実験概要
・拠点間輸送
車両: 東京メトロ10000系1両
区間: 新木場車両基地→森林公園検修区・和光市車両基地
・拠点~駅間輸送
車両: 東京メトロ10000系1両
区間: 新木場車両基地→有楽町線新富町・銀座一丁目・有楽町駅
実験は東京メトロ10000系1編成のうち1両に荷物を載せ、お客さんを乗せない実験専用ダイヤで本物の荷物に見立てた模擬荷物で行います。
実験は拠点間輸送と拠点~駅間輸送の二種類が行われます。拠点間輸送ではトラックで車両基地へ荷物を運び電車で輸送、到着した車両基地で再度トラックへ積み込み各会社の物流拠点へ運ぶ莫れです。拠点~駅間輸送では、各配送会社の新木場車両基地で荷積みし有楽町線各駅から地上へ配送する流れとなります。
日程は9月9,10,16,17,30、10月1,7,8,14,15で、金曜か日曜の実施となります。
今回の実験を通し実際にかかる所要時間、人員や一般のお客さんへの影響などから、安全や作業効率に必要な設備を把握し、トラックから鉄道輸送に切り替え可能か検証します。
鉄道輸送が可能な路線は限られるか?
今回実験に使用される車両基地は、貨物輸送に利便性の高い車両基地が選ばれています。
森林公園検修区は関越道東松山インターチェンジに近く、ヤマト運輸の物流拠点も近くにあります。和光市車両基地も外環和光入口に近く、新木場車両基地は倉庫・工場街にあり首都高湾岸線新木場入口が近くにあります。更に、三つの車両基地ともに比較的大きな車両基地で、トラックの搬入もある程度しやすいと思われます。
このように選ばれた車両基地の道路事情や規模などを考えると、どの路線でも簡単に導入というわけにはいかなさそうです。
駅での荷下ろしについては、有楽町線はホームドア設置にともないホームと列車との間が最小に抑えられているので、比較的問題はないのではないかと思います。荷物の構内移動については、荷物が台車一台程度であること、駅内のコンビニなどである程度に荷物の移動が日常的に行われていることを考えると、お客さんとの接触にさえ注意を払えば問題はあまりないと思います。
駅構内への宅配ボックス設置など、小さな荷物の鉄道との結びつきが強まりつつあります。今回の実験が成功すれば、その勢いがますます増します。一旦は消えた電車による荷物輸送が復活するかは興味深いものです。
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2 件のコメント:
10000系は10両なので1両じゃ走れません。1編成なら文章として成立しますけど()
表現が分かりづらく申し訳ありませんでした。文を修正しました。
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