2017年2月28日火曜日

甲種関東追跡! 東武70000系日比谷線直通用通新型車




2017年2月25日から28日未明にかけて行われた、東武手鉄道70000系日比谷線直通用新型車の関東圏追いかけ撮影のレポートです。神奈川県内から秩父鉄道を経由して、東武鉄道へ引き渡されるまでを撮影しました。

羽生駅の留置線に停車中の東武70000系
羽生駅の留置線に停車中の様子

25日に徳庵より出発

今回出場したのは、日比谷線直通用に使われている20000系系列置き換え用の70000系の第一編成です。2017年度より運行開始を予定しています。東武鉄道では久々の近畿車輛が製造です。25日土曜日に関東へ向けて出発しました。

近畿車両のある徳庵からはDE10形1500番台1750号機が牽引しました。吹田貨物ターミナルで一旦運転停車し、EF65形2000番台2093号機にバトンタッチしました。

26日朝に関東へ

快晴の神奈川へ

相模川を通過する東武70000系甲種輸送
相模川を通過する
ここのところ大きな遅延に見舞われることも多い東武鉄道の甲種輸送ですが、遅延などもなく26日朝には神奈川県へ入りました。この日は快晴で、気持ちの良い空の元甲種輸送を見ることが出来ました。

E231系と並走する東武70000系甲種輸送
E231系との並走
相模川橋梁では東海道貨物線を走行する東武70000系と、東海道本線営業列車のE231系1000番台が並んで走るところを見ることが出来ました。東戸塚からは東海道本線別れ、横浜羽沢貨物駅で夜までの長時間の運転停車となりました。

いよいよ埼玉へ

東海道貨物線を走る東武70000系甲種輸送
東海道貨物線を走る
夜に横浜羽沢駅を出発し、この日の終着駅の熊谷貨物ターミナルへ向けて走ります。横浜羽沢ではEF65形2093号機から2097号機にバトンタッチしました。

JR線内の動画

27日いよいよ東武鉄道へ

快晴の秩父線

秩父鉄道を走る東武70000系甲種輸送
青空の秩父線を走る
風が若干あったものの前日の26日に続き、快晴の下で甲種輸送を見ることが出来ました。牽引機は東武500系の第一編成と同じ、デキ100形108号機とデキ500形506号機が担当しました。

いよいよ東武鉄道へ

羽生駅に到着した東武70000系甲種輸送
羽生駅に到着
ここでも遅れなどは特になく、東武鉄道への引き渡し駅の羽生駅に到着しました。すぐに片側の機関車が切り離され、留置線まで推進運転されます。

作業をする近畿車両の社員方
作業をする近畿車両の社員方
今回も自走で南栗橋工場まで回送するため、近畿車両の社員の方たちがすぐに作業を開始しました。500系の時は養生を剥がすだけでしたが、今回は違います。500系の甲種輸送では反射板が取り付けられていなかったのですが、今回は付いていたためまずはそれを外します。次にスカートの真ん中部分を取り外します。そして警笛用のホーンの取り付け作業に入っていました。この写真にはありませんが、大きなラッパ状の空気式のほうを取り付けていました。今までは日比谷線に直通する車両は東武も東京メトロも密着自動連結器でしが、70000系も13000系も密着連結器になりました。連結器には近畿車両と塗装があるので、近畿車両からの貸し出し品のようです。

東武鉄道70000系とりょうもう
りょうもとの並び
到着直後には特急りょうもうの特別塗装車輛と並ぶ一幕もありました。また写真を見ていただくと分かると思いますが、養生はフロントガラスの最低限の部分になっています。すぐに剝がせるよう、今回も最低限のものとなっているみたいです。

秩父線内の甲種輸送の動画

この後今回も自走での回送となりました。営業が完全に終了した、深夜に回送です。東武70000系と東京メトロ13000系は車両の大幅な共通化が図られています。東京メトロ13000系の東武線内での試運転も終わっているので、自走回送での問題はあまりなかったかもしれないですね。

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新技術の操舵台車でカーブ攻略 日比谷線新型車両仕様紹介




2015年6月17日に東京地下鉄(東京メトロ)と東武鉄道は日比谷線向け新型車両の仕様について発表を行いました。その新型車両の東武70000系と東京メトロ13000系の技術面について解説します。
記事作成日: 2015.06.17/記事更新日: 2017.02.28

北千住駅に到着する東武20000系
東京メトロ03系と共に置き換え予定の東武20000系

大幅な仕様統一へ

東武鉄道と東京メトロは日比谷線を現行の18メートル車8両編成から20メートル車7両編成へ変更するにあたり、新型車両を投入すると発表していました。今回は新型車両の仕様について発表しました。

