会津川口駅停車中のキハ40系 |
只見線とは?
只見線は「新潟県小出駅~福島県会津若松駅」を結ぶ、全長135.2kmのローカル線です。2016年10月現在、残念なことに「只見駅~会津川口駅」間が、2011年7月の台風の影響で鉄道での営業が運休となっています。しかし心配はいりません。運休区間はJR東日本が代行バスと呼ばれる、鉄道路線と同等扱いのバスを走らせているので、全線に渡り乗り通すことが可能です。
関東から一日で回れる
関東からの出発であれば、只見線は一日で乗り通すことが出来ます。モデルルートとしてJRの普通列車を使ったルートで見てみましょう。
上野駅6:26発→上越線etc...経由→小出13:10発→只見線→会津若松18:12発→東北線etc...経由→上野23:38着
途中の細かい乗り継ぎは省きましたが2016年10月現在のダイヤでも、普通列車を使って乗り通すだけであれば、関東から1日で可能です。途中の代行バスも青春18きっぷが利用できるので、18きっぷを使って一日で格安に乗り通すことも可能です。お金や時間に余裕があるのであれば、新幹線や途中宿をとってゆっくり観光すること良いでしょう。只見線は関東から最も近い秘境路線と言えるのではないでしょうか?
小出~只見間
小出駅停車中のキハ40系 |
小出駅乗車時の車内 |
13:10発の列車に早速乗り込みます。この日は平日だったので予想通り車内はあまり混んでいませんでした。グループでないお客さんがボックス席に一人ずつ座っても、車内が埋まらない程度の混雑です。
車内は十分に清掃がされており、車両こそ古いものの、混雑もなく快適な車内です。途中下車せず乗り継いでいくのであれば、途中食料などを買う時間はありません。快適な旅を楽しみたいのであれば、小出出発前にあらかじめ買い込んでおくことをお勧めします。
只見線の特徴として、ひたすら川沿いの山間を走ることです。小出駅付近の市街地を抜けると、すぐに沿線は田舎の雰囲気になります。
小出駅まで乗車してきた上越線とは一転、乗り心地もローカル線特有のものです。線路自体が上越線のような幹線区間より貧弱なため、乗り心地は良くありません。只見線で使われているキハ40系には、乗り心地のあまり良くないコイルばね台車の車両と比較的良い空気ばね台車に車両があります。この日私がのった車両はこいるバネの車両で、なかなかの揺れっぷりです。
乗り心地は確かに良くはないのですが、20mレール特有の子気味良いジョイント音と揺れっぷりで、雰囲気は最高です。まあ、毎日乗る地元の方は嬉しくないでしょうが…
只見付近の車窓 |
只見~会津川口間
只見駅停車中のキハ40系 |
ここらは不通区間なので、バスに乗り換えます。ここで待っていたのはマイクロバスです。車種は日野の「リエッセ II」です。細かい定員は分かりませんでしたが、定員が最大タイプの車両でも29名なので、鉄道に比べるとだいぶ輸送力が劣るのが分かります。
乗り換え時間は数分とトイレに行く暇もないぐらい短いものです。マイクロバスは乗り継いだ客で満員でした。乗った方全員が会津川口駅までの乗り通しで、途中乗降するお客さんはいませんでした。明るく運転が丁寧な、中年の女性運転手の方が印象的でした。
台風から5年の月日が流れたわけですが、放置された線路の痛みがだいぶ激しくなっています。拡大すると分かりますが、鉄橋の手すりは歪み線路は草が生え放題です。自治体との調整が進まず手つかずの状態になっています。どうにか復旧されればよいのですが。
乗り換え時間は数分とトイレに行く暇もないぐらい短いものです。マイクロバスは乗り継いだ客で満員でした。乗った方全員が会津川口駅までの乗り通しで、途中乗降するお客さんはいませんでした。明るく運転が丁寧な、中年の女性運転手の方が印象的でした。
只見線不通区間 バスより撮影 |
ここらはダム湖に沿って会津川口駅まで向かいます。只見線というと、ダム湖の上にかかる橋を走る写真をご存じの方も多いと思います。不通区間はダム湖に非常に近い場所を走っており、多くの鉄橋が流されしまいました。乗っても外から眺めても美しい水と鉄道の景色ですが、それが仇となって不通になってしまったのは悲しい限りです。
集落を跨ぐ鉄橋 鉄橋の手すりが歪んでいるが分かる |
会津川口~会津若松間
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