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2022年5月18日水曜日

2022年度関東大手私鉄新型車両動向まとめ




  関東大手私鉄が発表する2022年度の事業計画などを基に関東大手私鉄の新車計画を紹介します。順次加筆・修正の予定です。

記事作成日: 2022年4月29日/記事更新日: 2022年5月18日

東京メトロ17000系
引き続き導入される予定の17000系

新車より衝撃の譲渡車検討 西武鉄道

西武鉄道は5月12日に「事業計画」を、西武ホールディングスも同日に「西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)』の進捗」を発表しました。

「事業計画」によると新型車両40000系が3編成導入されます。既に車両側の対応工事が進められていたデジタル無線への更新が実施されます。

衝撃的だったのは「西武グループ中期経営計画(2021~2023年度)』の進捗」のほうです。2022年度中の話ではありませんが、将来的にサステナ車両と西武鉄道が呼称する、譲渡車の話が含まれていました。サステナ車両は、コスト削減を進めるため他社から導入を検討している、無塗装VVVFの中古車両のことです。この文が出る前にはJR東日本と営業面・運転面で協力するとあるので、そのまま考えるならばJR東日本から車両の譲渡を受けると考えるのが自然ですが、本当にJRの車両が西武鉄道を走るかは気になるところです。

車両更新のみで来年以降に1500形更新? 京浜急行

京浜急行は5月11日に「鉄道事業設備投資計画」を発表しました。今年度は新車の導入は無いようです。

2022年度中に行われるとはっきり書かれているのは新1000形の車両更新で、フリースペースや車内液晶の設置と、走行機器の更新のみです。

一方で2022年度以降で発表されたのが1500形の置き換えで、来年度以降からの実施となりそうです。1500形は1985~1993年までに製造された車両で、鋼鉄製で製造時から現在まで界磁チョッパ制御の初期製造グループの4両編成・アルミ製で界磁チョッパからVVVFに更新された中期製造の6両編成・アルミ製で最初からVVVFで機器更新をしていない後期製造の8両編成と、製造年も車両構造も異なっています。車両の痛み具合が基準ならば、初期車の4両編成、機器更新をしていない後期車、最後に中期製造となります。

界磁チョッパからVVVFにすることでの省エネ性もアピールされていたので、まずは4両編成の車両が更新されると思います。その後の順番は運用の都合も大きいので、今後の動向に注目です。

新車ゼロ?で力を溜める 東武鉄道

東武鉄道は4月28日に「設備投資計画」を発表しました。今年度は新型車両の導入は無いようです。

スペーシア100系の後継として導入が発表されたN100系は、2022年度は車両製造のみを行い2023年度導入とあります。今年度中に納車され試運転などの車両を実際に動かせる形にするかは微妙な表現となっています。

通勤電車は車両更新含めて大きな発表は無しです。なので、内装や電装部品の大幅更新しない小規模なもののみとなるかと思ったのですが、東武鉄道の車両更新の委託を受けている津覇車両に更新車とみられる車両が入場したため、大幅な更新も行う車両もあるかもしれません。また、70000系4編成・50000系8編成に車内カメラの搭載、列車の走行データを収集するシステム「Remote」を500系4編成・50000系1編成搭載予定と発表しています。

2023年度からN100系新型スペーシアの導入、2024年度から野田線(アーバンパークライン)向け通勤電車の導入が控えているため、今年はかなり控えめな動きとなったようです。

新横浜線開業に向けて準備 相模鉄道

相模鉄道は4月26日に「鉄道・バス整備投資計画」を発表しました。今年度は21000系3編成の導入のみで車両更新の発表はありませんでした。

2023年3月に新横浜線が開業し5社11路線の乗り入れが実施されるに合わせて、以前から導入を続けていた20000系・21000系の導入も大詰めとなり3編成の導入です。21000系は20000系を8両版と言えるもので、微妙な違いはありますが実質20000系と同形式の車両です。

車両更新の発表が無いのでヨコハマネイビーブルー塗装への変更など、外観と内装を大きくリニューアルするは今年度は無さそうです。同様の発表だった昨年の動きを見ると、大幅なリニューアルを伴わない機器更新は実施されるかもしれません。

7000系全廃か?東京メトロ

東京メトロは「事業計画」を発表しました。今年度は有楽町・副都心線、丸ノ内線、半蔵門線に新車を導入するとしています。

有楽町・副都心線は7000系が2編成残っているので、17000系増備で全廃になる可能性が高そうです。丸ノ内線の02系と半蔵門線の8000系については、まだ多数の車両が残っています。そのため丸ノ内線向け2000系と半蔵門線向け17000系の増備は来年以降含め続きそうです。

南北線用の増結車については去年同様具体的には触れられませんでしたが、今年度も増備されると予想されます。

小さな動きでは車両の改修で、丸ノ内線、日比谷線、有楽町・副都心線、半蔵門線の車両に脱線検知装置を搭載し、脱線時に自動停止するシステムの搭載を予定しています。

三田線・新宿線・大江戸線へ新車導入 都営地下鉄

東京都交通局は「東京都交通局経営計画2022」として2024年度までの計画を発表しました。新型車両は三田線4編成、新宿線4編成、大江戸線8編成を2024年度までに導入と発表です。

まとめての発表で今年度の具体的な内容は分かりません。三田線の8両化や新横浜線開業が来年であることを考えると、今年度に集中投入されそうです。また、新宿線の10両化が今年度終了を予定しているので、新宿線も確実に車両の動きが発生すると予想されます。

あくまでも試験となりますが、操舵台車の試験導入を騒音低減で快適性向上のために予定しています。台車の構造としては東京メトロが採用している、台車の片側のみ動くタイプです。大江戸線も新車導入があるので、新車への導入となるのか既存車での試験となるのかも注目です。

小さな動きとしては走行時の車両データを集める車両情報収集システムの運用を今年度から三田線で開始し、車内の監視カメラを2024年度までに16編成に設置の予定です。


2022年1月30日日曜日

まさかの東武乗り入れ ー 相鉄・東急新横浜線2023年開業




2023年春開業予定の相鉄・東京新横浜線「日吉~羽沢横浜国大」について、鉄道趣味的な観点から概要を解説します。

記事作成日: 2022.01.29/記事更新日: 2022.01.30

東急5050系
乗り入れに使用予定の東急5050系

開業区間は10km

相鉄・東急新横浜線路線図
新横浜線路線図

2023年3月に開業する予定の区間は東急日吉駅~相鉄横浜国大駅の約10kmとなります。

相鉄側が既に開業している相鉄新横浜線西谷~羽沢国大駅から4.2㎞1駅延伸する形で、東急側からは日吉駅から途中に新綱真島駅を挟んで2駅延伸する形で5.8kmの新線東急新横浜線が開業します。