今回投入されるのは東京メトロ13000系と東武鉄道70000系です。現在行っているドア位置など最低限の2社間の仕様共通化から大きく進め、車内設備から台車などの足回りまでと、大幅な共通化が行われます。製造メーカーも今回統一されることとなり、近畿車輛が両社の車両の製造を行います。

ただし、外観のデザインに関してはそれぞれ違ったデザインとなっています。車両導入時期は2016年から2019年の予定です。

車内設備の改良点

・冷房能力強化
・座席の幅を拡大
・荷棚の高さをやや低く
・座席横の仕切りを拡大
・ドア上全てに液晶3画面
・全車両端の席を優先席へ
・全車両にフリースペース設置
・連結面や座席横の仕切りを透明な強化ガラスへ


乗り心向上のため座席幅の拡大やクッションの変更などが行われます。車内の仕切りの大型化や強化ガラスを使ったデザインとありますが、イメージ画像を見る限り東京メトロ1000系のデザインを小改良したもののようです。

ドア上には多言語での案内や多くの情報を提供できるように、17インチのワイド液晶3画面がドア上全てに設置されます。近年は車内案内用液晶のワイド化が進んでいますが、液晶3画面を並べるのは初だと思います。

東武70000系側面のピクトグラム
ピクトグラムが高い位置へ
車椅子スペースは現在2箇所ほどですが、大型荷物や車椅子・ベビーカー用にフリースペースが全車両に1箇所設置されます。さらに車両端は全て優先席となります。優先席の位置統一は、乗り入れ列車によってまちまちの状況が改善される反面、端っこ好きにはちょっと辛い仕様統一です。また、ホームドア設置を見越してだと思いますが、フリースペース設置位置の表記は、高い場所になっています。Wi-Fiも導入されましたが、当面は外国人向けのものとなっています。

カーブ攻略で新技術を投入

13000系と70000系には、東京メトロ・東武の両社にとって初の技術などが盛り込まれています。

操舵台車

東京メトロ1000形用操舵台車の小型模型
東京メトロ1000形用操舵台車の小型模型
矢印の部分がリンク機構
日比谷線は急なカーブが多く、今まではそのために普通の車両より短い18メートルの車体を使用してきました。20メートルの車両に変更するにあたり、急カーブを克服するための新技術が採用されています。それは操舵台車とオール0.5Mです。

通常の台車は2本ある車軸が平行に固定されてるのに対し、操舵台車はカーブを曲がるときに台車が可動することで、車軸の向きを変えることが出来ます。これによりカーブを滑らかに通過できるだけでなく、騒音や振動なども抑えることができます。写真の矢印の部分がリンク機構によりカーブにさしかかると、2軸あるうちの片側1軸分車輪の向きが自然と変わります。

高速走行を行う特急列車やリニアモーターカーでは日本でも採用例がありましたが、通勤列車には東京メトロ1000形で初めて採用されたました。今回導入されるのは1000形用をベースに狭軌向けにしたもので、狭軌を走る一般的な通勤電車では初めての採用となります。

0.5M

この0.5Mは操舵台車同様に1000形で初めて採用されたもので、東京メトロの狭軌車両・東武の車両としては初めての採用となります。

東武70000系用台車SC107 (TRS-17M)
新型台車SC107 (TRS-17M)
一般的な電車は各車軸にモータが付いているモーター車と、各車軸に一つもモーターが付いてないトレーラー車があります。今回は台車の片側の車輪が可動するという構造を採用したため、通常なら1両あたり4つのモーターを載せられるところに、2つしか載せることが出来ません。さらに上下の激しい地下鉄を走行するため、通常よりもパワーが求められるます。そこで、全車両のうち全ての台車の片側にモーターを載せることで1両あたり0.5M、編成全体で見ると実質5M5T相当とすることで解決しました。全ての台車が同じ仕様のため、車輛すべてが同じ形式の台車を使用しています。

0.5M車はJR西日本でも採用していますが、編成を調整しやすくするためなど別の意図で採用されたため、1両あたり片側の台車に2つのモーターを装備する配置となっています。

東武鉄道70000系 SC107(TRS-17M)台車のブレーキ部
ディスクブレーキ
ブレーキは一台車に二種類装備されています。路面ブレーキが片側の車輪に一つ、モーターが装着されていない側の車軸にディスクブレーキが装備されています。このディスクブレーキには特徴があり、わざとがたつきがあるように取り付けられています。このモーターがついていない側が稼働する車輪なので、カーブ走行時は台車の枠に対し車軸が斜めになります。そこで通常車軸に対してきっちり垂直に撮りけられるディスクに遊びを作り、車軸に対してある程度斜めになっても平気にするようにすることで、ディスクに力がかかり過ぎないようになっています。

