小田急電鉄は50000形ロマンスカーVSEの2022年3月11日までの定期運行終了と2023年秋の廃車を、2021年12月21日に発表しました。なぜ廃車に至るかの考察と、今後も連接台車特急の運行自体は可能ということを解説していきます。
定期運行終了の後廃車へ
運行を終了する予定の 小田急電鉄50000形VSE |
小田急電鉄は50000形ロマンスカーVSEの2022年3月11日までの定期運行終了と2023年秋の廃車を、2021年12月21日に発表しました。なぜ廃車に至るかの考察と、今後も連接台車特急の運行自体は可能ということを解説していきます。
運行を終了する予定の 小田急電鉄50000形VSE |
205系の中では少し変わった経緯や特色を持つ、相模線用205系のJR東日本205系500番だについて解説します。
橋本駅に到着する JR205系500番台 |
205系は国鉄末期からJR初期に製造された通期電車で、回生ブレーキの採用などで高性能・省電力化した反面高価になってしまった201系を反省し、コストを抑えつつ性能と省電力を維持した上に更なる軽量化を進めた通勤電車です。
10両編成の JR埼京線205系 |
上で挙げた新製時の投入線区を見ると分かりますが、首都圏や関西の混雑線区が中心の投入が行われました。そんな中で郊外線区の特徴が強い相模線への投入は、珍しいものでした。
専用デザインの前面 |
205系500番台は1991年春3月16日に相模線電化されるの期に、4両13編成が新製投入が実施されました。そのため全ての車両が1991年1月から電化直前3月までに製造された兄弟車両となっています。13編成のうち第12編成にあたるR12編成中間2両と、R13編成はJR大船工場製造でそれも特徴です。ちなみに大船工場は技術維持のため107系、205系・209系・E217系のごく一部の製造を行いました。
500番台だけの大きな特徴として、前面デザインがあります。JR初期という時代や電化というタイミングもあり、205系500番台の専用のデザインとなっています。地下鉄車両のような、運転台と反対側に縦型の大型窓を採用しています。
丸形ヘッドライトの0番台とは違う前面デザインは、京葉線・武蔵野線用のメルヘン顔と言われたデザイン、阪和線用の前面展望を考慮して運転台側窓をちょっと窓を大きくした205系1000番台があります。
今ではどの205系にも付いているスカートですが、最初から装着しているのはこの205系500番台からとなっています。
もっとも現在は首都圏を中心に、E231系やE233系投入により余剰になった205系を2~4両に短編成化した車両が、新たに日光線・宇都宮線・鶴見線・南武線・仙石線(宮城県)で活躍しているため、短編成の205系というのは珍しくはなくなりました。
更新があまりされていない 205系500番台の車内 |
先頭車両のJRマーク |
ドア横には半自動ドアボタンが設置されています。このスイッチは205系では珍しく登場当時から搭載されているのも特徴です。
台車 |
主制御器と励磁装置 |
ベンチレーターと 冷房装置AU75G2M |
このように多くの機器は登場時を維持していますが、いくつかの走行機器は更新されています。
ひし形パンタグラフPS21より更新された シングルアームパンタグラフPS33E |
パンタグラフは登場時はひし形パタングラフのPS21形を採用していましたが、雪に強くメンテナンスもしやすいシングルアームパンタグラフのPS33E形に変更されています。
モニター装置はPC-98シリーズの産業用版FC-9800をベースにしていたMON5型を採用していましたが、MON3型に更新されています。
運行開始まで11月18日までに大半の編成が置き換え可能な9編成が完成しているものの、運用は1日1運用程度にとどまっています。今後順次運用が拡大していくと見られます。
今の置き換えペースであれば来年のダイヤ改正には全てが置き換え完了となりそうです。なので相模線での活躍を見たければ、マナーを守って今年度中をお勧めします。
元々郊外線区用に作られたので半自動ドアが付いていて地方私鉄向けにはぴったりな反面、需要の減っている地方では4両は持て余し気味な上に、車内も手を加えられていないので大きな改造が必要な場合多いと思われます。
一方でインドネシアのジャカルタでは4両の205系が走り始めて、需要はありそうです。ただ、インドネシア政府が中古車両の輸入を終了する方向で、205系の輸出は武蔵野線からの分でひとまず終了となっているようなので、そちらも微妙です。
このまま廃車になってしまう可能性は大きそうに思えますが、どうなっていくでしょうか。
2021年10月23~24日の二日間にわたり山手線内回り「池袋~大崎」間を終日運休し、様々な臨時運転を活用し混乱を避けて行われた、山手線渋谷駅拡幅工事について臨時列車を中心に振り返ります。
拡幅工事中の山手線内回りホーム |
臨時列車が表示される 新宿駅の電光掲示板 |
池袋駅山手線内回り7番線から 発車を待つE235系 |
山手線外回り大崎駅4番線に 到着するE235系 |
新宿駅停車中の 埼京線直通池袋行きの相鉄12000系 |
品川駅で横須賀線E235系と並ぶ 臨時列車のE233系 |
品川方面へ向かうため大崎駅を通過する 臨時列車のE233系 |
新宿行き臨時が表示される 品川駅横須賀線の電光掲示板 |
2022年度より磐越西線「喜多方~会津若松」間が非電化工事を開始予定と報道されたことから、なぜ非電化するかや今後の磐越西線について考えてみたいと思います。
左が磐越線電化区間を走るE721系 右が磐越線非電化区間を走る今は引退したキハ40系 |
快速列車に連結される指定席車両 |
2021年より本格的に実施された東武東上線での東京メトロ17000系の試運転を、乗務員訓練を中心に振り返ります。
東上線内深夜試運転 |
東上線乗務員訓練初日 |
川越市駅に停車する 乗務員訓練の試運転列車 |
志木駅の電留線に入る17000系 |
川越市駅での17000系の並び |
8000系とすれ違う訓練列車 |
東上線への回送列車 |
東京メトロ7000系置き換え用に副都心線・有楽町線に導入される東京メトロ17000系を紹介します。
東上線で乗務員訓練する17000系 |
置き換えが行われる 東京メトロ7000系 |
先頭車両 |
日本製鉄MTC-001連結器 |
行先表示器 |
前照灯 |
尾灯 |
側面帯 先頭車両のアクセント部 |
パンタグラフ |
冷房装置 |
銘板より日本製鉄製と分かる |
VVVF(SiC-MOSFET) |
SIV ハイブリッドSiC |
コンプレッサー |
TIS |
東北新幹線が315km/h走行中に連結が外れるという前代未聞のトラブルが発生しました。こういった場合重大インシデントと呼ばれる事故に繋がりかねない事象とし、国土交通省が調査を行うのが一般的ですが、事故原因が分からないトラブル発生当日に重大インシデントには当たらないと国土交...