されるのは既に日比谷線直通用として運行されている70000系をベースとした、70090系となります。

坂戸駅を出発する東武鉄道50090系
着席サービス列車TJライナーで使用されている
東武鉄道50090系
座席はロングシートとクロスシートを切り替えることが出来るタイプで、東武50090系と同じタイプ車両です。

東京メトロの有料列車はこれまでに小田急線との直通の特急ロマンスカーと、今回導入されたタイプと同じ形で西武線と副都心・有楽町線直通列車で運行している着席サービス列車ライナーが運行されています。なので着席サービス列車としては2例目となります。

詳細は今後発表

日比谷線直通の着席サービス列車との発表ですが、料金や停車駅については今後発表としています。

地下鉄での着席サービスとして成功させられるか

先輩列車にあたるSライナーですが、正直なところ乗車率はあまり高くありません。価格設定や停車駅が原因と言われていますが、兎に角成功とは言えないのが現状です。そこの辺りは上手く織り込んで、指定席料金や停車駅を設定して成功出来るかが、今後地下鉄での着席サービス列車の普及に関わってきそうです。

東急2020系・6020系 2018年春運転開始




2017年3月17日に導入を発表し、2018年3月28日より運行を開始した東急電鉄2020系を紹介します。2017年10月12日導入を発表し2018年3月28日より運行を開始した東急6020系や、2019年3月26日導入が発表された3020系もう紹介します。
記事作成日: 2017.03.21/記事更新日: 2019.03.26

2018年春から順次運行

東急電鉄8500系
東急8500系
田園都市線では2017年度現在古い順から、8500系・8590系・2000系・5000系の4種類が運行されています。この中でも8500系は1975年に登場した古い車両で、5000系などで置き換えが行われていきましたが、まだまだ多くの車両が運行している状況です。

東武伊勢崎線で乗務員訓練を行う東急電鉄2020系
東武伊勢崎線で乗務員訓練を行う東急電鉄2020系
8500系の置き換えを含めた理由で投入されるのが、2020系です。2020系の前は6000系が最新形式でしたが、2020年オリンピックや2022年の東急100週年に向けて、変則的に2020系という車両形式が当てられました。2018年春に最初の3編成が運行開始し、その後も順次投入が続けられます。


5000系から一新

田園都市線の主力で最新形式の5000系と比べると、外観と内装は一新されます。外観は窓下に帯があるデザインから、ホームドアを見据えた車両上部に白とラインカラーの緑の帯をあしらったデザインとなります。

伊勢崎線を走る田園都市線の5000系
東急5000系
先頭車両のヘッドライトは首都圏の車両では珍しく、上部の行先表示器横に左右一つづつと連結器上の部分に左右二個づつと、計6つのヘッドライトが装備されます。山岳地帯や降雪地域では見通しを良くするため多くのヘッドライトを装備するのは珍しくありませんが、首都圏の通勤列車では珍しいです。

E235系の網棚上の液晶モニター
E235系の網棚上の液晶モニター
車内の内装は山手線E235系に近いものとなっています。各車両に車いすやベビーカー用のフリースペースを配置します。液晶モニターはドア上だけでなく、網棚上にも設置されます。座席は5000系の一部車両で採用されはじめているハイバック仕様で、座面の改良のほか背もたれが大型化されていて、通勤用の座席の中でも凝ったものとなっています。そのほかに空気清浄機も搭載されます

モーターなど電装系も最近の車両では一般的なものとなるようです。次世代半導体となるので、近年の標準SiC半導体を使用した高効率なインバーターが採用されるようです。さらに車両のモニタリング装置も従来より強化され、故障の防止に努めます。

注目すべきはブレーキシステムで、路面ブレーキとディスクブレーキの併用が復活しました。2000系などでは動力台車は路面ブレーキで付随台車はディスクブレーキとしていました。しかし、3000系以降は路面ブレーキに一本化されています。この後東横線で5000系が降雪時に雪やゴミでブレーキ力が弱まり、前方に停車する列車へ後続列車が追突する自体が発生しました。これを受けて復活に踏み切ったのではと思います。

2018年3月28日より運行開始へ

半蔵門線押上駅に到着する東急電鉄2020系
半蔵門線押上駅に到着する
東急電鉄2020系
2018年3月28日より運行を開始しました。田園都市線で運用されている車両は、8590系を除き東京メトロ半蔵門線を経由し、東武伊勢崎線まで直通運転を行います。しかし、2020系は当初半蔵門線の終点押上駅までの運用でした。運転台には田園都市線・半蔵門線内のみの運行を示すシール、通称サークルKマークが貼られています。

