2015年12月27日日曜日

メトロと東武の境界 和光市駅 駅紹介No.3




今回は東京メトロと東武東上線の境界駅になっている和光市駅について紹介します。前回のJR池袋駅に続き駅紹介第3弾です。

和光市駅停車中の東急5000系
地下鉄を経由してメトロ以外の車両乗り入れてくる

東上線では埼玉最南端

和光市駅は埼玉県和光市にある、東武東上線と東京メトロ有楽町線・副都心線の三路線が乗り入れる駅です。開業は1934年と古く、80年を越える歴史があります。東京に近く地下鉄路線も乗り入れてる利便性もあり、東上線乗降人員数では第2位の駅です。

和光市駅を発着する列車たち

駅構造は2面4線の島式ホーム2つで、改札は半地下構造のホーム下に設けられています。東上線の列車はTJライナーを除く全ての種別が停車をします。メトロ・東武の相互直通列車は乗務員交代を行うため、回送を含めて全ての列車が停車します。

和光市駅に到着する東京メトロ7000系
東京メトロ方面池袋寄り
東上線とのオーバークロスする高架を降りてくる様子
2面4線のうち外側2線が東上線ホーム、内側2線が東京メトロホームとなっていて、運用が乱れてもこれが変ることはありません。東京メトロ方面の線路は和光市駅を出るとすぐに、東上線方面へオーバークロスするために高架を上り始めます。その関係で池袋寄りにポイントを設置して転線することが出来ないのです。

和光市駅に到着する東京メトロ10000系
東上線小川町寄り
東上線側より転線する様子
逆に寄居よりは僅かな区間ですが、6線が平行します。外側四線が東上線の複々線として、真中2線が引き上げ線と東京メトロ和光市検車区への回送線を兼ねたものとなっています。池袋よりにポイントが設置できない分、ポイントはこちら側に密集しています。

和光市駅停車中の東武50000系51006F
ホームドア設置準備中の様子
内側2線は東上線で初めてホームドアが設置されました。2015年度中にはホームドアが外側2線にも設置される予定で、東上線で初めて全ホームにホームドアが設置される予定です。

計5社の列車を見ることが出来る

和光市駅では様々な列車を見ることが出来ます。東上線の車両としては、ワンマン区間用の8000系を除く、全ての形式を見ることができます。

和光市駅に停車中の西武6000系
地下鉄運用の合間に顔を出す
西武6000系
東上線以外の列車としては東急電鉄が5000系、西武鉄道が6000系、東京メトロが10000系と7000系、横浜高速鉄のY500系を見ることが出来ます。

このうち西武6000系とY500系はあくまでも地下鉄運用として和光市駅まで入線するので、和光市以北の乗り入れ運用はありません。東上線の列車達との並びを見ることが出来るのは和光市駅だけです。

東上線沿線は大きな観光地もなく、なかなか利用する機会が無い方も多いと思います。東京メトロ全線を含むフリーパスの場合、境界駅である和光市駅までは乗り降り自由です。そういったパスを使っていて時間が余ったら、来てみるのも良いかもしれません。


2015年12月21日月曜日

埼玉県鉄道延伸・拡張計画の話




2015年12月17日に埼玉県は県として鉄道路線の延伸などを要望したました。今回は要望案について簡単に紹介します。

県としての提案

・東京12号線延伸
・東京7号線延伸
・東京8号線延伸
・JR川越線の複線化
・JR川口駅の旅客ホーム新設

建設前の計画名での呼称である、○○号線などとあるので分かりづらいですが、それぞれ馴染みのある路線です。以前から計画のあったもの多いので、計画自体は耳にしたことのある方もいるのではないでしょうか?それでは個別に紹介していたいと思います。

東京12号線延伸

東京12号線とは都営大江戸線のことです。延伸を要望している区間は「光が丘~東所沢」です。路線の概要としては、光が丘から和光市駅と大泉学園駅の中間地点へあたる大泉学園町まで延伸、そこからしばらく関越道沿いに走り武蔵野線東所沢駅に至る地下鉄路線です。延伸が実現した場合、周辺の再開発も一体的に行う予定です。

