記事更新日: 2017.02.28
東武もメトロも近畿車輛が受注
日比谷線から撤退が決定している東京メトロ03系 |
東京メトロから撤退の発表があった03系ですが、その後継車両を作る会社が近畿車輛である分かりました。2014年11月6日に近畿車輛から発表された内容によると、一編成あたり7両の20m車を計42編成受注したということです。03系は42編成が運行されているので、まるまる置き換えることが分かります。
最近の東京メトロは操舵台車という特殊な台車を使用してる銀座線1000系を除き、日立製作所からの納入が中心となっています。ステンレス車体でなくアルミ車体を好んで導入しています。それらから考えると、アルミ車体を得意とする日立の「A-train」シリーズか、操舵台車を採用するなら銀座線1000系と同じ日本車輛になりそうなところ、近畿車輛となったのはかなり以外でした。
アルミ製車両は日立以外も作れますし、現在日比谷線で運行中の03系も近畿車輛製で、新幹線なども作れるレベルの高い企業なので技術的に不足はありません。
また、今後の車両動向として気になるのは東武鉄道の動きです。今回の新型車両導入は日比谷線のホームドア化にあわせたものとなっています。なので乗り入れている東武鉄道も新型車両にする必要があり、こちらも新型車両の導入を発表しています。
そこで気になったことの一つ目はどこの企業が受注するかということです。近年は東武鉄道も日立製のA-trainばかりを導入しているので順当にいけば日立製の新型車両ということになります。しかし、東京メトロとの仕様共通化に合わせてか、近畿車輛が製造を担当することになりました。現在東武鉄道が運行している車両に近畿車輛製が無い事や、2006年導入の50000系以降は全て日立製だったことを考えると、こちらも以外な会社が受注したと言えます。
二つ目は現在日比谷線直通用に使用されている20000系列をどうするかということです。先代の2000系は比較的若い車両を野田線で走っていた3000系を置き換えるために改造して転属させましたが、野田線はホームドアの導入も始まったので野田線への転属はありえませんし、20m車が基本の東武鉄道ではどの路線でも使い勝手がよくありません。更に、野田線の8000系などの置き換えなくてはいけない車両が沢山あるので、そのまま廃車も厳しい状況です。そのような状態でどうなっていくかは興味深いものです。
2016年度から2019年度にかけての導入予定で、2016年6月11日に近畿車輛から13000系第一編成が輸送開始されました。近畿車輛のある徳庵から越谷貨物ターミナルまでは鉄道輸送、そこから先はトレーラーによる陸送で千住検車区まで運ばれました。
車両は一気に運ばれるのではなく、何日かに分けて陸送されました。この後の甲種輸送では、東武70000系と同じ秩父鉄道線・東武線での輸送に切り替えられました。
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銀座線を走る日本車両製の東京メトロ1000系 |
アルミ製車両は日立以外も作れますし、現在日比谷線で運行中の03系も近畿車輛製で、新幹線なども作れるレベルの高い企業なので技術的に不足はありません。
東武鉄道も近畿車輛が
現在日比谷線直通車として活躍する東武鉄道20000系列 |
そこで気になったことの一つ目はどこの企業が受注するかということです。近年は東武鉄道も日立製のA-trainばかりを導入しているので順当にいけば日立製の新型車両ということになります。しかし、東京メトロとの仕様共通化に合わせてか、近畿車輛が製造を担当することになりました。現在東武鉄道が運行している車両に近畿車輛製が無い事や、2006年導入の50000系以降は全て日立製だったことを考えると、こちらも以外な会社が受注したと言えます。
二つ目は現在日比谷線直通用に使用されている20000系列をどうするかということです。先代の2000系は比較的若い車両を野田線で走っていた3000系を置き換えるために改造して転属させましたが、野田線はホームドアの導入も始まったので野田線への転属はありえませんし、20m車が基本の東武鉄道ではどの路線でも使い勝手がよくありません。更に、野田線の8000系などの置き換えなくてはいけない車両が沢山あるので、そのまま廃車も厳しい状況です。そのような状態でどうなっていくかは興味深いものです。
2016年度から納入開始
東武鉄道と東京メトロが車両を共通仕様にすると2015年6月17日に発表されました。車輛形式は東京メトロが13000系で、東武鉄道が70000系となります。外観こそ違いますが、車内や足回りなどは共通化されています。
13000系が一足先に
越谷貨物ターミナルで陸送の準備をする 東京メトロ13000系 |
越谷貨物ターミナルでの映像
車両は一気に運ばれるのではなく、何日かに分けて陸送されました。この後の甲種輸送では、東武70000系と同じ秩父鉄道線・東武線での輸送に切り替えられました。
70000系が2月末に到着
羽生駅留置線に停車中の様子 |
13000系の到着から遅れること半年以上、東武70000系が2017年2月27日に東武鉄道へ到着しました。いつも通り秩父鉄道を経由して、羽生駅からの搬入となりました。
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