PMSM

消費電力削減のため出力205kWのPMSM(永久磁石同期モーター)を採用しました。これにより東武20050系や東京メトロ03系と比較すると、25%の駆動系消費電力の削減を見込んでいます。東京メトロでは千代田線16000系や銀座線1000系で採用されていますが、東武鉄道では30000系に試験的に1両が組み込まれているのみでした。70000系で東武鉄道の通勤車としては、初の本格採用となります。

東武70000系のVVVFインバーター
東武70000系のVVVFインバーター
PMSMと言えば東芝製の電装部品で固めるという状況がしばらくありましたが、VVVFインバーターは三菱製が採用されています。

ATO

ホームドア設置完了後の自動運転を見越してATOの準備工事が行われています。東武の本線系統の車両では、70000系が初のATO搭載車になる見込みです。

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2017年2月23日木曜日

14系二度目の甲種輸送レポート JR北海道から東武鉄道へ




2017年2月20日より東武鉄道向けの14系の甲種輸送が実施されました。

波乱の北海道

前回は2016年10月にJR四国より12系と14系客車を購入しましたが、今回はJR北海道からの購入となりました。車両は急行「はまなす」に使用されていた14系500番台です。スハフ14-501・オハ14-505・オハ14-504・スハフ14-508の4両が、北海道手稲にある札幌運転所より輸送されてきました。

「札幌運転所~函館駅」間はJR貨物のDF200形108号機が牽引し、機関車付け替えをする函館で半日ほど長時間停車をしました。正式なダイヤが公表されているわけではないので正確には何とも言えませんが、これは抑止による長時間停車だったようです。

函館からはEH800形14号機にバトンタッチされ、一路青森を目指しました。本来よりも大幅に遅れたために、湯の里知内信号場に停車する甲種列車と北海道新幹線「はやぶさ」がすれ違う一幕もあったようです。

半日遅れて朝に関東へ

青函トンネルを抜けて津軽線内も日中の回送となりました。50系を使った「海峡」がなくなって以来、日中の客車列車の通過は遅延時などを除き非常に少ないものとなりました。今回はEH800形との組み合わせもあり、非常に貴重な運行となりました。

高崎線内を走るEH500形と14系
ちょっとだけ雪が乗っている
青森信号所からはEH500形35機にバトンタッチです。JR東日本が自社の保有する客車の場合は、EF81形やED75形と自社で保有する機関車で回送します。JR貨物保有のEH500形と14系という組み合わせも、非常に貴重な組み合わせです。

大宮操車場で連結をする東武鉄道14系
大宮操車場での連結作業
函館駅での抑止による遅延は回復されず、関東圏には出発から2日後の22日午前中の到着となりました。甲種輸送のため最高速度が75km/hに制限されていたので、その点でも回復は難したかったのかもしれません。

JR東日本の車両が方向転換するときは宇都宮線や高崎線から入った列車が常磐線に入り、武蔵野線を経由して一周して大宮駅に戻ってきたりします。しかし、そういったことはせず、大宮操車場で機関車を前後反対に付け替えました。

与野駅近くのレール運搬用のチキなどを入れ替える場所で行うかと思いましたが、さいたま新都心駅のすぐ近くで行われました。連結時は非常に滑らかで、流石いつも貨物列車を連結させているJR貨物の運転手さんです。また、普段の信号所のような姿でなく、操車場本来の機能を使っている姿に、ちょっと感動しました。一時間ほど停車した後に、熊谷貨物ターミナルに向かって出発しました。

関東圏での映像

最初の写真を見て頂くと端っこに185系が映っているのが分かります。今では高崎線でのも見ることの難しい185系との国鉄コンビが撮れて、とても嬉しかったです。

秩父鉄道から東武鉄道へは一日で

熊谷貨物ターミナルについた次の日、23日に東武鉄道へ向けて出発しました。今回も秩父鉄道を経由して東武鉄道の羽生駅まで輸送されましたが、一日で一気に運ばれていきました。牽引を担当したのはデキ500形2両ですが、今回は黄色の502号機と茶色の505号機と特別編成コンビでした。

羽生駅からは前回と同じく電車によるプッシュプル編成での回送です。前回は8000系4両と800系3両と14系・12系を3両づつ運びましたが、今回は800系2編成で4両一気にとなりました。

私としては羽生駅の留置線が10両編成までなので、今回もてっきり2回に分割すると思っていました。800系はM比が高いので、8000系4両と客車3両に800系3両の場合と、800系2編成と客車4両の場合では、どちらも5M5Tで同じMT比になります。そのため今回は一回で回送ができたようです。

