2016年5月10日火曜日

JR東日本クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」を紹介




JR東日本が2017年春の運行を目指すクルーズトレイン四季島について、ツアーの内容から車両に至るまで随時紹介します
記事作成日: 2015.12.02/記事更新日: 2016.05.10

クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」とは?

「TRAIN SUITE 四季島」はJR東日本が2017年春頃からの運行を目指しているクルーズトレインの名称です。列車のタイプとしてはJR九州が運行している「ななつ星in九州」と同じで、寝台列車と観光列車を兼ねたものです。現在運行している「カシオペア」と比べサービスの質や運賃を大幅に上げ、目的地へ向かうための列車でなく各地を巡りながら列車自体を楽しむ志向となっています。

運行開始は5月1日 北海道へも乗り入れ

現在発表されているのは3コースとなっていて、全てのコースで上野が基点と終点となっています。資料請求や申し込みが2015年5月10日より開始されました。

四季島 春~秋コースダイヤ
春~秋コースダイヤ
(拡大できます)

3泊4日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~日光~(2日目)~函館~伊達紋別~(3日目)~東室蘭~洞爺~新函館北斗~青森~弘前~(4日目・車中箔)~鶴岡~あつみ温泉~新津~東三条~上野


3泊4日/春~秋のコースは東北と北海道を中心としたJR北海道まで乗り入れるコースとなっていて、「北斗星」と「あけぼの」を経路を組み合わせたようなコースです。日光を経由して東北線を北上し青函トンネルを越えて登別へ、帰りは日本海側の奥羽本線、羽越線、上越線などを経由して上野に戻ってくるコースです。

1日目は日光で観光し車中泊、2日目は函館観光をしニセコか登別のホテルで宿泊へ、3日目は青森で下車し三内丸山遺跡へ・五能線リゾートしからみに乗車するかの選択性で車中箔、最終日は早朝に鶴岡で加茂水族館の鑑賞・あつみ温泉で朝風呂・車内滞在の選択性に新津で下車し鎚起銅器を見て上野に到着となります。

運賃はスイート75~77万円、デラックススイート90万円、四季島スイートが95万円を予定しています。

運行日は2017年5月1~4日、15~18日、29~6月1日、6月5~8日、12~15日、19~22日、26~29日を予定しています。

1泊2日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~塩山~姨捨~(2日目)~会津若松~上野


1泊2日/春~秋コースは信州方面と会津方面のコースです。中央線と篠ノ井線と経由して姨捨まで行き、旧信越本線・現第三セクターを経由して日本海側を回り、磐越西線を経て会津を目指します。

1日目は塩山で下車し山梨観光ののち姨捨で夜景ツアーののち車中泊、2日目は会津若松で下車し会津観光ののち上野に到着となります。姥捨駅は今もリゾート列車ふるさとナイトビューツアーなどが行われていますが、四季島の運行に合わせてホームのリニューアルを行う予定です。

運賃はスイート32万円、デラックススイート40万円、四季島スイートが45万円を予定しています。

運行日は5月6~7日、20~21日、6月3~4日、10~11日、17~18日、24~25日を予定しています。

2泊3日/冬

(1日目・車中箔)上野~白石~松島~(2日目・車中箔)青森~弘前~一ノ関~(3日目)~鳴子温泉~上野

2泊3日/冬コースは全て車中箔のコースで東北を中心としたコースとなっています。東北本線で青森、弘前と北上した後に元の経路で小牛田まで戻り、陸羽東線鳴子温泉まで往復した後に東北線で上野まで南下します。

詳細については今後発表の予定です。

最新技術を詰め込んだ車両

車両は前後2両の展望車、スイート4両とデラックススイート1両の5両が客車、ラウンジカーとダイニングがそれぞれ1両の計10両となっています。車内の詳しい内装などは発表されていませんがイラストを見る限りただ豪華なだけでなく、二階建て車両と同じような床と天上の高さになっていて、今までの車両より上下にずっと広くスペースをとっているようです。

さらにJR東日本・北海道管内の様々な区間を走るために、発電機とパンタグラフの両方を採用しています。電化区間では通常の電車と同じようにパンタグラフから電気を給電してモーターで走り、非電化区間では発電機から電気を得てモーターで走ります。イラストからの推測ですが、展望車に発電機を載せ、スイートにパンタグラフを1両1基の計4両4基程度を搭載するようです。日本国内ではこういった構成の列車は走っていませんが、海外に目を向ければこのような車両も走っていて、国内メーカーだと日立製作所がイギリス高速鉄道向けに製造しています。日本では実績のない車両をいきなり営業列車として走らせる点では、非常に挑戦的な車両だと思います。

運転経路で青函トンネル越えが確定したので、何らかの青函トンネルを越える装備が搭載されます。考えられる方法としては新幹線と同じ交流2万5千ボルトに対応して自走するか、EH800系電気機関車に牽引して貰い通過することが考えられます。

上野駅にラウンジ設置

上野駅にラウンジも設置されます。このラウンジはただの待合室でなく、車の手配や軽食の提供などホテルのラウンジのような機能を備えています。このラウンジは列車の運行開始と同じ2017年春のオープンを予定していますが、2016年1月14日には列車の旅を紹介するギャラリーがオープンします。

※関連記事
寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始
寝台特急カシオペアラストランとその後
寝台特急カシオペア 団体臨時で運行継続へ

スポンサーリンク



0 件のコメント:

ブログ内を検索

スポンサーリンク

オススメの投稿

東武ファンフェスタ2023をレポート

 2023年12月03日に東武鉄道の南栗橋管理区で実施された2023東武ファンフェスタを紹介します。 東武鉄道唯一の車両基地公開イベント 東武ファンフェスタは1年に1回行われてる東武鉄道の車両基地イベントです。以前は東上線の森林公園でも車両基地イベントがあったので...