これは「神奈川東部方面線」と呼ばれていたもので、「相鉄⇔JR」の相互直通と「相鉄⇔東急」の相互直通二つの計画をまとめていたものです。既に羽沢横浜国大駅より行われている相鉄とJRの乗り入れに加えて、今回の新線開業ですべて完成となります。

これにより東急方面から東海道新幹線新横浜方乗り換えの利便性向上や、相鉄方面からの都心への利便性向上が期待されています。

相鉄側から新横浜駅へが10・8両編成がラッシュ時10本・日中4本、東急側から新横浜駅へが10・8・6両編成がラッシュ時14本・日中6本の運転予定です。

新横浜駅が唯一2面3線の日常的に折り返し可能な駅なので、6両の列車はそこまででそれ以外が相互直通する形になるようです。

新横浜駅には5社11路線の超複雑乗り入れ

東急が複数の路線と乗り入れていることや、相鉄が東急線から更に地下鉄経由して「渋谷・新宿・永田町・大手町」など都心への乗り入れを目的としていたため非常に複雑な乗り入れになってしまいました。

東急からは「東横線・目黒線」、相鉄からは「相鉄本線といずみ野線」が乗り入れます。

それに加えて東急東横線を経由して「東京メトロ副都心線とその直通先の東武東上線」の2路線、東急目黒線を経由して「東京メトロ南北線とその直通先の埼玉高速鉄道」と「都営三田線」3路線が乗り入れます。

路線の分岐駅である西谷と日吉は折り返し設備は比較的充実している駅なので、ダイヤ乱れ時の影響はある程度抑えられると思います。しかし、これだけの複雑だと、どこかの路線の運休など大きなダイヤ乱れが起きると、小さな影響は波及してしまうと思います。

まさかの東武鉄道参入

そして誰もが予想だにしていなかったのが東武鉄道東上線の直通です。乗り入れ区間も最近観光客が増えてる川越までではなく、東上線の10両編成の列車乗り入れ可能最北端の小川町までを予定しています。一方で東武鉄道と同じような境遇の西武鉄道は乗り入れは、需要などから今のところする予定は無いと発表しています。判断としてはこちらが無難です。

これにより東上線からは新横浜駅での新幹線乗り換えや日産スタジアム(横浜国際総合競技場)へ行きやすくなり、相鉄方面からは川越観光や小川町・長瀞方面の観光やトレッキングがしやすくなります。

今でも東上線は東急・メトロの車両を使って「元町・中華街⇔小川町」に東上線無料最優等列車の快速急行を運転しているので、確かに下地はありました。

しかし、はっきり言って東上線が乗り入れる意味は、利便性や観光の意味から考えてもほとんどありません。東上線から東海道新幹線を使うならそれこそ品川駅で良いですし、相鉄方面から川越・小川町方面への観光需要の掘り起こしを期待するのは難しいのは明白です。案内に東上線が入ることで、多少認知度向上が狙える程度が分かりやすいメリットだと思います。

西武鉄道も似たような取り組みとして「元町・中華街⇔西武秩父」を繋ぐS-Trainを運行していますが、遠さだけでなく指定席料金の値段も相まって苦戦しており、それが乗り入れをしない決断に繋がったと思います。

そういった状況でも最近の東武鉄道は比較的チャレンジしようとしているので、その一環なのだと思われます。相当な工夫が必要だと思いますが、どう需要を掘り起こすのかも注目です。

様々な車両が乗り入れ予定

相互乗り入れがほぼ確実な車両
相鉄: 20000系・21000系
東急: 5050系・5080系・3000系・3020系

新横浜まで乗り入れる可能性がある車両
都営: 6300形・6500形
東京メトロ: 9000系
埼玉高速鉄道: 2000系

乗り入れるかもしれない車両
東武鉄道: 9000系・9050系・50070系
東京メトロ: 10000系・17000系

参考-JR相鉄相互直通車両
相鉄: 12000系
JR: E233系7000番台

はっきりしたことは実際の運行開始までは分かりませんが相鉄と東急の相互直通を行う車両として、新横浜線の事業者である相鉄と東急の車両が使用されるようです。2社の車両は両方の路線へ乗り入れ可能なよう信号システムの工事が完了されています。東急車は5050系が西武・東武含めた全線乗り入れ可能、それ以外の東急・相鉄車は東武・西武以外の直通先全路線に乗り入れ可能な仕様です。

一方で都営・東京メトロ・埼玉高速鉄道の車両は相鉄への乗り入れ工事が確認されておらず、新横浜駅までかイレギュラー運用時のみ新横浜駅までとなる可能性が高そうです。埼玉高速鉄道などは特にそうですが、事業者によってはメリットが小さく乗り入れに工事・メンテナンス費用がかかる乗り入れには消極的です。そういった事情によるものと思われます。

東上線への乗り入れは本数が相当少ないと予想されるので、相鉄と東上線両方が乗り入れ可能な東急5050系を使うのが一番簡単な方法です。ただ、技術的には新横浜駅まで乗り入れ可能なはずなので、東武車乗り入れも可能性としては僅かに残っています。また、副都心線で使われている10000系や17000系が乗り入れることは運用が複雑になるので無いと思いますが、技術的には東武車同様に可能なので、可能性としては同様という具合です。

参考ですがJRと相鉄の相互直通車は、信号システムの関係や地下鉄乗り入れ装備がないため東急・地下鉄方面への乗り入れができないため、JRと相鉄のみの相互直通となります。

現状わかっている情報としてはこのような感じです。この記事は順次加筆・修正していく予定です。



2018年10月31日水曜日

西武鉄道地下鉄対応001系Laview導入 レッドアロー一部引退へ




2016年3月14日に西武鉄道は2018年度から新型特急車両を導入すると発表しました。車両形式は001系で、愛称は「Laview」となりました。
記事作成: 2016.03.14/記事更新: 2018.10.31

新たなフラッグシップトレイン001系「Laview」

導入車両数: 8両×7編成=計56両
運行開始時期: 2019年3月
制作会社: 日立製作所

2016年3月14日に概要が発表され、2018年10月30日に更なる詳細が発表されました。車両自体は2018年度に16両2編成、2019年度に40両5編成を導入を予定です。運行開始時期は当初2018年度としていましたが、2019年3月と変更となりました。運行路線も当初発表されていませんでしたが、池袋線・西武秩父線となります。