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2017年2月19日日曜日

万能特急583系・485系 国鉄交直流特急の終焉




2017年のダイヤ改正で485系の最後の定期運用が消滅となりました。そして更に団体臨時として比較的頻繁に運行していた583系も引退が発表されました。こうして国鉄型交直流特急は終焉を迎えようとしています。今回は国鉄型交直流特急の歩みにスポットを当てたいと思います。

583系わくわくドリーム号
583系臨時列車

ビジネス特急151系登場

交直流特急の話をする前に、簡単に電車特急について触れたいと思います。80系湘南電車が運行開始し、長距離列車にも電車化の波がやってきました。

そんな中で需要がひっ迫する東海道線の増発計画が持ち上がり、機関車より軽くダメージの少ない電車での特急という方向が決定されました。そして従来の乗り心地が悪く煩いというイメージを覆すことも目標に、1957年に151系が開発されました。151系は最高速度110km/hで、東京~大阪間のスピードアップに貢献しました。151系は完成時から最高速度に余裕を持って設計されたため、まだまだスピードアップの余地を完成時から残していました。

この時の先頭車両のデザインはボンネット型でした。高速化に伴い空気抵抗を減らすことや、ボンネット部に機器を収納しスペースを有効利用しつつ万が一の事故に対応するためのデザインです。

その後上越線などの山岳線対応車としてモーター出力などを強化した、161系が1962年に登場しました。

初の交直流特急481系

80系を皮切りに長距離列車への電車化の波がやってきたわけですが、それは交直流電車にもやってきました。交直流急近郊型、急行型電車と登場し、最後に登場したのが交直流特急型電車です。

151系をベースにし、仕様的には交直流対応以外はほぼ同一設計で開発されたのが481系です。151系はのちに勾配線区対応の161系が登場しましたが、481系ではモーター出力を120kwとし、最初から勾配線区に対応としました。その他の違いとして回送用の運転台を中間車に搭載し、横川~軽井沢間の将来的に入線を見越し連結器の強化が行われています。

様々な行先の列車を連結する多層列車を念頭に、先頭車両を増解結を考慮した貫通型にするか議論がされました。この時は増発する方向で非貫通型となり、登場時は見た目も151系と殆ど変わらないまま登場しました。

最初に1964年登場の交流50Hz対応型481系、次に1965登場したのが60Hz対応型の483系、その次に1968年に登場したのが今回引退する485系が登場し、最後に横川~軽井沢間の機関車との協調運転装置を搭載した489系が1971年に登場する流れとなっています。

最効率を目指した583系

481系交直流特急電車が登場し日中走る長距離列車の多くは電車になりましたが、寝台列車は客車のままでした。寝台列車に使われる寝台車は、当然日中の旅客輸送には使えないので日中は場所をとります。この当時各路線の需要は増える一方で、車両基地に寝かしておく車両はなくしておきたい状況でした。

ボックスシート運用だった
臨時快速「あいづ」

そこで登場したのが581系で、兎に角人を効率よく運ぶ設計です。車内は夜は3段の寝台とし、日中は向かい合わせのボックスシートとする構造です。編成が複雑にならないように、食堂車を除くとモノクラスの編成です。先頭車両はこの時初めて貫通型となり、この貫通構造が485系や183系と波及していきました。1968年登場の581系は交流60Hz対応、1968年登場の583系は交流50Hz/60Hz対応の形式です。なので、485系と583系はほぼ同時期に登場した兄弟者なのです。

こうした極限まで効率を追求した車両設計は、ここでピークを迎えました。

明暗を分けた未来

昼行特急用として登場した485系ですが、新幹線の登場で幹線輸送の役目終えたこと、短編編成による高頻度運転や国鉄民営化と、様々な時代の変化訪れてもその万能性から様々な用途で活躍しました。短編成を中心としたローカル線区の特急列車、全国どこでも電化区間なら走れる性能を生かした臨時列車やイベント用列車への改造と様々です。さらに国鉄がJRに分割されたことで、全国区を走れる車両の登場が、必要とされなったのも大きかったと思います。

485系3000番台特急白鳥
特急「白鳥」
こうして特急運用としては北海道新幹線開業を期に消滅した特急「白鳥」までと、長い間第一線として活躍しました。この白鳥は最高速度140km/hだったことを考えると、最高速度110km/hでも更に余裕を持った設計だった151系の血脈が、最後まで生きたと感じさせられます。2017年に最後の定期運用である快速運用が消滅した後も、ジョイフルトレインとしては活躍を続け、まだまだ歴史は続きます。

