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2017年3月19日日曜日

都電7000形から都電7700形へ




まもなく全廃となる都電7000形と、都電7000形から生まれ変わった新形式の都電7700形について紹介します。

消える都電7000形

都営7000形7002号車
都営7000形7002号車
東京に唯一残った路面電車の都営荒川線ですが、そこで活躍する最古の形式が都営7000形です。7000形は1954年から1956年にかけて製造された車両ですが、荒川線で使用れているのは末期に製造されたグループがベースとなっています。

ベースになったといのは、現存する車両については足回りや電装部品については登場時のものを流用し、車体については1977年にワンマン化改造時に全ての車両で乗せ換えているからです。その後1985年から冷房化工事が行われ、現在の姿となっています。元の車両は国鉄80形のような二分割のフロントガラスに、窓ガラスした中央に丸形ライトというデザインでした。高知県を走る土佐電気鉄道600形が姉妹車両で、こちらのほうが外観デザインは7000形登場時に近いものとなっています。

鉄道ファンとしては都電最古の形式としての魅力はもちろんのこと、吊り掛け車両としての力強い走行音が魅力的な車両です。乗車してみると床下から「ゴォー!」という力強いモーター音が聞くことが出来ます。吊り掛け式の車両は路面電車ではまだまだ一般的ですが、7000形の消滅で都電荒川線での営業車では消滅します。

都営7000形7001号車
7001号車
2017年春にはすべての運行を終了する予定の7000形ですが、7055から車体更新時に改番した現在稼働する車両最古の7001号車と、7076から7022号車と改めた2両が稼働しています。2両とも黄色いボディの帯という、ツーマン時代をイメージさせるカラーリングで運行をしています。2017年3月24~26日の間には、7000形を模した都バスのラッピング車両も運行します。

都営8900形8901号車
8900形
荒川線に集められてからは、長い間主力車両として活躍しました。新形式が発表されるたびに少数の7000形が置き換えられていましたが、2015年より運行を開始した8900形の登場で本格的な置き換えが開始されました。

2016年11月撮影の映像


生まれ変わった7700形

荒川営業車両場で停車中の7700形・8900形
右の青い車両が7700形
8900形による置き換えで新造車両での置き換えが進むかと思ったのですが、そうはなりませんでした。7000形を改造した上で、使い続けると発表されたのです。

改造内容としては8900形に準じた装備にするという物でした。内容としては車内のリニューアルに始まり、全ての電装部品や台車も8900形と同じものにするというものでした。これにより抵抗制御からVVVFインバータ制御へ、吊り掛け式から平行カルダンWNドライブ方式に変更となりました。車体は塗装を変えて概ねそのまま利用されましたが、前方の扉を拡幅し、乗降扉側の先端部車体側面に安全確認用の小窓を付け加える小改造が行われました。

これに伴い車両形式を7700形と改め、車両番号も改めて新しいものが割り振られました。7000形製造時からあるものは、これで全てなくなりました。国鉄103系3000番台を彷彿させる、車両の歴史です。なぜこのようにったかというと、8900形の製造が1億8千万に対し、7700形への改造が1億3千万と5千万も安くなるからです。最終的に8両の導入が予定されているので、4億円もの経費削減となります。

この改造により車内環境が8900形に準じ快適になっただけでなく、台車などの足回りも最新のものとなったので、乗り心地や騒音レベルも改善したと感じました。鉄道ファンとしては寂しさを感じるものの、毎日利用される方には嬉しいものだと思います。

※参考文献
東京新聞ウェブ (2016.03.29) 「「全盛期の都電」再び 60年超の老朽車両を大改修」、東洋電機「東京都交通局荒川線8900形車両用電機品」、石井明彦「都営交通100年を迎えて」



2015年9月20日日曜日

都電8900形まもなく運行開始を発表




2015年9月8日に東京都交通局は都電荒川線への8900形導入と9月18日からの運行開始を発表しました。
記事作成日: 2015.09.08/最終更新日: 2015.09.20

三ノ輪橋駅を発車する都電8900形
デビューした8900形

3色2両づつの計6両の導入

今回導入されるのは都電荒川線用の8900形路面電車です。今年度分は2015年8月22日から24日にかけてトレーラーでローズレッド2両が搬入されました。28年度までにブルー、ローズレッド、イエローが各2両づつ導入される予定です。先代の8800形は最終製造の8810号車が2010年12月15日に搬入されたので、5年ぶりの新型車両です。

製造は前回と同じくアルナ車両製で、東京都交通局が公開した写真を見る限り電灯のLED化など細かい違いはあるものの、基本的には8800形と同じ内装になっているようです。

都電では1955年から製造された7000形が運行を続けています。8800形の導入より一部車両が廃車になったものの、現在でも多くの車両が運行しています。この7000形の一部車両は8900形の導入により廃車になる予定です。

運行は9月18日から

運行は2015年9月18日から運行を開始しました。細かい運行状況については東京都交通局がサービスを提供している都電運行情報で確認が可能です。なので、運行開始から2日目に撮影へ行ってきました。

早稲田駅に到着する都電8900形
早稲田駅に到着する様子

8900形は2編成が18日から運行を開始しましたが、私が撮影した時は1編成だけが運行していました。その時運行していたのは8901です。

都電8800形の運転台
8800形の運転台

都電8900形の運転台
8900形の運転台

内装など8800形とほぼ同じ仕様のようで、大きく変ったのは外観と言ったところでしょうか。

都電8900形の液晶モニター
液晶モニター

液晶モニターはスペースの関係か今回も4:3のものが採用されています。最新の車両らしく監視カメラも設置されています。

運行開始記念のヘッドマークをつけた都電8900形
運行開始記念のヘッドマーク

運行の開始を記念して大型のヘッドマークが付けられての運行です。

三ノ輪橋駅で縦列停車する7000形と8900形
縦列停車する8900形と7000形
8901は入庫するためか終点の三ノ輪橋駅で7000形が先に発車できるように、奥のほうに停車し7000形を追い越しさせました。写真はその時の縦列停車の様子です。

動画でも撮影しました。

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