40000系・「52席の至福」とともにフラッグシップトレインと位置づけています。車両形式は001系で、愛称は「Laviewラビュー」となります。観光だけでなく、ビジネス特急としての位置づけも持ちます。特急料金については、値上げはありません。

デザイナーは女性建築家の妹島和世(せじま かずよ)氏が担当します。風景に溶け込むようなデザインがコンセプトです。車体はアルミ製で日立のA-trainなので、銀色です。しかし、その上に更に塗装を施し、滑らかな銀色のボディに仕上がっています。そして、国内特急の中でも最大級の側面ガラスや、黄色の大型シートを採用しています。

池袋線用特急車両置き換えへ

西武池袋駅に到着する10000系特急ちちぶ
西武10000系特急電車
現在西武鉄道で運行している特急車両は10000系のみとなっています。愛称ニューレッドアロ(NRA)です。運行開始こそ1993年ですが、床下機器は不要になった通勤車両機器を流用しておりやや時代遅れの装備となっている面は否めません。内装については新品で、2003年から更新もされています。ただし、最終増備車の10112編成は床下を含め完全新製となってていて、床下機器は他の編成とはまったく違う仕様となっています。

現在12編成が在籍しており、7編成が池袋線系統・5編成が新宿線系統へ配置されています。池袋線用の7編成が丸々001系へ置き換え、新宿線は10000系のままとなります。状態の良い10000系のみが、5編成残ることとなりそうです。

地下鉄乗り入れ対応へ

池袋線といえば東京メトロへの乗り入れを実施していますが、以前西武鉄道が副都心線への特急乗り入れを検討する発言していました。デザイン案を見る限り貫通扉は無かったのですが、実車には貫通扉が装備されています。2018年10月の発表での質問で、地下鉄乗り入れへの対応を明言しています。この部分がビジネス特急としての部分になるのではないでしょうか?


2017年5月14日日曜日

2017年度事業計画 関東大手私鉄ピックアップ




関東の大手私鉄が発表した事業計画書から、私が気になったものをピックアップしていきたいと思います。
記事作成日: 2017年4月28日/記事更新日: 2017年5月14日

東武鉄道

東武動物公園駅で停車中の東武鉄道70000系
最新車両の東武70000系
東武鉄道は2017年4月28日に事業計画を発表しました。

・軌道検測車更新
・運行アプリ導入

一つ目のとして「軌道検測車更新」です。東武鉄道ではプラッサー&トイラー (Plasser & Theurer)社製のEM80-40という総合軌道検測車が運用されていますが、これが今年度で更新されます。この車両は夜中にしか走らず、日中は車両基地や駅の側線に停車してる縁の下の力持ちです。また、これに合わせてトラックにパンタグラフを載せたタイプの電気検測車も更新されます。

二つ目として「運行アプリ」が導入されます。JR東日本や東急・東京メトロなどが導入していますが、東武鉄道でも導入されます。最近数が増えてきたので、そろそろ統合して欲しいですよね…

小田急電鉄

小田急電鉄は2017年4月28日に事業計画を発表しました。

・3000形8連の10両化
・ホーム固定柵の設置

1つ目は「3000形8連の10両化」です。小田急は3000形の6両編成の車両の10両編成化を以前から実施していましたが、今年度は中間車2両を新造し8両編成の車両を10両化します。2017年4月現在で8両編成は15編成あるのですぐ全てが10両になるとは思えませんが、1~2年中には全て10両化が完了してしまいそうです。

2つ目は「ホーム固定柵の設置」です。これは東急電鉄が設置を進めているタイプのようなものではなく、ホーム先端の車両が止まらない位置に設置されるものです。今年度中に「新宿・小田原・藤沢・片瀬江ノ島・唐木田」の5駅に設置されるので、記録したい方はお早めに。

京成電鉄

京成電鉄は2017年5月9日に事業計画を発表しました。

・日暮里駅ホームドア設置
・C-ATS非常ボタン連動化改修
・3000形8両×3編成=24両増備

一つ目は「日暮里駅ホームドア設置」です。日暮里駅は山手線との接続駅で、実質的なターミナル駅としての機能を果たしています。なので乗り換え客や外国人旅行客の多い駅へ、ホームドアの設置が開始されます。

二つ目は「C-ATS非常ボタン連動化改修」です。近年では緊急時のためにホーム上の誰でも押せる列車非常停止ボタンが設置されていますが、これの機能が2019年度までに順次改修されます。今までは目視用の非常信号が点灯するのみでしたが、改修が終わるとボタン押したと同時に列車へ停止信号が送られることで安全性が増します。

3つ目は「3000形8両×3編成=24両増備」です。ながらく増備の続いている3000形ですが、今年度も引き続き増備されます。

京浜急行

京浜急行は2017年5月10日に事業計画を発表しました。

・新1000形36両の増備
・新1000形8両の更新

一つ目は「新1000形36両の増備」です。具体的な編成数などの記載はありませんが、プレスの新造車の写真が昨年から製造の始まった1000形16次車のものとなっているので、今年も16次車が製造される可能性が高そうです。

二つ目は「新1000形8両の更新」です。昨年までは2100形の更新が暫く続いていましたが、今年から新1000形が本格的に更新されるようです。1000形の運行開始は2002年からなので、電装系を含めた更新が必要になって来る頃合いです。初期の編成は発車時にドレミファの音階を奏でることでドレミファインバータのニックネームで有名な、シーメンス製VVVFを採用しています。このVVVFも更新されることで順次減っていくと予想されるので、記録される方は注意です。

西武鉄道

西武鉄道は2017年5月11日に事業計画を発表しました。

・40000系4編成の増備
・スマホ向けアプリの導入
・池袋駅ホームドア設置

1つ目は「40000系の増備」です。40000系はロングシート・クロスシートの転換機能を備え、朝夕は有料のライナーであるSトレインとして使用されている車両です。転換機能の無い車両の増備も計画はされていますが、今年は昨年と同じ転換機能のある車両のみ4編成が増備されます。

2つ目は「スマホ向けアプリ」の導入で、他の大手私鉄同様に西武鉄道でも導入がされます。
3つ目は「池袋駅のホームドア設置」です。以前から池袋駅ではホームドアの設置は行われおり、年度ごとに分けてそれぞれの番線へ設置されています。今年は4~6番線に設置されます。


2017年1月11日水曜日

意欲的な新型車両 西武40000系2017年春運行




2015年8月24日に西武鉄道は30000系通勤電車の後継として、40000系を2017年春から運行開始予定だと発表しました。
記事作成日: 2015.08.24/記事更新日: 2017.01.11