対照的だったのが583系です。極限まで高めた効率性があだとなり、時代の波にのまれてしまいました。特急用としては見劣りするボックスシートに、居住性の悪い三段寝台などで行き場をなくしました。ただ廃車にすることもできず、近郊型列車として改造されました。そして生まれたのが食パン顔の珍車419系や715系です。

ただし、問題があったのは極限まで高めた効率性であり、電車という点ではありません。電車であるが故にどんな時間帯でも運行できるのは、大きなメリットです。一般寝台列車として最後まで残っているサンライズエクスプレスも電車であり、485系同様に電化区間はどこでも走れるというメリットがあるために、今日まで臨時列車としては生き残ることが出来たのも事実です。さらにJR西日本と東日本クルーズトレインも電車であることを考えると、電車寝台自体は間違いのないコンセプトだったと思います。ただ、行き過ぎた効率化が問題だったのです。

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2017年2月15日水曜日

新宿線10-300形4次車デビュー 10-300R廃車へ




2015年5月8日に東京都交通局は都営新宿線10-300形4次車の運行を5月19日から行うと発表し、19日から運行を開始しました。これにともない10-300R形や10-000形が廃止になったことを紹介します。
記事作成日: 2015.05.08/記事更新日: 2017.02.15

10-300形4次車について

都営新宿線九段下駅停車中の10-000形4次車
10-300形の導入により
10-220Fも廃車となった
10-300形は老朽化した10-000形を置き換えるために、新宿線のデジタルATC化に伴い2005年から運行を開始した車両です。1・2次車はJR東日本のE231系をベースに設計され、3~5次車はE233系ベースとなりました。

導入計画については東京都交通局が3年ごとに発表する経営計画で発表され、2013年度に3次車を3編成と2015年度に4次車を3編成導入する予定と発表されていました。その後更に2016年度に3編成の4次車と、2編成の5次車が導入されました。

導入目的は一つ目に古くなった10-000形と10-300R形の置き換えで、二つ目は混雑緩和です。なので、初期の10-000形が8両編成なのに対して、3次車からは全ての編成が10両編成で導入されました。

大きな変化の無い4・5次車

3次車に変更されるときにベースの車両が変ったため、内装もLED照明化やドア上に案内用の車内液晶の装備するなど大きな変更が加えられました。4次車は基本的に3次車に準ずる内装で、一番大きく変った点はドア上の液晶モニタが二画面になった点です。5次車に関しては内装の軽微な変更と、ホームドア設置に向けたTASCが最初から装備されている点です。

置き換えの進む珍車

新宿駅停車中の10-300R形
10-300R形
2015年5月19日に10-300形4次車第一編成導入されたことで、10-340Fが2015.05.26頃に10-300R形としては最初に廃車になりました。それを皮切り2015.06.23には10-350Fと、順次廃車になっていきました。

10-300R形車は新宿線のATC更新の際に、10-000形の比較的新しい車両8両と新型保安装置を搭載した10-300形ベースの先頭車両2両を組み合わせて作られたものです。車体こそ10-300形ですが中身は10-000形に極力合わせたものだったので、改造して中間車8両を新造するのは費用対効果が低いと判断されたのだと思います。ちなみに山手線の6ドア車と交換で組み込まれたE233系ベースのE231-4600は、改造した上でE235系に組み込まれました。似たような例でも車両の使用年数や中身の違いで異なる結果になったようです。

さよなら10-300R形

10-300R形 Final Runステッカー
10-300R形 Final Runステッカー
2月頃からは10-300R形最後の編成として活躍していた10-330Fの先頭車や側面に、「10-300R形 Final Run」のステッカーが貼り付けられ一般営業運転に入っていました。そして、2017年2月14日にラストランを迎えました。賛否のあった珍車ですが、これで幕を閉じました。

引退直前の映像


2017年1月28日土曜日

第二青函トンネルのメリットから建設まで考える




青函トンネルは北海道新幹線の開業で貨物列車・新幹線双方のボトルネットとなっています。そこでもう一本掘ってしまえば良いというのが第二青函トンネルです。そこで、デメリット・メリットや、建設するならどういう形が良いかを考えて行きたいと思います。

新函館北斗駅に停車中のJR東日本E5系
青函トンネルを越え東京を目指す
北海道新幹線E5系はやぶさ

デメリットは何といってもコスト

メリットについてはいくつかあるので、最初にデメリットの話をはじめます。それはずばりコストです。問題となるコストについては下の主に二つです。

・建設コスト
・維持コスト

まず一つ目の建設コストですが、青函トンネルは1961年から1988年の20年以上に渡りつくれた海底トンネルです。そのため多額の費用がかかりました。

青函トンネル完成から更に20年以上の月日が流れ、土木技術も大きくは進歩しました。それでも多額のコストがかかる見込みです。詳しくは後述しますが、第二青函トンネルのために青函トンネルの設備を流用することで、一定のコストを抑えることが可能です。それでも国の試算(2012年頃試算)では単線トンネルで5000億円・複線トンネルでは5800億円、北海道新聞に掲載されていたゼネコンの試算(2016年頃試算)では単線トンネルで3900億かかるとしています。

