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2020年9月29日火曜日

三ヶ尻線甲種輸送終了 今度はどこから電車を運ぶ?




 三ケ尻線どうして部分廃止になったかや、今後どこから甲種輸送する可能性があるかについてを紹介します。


石炭輸送と終わる三ヶ尻の役目

デキ100形108号機に取り付けられた三ヶ尻線甲種輸送最後を記念するヘッドマーク
最後の甲種輸送を記念するヘッドマーク

三ヶ尻線は「武川~熊谷貨物ターミナル駅」間を結ぶ、秩父鉄道の貨物線です。旅客と貨物線を持つ私鉄は数少ないので、珍しい路線と言えます。

秩父線の本線方面影森駅からは、秩父でとれた石灰石を太平洋セメントの工場のある三ヶ尻駅まで運んでいます。そして川崎のJR扇町駅から石炭を熊谷貨物ターミナル駅を経由し、三ヶ尻駅まで運んでいました。貨物以外にも東武鉄道の新型車両も三ヶ尻線を経由して運んでいました。

石炭輸送が2020年春にトラック輸送に変更されたため、定期運行が無くなる上に老朽化が進んでいるとして「三ヶ尻~熊谷貨物ターミナル駅」間を廃止すると決めました。2020年9月30日を貨物輸送の終了の予定日としています。

また、鉄道を使った石炭輸送も北海道にある日本唯一坑内採掘を行う釧路コールマインが専用線での石炭輸送をやめたため、秩父鉄道とJR貨物が運行するこの路線が最後でした。なので、日本での鉄道石炭輸送の歴史を幕を閉じました。日本の鉄道史としても非常に大きな出来事の一つと言えると思います。

※露天掘りの炭鉱は国内にいくつかあります。

三ヶ尻線廃止で熊谷連絡線もそのうち復活?

三ヶ尻線が部分廃止されたことで、秩父鉄道の甲種輸送ルートは変更するしかありません。新型車両の導入時だけでなくSLパレオエクスプレス用のC58形をJRに委託して高崎で整備してもらっているので、送り込みの際にもJRとの接続は必要です。

JR高崎線秩父鉄道連絡線
熊谷駅にある連絡線
デッドセクションの表示がある
秩父鉄道では寄居駅でJR八高線と、熊谷駅でJR高崎線と接続しています。寄居駅での接続は今でもパレオエクスプレスの返却時に利用されたりしています。一方熊谷駅のほうは、線路も架線も繋がっているものの、枕木が線路の上に置いてある状態で利用されていません。ただ、デッドセクションの表示が今もあり、JRが架線柱を更新した際にも維持がされました。

熊谷貨物ターミナル駅が近いので留置がしやすく高崎線で日常的に貨物輸送が行われているのを考えると、寄居駅より熊谷経由の利便性は高く感じます。ただ、高崎線の運転本数や信号システムの違いなどを考えると深夜以外は利用が難しそうな点もあります。

一方で寄居駅には今も利用されている実績や秩父鉄道の長い側線があります。逆に問題としては今はやっていない甲種輸送が出来るのか、現状八高線に乗り入れてる機関車はJR東日本のDD51のみでJR貨物は乗り入れていない、倉賀野など貨物駅からの距離にも難があります。

今後熊谷連絡線が復活するかにも注目です。

東武鉄道は栗橋からになる?

東武鉄道は秩父鉄道を経由して、羽生駅で新型車両を受け取るのが普通となっています。しかし、今回の三ヶ尻線の廃止でそれが出来なくなりました。

東武鉄道が貨物輸送を行ったいたころは久喜駅に東武伊勢崎線とJR東北線との連絡線があったのですが、今はそれもありません。その代わり特急スペーシアなどがJR新宿駅に直通するようになったため、栗橋駅に東武日光線でJR東北線との連絡線が設置されています。なのでこちらからの輸送が今のところ有力と言えそうです。