市町村レベルでは練馬区・清瀬市・所沢市で構成する「都市高速鉄道12号線延伸促進協議会」が存在します。同協議会のページを見ると2015度中に話をまとめ、2020に着工し2027年の完成を目指しています。

東京7号線延伸

東京7号線とは、南北線・埼玉高速鉄道線のことです。延伸を要望している区間は「浦和美園駅~蓮田」間です。路線の概要は、浦和美園駅から真っ直ぐ岩槻付近を目指し、そこから蓮田に至るというものです。

この路線は何度も具体的な話が出てきているのに、いつまで経ってもさっぱり実現しない路線です。私個人の考えでいえば、また実現しないのではと、思ってしまいます。

東京8号線

これは唯一完全に未開業の路線です。「豊洲~住吉~押上~亀有~野田市」というのが計画概要で、「住吉~押上」間は半蔵門線の線路を走行します。「豊洲~住吉」は近年割りと前向きな話が出ていますが、今回要望されたのはそれ以降の「亀有~野田市」間です。先に紹介した上記2路線が具体的な計画案が出ているのに対し、あまり具体化していません。延伸案ではもっとも実現性が低いのではないでしょうか。

JR川越線複線化

「川越~日進」間の複線化の要望です。同区間が単線であるため、朝ラッシュでも川越発着は4往復が限界となっています。遅延時は行き違いにより遅延回復が難しくなっています。複線化できれば増発や遅延解消が見込めます。

田畑が広がっているところも多いので部分的には可能でしょうが、東上線のアンダーパスや住宅が迫っているところも多く、工事は簡単とはいかないはずです。今後乗客が大きく増えるとは思えない中での難工事は、JRが積極的にやることはないのではないでしょうか。

JR川口駅の旅客ホーム新設

以前細かい記事を書いたのでそちらも読んで欲しいのですが、混雑の激しい川口駅に湘南新宿ラインホームを新設するというものです。


今回は大まかな紹介ということで記事を書いて見ました。何か動きがありましたら、追記なり新しい記事をかくなりしたいと思います。


2015年12月20日日曜日

JR各社2016年ダイヤ改正よりピックアップ




2015年12月18日にJR各社より、2016年3月26日ダイヤ改正の内容について発表がありました。JR各社より私が気になったものをピックアップしたいと思います。

長野駅停車中の383系特急しなの
長野駅停車中の
特急「しなの」

北海道新幹線関連

・北海道新幹線開業
・「はこだてライナー」運行開始
・「白鳥、スーパー白鳥」「はまなす」「カシオペア」廃止

北海道新幹線「新青森~新函館北斗」間が3月26日に開業します。青函トンネルを抜けて新幹線が北海道へ足を踏み入れます。終点の新函館北斗駅は函館より少し離れているため、「函館本線新函館北斗~五稜郭」間を交流電化し、「新函館北斗~函館」間に「はこだてライナー」という列車運行されます。車両は733系1000番台3両編成を使用します。

これに伴い本州~北海道間の都市間列車が整理されます。事前のアナウンス通り、「白鳥、スーパー白鳥」「はまなす」「カシオペア」が廃止となります。使用されていた車両については、789系が札幌圏へ転属、485系3000番台・ED79形・はまなす用客車などは廃車になると思われます。

高崎線特急651系統一

2014年3月15日のダイヤ改正より、余剰となった651系を651系1000番台とした上で高崎線特急へ投入されました。これにより殆ど列車が185系から651系1000番台へ変更されましたが、新宿~前橋間の朝上りと夜下りの計1往復が185系のままでした。このうち朝の列車が651系1000番代化、夜の列車が廃止となり統一されます。

さらに特急「草津」万座・鹿沢口行きの列車全てが、長野原草津口止まりへ変更となります。特急が減った分長野原草津口着・発の普通列車を延長し、通過駅分のお客さんを獲得するとしています。

