2016年2月6日土曜日

JR西日本 15年以降の新車導入計画まとめ




先日発表された「JR西日本グループ中期経営計画2017進捗状況と今後の重点取り組み(アップデート)」をベースに、2015年5月現在の情報に基づいたJR西日本の今後数年間の車両計画について紹介します。
記事作成日2015.05.07/最終更新日2016.03.14

大阪環状線大阪駅停車中の201系
2016年度から置き換え予定の201系

2015年度

・花嫁のれん
・氷見線コンセプト列車
・W7系1編成
・N700A4編成
・東海道・神戸線向け225系24両
・広島地区向け227系
・サンダバードリニューアル開始
・289系運行開始


去年から導入の始まった広島地域向けの227系は2018年まで継続導入され、計276両導入予定です。

10月1日より開催される北陸DCに合わせてキハ40をベースにした列車2本が運行開始されます。「花嫁のれん」が七尾線で10月3日より、「氷見線・城端線コンセプト列車」で仮称されていた列車名「ベル・モンターニュ・エ・メール」/愛称「べるもんた」が10月10日より運行開始します。

新幹線は北陸新幹線向けW7系が秋ごろの導入で1編成、東海道・山陽新幹線向けN700Aが2015年度と2016年度に4編成づつ導入されます。新車ではありませんが、N700系全16編成のN700A化改造が2016年3月8日に完了したと発表されました。これによりN700系の車両性能がN700Aに準じたものとなりました。JR東海も2015年に同様の工事を完了しています。

東海道線・神戸線向けが24両導入されます。1月に出場したタイプは、先頭車が227系タイプに変更され番台区分も変更になるようです。

サンダバード向け681系と683系は2015年秋~2018年の予定でリニューアルされます。9月26日よりリニューアル車が運行を開始しました。余剰となった683系を改造した289系は、381系の置き換え車両として10月31日より運行を開始しました。

2016年度

・ノスタルジー運行開始
・La Malle de Bois運行開始
・大阪環状線向け323系
・阪和線向け225系
・N700A4編成
・広島地区向け227系

おかやまディスティネーションキャンペーンにあわせて、岡山地区に二つの観光列車が導入される予定です。キハ47の改造車「ノスタルジー」と、213系の改造車「La Malle de Bois(ラ・マル・ド・ボァ)」が投入されます。運行開始はどちらも4月より運行を開始しました。

阪和線向けに新型車両が2016年度から2017年度にかけて122両導入されます。置き換え対象は103系などが中心となります。導入車両は225系で、2+1の転換クロスシートで3扉となります。

大阪環状線向けに323系が8両編成×21編成で、2016年度から2018年度で計168両導入されます。これにより103系と201系全てが置き換えられます。座席はロングシート、扉数は3扉となっています。運行開始は2016年12月24日より運行開始の予定です。

2017年度

・TWILIGHT EXPRESS 瑞風運行開始
・やまぐち号新型客車運行開始
・D51の運転開始とC56引退
・阪和線向け新型車両投入完了
・バッテリー電車試験開始

24系を使って運行していた「トワイライトエクスプレス」のクルーズトレインは、2015年度で運行を終了しました。それに代わって登場するのが「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」です。運行開始は当初の春頃から遅れて、6月17日からの予定です。

「SLやまぐち号」用の新型客車は9月頃から運行予定です。現在より外見は本物の旧型客車に近いデザインのイメージがJR西日本より発表されています。

2017年度以降なので遅れる可能性もありますが、蒸気機関車のD51形200号機が運行開始します。この車両の運行開始に合わせてC56形150号機は運行を終了する予定です。


新規製造か既存車両の改造かは不明ですが、バッテリー電車の性能試験が実施されます。以前JR西日本と近畿車両が作った試験用蓄電池車両「Smart BEST」は近畿車輛で留置されたままのようなので、活用されるかが注目です。

2018年度

・大阪環状線向け323系投入完了
・広島地区向け227系投入完了
・サンダーバードリニューアル完了

今ある資料によると以上のようになっています。予定なので計画変更は十分にあると思うので、目安程度にお願いします。

※関連記事
JR西日本 289系投入と381系の順次廃車を発表
特急サンダーバード大幅リニューアルへ

スポンサーリンク



2 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

具体的な発表はありませんが、103系は体質改善車を含めてほぼ全てが廃車、
環状線の201系は一部余剰となる中間車を廃車の上奈良電車区へ転出、
阪和線の205系も一部または全部が奈良電車区へ転出との予想がされています。

他に京都・神戸線向け新車24両の投入に伴い恐らく捻出されるであろう221系が
どこへ行くのか?と言うところですが…

匿名 さんのコメント...

奈良線を走っている103系は、奈良線第2期複線化事業で国交省から名指しで批判されています。

国や京都からの税金が入れば新型車両でしょうが、現在は1台も走っていないVVVF・回生ブレーキ対応の変電所工事も必要と思われるために複線工事と並行して行うことになるのかな。
それがなければ、環状線の201系を大和路線・おおさか東線に投入せずに奈良線にうつす可能性もあるかもしれません。状態の良い103系は引き続き、大和路線・おおさか東線を爆走することになるかも。

ブログ内を検索

スポンサーリンク

オススメの投稿

東武ファンフェスタ2023をレポート

 2023年12月03日に東武鉄道の南栗橋管理区で実施された2023東武ファンフェスタを紹介します。 東武鉄道唯一の車両基地公開イベント 東武ファンフェスタは1年に1回行われてる東武鉄道の車両基地イベントです。以前は東上線の森林公園でも車両基地イベントがあったので...