栗橋連絡線なら東武の一番大きい車両工場のある南栗橋駅に近く、既存の設備が使えるメリットがあります。一方で6両編成の特急列車が使う前提である上にJRと東武どちらの側にも側線などはなく、東北線や日光線の運行頻度を考えると日中に輸送するのは難しく、近くに貨物ターミナルも無いのでその点でも問題がありベストととも言えないのも事実です。

秩父鉄道の連絡線次第で、引き続きそちらからの輸送もあるかもしれません。


2017年2月28日火曜日

甲種関東追跡! 東武70000系日比谷線直通用通新型車




2017年2月25日から28日未明にかけて行われた、東武手鉄道70000系日比谷線直通用新型車の関東圏追いかけ撮影のレポートです。神奈川県内から秩父鉄道を経由して、東武鉄道へ引き渡されるまでを撮影しました。

羽生駅の留置線に停車中の東武70000系
羽生駅の留置線に停車中の様子

25日に徳庵より出発

今回出場したのは、日比谷線直通用に使われている20000系系列置き換え用の70000系の第一編成です。2017年度より運行開始を予定しています。東武鉄道では久々の近畿車輛が製造です。25日土曜日に関東へ向けて出発しました。

近畿車両のある徳庵からはDE10形1500番台1750号機が牽引しました。吹田貨物ターミナルで一旦運転停車し、EF65形2000番台2093号機にバトンタッチしました。

26日朝に関東へ

快晴の神奈川へ

相模川を通過する東武70000系甲種輸送
相模川を通過する
ここのところ大きな遅延に見舞われることも多い東武鉄道の甲種輸送ですが、遅延などもなく26日朝には神奈川県へ入りました。この日は快晴で、気持ちの良い空の元甲種輸送を見ることが出来ました。

E231系と並走する東武70000系甲種輸送
E231系との並走
相模川橋梁では東海道貨物線を走行する東武70000系と、東海道本線営業列車のE231系1000番台が並んで走るところを見ることが出来ました。東戸塚からは東海道本線別れ、横浜羽沢貨物駅で夜までの長時間の運転停車となりました。

いよいよ埼玉へ

東海道貨物線を走る東武70000系甲種輸送
東海道貨物線を走る
夜に横浜羽沢駅を出発し、この日の終着駅の熊谷貨物ターミナルへ向けて走ります。横浜羽沢ではEF65形2093号機から2097号機にバトンタッチしました。

JR線内の動画

27日いよいよ東武鉄道へ

快晴の秩父線

秩父鉄道を走る東武70000系甲種輸送
青空の秩父線を走る
風が若干あったものの前日の26日に続き、快晴の下で甲種輸送を見ることが出来ました。牽引機は東武500系の第一編成と同じ、デキ100形108号機とデキ500形506号機が担当しました。

いよいよ東武鉄道へ

羽生駅に到着した東武70000系甲種輸送
羽生駅に到着
ここでも遅れなどは特になく、東武鉄道への引き渡し駅の羽生駅に到着しました。すぐに片側の機関車が切り離され、留置線まで推進運転されます。

作業をする近畿車両の社員方
作業をする近畿車両の社員方
今回も自走で南栗橋工場まで回送するため、近畿車両の社員の方たちがすぐに作業を開始しました。500系の時は養生を剥がすだけでしたが、今回は違います。500系の甲種輸送では反射板が取り付けられていなかったのですが、今回は付いていたためまずはそれを外します。次にスカートの真ん中部分を取り外します。そして警笛用のホーンの取り付け作業に入っていました。この写真にはありませんが、大きなラッパ状の空気式のほうを取り付けていました。今までは日比谷線に直通する車両は東武も東京メトロも密着自動連結器でしが、70000系も13000系も密着連結器になりました。連結器には近畿車両と塗装があるので、近畿車両からの貸し出し品のようです。

東武鉄道70000系とりょうもう
りょうもとの並び
到着直後には特急りょうもうの特別塗装車輛と並ぶ一幕もありました。また写真を見ていただくと分かると思いますが、養生はフロントガラスの最低限の部分になっています。すぐに剝がせるよう、今回も最低限のものとなっているみたいです。