415系水戸線・常磐線より撤退

水戸線と常磐線一部区間で運行を続けている415系1500番台が、同区間より撤退となります。勝田車両センターには4両×12編成の計48両の415系が所属していますが、JR水戸支社のプレスによるとE531系5両×4編成の計20両を投入することで、415系を置き換えるとともに全ての列車を4扉車に統一するとしています。既に投入されているE531系3000番台の数を含めるのか含めていないのかは分かりませんが、それを含めても7編成で編成数は足りません。さらに、4扉で転属可能な車両が無いことを考えると、減便や減車が行われる可能性が高そうです。

紀勢線・参宮線キハ40系運行終了

JR東海はキハ11系、キハ40系の置き換え用としてキハ25形の投入を続けています。今回のダイヤ改正で紀勢線・参宮線の普通列車はキハ25形とキハ75形になり、JR東海所属のキハ40系の運行が終了となります。

運行を終了するキハ40の行方ですが、以前に2016年度もキハ40をミャンマーへ譲渡すると発表されています。活躍の場をミャンマーへ移し、もう少し走り続けると思われます。

特急「しなの」名古屋~大阪間運行終了

「名古屋~長野」間で数多く運行されている特急「しなの」のうち、1往復だけ運転されている「大阪~長野」間の列車が廃止となります。この列車の廃止で、JR三社を直通する昼行列車はなくなります。

新駅は5駅開業

・JR東日本大船渡線大船渡駅(移設)
・JR東日本仙石線石巻あゆみ野駅
・JR東日本南武支線小田栄駅
・JR西日本東海道本線(神戸線)麻耶駅
・JR西日本山陽本線(神戸線)東姫路駅
・JR九州鹿児島本線西熊本駅

今回のダイヤ改正で開業するJRの新駅は、仙石線石巻あゆみ野駅、南武支線小田栄駅、東海道本線「六甲道~灘」間に麻耶駅、山陽本線「御着~姫路」間に東姫路駅、JR鹿児島本線「熊本~川尻」間に西熊本駅の4駅が開業します。

大船渡線はBRT専用道が延伸するため、大船渡駅駅が移設されます。

JR貨物 機関車18両新造

・EF210形-6両
・EH800形-8両
・HD300形-4両
・コキ107形-209両

JR貨物はトラックドライバー不足の影響で、増発及び輸送力増強や速達化を中心としたダイヤ改正内容を発表しています。今年度は機関車18両、コンテナ車209両、コンテナ4000個を新造します。

EF210形やHD300形新造による置き換えは当然として、EF81形の運用縮小も続きそうです。来年度はEF510形の新造は行われませんが、JR東日本所属のEF510形転属や、EH800形投入によるEH500形余剰車が発生し運用縮小につながりそうです。


2015年12月19日土曜日

京急モーニング・ウィング号 12月改正より運行開始




京浜急行は2015年12月7日より平日朝ラッシュに着席保証列車のモーニング・ウィング号を運行開始します。

追浜駅を通過する京急2100形快特三崎口行き
モーニング・ウィング号に使用予定の2100形

ウィング号とは?

現在京急では平日に転換クロスシートを備えている2100形で、京急ウィング号11本を運行しています。この列車の停車駅は下りのみの運行で、品川の次は上大岡に停車し、上大岡以降は通常の快特と同じ停車駅に停車します。

乗車には品川から乗車する場合に限り運賃のほか、着席整理券200円(ダイヤ改正後は300円)を購入する必要があります。これにより品川から乗車する際は、確実に座ることが出来ます。そして、その他停車駅から乗車する際は、通常の列車と同じように乗車券のみで乗ることが出来ます。

少し違うモーニング・ウィング号

ダイヤ改正後から運行するモーニング・ウィング号は、ウィング号とは少し異なる部分があります。

運行本数はウィング号よりだいぶ少ない「三浦海岸6:09発・品川7:28着」の1号と、「三浦海岸7:56発・泉岳寺9:22着」の2号との上り二本が運行予定です。停車駅もウィング号や快特より少ない「三浦海岸(始発)、横須賀中央、金沢文庫、上大岡、品川、泉岳寺(2号のみ)」となっています。

乗降についても違いがあります。ウィング号は品川以外は通常の列車と同じ扱いでしたが、モーニング・ウィング号は「三浦海岸(始発)、横須賀中央、金沢文庫、上大岡」では乗車のみとなっていて、「品川、泉岳寺」では降車のみとなっています。