次に維持コストです。厳密にいくらかかっているかは調べることができなかったのですが、JR北海道が2億円以上を青函トンネルを保有する鉄道・運輸機構に払っていることや、鉄道運・輸機構が修繕費用に13億の支出を記載してる年もあったので、毎年相当額がかかっていることだけは分かります。それが単純に二倍にならないにせよ大幅に増えることは間違いありません。

様々なメリット

・輸送上のボトルネック解消
・安全性の向上
・修繕時に余裕が生まれる

まず何と言っても輸送上のボトルネックが解消されることです。北海道新幹線の開業した今でも、新幹線は在来線特急「スーパー白鳥」が走っていたころと同じ、140km/hが最高速度なっています。これは高速で走行すると貨物列車とのすれ違い時に貨物列車のコンテナが吹き飛んでしまう危険性や、追い越し設備がトンネル内にないので先行する貨物列車に追いついてしまうなどの理由などのです。そのためトンネルがもう一本になれば、二倍近い速度を出すことが可能になると思われます。

次に安全性の向上です。先ほども触れましたが、青函トンネルには貨物列車も発しています。そのため貨物列車から荷物が落下したりという可能性もあります。そういった環境で高速に走る危険性も存在します。更に青函トンネルには作業用に使われた坑道が残っており、それらが緊急時の避難設備にもなっています。しかし、それら坑道は全区間にわたりあるわけではない上に、一部にケーブルカーが設置されるのみで、鉄道車両やバスなどが走行することが出来るわけでもありません。そのため避難時には人力に頼る部分が大きくなります。トンネルがもう一本あり、もう一つつなぐことが出来れば、緊急時はそちらから迅速に脱出することが可能になります。ちなみに同じ海底トンネルであるユーロトンネルは単線トンネル二本で複線分とすることで、最初から安全性を高める設計となっています。

最後に修繕の問題です。日本は列車を運行しながらの修繕を得意としているので、運行したままでの修繕も不可能ではないと思われます。しかし、運行中の修繕となれば列車の運行する時間を制限したり、列車の合間を縫っての効率の悪い修繕となってしまいます。また、青函トンネルは世界で初めての長大海底トンネルとして設計されたため、修繕の技術が完璧に確立されているとは言いにくい部分があります。なので予想外の事態が発生し、修繕が必ずしも簡単に行えるとは限りません。それらの点からトンネルがもう一本あれば大きく負担が減ります。

掘るなら第一青函トンネルの隣一択

・地形的問題
・地質調査の問題
・掘削時の設備流用
・地上線路設備の流用

コスト増を許容して様々なルートを検討出来るのあれば別ですが、コストを考えると地形・掘削時・線路設備の以下のような様々な観点から青函トンネルの隣一択となっています。ボスポラス海峡の沈埋トンネルのような工法もありますが、ここでは現行の青函トンネルと同じ掘削する形を想定したいと思います。

津軽海峡線は蟹田から木古内を通り、函館湾を沿って遠回りしています。これには理由があって、青函トンネルは津軽海峡の中でも本州と北海道の距離が短く、水深が比較的浅い場所を通っているためです。青函トンネルが通っているとこは津軽海峡の他の場所と違い、地形的に盛り上がっているところになっています。そのため青函トンネルが通っている場所のそば以外にトンネルを敷設すると、どこでもコストと技術的難易度が上がってしまうのです。

トンネルを掘るには地質の調査が必要です。青函トンネルのルートを選定する時には、漁船からダイナマイトを爆発させるなどして反響から地質を推定するなどの調査が時間をかけて行われました。時代が進んだと言ってもルートを変える場合には、調査レベルから大きな手間がかかると思われます。

海底は水分を含んだ軟弱な地質の場所も多くあります。そういった時は凝固剤をひたすら流し込むなどして、固い地質に改質上で掘削が行われます。過去の掘削では実際掘ってみないと軟弱な場所が完全に把握できないこともあり、地質の変化と凝固剤の注入に追われての作業でした。そういった点で、スケジュール管理や凝固剤注入の作業検討などで過去のデータが非常に役に立つはずです。