秩父線内の甲種輸送の動画

この後今回も自走での回送となりました。営業が完全に終了した、深夜に回送です。東武70000系と東京メトロ13000系は車両の大幅な共通化が図られています。東京メトロ13000系の東武線内での試運転も終わっているので、自走回送での問題はあまりなかったかもしれないですね。

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新型特急東武500系リバティを追いかけろ! 関東編
14系二度目の甲種輸送レポート JR北海道から東武鉄道へ


2016年12月6日火曜日

新型特急東武500系リバティを追いかけろ! 関東編




2017年春より運行開始する東武鉄道の新型特急500系リバティの甲種輸送が、12月2日~6日にかけて初めて行われました。そのうちの関東に入ってからのJR線と秩父鉄道を経由して東武鉄道へ引き渡されるまでを追いかけました。ちなみに関西編などはありません。

関東へは遅れて到着

神奈川県内を走行するEF66に牽引された東武鉄道500系リバティ
神奈川県内の様子
東海道線にて
今回甲種輸送されたのは、2017年春のダイヤ改正より運行を開始する500系電車です。3両3編成セットが回送されました。

DE10形に牽引されて川崎重工を2日に出発した500系は神戸貨物ターミナルで一夜を過ごし、翌日に吹田貨物ターミナルでEF66形100番台123号機にバトンタッチしました。

その後東海道線内の事故による遅延に巻き込まれ、途中で大きく足止めをくらいました。通常の貨物列車と違い各所で長時間停車を行う余裕を持ったダイヤが組まれていますが、結局稲沢で7時間も遅延したために関東に入っても1時間を越える遅延のまま走行しました。

横浜羽沢駅で一休み

横浜羽沢駅に停車中の東武鉄道500系
横浜羽根沢駅停車中の500系
関東圏に入ってからは一つ目の長時間停車駅である東海道貨物線の横浜羽沢貨物駅にて、半日ほど停車します。ここで吹田から牽引してきたEF66形とはお別れです。

横浜羽沢駅に停車中の東武鉄道500系

停車しているの線路は、毎度様々な甲種列車が留置される屋根付きの場所です。貨物駅なのであまり良く見えるわけではありませんが、近くの道路などから停車している様子を見ることが出来ます。

熊谷貨物ターミナルへ向けてラストスパート

JR貨物EF65形に牽引され東海道貨物線を走る東武鉄道500系
横浜羽沢からEF65形へ
東海道貨物線にて
横浜羽沢駅からはJR貨物EF65形2000番台2117号機にバトンタッチです。横浜羽沢駅からはこの日の執着地である熊谷貨物ターミナルまで、小規模な時間調整を除きノンストップで走りぬけます。東海道貨物線・武蔵野線・高崎線を経て熊谷貨物ターミナルまで、無事走り抜けました。

JR線内の動画
4K解像度にて収録


秩父鉄道へバトンタッチ

デキ100形に牽引され秩父鉄道三ヶ尻線を行く東武鉄道500系
デキ100形に牽かれ
三ヶ尻線を行く
熊谷貨物ターミナル駅で一晩過ごした東武500系は、翌日の朝に秩父鉄道へ引き継がれ東武線を目指します。武川駅でのスイッチバックと羽入駅で電留線に押し込む関係で、プッシュプルもどきの前後に機関車が連結した形になります。この日はデキ100形108号機とデキ500形506号機が担当しました。

東武鉄道へ引き渡しへ

羽生駅電留線へ押し込まれる東武鉄道500系
推進運転で電留線へ押し込まれる
羽生駅に到着すると、まずは東武動物公園側の機関車が切り離されます。その後羽生駅の電留線に押し込むため、推進運転でゆっくり進みます。

切り離し作業を行う秩父鉄道デキ100形と東武鉄道500系
デキ100形との切り離し作業
電留線の奥まで目いっぱい押し込んで停車した後は、伊勢崎よりの機関車を切り離します。これが終わると、夜までは羽生駅に停車をします。