東武鉄道70000系と並ぶ東急電鉄2020系
東武鉄道70000系と並ぶ乗務員訓練中の東急電鉄2020系
営業運転前なのでサークルKシールが貼られている
田園都市線と半蔵門線での運行を開始した後に、乗務員訓練を東武伊勢崎線で行い、2018年10月1日より伊勢崎線への乗り入れを開始しました。



姉妹車6020系大井町線導入へ

急行運用に入る東急電鉄6020系
営業運転中の東急電鉄6020系
2017年10月12日に2020系とほぼ同一設計の6020系を2018年春に、大井町線へ導入すると発表しました。大井町線の急行用としての導入で、2編成14両が導入されました。運行は2020系と同じ、2018年3月28日より開始しています。

東急電鉄6020系Q SEAT
Q SEAT
基本的には2020系と同じ仕様ですが、大きく違うのは「Q SEAT」が連結されていることです。7両編成のうち1両がQ SEATで、座席が通常のロングシートではなく座席の方向が転換出来るマルチシートを採用しています。この車両は一部列車で指定席となり、着席保証サービスを12月14日からスタートしています。

更に姉妹車3020系導入へ

東急電鉄は2019年3月26日に目黒線へ3020系を導入すると発表しました。2019年秋に6両3編成が投入されます。

2022年度からは目黒線が8両編成化するので、数年だけ6両で運行するとみられます。なので、6両が見られるのは短い期間となりそうです。

2019年3月21日木曜日

川越特急運行開始と直通運転快速急行延伸の東上線ダイヤ改正




2019年3月16日に東武東上線では大幅なダイヤ改正を実施しました。川越特急新設による特急の11年ぶりの定期運行、副都心線からの快速急行の小川町延伸が実施されました。

川越特急で11年ぶりに特急復活

坂戸駅を出発する50090系川越特急
運行を開始した川越特急
行先表示が専用のフォントになっている
東上線では2008年の副都心線開業に合わせたダイヤ改正まで、「池袋~小川町」間で特急列車を運行していました。今回のダイヤ改正で川越特急が「池袋~小川町」間で運行され、11年ぶりの復活となりました。

運行は池袋発の下りが「池袋→小川町」間、森林公園発の上りが「森林公園→池袋」間の運行で、「池袋~東松山」間が優等運転で「東松山~小川町」間は各駅停車での運行です。「池袋~川越」間は快速急行より少ない一駅のみの停車で、JR武蔵野線と接続する朝霞台駅のみの停車です。そのため下り最速列車は、「池袋→川越」間を26分・「池袋→小川町」間を1時間1分で結びます。

車両は50090系のみを使用し、座席はTJライナーと同じ進行方向と同じ向きでの運行です。先頭車両の行先表示器には、「川越特急」の専用のフォントで表示されます。

地下鉄車の快速急行延伸で東急・メトロ車が小川町駅へ

小川町駅停車中の東急5050系4000番台
小川町駅停車中の
東急5050系4000番台
土休日のみ運行の「みなとみらい線・東横線・副都心線・東上線」の4社に跨って運行される快速急行の下り列車が、森林公園から小川町まで延伸されました。これにより東急車・東京メトロ車の小川町乗り入れが、定期運行として開始されました。

小川町駅に到着する東京メトロ7000系
小川町駅に到着する
東京メトロ7000系
3本の列車が運行され、2本が東急車1本が東京メトロ車での運転となります。

下りはFライナーとして運行
小川町到着後は折り返し、小川町発の急行Fライナーとして元町・中華街駅までの運行となります。

キハ110系と並ぶ東急5050系4000番台
キハ110系と並ぶ
東急5050系4000番台
小川町延伸により、東急車や東京メトロ車とJR東日本キハ110系気動車と並ぶ、ユニークな光景が見れるようにもなりました。

ダイヤ改正初日の様子

TJライナー指定席化で値上げも

ダイヤ上は変化はないのですが、TJライナーが指定席化されました。これによって全ての列車で、50円の値上げが行われました。

登場時は目新しい車両でしたが、各社がライナー列車を登場させ目新しさも無くなりました。車両設備も後発の列車のほうが当然良いので、値段上げるからにはそれに準じたものにして欲しいものです。

2018年11月24日土曜日

走り続ける日本初オールステンレス 東急7000系・7700系




東急電鉄を7700系が2018年11月24日で引退し、東急電鉄では日本初のオールステンレス車の流れを引いた車両は、全て無くなりました。しかし、その頑丈さから東急以外では活躍を続けます。そんな7000系や7700系について焦点をあてます。