海底トンネルを掘削する場合、メインのトンネル以外にも作業や試掘用のトンネルが必要になります。青函トンネルの隣に掘る場合では、青函トンネル掘削時に作られた既にある設備を流用することが出来るのです。

地上の線路設備につていも、大きくルートが変わる場合には新たな線路の敷設が必要となります。この点を最小にするためにも、出来るだけ現行ルートに近い場所を選ぶ必要があります。

総合的な判断が必要

鉄道の方を持ちがちな鉄道ファンの視点から見ても、青函トンネルをもう一本掘るほうが必ずしも良いとは思えません。しかし、現状の交通網設計はバラバラに行われているように思えます。単純な採算性でなく、モーダルシフトや鉄道以外も含めてどう交通体系を発展せさせるかを考えて決断して欲しいものです。

※関連記事
北海道新幹線青函トンネル問題を整理する その1
北海道新幹線青函トンネル問題を整理する その2


2017年1月25日水曜日

松原団地から独協大学前へ改名 変るマンモス団地




東武鉄道は2017年春に伊勢崎線「松原団地駅」を「独協大学前<草加松原>駅」に改名すると発表しました。
記事作成日: 2016.06.22/記事更新日: 2017.01.25
東武伊勢崎線(スカイツリーライン)松原団地駅入り口
松原団地駅入り口

名前の由来は大学と名勝

新駅名の由来は駅近くにある獨協大学と、駅近くの綾瀬川に沿ってある名勝「草加松原」を福駅名としました。

改名は2017年のダイヤ改正より一足早い、2017年4月1日に変更します。自動包装などでの呼称は、獨協大学前のみとなりそうです。

マンモス団地と共に歩んだ駅

松原団地駅は1962年より入居が始まった草加松原団地に合わせて、1962年に開業した駅です。最初の写真のように今では駅は改装されたおり、外観・内装ともに近代的な様子になっています。

建て替え準備中の松原団地の棟
建て替え準備が進む地域
草加松原団地の入居か開始された当時は先進的で、高級住宅の側面を持っていました。見た目はよくあるオーソドックスな団地といった具合です。そして、月日には勝てず他の団地や新興住宅同様に魅力を失ってきました。

コンフォール松原内にあるマンション
コンフォール松原内にあるマンション
そこで2003年から民間とUR都市機構による立替工事が行われており、立て替えた地域はコンフォール松原と改名しています。駅近くには高層マンションや民間のマンションが建ち、少し奥に入った区画はUR都市機構が整備しています。

松原団地内でも建て替えられていない区画
建て替えられていない区画
工事の進捗状況は駅周辺の区画については整備が完了していますが、駅から離れた地区に松葉原3・4丁目については計画が未定となっています。

本来であれば建て替えられているはずの区画なので仕方ないのですが、外観を見ただけでも痛んでいるのが分かります。詳しい状態などは分かりませんが、地震を考えると改修や立替が必須のように見えます。

イメージアップの改名運動

工事から遅れて2006年には改名に向ける動きが、獨協大学を中心にあったようです。その後草加商工会などが中心とした協議会解説され変更を前提として議論が行われ、獨協大学や東武鉄道と調整の上今回のように決まりました。駅名を変更すれば大きな費用がかかるわけですが、これについては獨協大学が全額にあたる3億円を支払います。

これについてまったく反対が無かったわけではなく、草加松原団地自治会が市長宛に改名反対の要望書を送るなどがありました。

名前と共に消えるものは?

分かりやすいものとしては、車内の路線図や駅の駅名標などが挙げられると思います。目に見えないものですと、列車が停車すると「松原団地です」といった具合に流れる、駅の自動構内放送があります。

写真・録音ともに今まで以上にマナーを求められる時代です。一年を切った松原団地駅の様子を、何事もなく残していきたいものです。


2017年1月17日火曜日

E721系初の4連登場 719系0番台は廃車へ




2016年5月26日にJR東日本仙台支社は、719系置き換え用としてE721系1000番線を導入すると発表しました。
記事作成日: 2016.05.27/記事更新日: 2017.01.17

初の4両固定編成登場へ

郡山駅停車中のE721系1000番台
E721系1000番台
第一編成P4-1
新造車両数: 4両×19編成=76両
導入時期: 2016月11頃~2017年3月
運用区間: 東北本線(黒磯~一ノ関)、常磐線、仙山線

E721系は2007年より営業を開始した車両で、東北地方交流線区向けとして製造された車両です。500番台、仙台空港鉄道向けSAT721系、青い森鉄道向け703系とバリエーションを増やしてきましたがいずれも2両編成で、4両編成は今回の1000番台が初めてとなります。