東武500系の養生を剥がす川崎重工の方
養生を剥がす川崎重工作業員の方
羽生駅到着後は東武鉄道職員の方が列車の各種点検を行っていました。床下機器の蓋を開けチェックをしたり、車両に登りパンタグラフの状態の確認などを行っていました。添乗してきたと思われる川崎重工職員の方は、輸送中の汚れを防ぐ養生を剥がす作業を行っていました。

これらは深夜の自走回送に向けた準備だったようで、この日の深夜には羽生駅を出発し南栗橋にある車両基地「南栗橋車両管区」まで自走していきました。

秩父鉄道線内から東武線内までの映像
4K解像度で収録

大きな遅延などもあったので輸送に関わったJR各社・東武・川崎重工の職員方は、仕事とは言っても大変苦労されたと思います。今後は各種試験を行った後に乗務員訓練を経て、来春の運行開始に繋がります。苦労された方々の仕事が報われるよう、今後の東武500系の活躍に期待して終わりたいと思います。

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2016年10月5日水曜日

14系甲種輸送レポート 秩父鉄道~東武鉄道間




2016年9月28日~10月5日にかけて、東武鉄道向けの12系・14系甲種輸送が実施されました。そのうちの、10月4日分についての秩父鉄道内デキ牽引から東武鉄道内8000系連結までをレポートします。

羽生駅で停車中の東武8000系と連結した14系
14系と連結する東武8000系

JR四国から熊谷貨物ターミナルへ

武蔵野線を走る
12系・14系客車の映像

東武鉄道は2017年夏より運行開始予定の蒸気機関車の運転に向けて、JR四国より客車6両を購入しました。甲種輸送用の牽引機は青いEF65形2000番台2139号機で、寝台特急瀬戸風デザインのヘッドマークを装着し、12系・14系のカラーリングと相まってブルートレインを彷彿させる編成でした。

9月28日に香川県多度津駅にて、JR四国よりJR貨物へ車両が引き渡されました。その後2日をかけて埼玉県熊谷貨物ターミナルまで走行しました。牽引車両はJR区間全てを2139号機が牽引しました。

ダイヤとしては下松からの甲種とおおよそ同じで、東海道線区間は日中の走行となり、多くの鉄道ファンがつめかけました。

熊谷貨物ターミナルで小休止

熊谷貨物ターミナル駅留置中の12系・14系
熊谷貨物ターミナル駅留置中の12系・14系
熊谷貨物ターミナル駅に9月30日の未明頃到着後、翌日の朝に6両から3両づつに車両が分割されました。その後特に動きはなく、9月30日~10月2日の3日間熊谷貨物ターミナル駅で留置されました。

四国より12系・14系を牽引してきた2139号機は、9月30日の午前中に無動力にて回送されて行きました。

秩父鉄道を経て東武鉄道へ

12系・14系の編成が10月3日に、14系のみの編成が4日に熊谷貨物ターミナルより秩父鉄道を経由して東武鉄道へ輸送されました。

三ヶ尻線を走るデキ500形牽引の14系客車
三ヶ尻線を走るデキ500形牽引の14系客車
秩父鉄道が輸送を担当する区間は、「熊谷貨物ターミナル駅~三ヶ尻線~武川駅~秩父本線~羽生駅」までとなります。途中武川駅で進行方向が変わるのと、羽生駅で客車を所定の位置まで押し込む関係で、秩父線内は電気機関車でサンドイッチする形で走行します。車両最後尾の機関車は、パンタグラフを下して無動力での連結です。私が撮影した日は、前後ともにデキ500形でした。

秩父線内のダイヤも60000系など本線方面の新型車両の甲種輸送ダイヤと、おおむね同じ時間での運転となったようです。

バックで羽生駅構内留置線へ進むデキ500形と14系
バックで羽生駅構内留置線へ進むデキ500形と14系
14系が到着する前に14系を牽引するための8000系が、羽生駅まで回送されてきました。8000系はすぐさま折り返し、羽生駅構内の留置線の一番奥まで移動し14系の到着を待ちます。