池袋駅停車中の西武300000系
現在最新形式の30000系

意欲的な車両設計

車両概要

車体: アルミダブルスキン
設計最高速度: 120km/h
導入車両数: 10両×8編成=80両
車両制作会社: 川崎重工業

「進化したスマイルトレイン」をキーワードとした40000系を2016年~2019年にかけて8編成80両導入し、2017年春から運行を開始すると発表しました。

イメージ画像から読み取ると、先頭車両は東京メトロ10000系のように前後に丸みをおびたデザインで、地下鉄乗り入れのための貫通扉が付いています。ヘッドライトも運転台下部の低い位置ではなく、運転台上のLED行き先表示機横の高い位置に変更されています。先代の30000系と比べると、デザインが一新されています。

側面はアルミ構体らしいすっきりとしたものです。カラーリングとしては30000系を引き継いだようなトーンですが、窓下ではなくドアが塗装されています。また、裾絞り構造ではなく、箱型のフラットな側面となっています。

西武鉄道は20000系、30000系と日立製作所製の車両を導入していましたが、今回は川崎重工業からの導入となります。1927年以来久々の導入です。

車内はかなり意欲的な設計となっています。先頭車両の1つ目と2つ目のドアの間の窓は大型のものとなっていて、小さなお子さんが楽しめる設計になっています。さらに、このスペースは車椅子やベビーカーや大型荷物を置ける「パートナーゾーン」となっていて、多目的な利用が出来ます。

東武東上線TJライナー車内の様子
TJライナーの座席

一部編成は座席をクロスシートとロングシートに変更出来るデュアルシートが採用されます。イメージとしては東武東上線のTJライナーと似た感じです。大型の背もたれや肘掛で座席の快適性が向上する反面、ロング時の扉間の着席定員は7人から6人に減ります。各ドア上には液晶モニタが搭載されるほか、シャープ製空気清浄機も搭載されます。

足回りは従来どおりVVVF制御ですが、近年多くの鉄道会社で採用の相次ぐPMSM(永久磁同期電動機)を採用していて、30000系より消費電力が低減されます。

8月25日に東芝が発表したプレスによると、24ユニットのVVVF装置とPMSMが西武鉄道へ納入されます。このVVVF装置は一つで8個のモーターを制御できるとあるので、1編成あたりのMT比は6M4Tか5M5Tになりそうです。
『西武鉄道によると「40000系」の運行路線は西武池袋線、新宿線、拝島線を予定。なお一部の編成は地下鉄直通対応車両となります。』
『』は鉄道情報サイト鉄道新聞からの引用ですが、一部編成は地下鉄にも乗り入れます。従来通りのロングシート車は地下鉄へ、デュアルシート車は地上用といった感じになりそうです。

また、現在副都心線や有楽町線に乗り入れいている6000系はリニューアル工事などを行っていて、車両の寿命・車内サービスを考えてもまだまだ使えます。しかし、都心や他社線へ乗り入れる地下鉄直通車は目立つ存在です。西武鉄道のイメージ的な意味で、一部車両を置き換えるのかもしれません。

西武秩父・横浜方面への座席指定列車として運行

西武鉄道は2016年6月16日に地下鉄・横浜方面の座席指定列車として40000系を使用すると発表し、2017年1月10日に運賃などの詳細を発表しました。

運行開始は3月25日からの予定で、指定席列車の愛称は「S-TRAIN」になりました。

ちょっとお高いかも? 指定席料金

S-Train 運賃・停車駅表
運賃・停車駅表
PC・スマホで拡大できます

平日は「有楽町線豊洲駅~西武池袋線所沢駅」間を、休日は「みなとみらい線元町・中華街~西武秩父線西武秩父駅」間での運行となります。乗降が出来る駅の他、乗車や降車のみの駅が設定されています。

指定席料金は平日であれば510円の定額です。休日の場合は乗車する駅によって異なり、310~1060円の幅となっています。子供料金も設定されており、大人の半額となります。

他の列車との運賃を比較すると、西武秩父からの最大指定席料金1060円はちょっと高いのかなという印象を受けます。他の列車との比較ですが、同じような趣旨の東武鉄道TJライナーの最大料金が「森林公園~池袋」で410円、西武鉄道の特急レッドアローが「池袋~西武秩父」で710円、JR東日本の普通グリーン車の休日料金の最大が1040円(事前割引780円)となっています。

詳細を発表していないので推測になってしまいますが、基本的に他社線への乗り入れがある関係上指定席料金も分け合う必要があると思われます。そのためある程度高くなってしまうのは仕方ないと思います。しかし、リクライニングもしない椅子などの貧弱な設備で1000円超えてしまうのはちょっと高いような気もします。


所要時間は若干早く

平日に走る列車の所要時間については、若干早くなります。有楽町線内は追い越し不能なので変わりませんが、西武線内はラッシュ時乗り入れてる最速列車の準急より早くなるために短縮されます。

休日の列車については「元町・中華街~飯能」はFライナーと概ね同じ所要時間です。「飯能~西武秩父」については特急より一駅停車駅が少ないぐらいなので、特急並みの所要時間を実現しています。

東武と西武対象的な戦略へ

同じような座席指定列車を走らせながらも、東武と西武は違う選択をすることになりました。約12kmと有楽町線との並走距離の長い東武は、副都心線開業に合わせて東上線の魅力と収益を引き上げるためにTJライナーを運行開始しました。それに対し並走距離が6km程度と短い西武は、以前より地下鉄方面への利便性を拡充し今回の列車運行に至りました。

同じ地下鉄相互乗り入れをする会社でも、並走距離の違いだけで反対の戦略をとる両社です。東武も地下鉄直通の急行を走らせたり、利便性重視の姿勢に変ってきました。土休日の東上線~地下鉄直通列車であれば、単純に需要を食い合ったりはしないと思います。東武ファンの私としては、東武が追随するかも注目です。


2016年12月9日金曜日

今年は減便 臨時電車「みなと横浜 初日の出号」運行




2016年12月8日に東武・西武・東急・東京メトロ・横浜高速鉄道の5社は、2017年1月1日に臨時電車「みなと横浜 初日の出号」2本を運行すると発表しました。昨年まで運行されていた「天覧山 初日の出号」は運行しません。

臨時電車で使用される東急電鉄5050系4000番台
臨時電車で使用される
東急電鉄5050系4000番台

2列車の紹介

「みなと横浜 初日の出号」は、2013年3月の東武・西武・東京メトロ・東急・横浜高速の5社直通が始まって以来、毎年元旦に運行されています。昨年までは元町・中華街発で飯能行きの「天覧山初日の出号」も運行されていました。毎年始発駅の鉄道会社以外の車両で運行されるのが特徴です。