さよなら東急電鉄7700系

池上線を走る東急電鉄7700系
池上線を走る
東急電鉄7700系
東急電鉄ではステンレス車体の車両を製造すべく、当時最先端のステンレス車両を造っていたアメリカのバッド社からライセンス購入を行い7000系を製造しました。それ以前にも車体にステンレスを使った車両はありましたが、全ての部材がステンレスというわけではありませんでした。7000系はステンレス製で錆に強いというだけでなく、アメリカの車両設計を基礎としていました。アメリカの場合車両同士の衝突なども想定するので、日本向けに変更した部分もあったでしょうが非常に頑丈につくられていました。今のステンレス車両は軽量化と共に衝突時に衝撃吸収を行うので、安全性という面では比較は難しいのですが、単純な頑丈さで言えばおそらく7000系の上です。そして、7000系は1962年に東急電鉄で運行を開始し2000年に引退しました。

引退直前の7700系

7000系の流れを受け継いでいたのが、1987年に誕生した7700系です。7000系の頑丈なので車体だけ流用し、電装部品を抵抗制御からVVVFに変更したり台車を8000系と同じものにするなど、大幅な改造が施されて誕生しました。最終的にはワンマン化や方向幕のLED化にまで対応したので、外観以外は常に時流にあった改造が施されていました。そんな7700系ですが、2018年11月24日をもって東急では最後まで運行されていた池上線・多摩川線を去りました。

走り続ける7000系

福島交通7000系
まもなく引退する
福島交通7000系
東急電鉄では2000年に引退した7000系ですが、地方私鉄では運行を続けています。現在運行を続けているのは、青森県の弘南鉄道・石川県の北陸鉄道・大阪府の水間鉄道・福島県の福島交通の4社です。

豪雪地帯の場合鋼鉄車両が腐食したりしますが、オールステンレスの強みを生かして雪の少ない東京から移っても元気に走ることが出来ます。

ただ、栄転先でも引退の影が迫っています。福島交通では東急電鉄より東急1000系を購入し、順次置き換えを進めています。2019年度より全てが1000系になるので、東急時代と同じように後輩形式に仕事を譲ることになります。

一方で水間鉄道では2006年より数年かけて更新工事を行っているので、こちらはしばらく安泰のはずです。弘南鉄道・北陸鉄道でもいずれ置き換えがあるでしょうが、今のところは大丈夫そうです。

7700系は養老鉄道へ

一方7700系については(3両×3編成・2両編成×3編成)が、新たに岐阜・三重県を走る養老鉄道へ譲渡されます。譲渡されるにあたり、様々な改造されます。車内については座席を一部クロスシートに変更、運賃表を設置します。外観については半分の編成は緑のラインになりますが、もう半分は東急時代のデザインを維持したままとなります。3両編成そのままの車両と、1両減らして2両編成の車両の二種類が登場します。パンタグラフはシングルアームに換装されるようです。

面白いことに改造が行われるのは、近鉄の工場となります。養老鉄道は赤字に苦しむ近鉄養老線を救うために、子会社として分離して誕生した鉄道会社です。養老鉄道の出資者の100%が近鉄の完全子会社なので、実質近鉄の一部です。なので、改造は近鉄の工場という面白い分担となりました。

こちらのほうはこれから運行を開始するので、末永く活躍を見ることが出来そうです。がんばれ7700系!

2018年10月31日水曜日

西武鉄道地下鉄対応001系Laview導入 レッドアロー一部引退へ




2016年3月14日に西武鉄道は2018年度から新型特急車両を導入すると発表しました。車両形式は001系で、愛称は「Laview」となりました。
記事作成: 2016.03.14/記事更新: 2018.10.31

新たなフラッグシップトレイン001系「Laview」

導入車両数: 8両×7編成=計56両
運行開始時期: 2019年3月
制作会社: 日立製作所

2016年3月14日に概要が発表され、2018年10月30日に更なる詳細が発表されました。車両自体は2018年度に16両2編成、2019年度に40両5編成を導入を予定です。運行開始時期は当初2018年度としていましたが、2019年3月と変更となりました。運行路線も当初発表されていませんでしたが、池袋線・西武秩父線となります。

40000系・「52席の至福」とともにフラッグシップトレインと位置づけています。車両形式は001系で、愛称は「Laviewラビュー」となります。観光だけでなく、ビジネス特急としての位置づけも持ちます。特急料金については、値上げはありません。

デザイナーは女性建築家の妹島和世(せじま かずよ)氏が担当します。風景に溶け込むようなデザインがコンセプトです。車体はアルミ製で日立のA-trainなので、銀色です。しかし、その上に更に塗装を施し、まったく滑らかな銀色のボディに仕上がっています。そして、国内特急の中でも最大級の側面ガラスや、黄色の大型シートを採用しています。

池袋線用特急車両置き換えへ

西武池袋駅に到着する10000系特急ちちぶ
西武10000系特急電車
現在西武鉄道で運行している特急車両は10000系のみとなっています。愛称ニューレッドアロ(NRA)です。運行開始こそ1993年ですが、床下機器は不要になった通勤車両機器を流用しておりやや時代遅れの装備となっている面は否めません。内装については新品で、2003年から更新もされています。ただし、最終増備車の10112編成は床下を含め完全新製となってていて、床下機器は他の編成とはまったく違う仕様となっています。