羽生駅に到着後すぐに、伊勢崎線浅草寄りのデキが切り離されます。そのまま秩父線影森寄りのデキが、羽生駅構内の留置線中ほどまで押し込みます。

羽生駅構内での東武8000系と14系の連結
東武8000系と14系の連結
留置線に停車していた東武8000系が14系と連結後、影森寄りのデキが切り離されます。その後8000系が留置線の奥まで14系を引っ張り込み、後から回送されてきた東武800系を影森寄りに連結して、日中の作業は終了となります。800系を連結した位置から動かさず、夜まで留置となりました。連結内容としては最低限のもので、ブレーキホースの接続と渡り板を置くだけでした。

電車と客車の連結が非常に珍しいことなどもあり、平日にも関わらず羽生駅近辺は鉄道ファンでごった返していました。

秩父鉄道→東武鉄道間
10月4日分甲種輸送の映像

ここまでの秩父鉄道線内デキ牽引から東武線内8000系連結までは、映像としても撮影しました。お時間のある方は是非見てみてください。

南栗橋へは深夜の回送

電車と客車の連結という非常に稀なケースなので、当然一般車両の走る営業時間帯には回送が出来ません。そこで、2日に分けて終電後の回送となりました。終電後に羽生駅を出発して、日中連結した8000系が車庫のある南栗橋まで回送していきました。

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2015年8月7日金曜日

異種連結 秩父鉄道SL & デキ重連運転




2015年7月31日~8月3日の4日間、秩父鉄道ではSLとデキを連結して重連運転が行われました。今回はその撮影日誌です。

狙いはSL & デキ

2015年7月31日~8月3日の4日間限定でSLパレオエクスプレスにデキが連結されるということで、気まぐれで撮影に行くことにしました。

通常はC58形蒸気機関車363号機に14系客車が連結されての運行ですが、臨時運転ではC58形と14系の間に貨物列車の牽引で活躍するデキが連結された特別編成での運行です。前もって決めていた撮影ではなかったので、手軽に撮影できる寄居駅で撮影することにしました。

猛暑の寄居で待つ

狙いは上りの熊谷行きだったので、余裕を持って15時前に寄居駅へ到着しました。撮影の前に一先ず改札を出ます。

秩父鉄道寄居駅入場券
170円でペーパークラフト付き
ちょっとお得

寄居駅では観光用の入場券が売っているので、それを買って駅に入場することにしました。切符は昔ながらの硬券で、おまけでペーパークラフトも付属しています。

寄居駅ですれ違いをする八高線キハ110系
すれ違いでの一幕

まずは八高線の撮影です。15:16分過ぎに高崎行きが、15:17分過ぎには高麗川行きが入線して、行き違いを行います。15:18に二列車が同時発車で人も少なくなりました。どこで撮影しようか考えていましたが、ちょうど人も少ないので編成が見渡せる八高線ホームから撮影することにしました。

待望の列車到着

15:30過ぎにホームで駅員さんがアナウンスを始めました。いよいよ列車が到着するようです。列車は気持ち遅れて寄居ホームへゆっくり入ってきます。この日のC58の相棒は、青色のデキ503号機でした。

C58形とデキで重連運転をするパレオエクスプレス
寄居駅に入ってきたパレオエクスプレス

列車が到着するとホームにどっと人が降ります。先ほどまで閑散としていたホームが嘘のようです。停車時間が長いというのもありますが、バスツアーのお客さんが寄居駅でバスに乗り換えるからのようです。長いといっても5分程度停車時間ですが、SLやデキの運転手さんも一息入れてるような雰囲気でした。

寄居駅を発車する重連のパレオエクスプレス
C58形とデキのツーショット

列車はいよいよ発車します。先頭のC58が大きく警笛を鳴らし、少しおいてデキも警笛を鳴らします。SL独特の太い警笛とEL独特の高い警笛を聞き比べられるなんて、贅沢な時間です。警笛を鳴らし、一息おいて列車は走り出します。バスツアーのお客さんたちが列車に手を振り楽しそうです。

発車の様子など動画にまとめました


列車は最初こそ重々しい動きでした。しかし、二両の機関車のパワーで軽快に加速していき、すぐに見えなくなってしまいました。

重連運転は終わってしまいましたが8月6日から「ガリガリ君スタンプラリー」が始まります。夏休みは秩父鉄道を訪れてはどうでしょうか?