東上線発「みなと横浜 初日の出号」

車両: 東急電鉄5050系4000番台
ダイヤ概要: 森林公園3:50→元町・中華街5:55

今年の車両は昨年とは違い、通常仕様の東急5050系4000番台となります。ちょっと残念です。

森林公園を3:50に出発し、臨時列車として東武東上線は各駅、東京メトロ副都心線・東急東横線武蔵小杉までは急行運転で運行します。5:31発の武蔵小杉から先元町・中華街までは、休日ダイヤの武蔵小杉発の始発列車と同じダイヤでの運行です。

2016年の「みなと横浜 初日の出号」で使われたSHIBUYA HIKARIE号
2016年の「みなと横浜初日の出号」
※関連記事(2016年の運行の様子)
3年目突入 「みなと横浜 初日の出号」「天覧山 初日の出号」運行

池袋線発「みなと横浜 初日の出号」

車両: 東急電鉄5050系4000番台
ダイヤ概要: 小手指3:58→元町・中華街5:29

こちらも昨年度と違い、東急5050系4000番台が使用されます。西武線内は快速運転、小竹向原から4:52発の渋谷までの副都心線内は急行、渋谷から5:29着の元町・中華街までの東横線・みなとみらい線内は特急運転です。昨年までは飯能始発でしたが、運転区間が縮小され小手指始発になりました。

保谷駅4:14発→池袋行きの各駅列車が、練馬駅で接続を行います。こちらは去年と同じです。



2016年3月12日土曜日

西武池袋駅 2016年3月5日よりホームドア使用開始




西武池袋駅にホームドアが設置されるというので、工事の状況などを順次アップしていきたいと思います。
記事作成日: 2016.01.30/記事更新日: 2016.03.12

池袋駅二番線停車中の西武鉄道2000系
最初にホームドアが設置される予定の2番線

順次仕様開始&設置予定

ホームドアの設置は全てのホームではなく、西武池袋駅全7ホームのうち2~6番線ホームの予定です。1番線は基本的に降車ホームであることや、7番線は縦列停車やポイントが設置されている関係でホームドアが設置されないのだと思われます。

設置スケジュールとしては2016年2月1日より2番線ホームの設置工事を開始、2016年3月5日よりホームドア仕様開始予定です。3~6番線ホームについては2016~2017年度中の工事予定となっています。

ホームドア設置準備完了の2番線

ホームドアの設置工事は最初にホーム補強や配線敷設など、次にホームドア自体の設置と大きく二つの行程に分けられると思います。2月1日より設置工事の始まる2番線ホームですが、1月28日に見に行ったところ最初の行程は終わっているようです。それでは写真と共に見ていきましょう。

西武池袋駅に掲載されているホームドア設置後のイメージ写真
池袋に掲示されている
ホームドア設置後のイメージ図
駅構内のいたるところにホームドア設置の工事が始まることや、ホームドア設置後のイメージ図が掲載されています。

補強工事がされた西武池袋駅2番線
補強工事がされたのが分かる
ホームドアはとても重たい機械です。そのためホームの補強工事が一般的です。写真のように2番線ホームも鋼鉄製の支柱を増設する形でホームが補強されています。

ホームドア設置準備された西武池袋2番線ホーム
綺麗になっている
ホームドアがすぐに設置できるように穴などが開けてあるだけでなく、ホーム先端部分は綺麗に補修されたりしていました。

ホームドア設置完了

池袋駅に入線する西武2000系
列車が入線する様子
ホームドアの設置が完了した西武池袋駅の様子です。稼動する前なので扉は開いたままです。心なしか停車するときに、いつもよりゆっくり停車する列車が多いような気がしました。

池袋駅に設置されたホームドア
設置されたホームドア
補強用の支柱がホームドアの直下に入っているのが分かります。

西武池袋駅ホームドアの制御用ボタン
車掌さんの操作用パネル
ホームドアは反対側には設置されない予定なのでドアの裏側を詳しく見ることが出来ます。

ホームドア設置完了後の様子

3月5日より稼動開始

予定通りの2016年3月5日より稼動を開始しました。

西武池袋駅ホームドアと30000系
列車発車時の様子
設置されたホームドアは扉部がガラスタイプのもので、山手線に設置されているものと似たタイプとなっています。

西武池袋駅1番線ホームより見たホームドア
1番線側からの様子
2番線がわから見ると縁が青く塗られている扉部ですが、反対側は真っ白の無地となっています。この写真を撮影したのは稼動より数日経ったときのものですが、日立の腕章をつけた方が何かを見ていたので、ホームドアの様子を見ていたのかもしれません。

使用時の映像

上は使用時の映像です。最後のシーンを見て頂くと分かるのですが、車掌さんが操作をしてホームドアがしまります。そのため東京メトロのような列車の扉が閉まったと同時にホームドアが閉まる方式と比べると、だいぶ発車時のロスは大きくなります。


2016年1月25日月曜日

西武鉄道 首都圏初のレストラン観光電車発表




2015年6月16日に西武鉄道は4000系車両1編成を改造した観光電車を2016年春以降から運行開始すると発表しました。
記事作成日: 2015.06.16/記事更新日: 2016.01.25

秩父線寄居駅付近で折り返す4000系
観光電車のベースとなる4000系

4000系を大幅改造

車両: 4000系(4両1編成)を改造
愛称: 西武 旅するレストラン 52席の至福
定員: 編成あたり52名
運行開始: 2016年4月17日
運行日数: 土日を中心に年100日程度を予定
運行区間: 「池袋~西武秩父」「西武新宿~西武秩父」「西武新宿~本川越」駅間など


この列車は「秩父」をモチーフとした列車で、全座席で食事が楽しめるレストラン列車です。食事以外にも車内演奏会や映画上映など多目的な利用で、国内外問わず貸切運行を出来るようにするそうです。以前から中期経営計画などで観光電車という名称で発表されていましたが、今回初めて具体的な内容が発表されました。

ベースになるのは観光用や郊外輸送向けとして「池袋~西武秩父」間などで活躍する4000系4両1編成を大幅改造したものが使われる予定です。通常の4000系はボックスシートを中心とした典型的な近郊型車両ですが、改造後は1両が多目的スペース、もう1両がオープンキッチンベース、残り2両がオープンダイニング席(1両あたり26席)に改造されます。車内インテリアとして沿線の伝統工芸品や木材を一部使用する予定です。外観は水色をベースに、車両ごとに四季をテーマにしたカラーリングが施されます。