運賃は下りと同じ乗車券+着席整理券300円ですが、一か月券5500円も発売予定です。一か月券は19回乗るとお得になります。

車両は2100形を使い、所要時間は同じ時間帯を走る特急とほぼ同じ時間なので、時間より着席を優先した列車という点はウィング号と同じです。

京急は1992年よりウィング号を走らせてきましたが、近年他の鉄道会社でも乗客の減少による収益減をカバーする目的や着席ニーズの高まりで、速度より低価格で着席を目的とした列車が増えています。モーニング・ウィング号もそれら列車と基本的なコンセプトは同じだと思います。

また、ウィング号に比べると本数は抑え目に設定されています。品川駅以外でも着席整理券を使用して乗降するので、実際の運行でどれくらい乗降時間がかかるのか調べる必要はあると思いますが、所要時間を意識していないため運行本数を増やす余地はまだあると思います。今後も状況を見て増発する方向になっていくのではないでしょうか。

モーニング・ウィング号運行開始

京急品川駅に停車中の2100形モーニングウィング号
終点の品川駅に停車中の
モーニングウィング号
プレス通り2015年12月7に朝より運行を開始しました。種別表示はよるのウィング号と同じものを使用しています。運行開始を記念して「KEIKTU BLUE SKY TRAIN」を除く2100形の先頭車両に、記念ヘッドマークが貼り付けられています。

品川駅に到着する
モーニングウィング号の映像

駅で見る限り乗車率は悪くなさそうです。車両は駅到着後数分で引き上げ線へ回送され、すぐに折り返し特急三崎口行きとして発車していきました。


2015年12月17日木曜日

北海道新幹線「奥津軽いまべつ」10往復停車の要望、実現可能か?




今別町の町長がJR北海道に対し「奥津軽いまべつ駅」へ新幹線10往復の停車を要望し、7往復の運行を実現したことについて紹介します。
記事作成日: 2015.04.16/記事更新日: 2015.12.17

そもそも「奥津軽いまべつ駅」って?

工事中の北海道新幹線奥津軽いまべつ駅
工事も大詰めの奥津軽いまべつ駅
2015年7月撮影
「奥津軽いまべつ駅」は北海道新幹線の停車駅で「新青森~木古内」間に出来る駅です。現在は「津軽今別駅」という名称の無人駅があり、その駅を新幹線が停車できるように工事をして名称を変更する予定です。津軽線の「津軽二股駅」が歩いてすぐ行ける距離にあります。

基本的に駅の周りは山です。駅のそばに道の駅があるだけで、あとは畑と人家が少しといった感じです。そのため開業後は新幹線で最も利用者の少ない駅になるのではないかと言われています。

2015年度の列車本数は「津軽今別駅」に特急白鳥が2往復、「津軽二股駅」に普通列車が5往復で、合わせて7往復の運行です。それに対し新幹線は基本が10両編成となるので、1日10往復も停車させたら明らかに輸送力過剰です。

13往復中7往復の停車

今別町長は2015年3月15日にJR北海道へ対し、10往復の列車を停車させて欲しいと要望したと報道されていました。結果「新青森~函館北斗」全13往復のうち、7往復の列車が止まる予定となりました。10往復には及びませんが、白鳥2往復に比べれば大幅増便です。この結果と他の例を比較してみましょう。

2014年度の新幹線乗降数が最も少ない駅は、東北新幹線の「いわて沼宮内駅」です。この駅の乗降人員は200人にも及びません。しかし、この駅に停まる列車は定期列車だけでも8往復設定されています。この駅はIGRいわて銀河鉄道の停車駅でもあるのですが、そちらの乗降人員は1000人近くあります。