2015年4月24日金曜日

相次ぐSL復活計画 本当に勝算があるのか?




若桜鉄道の無動力運行が話題になりましたが、地方鉄道でSLの復活を考えているところがあります。実際地方鉄道の経営の役に立てるのか考えてみたいと思います。

秩父鉄道で運行されているパレオエクスプレス
秩父鉄道で運行されている
パレオエクスプレス

SLは収益を出せるのか?

結論から言いますと「出せる場合もちゃんとある」というのが私の考えです。そこでSLを運行することで得られる収益を考えると二つあると思います。

一つ目が運賃によるものです。これはお客さんがSLを乗る際に払った運賃が鉄道会社の利益になるというもので、SLに限らず鉄道会社の収益といえばこれが基本です。例としては大井川鉄道があると思います。SLの運行本数を多く設定し、沢山のお客さんに乗ってもらうことで収益の柱になっています。

二つ目は沿線への経済効果です。今のSLは通勤や通学の足ではなく、観光のために運行されています。なので、乗りに来る人が増えれば沿線観光地や宿泊施設への波及効果が期待できます。この例としてはJR東日本釜石線のSL銀河がこれにあたると思います。SL銀河は比較的費用のかかる大型SLを使用し運行本数も少なく、おそらくSL単体では利益が出ていないと思います。しかし、JRとしても震災復興の支援という面を打ち出しているのでSL自体の利益より沿線への経済効果を狙った大企業としての地域貢献と、新幹線に乗って東京から来てもらうなどのSL銀河に乗るまでの運賃収益に期待をしているのだと思います。

この二つの視点から考えた場合、地方私鉄に直接役立つのは一つ目のほうです。そして、一つ目の効果が十分狙えなくても経済効果を目的とし、自治体が出資し地方私鉄に運行を行ってもらうことで双方の利益を狙うのも一つの手だというのが見えてきます。

ただし、それはお客さんあっての話です。そこで問題になるのが集客の問題です。

アクセスがポイント

当たり前の話ですが、収益を出すにはお客さんに沢山来てもらう必要があります。そこで重要なのが都市圏からのアクセスです。

SLを運行している私鉄を見ると秩父鉄道や真岡鉄道などは東京に近く、アクセス自体が容易です。

大井川鉄道が最近直面している問題にツアーバスの規制があります。ツアーバスの度重なるトラブルにより、運転手一人乗務で運行できる距離が短くなりました。そのため、首都圏発大井川鉄道周辺へのツアーの場合は、運転手を二人用意する必要が出てきました。これによりコストが上がり、大井川鉄道を組み込んだツアーが減ってしまいアクセスが悪くなったのが原因で乗車率が悪くなっています。

去年はかなり作りこんだ機関車「トーマス」号を運行することで減少をカバーできましたが、これは短期的なものです。長期的な集客回復が今後も課題だと考えているようです。

また、都市圏からのアクセスが確立している「秩父鉄道」「真岡鉄道」「大井川鉄道」以外のSLを運行している路線はJRによるものです。その点から考えてもアクセスの重要性が見えてくるのではないでしょうか。

アクセスで明暗が分かれる可能性

ここでSL復活計画のある鳥取県「若桜鉄道」と岐阜県「明智鉄道」について考えてみます。

若桜鉄道の場合は大阪駅から郡家駅まで特急を使っても2時間はかかります。対して明智鉄道は名古屋駅から恵那駅まで快速で1時間足らずで行けてしまいます。

なので、若桜鉄道はアクセスの時点からハンデを持っていて、明智鉄道は大きなアドバンテージを持っているのが分かります。もちろんアクセスだけが勝負ではありませんが、その点を基本とした上での戦略・予測が重要だと思います。

とまあ、今回は素人なりに書いてみました。記事でも触れた「若桜鉄道」は熱心に面白い取り組みをしているように見えます。個人的にも頑張って欲しいと思っていますし、若桜鉄道としても今回記事にしたようなことは認識していると思います。なので、次の一手に期待したいところです。