こういった古い一般列車を観光用に改造する方法はJRや地方私鉄などがよく行っていますが、首都圏の似たような車両として東武鉄道の634型展望列車があります。634型もベースは観光や郊外輸送向けの6050系を改造して展望車としたものです。

運行区間は非常に広く、「池袋~西武秩父」「西武新宿~西武秩父」「西武新宿~本川越」を中心に運行するようです。貸切も行えるそうなので、もっとマニアックな区間への入線もありそうです。また、運転日数は年間100日程度としているので、年間通して土日は運行する計算となります。

愛称や運行開始日についても2015年12月17日に西武鉄道が発表しました。愛称の由来として、店員が52名であること、列車内で過ごす時間の「くつろぎ」「特別感・限定感」、記憶の残りやすさを挙げています。この発表で、車内チャイムに向谷実氏を起用したことも発表されました。

運行は4月17日から

ブランチコース

・料金:
10000円(大人料金のみ)
・ダイヤ
池袋10:50発→西武秩父14:00着
西武新宿10:45→西武秩父14:00着
西武新宿10:45→本川越13:15着

ディナーコース

・料金
15000円(大人料金のみ)
・ダイヤ
西武秩父17:40発→池袋20:20着
西武秩父17:40発→西武新宿20:00着
本川越17:15発→西武新宿20:00着

2016年1月25日に運行開始日や料金と料理を担当するシェフが発表されました。料金は大人料金のみです。4月17日からの運行で、当面は「池袋~西武秩父」「西武新宿~西武秩父」の経路でのみの運行となります。運行初日は出発式が行われる予定です。

ダイヤを見て頂くと分かりますが、ダイヤはそれぞれ一部を共有するような形となっています。また、どのコースでも特急列車を使わない場合でも2時間はかからない所要時間なので、1位時間以上は余分に時間をかけていることになります。

首都圏では初のレストラン列車

私として気になる点は「首都圏を走る電車の中であっても非日常感を楽しんで頂くため、「乗って楽しい」「食べて美味しい」をテーマに全ての座席で食事が楽しめる空間とし」(プレスより引用)の部分です。西武鉄道は埼玉県を中心に運行する鉄道で、今回発表された運行区間も住宅街を走る距離は少なくありません。そんな中で非日常を演出するのはなかなか難しい感じがします。

地域の食材を使った食事を楽しめる観光列車は、JR私鉄問わず地方を中心に運行が増えています。そんな中で首都圏を中心に運行する列車は初で、そういう意味では狙い目だったのかもしれません。しかし、非日常の演出という点では地方路線より劣ると思います。このデメリットとメリットをどう生かすかが、列車の面白さに繋がりそうです。

※関連記事
西武3編成新造・相鉄は無し 2015年度事業計画より
意欲的な新型車両 西武40000系2017年春運行


2015年6月29日月曜日

西武鉄道 黄色い6000系の詳細発表




西武池袋線100周年イベント発表時に今後詳細を発表するとしていた黄色い6000系電車の詳細について2015年4月13日に西武鉄道から発表がありました。

「黄色い6000系 電車」について

運行期間: 2015年4月18日~2016年3月(予定)
使用車両: 6000系(50番台)6157編成
運行区間: 西武池袋線(池袋~飯能間)・狭山線・有楽町線、東京メトロ副都心線・有楽町線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線

西武池袋線100周年を記念して6000系のラッピング電車が運行されます。2000系や9000系のようなカラーリングをイメージしたもので、車体全体をグレーから黄色に変更します。

使用車両は6000系の中でもアルミ車体の6157編成が使用されます。この車両は地下鉄乗り入れ対応車両なので、西武線以外にも東京メトロ線や東急線などでも運行されます。

東武東上線への乗り入れは行われませんが、6000系は有楽町線の終点で東上線と共用してる和光市駅までの運用が存在するので、東上線でも運が良ければ姿を見ることができそうです。

1編成しか用意されないこと、長期間運用されることから点検などで運転しない日も発生します。さらに広く運用されるので見ることは難しいと思います。

しかし、運行初日の4月18日は臨時列車の運転を実施する予定なので、初日だけは狙って確実に見ることが出来ます。ダイヤなどの詳細は西武鉄道ホームページで後日発表されるそうです。

※追記
4月18日のダイヤが発表されました。
池袋14:15→石神井公園14:26→ひばりヶ丘14:32→所沢14:42

4月18日以降は当日分は西武線各駅かお客様センターで知ることが出来ます。

タクシーも黄色へ

2015年6月29日に西武ハイヤーは「NV200 タクシー」の黄色い車体をベースに銀の帯を巻き「幸運の黄色い電車」をイメージした「幸運の黄色いタクシー」として運行を開始すると発表しました。

6月30日には所沢東口で展示を行い、7月1日には多摩・埼玉地区でプロモーション走行を行います。詳しくは西武ハイヤーのホームページをご覧ください。

あとがき

黄色の珍しい列車といえば東急のHikarie号が思い浮かびますが、運用されている路線の多くがが被るので、珍しい車両通しのすれ違いが期待できそうです。

そして、登場時は黄色帯だった東京メトロ7000系がリバイバル塗装で元に戻れば更に面白いなどと思うので、東京メトロさんには期待したいところです。

また、日産製 NV200はニューヨークのイエローキャブでも採用されている車です。そっちの繋がりでもキャンペーンをやれば面白いのではないかと思います。


2015年5月20日水曜日

西武3編成新造・相鉄は無し 2015年度事業計画より




2015年5月19日に発表された西武鉄道「2015年度 鉄道事業設備投資計画」と相模鉄道「平成27年度 鉄道・自動車設備投資計画」より、車両関係とホームドアについて紹介します。

西武鉄道は3編成新造

西武池袋線池袋駅停車中の西武30000系
今年度も増備される30000系

今年度の新造は30000系通勤車両を10両×2編成と8両×1編成で、計28両の新造です。この数は去年の新造編成と同じとなります。西武鉄道は30000系を2014~2016年の3年で64編成の新造を予定しているので、来年度は8両新造の見込みです。

通勤電車の新造が来年度はこれだけ絞られるということや、2月に発表された「西武グループ中期事業計画(2015~2017年度)」にて新型特急・観光列車の導入という文字があったことを考えると、近いうちに何か発表があるかもしれません。