なので「奥津軽いまべつ駅」は今までよりも条件が悪かった中、決して少なくない運行本数を確保出来たと言えるのではないでしょうか。

自治体の長というのは駄目もとで要望を出したりしないといけないときがあります。「いわて沼宮内駅」のケースを見る限り、要望する価値はあるようにも見えました。10往復全ての停車というのは難しくても、要望を出しておけば特急白鳥の2往復よりは運行本数の増加を見込めそうだったからです。結果として要望通りとは行かなくとも7往復と、健闘しました。JR北海道がどの程度配慮したかは分かりませんが、要望した価値はあったのではないでしょうか。

今後の注目点はJR東日本との協調か

津軽線津軽二股駅構内踏切よりみた様子
津軽線津軽二股駅構内踏切にて撮影
左上が奥津軽いまべつ駅
最初に説明したように奥津軽いまべつ駅は津軽二股駅の目と鼻の先にあります。せっかく新幹線が停車するようになったのに、津軽線の列車が新幹線と接続が悪かったりしたら意味がありません。また、津軽線では一部シーズンに青森から三厩までリゾート列車の運行も行っていて、その部分の連携も必要になってくると思います。今後どの程度連携が取れるかが、7往復停車とした結果の意義にも繋がりそうです。

※関連記事
JR北海道 8月10から津軽今別駅全列車通過へ
絶賛工事中津軽今別駅・奥津軽いまべつ駅 津軽線レポート Part3


2015年12月14日月曜日

埼玉への玄関口JR池袋駅 駅紹介No.2




今回は埼玉への玄関口であるJR池袋駅について紹介します。前回の成田湯川駅に続いて駅紹介の第2弾です。

池袋駅を発車する湘南新宿ラインE231系1000番台
池袋駅を発車する
湘南新宿ラインE231系1000番台

乗降客数は2位

JR池袋駅は「山手線・湘南新宿ライン・埼京線」が乗り入れる、日本でも有数のターミナル駅です。「東武鉄道・西武鉄道・東京メトロ」からの乗り換え客や、埼玉方面から乗降客を中心にいつも賑っています。2014年度のJR東日本管内の乗降客数ランキングでは、東京駅を抑えて2位になるほどです。

夜の池袋駅の映像

それでは今回は、池袋駅で見れる列車や駅の運用について紹介していきたいと思います。

埼京線・湘南新宿ライン

埼京線は西武池袋駅に一番近い1番・4番線ホーム、湘南新宿ラインは2番・3番ホームを利用しています。新宿駅のように埼京線と湘南新宿ラインがホームを共用してはおらず、ほぼ完全に分けて使用されています。

埼京線も湘南新宿ラインもほとんどの列車が途中駅となっています。しかし、湘南新宿ラインは池袋駅発着の成田エクスプレス、埼京線はラッシュ前後の池袋運輸区への入出庫する列車が、始発・終着列車として設定されています。

埼京線の列車

池袋駅停車中の埼京線E233系7000番台
埼京線4番線停車中の
E233系7000番台
埼京線で見れるのは3形式です。埼京線の主力として活躍するE233系7000番台、209系ベースの東京臨海高速鉄道から乗り入れてくるTWR 70-000形、ATACS機器搭載の関係で運用を続ける205系1編成となっています。205系はATACSが運用開始する2017年までには引退すると思われるので、あと1年見ることが出来るかどうかです。

湘南新宿ラインの列車

池袋駅ですれ違うE259系成田エクスプレス
すれ違う
成田エクスプレスE259系
湘南新宿ラインで沢山の車両を見ることが出来ます。普通列車としてE231系1000番台とE233系3000番台が活躍しています。2015年3月のダイヤ改正まではE231系ばかりでしたが、上野東京ライン開業に合わせてE233系も運用に入るようになりました。

185系・651系はスワローあかぎとして活躍しています。観光列車というより通勤特急としての側面が大きいため、運行しない時間帯も多くあります。

E259系は成田エクスプレスとして運行する車両です。多くの列車が池袋発着となっていて、ほぼ一日を通してみることの出来る車両・列車です。

253系1000番台と東武鉄道100系は日光・鬼怒川方面への観光列車、日光・きぬがわで活躍する車両です。観光列車であるため日中を中心とした運行となっています。

そして最後に貨物列車です。運行本数はあまりありませんが、EH500形やEF210形がコンテナ車を牽引する姿が、都心の度真ん中で見ることが出来ます。

定期で毎日見れる車両を紹介しましたが、回送や臨時列車を含めれば、さらに多くの車両を見ることが出来ます。

山手線

池袋駅で出発を待つ山手線E231系500番台
発車を待つE231系500番台
隣は東武鉄道30000系
山手線は東武鉄道側に近い5番線から8番線までを使用しています。そのなかで一日を通して使われるのは、6・7番線となっています。5・8番線についてはラッシュ前後の池袋運輸区へ入出庫使う列車のみが使用しています。そのためホームドアも設置されていません。