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2015年4月15日水曜日

秩父鉄道 新駅設置へ、もう一つの新駅計画も進むか




2015年3月25日に秩父鉄道と熊谷市・行田市とで協定が結ばれ設置されることになった新駅についてと、花園IC近くで秩父線沿いに建設予定のアウトレットモールともう一つの新駅について紹介したいと思います。

秩父線を走る秩父鉄道7500系
秩父鉄道で活躍する元東急の7500系

「熊谷~持田」間新駅について

今回設置される新駅は熊谷市と行田市の境界のあたりで、熊谷バイパスと125号が交差し物流センターの多い地域の近くです。

新駅予定地近くは今は田畑で、2015年度中に用地買収を行い2016年度に着工し、完成は2017年3月の予定です。

この駅は30年以上前から自治体が設置を要望してきた請願駅で、秩父鉄道は建設費を支払わず、熊谷市が1億5千万円・行田市が7800万円づつ負担して、駅舎や周辺道路の整備を行います。

※請願駅・・・鉄道会社が自主的に作るのではなく、自治体や企業などが要望を出したことにより出来た駅。

アウトレットモールで新駅も?

深谷市が進める花園IC拠点プロジェクトの一貫として進められている大型アウトレットモールの優先協議者として三菱グループの「三菱・サイモン」が2015年3月14日に決定しました。

このプロジェクトは関越道花園IC近くに観光型集客施設を誘致し、地域産業の発展に生かそうというものです。

計画が順調に進んだ場合、2018年度中に秩父線「永田駅~小前田駅」間の線路沿いにオープンする予定です。

線路沿いの立地ということもあり、アウトレットモールの開業に合わせて新駅の検討が進められており、深谷市はアウトレット開業までに設置を行うことを目標としています。

鉄道での利用者よりも高速道からの利用者をメインとしているようですが、日本最大級の規模にすることも検討されているようなので、熊谷方面からの鉄道利用もある程度見込めると思います。


2015年3月4日水曜日

地方民鉄11社 切符などのリサイクル実験を実施




2015年3月4日に地方民鉄11社は2015年3月6日から『使用済きっぷ共同リサイクルプロジェクト~まずはイレブンから! 』と銘打って、使用済み切符などのリサイクル実証実験を行います。

青森駅停車中の青い森701系
参加会社の一つ青い森鉄道の車両

実証実験について

参加鉄道会社

青い森鉄道・仙台空港鉄道・山万・秩父鉄道・富士急行・豊橋鉄道・三岐鉄道・京福電気鉄道・和歌山電鐵・一畑電車・熊本電気鉄道

※山万・・・ユーカリが丘線を経営する不動産会社

実施理由・内容

切符を含む鉄道会社から出る紙類のリサイクルは大手鉄道会社では進んでいますが、地方鉄道では進んでいないのが原状です。

大手鉄道のリサイクル例としては他の素材と混ぜることで、トイレットペーパーやベンチの材料にするなどが行われています。

地方私鉄でリサイクルが進まない理由としては「切符のような特殊な素材を処理できる業者への輸送コスト」「一社あたりの規模が小さいため排出する紙ごみも少なくコストがかかる」などが理由です。

そうした状況を改善するため複数の鉄道事業者が協力することで紙の量を確保し、回収・処理・配送などの効率化しコストダウンを図ることでリサイクルを普及するのが目的です。また、地方鉄道はIC乗車券の普及割合が低いので、リサイクルへ取り組むことの意味が大きいというのもあります。

実施期間は2015年3月6日から2015年3月31日の間ですが、将来的にはより多くの事業者へ参加してもらいスケールを拡大してコストダウンを実現しようと考えられています。

一つ気になるのは地方鉄道は切符も様々なものを使っているという点です。食堂の食券みたいなものから、大手と同じ磁気タイプのもの、さらに観光用に硬券タイプなどが混在しています。そのあたりの処理がどうなのか、結果が気になります。


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