昨年度に引き続き6000系ドア上への液晶モニタ設置が、5編成に行われます。これにより新宿線を走る6000系にはLCD取り付けが完了します。

今年度から池袋駅へのホームドア設置が開始されます。今年度は2番線ホームへの設置で、全てのホームの設置完了は2017年度末の予定です。

※2015.06.16追記
観光電車について発表がありました。
西武鉄道 首都圏初のレストラン観光電車発表

相模鉄道は新造なし

今年度も新造はなく、車両の更新のみとなります。

9000系はドア上の案内用LED表示機を液晶モニタへ、車両側面の行先表示器をフルカラーL
EDに更新します。座席についてもバケットシート化や袖仕切りが新設されます。

8000系はVVVFインバーターとSIVの更新を行います。更新理由としては、未然に故障を防ぐためと冷房装置の大型化に対応のためとあります。なので、冷房装置の交換が今後行われる可能性があります。

これらとは別に車種などの指定はなく、車内のLED照明化が行われます。去年度は10000系1編成、9000系6編成、8000系8編成の計15編成に行われたので、今年度も同じような感じで更新が進むと思われます。

こちらも今年度から横浜駅へホームドアの設置が行われます。今年度は3番線に設置がされます。

この記事では車両について紹介しましたが、西武・相鉄ともに車両以外のことも記載してあるので、興味ある方はホームページよりの見ることができます。


2015年3月31日火曜日

西武 池袋線100周年記念でイベント・臨時列車・記念乗車券など発表




2015年3月31日に西武鉄道は池袋線「池袋~飯能」間が開業100周年を迎えるのを記念して、イベントや記念乗車券を販売すると発表しました。その中からピックアップして紹介したいと思います。

池袋線開業100周年記念セレモニー

開催日時: 2015年4月12日10:45~
開催場所: 西武池袋駅7番線

テープカットや記念ヘッドマークをつけた臨時列車の出発式や記念グッズの販売が行われます。

記念列車は開業当時からある「池袋・東長崎・練馬・石神井公園・保谷・東久留米・所沢・西所沢・狭山ヶ丘・入間市・仏子・飯能」の計12駅に停車します。この列車は通常の乗車券だけで乗ることが出来ます。

臨時列車の詳細については西武鉄道の臨時列車のページで後日発表予定です。

記念グッズ販売

販売会場: 池袋駅構内1階改札外特設会場
販売時刻: 4月12日9:00~15:00
新 2000 系ネクタイ・ネクタイピンセット(500セット)3800円
池袋線停車駅案内スポーツタオル(1500枚)1500円

記念セレモニーに合わせて記念グッズの販売も行われます。

西武鉄道 池袋線開業100周年 記念乗車券

販売期間: 2015年4月12日初電から7月20日17:00まで
有効期間: 上記と同日

セット販売

販売場所: 池袋・所沢・飯能駅
販売金額: 1000円
販売数: 4150セット(一人5セットまで)

専用台紙と大人料金で「池袋から470円」「東長崎から150円」「西所沢から210円」分と子供料金で「仏子から170円」分の四枚の硬券がセットです。

硬券乗車券ばら売り

販売場所: 開業時からある12駅
販売金額: 大人150円分
販売数: 発売期間内

発売駅の古い駅舎をデザインした150円分の乗車券で、全12種類あります。こちらは期間内の販売ということで、数量制限はないようです。12駅分の硬券を保存できる専用台紙が「保谷・仏子駅」で200円で販売されます。

発売時刻が始発電車からでとても早いので気をつけてください。

黄色い6000系電車 運行

使用車両: 6000系1編成
運行開始: 4月18日から

地下鉄乗り入れ用で使われている6000系が使用されます。通常カラーは青色ですが、これを黄色に塗り替えます。

6000系は無塗装ステンレス車の0番台と塗装アルミ者の50番台がありますが、ステンレスにラッピングするのかアルミに塗装するのかも注目です。地下鉄乗り入れ車であるため、他社線での東急5050系Hikarie号とのツーショットも期待できます。

詳細については後日発表があるそうです。

その他にもイベントなどがあるので、西武鉄道ホームページにて確認してみてください。

西武池袋線について

西武池袋線は武蔵野鉄道(現西武鉄道)が「池袋~飯能」間を1915年4月15日に運行開始したのが始まりです。

その後、「本川越~国分寺」間などを運行していた西武鉄道を武蔵野鉄道が合併する形で現在の西武鉄道となりました。

なので、会社としての西武鉄道と企業名としての西武鉄道とでは歴史の長さが違うというちょっとややこしい事情もあります。


2015年2月26日木曜日

西武鉄道 川越鉄道120周年記念で臨時特急と記念切符発表




2015年2月25日に西武鉄道は国分寺~本川越駅間の開業120周年記念として「西武鉄道 国分寺~本川越駅間 開業 120 周年 記念切符」 と臨時特急の運転発表しました。

記念切符と臨時特急概要

記念切符

発売日: 2015年3月7日5:00~3月21日9:00
発売場所: 本川越駅・国分寺駅
発売数: 360セット(各駅180セット)
発売額: 12000円
内容: 硬券入場券13枚・硬券乗車券5枚・記念特急券1往復2人分・記念アルミプレート・1日フリー乗車券6枚・臨時特急案内状

臨時特急

運転日: 2015年3月21日
使用車両: レッドアロークラシック
運転区間: 本川越~国分寺
運転本数: 2往復
乗車方法: 記念切符購入

西武鉄道は複数の鉄道会社が合併を繰り返し誕生した会社なのです。その中の一つにあたる川越鉄道「国分寺~本川越駅」間が3月21日に開業120周年を迎えることで、記念切符と臨時特急の運転が決まりました。

記念切符セットがやけに高額だと思われたかもしれませんが、記念切符を購入すると1セットで大人2人まで乗れるという仕組みになっているためです。そして臨時特急にはセットに入っている案内状に沿って申し込むこという方法以外では乗車出来ません。

午前・午後で計2往復が運転されますが、運転時刻詳細は今のところ一般向けには発表しないそうです。

今回使用されるこの臨時特急として車両は10000系を旧レッドアロー風にしたレッドアロークラシックが使用されます。

以前も記念列車は運転されたことがありますが4000系や2000系を使ったもので、国分寺線での特急運転は今回が初めてになるそうです。

また、発売時刻が早朝5時からととても早いようです。高額な切符のためすぐに売り切れることは無いと思いますが、万全を期したい人は早めに駅へ行くことをお勧めします。

詳しくは西武鉄道HP内ニュースリリース2015年2月25日掲載の 3月7日(土)5時00分より「西武鉄道 国分寺~本川越駅間 開業120周年 記念切符」を限定発売します! をご覧ださい。