説明するまでもありませんが、見ることの出来る車両はE231系500番台です。


2015年12月12日土曜日

東武鉄道 野田線運河行き臨時特急運行




2015年11月10日に東武鉄道は浅草発野田線運河行きの臨時特急を初めて運行すると発表しました。
記事作成日: 2015.11.10/記事更新日: 2015.12.11
野田線を走る8000系
現在野田線を定期で走る特急はない

臨時きりふり概要

列車名: 特急きりふり267号
使用車両: 300形
特急料金: 大人310円/子供160円(春日部以降では不要)
運転日: 12月4、11、18、22日
停車駅: 浅草、とうきょうスカイツリー、北千住、春日部~各駅~運河

実質的にはライナー運転

東武鉄道は野田線(東武アーバンパークライン)では活性化策の一つとして、年末シーズンに座って帰れる「特急きりふり267号」の臨時運転を行います。野田線へは「大宮~春日部」間は634型スカイツリーなどの臨時列車の運行が増えていますが、東武鉄道による運河行きの臨時特急は今回が初としています。

「浅草22:10発→春日部22:23発→各駅→運河23:28着」といった具合のダイヤで、「伊勢崎線・浅草~春日部」間は有料の特急運転、「野田線・春日部~運河」間は無料の各駅列車として運行します。運賃形態としては東上線のTJライナーと近いものとなっています。通常ダイヤの最終列車と比較すると、「北千住~運河」間は「北千住23:18→23:46春日部23:49→00:16運河」が東武線を使った最終となっているので、運行時間としてはさほど遅くありません。

春日部駅では配線の関係上、進行方向が反対となります。野田線内が各駅なのは野田線全体のサービス向上を図る理由以外として、「春日部~運河」間が単線であり通過するメリットが少ないためだと想像できます。

一先ずは上々?


運行の様子を春日部駅で見てきましたが、一先ずは上々のようです。春日部駅で多くのお客さんが降りていきましたが、それでも30~40%程度は野田線のお客さんが乗っていたのではないでしょうか?年末の金曜日のみ運転という条件もあると思いますが、利用者はちゃんといるようです。

臨時運転で注目される電光掲示板や車両の表示ですが、駅電光掲示板については「特急きりふり運河行き」で表示がされていました。しかし、ヘッドマークや側面の行き先表示器については、「臨時」の表示でした。

新型特急入線への布石か?

近年鉄道会社各社は減少する収益分を有料列車で補っていますが、東武鉄道ではTJライナーが運行開始以来運転本数を増やし成功しています。今回のライナー的なダイヤ・運賃を見る限り、将来のライナー運転も見据えているのではないでしょうか?

2017年春には新型特急の東武500系の運行が控えています。この列車の導入の目的として「広域な路線ネットワークを活かし、特急の利便性を高める」というのがあります。その目的も考えると利用者が見込めると判断した場合は新型特急500系の運転開始に合わせて、野田線に夜のライナーが走るようになるかもしれません。

関連記事
東武鉄道新型特急500系リバティ 半蔵門線には直通しない?
東武鉄道 野田線・東上線16年春ダイヤ改正内容を発表


ブログ内を検索

オススメの投稿

東武ファンフェスタ2023をレポート

 2023年12月03日に東武鉄道の南栗橋管理区で実施された2023東武ファンフェスタを紹介します。 東武鉄道唯一の車両基地公開イベント 東武ファンフェスタは1年に1回行われてる東武鉄道の車両基地イベントです。以前は東上線の森林公園でも車両基地イベントがあったので...