現在12編成が在籍しており、7編成が池袋線系統・5編成が新宿線系統へ配置されています。池袋線用の7編成が丸々001系へ置き換え、新宿線は10000系のままとなります。状態の良い10000系のみが、5編成残ることとなりそうです。

地下鉄乗り入れ対応へ

池袋線といえば東京メトロへの乗り入れを実施していますが、以前西武鉄道が副都心線への特急乗り入れを検討する発言していました。デザイン案を見る限り貫通扉は無かったのですが、実車には貫通扉が装備されています。2018年10月の発表での質問で、地下鉄乗り入れへの対応を明言しています。この部分がビジネス特急としての部分になるのではないでしょうか?

2018年9月6日木曜日

E235系近郊型投入 E217系廃車・次はE231系1000番台か?




JR東日本は2018年9月4日に横須賀線・総武線へE235系の投入を発表しました。11両51編成と4両46編成を、2020年度より順次投入する予定です。E217系やE231系の動向についても、予想したいと思います。

成田駅に到着するE217系
横須賀線・総武線で活躍する
JR東日本E217系

原則として山手線投入車を踏襲

山手線大崎駅停車中のE235系
山手線E235系
基本的な仕様は山手線に投入された車両を踏襲し、ITEROS・状態監視機能・荷棚の広告の液晶化など、山手線E235系で導入された新機能は基本的に全て備えています。今までの近郊型は通勤型と比べるとサービスが劣ることが多かったことを考えると、サービスアップと言えます。また、近郊型でありながら普通車はオールロングシートを採用します。その上で以下のような、近郊利用に合わせた仕様となっています。

・グリーン車の連結
・半自動スイッチ
・非常走行用装置
・車両側面の帯の追加

グリーン車は各座席にコンセントが配置され、無料の無線LANが搭載されます。最近の私鉄ライナー車両と同水準に引き上げられます。

お客さんが自分でドアを開け閉めするための半自動スイッチは、中央線E233系にも採用され、現在では殆ど通勤型と言える車両にも採用されています。しかし、E217系は近郊型であるにも関わらず採用されていませんでした。それが今回から採用されます。

非常走行用装置はJR東日本としては初めての採用となります。この装置は大型の蓄電池から構成され、停電時など最寄の駅まで走行するための電力を供給します。地下鉄や私鉄での採用例は多くなっていますが、大編成の近郊型ではJR以外も含め採用されるのが初めてとなります。横須賀線や総武線は駅間距離が長い関係上、どの程度の電池容量が採用されるかは気になるところです。

ホームドアの関係で廃止された側面の帯ですが、こちらは復活する模様です。横須賀・総武線では、郊外では簡易型ホームドアや今後もホームドアが設置されない駅が多いでしょうから、分かりやすい帯は復活したのだと思われます。

E217系は廃車か?

E235系投入後のE217系の動向ですが、おそらく廃車になるのではないでしょうか。JR東日本では、自社の工場を持っている関係で新車を積極的に投入する方針を取っています。

また、車両の電装系は15年行く前に更新するのが基本的な流れです。1994年から1999年に投入を開始されたE217系は、2007年から2012年までに器機更新を行っています。つまり、初期に更新を行った車両はE235系が投入される頃に、更に機器更新が必要になります。そのことから廃車にされる可能性が高そうです。

次のE235系の投入路線は?

車両の古さで言えば、次にE235系で置き換えられそうなのはE231系0番台ですが、こちらは玉突きでE231系500番台によって置き換えられています。なので、順当に行けばE231系1000番台となります。

E231系1000番台は2000年から2006年まで製造されており、小山車両センター所属の初期製造分については車両機器の更新が始まっています。後期製造分の国府津車両センター分を器機更新した上で、その頃にはそろそろ再度器機更新の必要な房総地区の209系の置き換えなどに充るのが無難に思えます。

この辺りはまだ不確定要素が多いので、情報が入り次第追記していきたいと思います。

ブログ内を検索

オススメの投稿

新横浜線部分開通 相鉄は都心へ

JRとの直通ため、相模鉄道新横浜線が2019年11月30日に開通します。相鉄新横浜線を中心に、今後開通する東急新横浜線についても紹介します。 記事作成日: 2018.12.14/記事更新日: 2019.11.29 ※記事更新に合わせて記事タイトルも変更しました。 ...

オススメの動画

ttmjrmが撮影した映像の中で今オススメのものです。



・解説
東武ファンフェスタで運行された臨時リバティです。変わった経路での運行でした。