2015年1月19日月曜日

ますます注目を集める発車メロディ




西武鉄道は1月31日の正午から池袋線練馬高野台で駅発車メロディーを子供達と向谷実氏が作った発車メロディーにすると発表しました。
そこで、最近ますます注目を集める発車メロディーについても紹介したいと思います。

山手線を走るE231系500番台

西武鉄道子供達が作った曲を導入

2014年の夏に「西武グループ こども応援プロジェクト」の中で、子供達の夢を募集しました。
その中で2人の子供達が「自分で作った発車メロディーを駅で流した」と応募し、実現に至りました。

この夢を応募した子供達が自分でメロディーを作り、向谷実氏が全面的に協力・編曲して発車メロディーが完成しました。

このメロディーがはじめて使われる1月31日には記念セレモニーも行われるそうです。

どんどん広まる発車メロディー

発車メロディーは発車ベルの変わりに採用されたもので、初期の頃は書き下ろしの曲やクラシックの編曲などが多かったようです。

その後、高田の馬場の「鉄腕アトム」のように、誰も知っている地域にちなんだご当地ソングが広まっていきました。

最近になると有名アーティストに発注して専用曲を作ってもらうことも多くなっています。

そして、この発車メロディーは鉄道ファンの間で非常に人気が高く、駅で録音するファンや発車メロディーを集めたCDなども発売されたりするほか、メディアでも頻繁に取り上げられるようになっています。

人気に目をつけた金沢市

北陸新幹線の金沢駅では金沢市出身の中田ヤスタカ氏に発車メロディーの作曲を依頼しました。
この曲は市ホームページでダウンロードを出来るようになっています。

今までも有名アーティストに頼むことはありましたが、無料でダウンロードできるようにしたのは初めてだと思います。

これは発車メロディーがとても注目されていることを利用した、新しいPR方法だと思います。
今後もこういった新しい発車メロディーの活用方法が増えていくのではないでしょうか。


2015年1月1日木曜日

東武東上線2015年度初電「みなと横浜 初日の出号」運転




去年に引き続き2015年の元旦も東武東上線で「みなと横浜 初日の出号」が運転されました。

駅に停車中の東急5050系Shibuya Hikarie号を使ったみなと横浜初日の出号
東急5050系SHibuya Hikarie号を使った
みなと横浜 初日の出号

概要

東急5050系4000番台4110FShibuya Hikarie号で運転
東上線森林公園3:50発→みなとみらい線元町・中華街5:54着
東横線武蔵小杉より既存ダイヤの急行で運転

詳細

この列車は東武東上線・西武池袋線・東京メトロ副都心線・東急東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線の5社直通開始により去年から設定された臨時列車で、初日の出スポットである横浜ベイエリアへ日の出前のちょうど良い時間に付くよう設定された列車です。

去年は通常カラーの東急5050系4000番台で運転されましたが、今年はShibuya Hikarie号での運転となりました。Shibuya Hikarie号の東上線森林公園~川越市間の営業運転は今年が始めてとなります。

東上線発の列車の他に西武線発の列車も設定されており、こちらは東京メトロ10000系での運転となりました。

運行の様子

駅の様子ですが、通常の始発列車と同じく時間になったら改札が稼動するだけで特段変った様子はありませんでした。

ホームで列車を待っていると、体感ですが去年より利用者は多い感じがしました。二年目ということもあって認知されはじめたのでしょうか?撮影する人間に関してはShibuya Hikarie号が使用されたこともあり、間違いなく去年より多くの方が撮影されていました。

みなと横浜 初日の出号2014年運行時の電光掲示板
去年の様子
臨時列車から始発まで表示されている

みなと横浜 初日の出号2015年運行時の電光掲示板
今年は何も表示されていない状態だった

また、去年は駅の電光掲示板に臨時列車から定期の始発まで表示されており、新年の挨拶なども流れていたのですが、今年は何も表示されていない状態で寂しい感じでした。

車内には運転手さんと車掌さん以外にも乗務員の方がいて、2両に一人ぐらいの割合でのっていました。

今年も当ブログをよろしくお願いいたします。

※関連記事
3年目突入 「みなと横浜初日の出号」「天覧山 初日の出号」運行


2014年12月3日水曜日

今年も運行! 「みなと横浜 初日の出号」 「天覧山 初日の出号」




12月3日に2015年の元旦も「みなと横浜 初日の出号」と「天覧山 初日の出号」を運行すると東武鉄道・西武鉄道・東京メトロ・東急電鉄・横浜高速鉄道から発表がありました。

東上線を走る東急5050系「みなと横浜 初日の出号」
2014年の元旦に運行された東上線始発の「みなと横浜 初日の出号」
東急5050系が使用された

「みなと横浜 初日の出号」は東上線始発と西武線始発の元町・中華街行きが2本が運転され、「天覧山 初日の出号」はみなとみらい線始発の飯能行き1本が運行されます。

「みなと横浜 初日の出号」東武東上線発

副都心線・東横線・みなとみらい線経由 森林公園3:50発→元町・中華街 5:54着
使用車両: 東急5050系「Shibuya Hikarike号」

東上線坂戸駅を発車する東急5050系「Shibuya Hikarike号」
東上線坂戸駅を発車する東急5050系「Shibuya Hikarie号」
写真は「東上線 森林公園ファミリーイベント2013」の回送

「みなと横浜 初日の出号」西武池袋線発

副都心線・東横線・みなとみらい線経由 飯能3:39発→元町・中華街 5:29着
使用車両: 東京メトロ10000系

東上線柳瀬川駅に到着する東京メトロ10000系
西武線始発の「みなと横浜 初日の出号」で使用される
東京メトロ10000系

「天覧山 初日の出号」

西武池袋線線・東横線・副都心線経由 元町・中華街 3:59発→飯能5:43着
使用車両: 東急5050系4000番台

みなとみらい線始発の「天覧山 初日の出号」で使用される
東急5000系

これらの臨時列車は去年も運行され2回目の運行となります。始発駅の鉄道会社の車両ではない車両が、割り当てられるのも特徴です。

東上線ファンとして特筆することは「Shibuya Hikarike号」は川越市~森林公園間で初の営業運転となることです。入線自体は去年の「東上線 森林公園ファミリーフェスタ2013」でもあったので2度目となります。

最近は東上線も臨時列車が増発される傾向なのでとても嬉しいです。特に今回は「Shibuya Hikarike号」が東上線が営業運転で走るということで非常に楽しみです。

※追記
元旦に無事運転が行われました。
東武東上線2015年度初電「みなと横浜 初日の出号」運転


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