駅に停車中のJR東日本E721系
ベースとなったE721系0番台
赤い帯を使っている
プレスによると2両編成を2編成連結した場合より定員が増えるため、混雑緩和が図れるとています。車両の仕様は基本的に0番台と同じですが、小規模な改良が行われています。客室は座席の改良による乗り心地の改善、室内灯のLED化による省電力、帯の細い赤帯がピンクへ変更などが変更点です。その他に保守・清掃時に誤って発進しなようにする、移動禁止システムが搭載されました。パンタグラフや電動車の配置などは、701系4両固定の編成の配置を踏襲します。

今回全ての車両が総合車両製作所製(新津・横浜)となり、0番台などのような川崎重工製はありません。投入期間は5ヶ月間で、比較的短期間での投入となります。719系の乗車・記録を考えるのであれば、早めが良いと思います。

福島駅を発車する
E721系1000番台

719系0番台は全廃が濃厚

郡山駅停車中のJR東日本719系
E721系1000番台と並ぶ719系
719系0番台は1989年より製造された車両で、車齢自体は寿命というほど古い車両ではありません。しかし、台車は急行型より流用したたものを使っています。全ての編成が2両固定で、今回の置き換えで同じ車両数の場合は純粋に編成あたりの輸送力向上が見込めます。

719系は2両×41編成=82両が在籍しています。運行区間は東北本線、常磐線、磐越西線となっています。今回のE721系1000番台の導入数では、719系の車両数と合いません。しかし、2017年度ごろに、黒磯駅構内にある交直流切り替え設備を廃止し、盛岡側にデッドセクションが設置されるという話があります。そして、移設と合わせて交直車の運用が設定される見られています。その交直車の数を入れば、719系の穴埋めが出来ます。ちょっと仮定の話が多くなってしまいましたが、予想通りで行けば2017年度いっぱいで719系0番台は運行を終了します。

719系0番台が全廃となると、狭軌車は「フルーティア」に使われている700番台のみとなります。奥羽本線向けの標準軌車である5000番台については、しばらく安泰そうです。

東北地区についてはあまり詳しくないので、間違いなどありましたらお手柔らかにコメント欄などへお願いします。コメントがあれば順次修正します。


2017年1月13日金曜日

東武鉄道 ホームドアを31駅に設置へ




2017年1月13日に東武鉄道はホームドア設置を推進するとして、2020年度までに8駅・2021年度以降に23駅の整備を目指すと発表しました。

区間レベルでの設置を目指す

東上線中板橋駅を通過する東武10030系
ホームドア設置予定区間を走る
東武10030系

設置予定駅

野田線: 大宮駅
東上線: 川越駅、「 志木~池袋」間
伊勢崎線: とうきょうスカイツリー、押上、「北千住~北越谷」間

東武鉄道では東武東上線和光市駅、野田線(アーバンパークライン)柏駅・船橋駅にホームドアを設置していますが、新たに31駅の設置を目指すとしました。

2020年度までが東武東上線川越駅・志木駅・朝霞駅・池袋駅、伊勢崎線北越谷駅・新越谷駅・北千住駅・押上駅に設置する予定です。その他の駅につていは、2020年度以降となります。

今まで主要駅に設置するのみでしたが、今回初めて区間レベルの設置が発表されました。伊勢崎線の設置区間ですが、同区間は日比谷線直通車両がメインで運用される区間で、日比谷線直通車両が新型になるに伴い18mから20mになったため実現できたようです。

東上線の「志木~池袋」間は通過列車の多い区間です。東上線は通過線のようにホームから離れた線路を通過する設備はないので、通過列車の多い同区間の安全性は大幅に向上すると思います。「成増~池袋」間は都心特有の狭いホームのため、特に安全になると思います。

気になる優先順位や所要時間

いくつか気になった点の一つ目として、2020年度までの設置に朝霞台駅が含まれていないことです。

朝霞台駅は武蔵野線との乗換駅で、東上線でも混雑駅の一つです。ホームは狭いわけではありませんが、利用者数が多いために手狭になっています。さらに快速急行とTJライナー運行開始以降は、通過列車も多くなっています。その点で志木駅はTJライナーを除く全列車が停車の上、比較的ホームも広く朝霞台駅よりは安全に思えます。優先順位的には朝霞台のほうが上だと思うので、設置が2021年度以降になったのは不思議です。

次に気になったのは所要時間です。東上線はデジタルATCに切り替わる際にダイヤ改正を行いましたが、なんと遅くなりました。同時期に8000系が撤退したので早くなるかと期待していただけに、面をくらいました。それに加えホームドアが付くようになれば、更に遅くなってしまうのではと思います。

東上線には非インバーター車も多く、ダイヤ改正までにキビキビ走るような車両へ置き換えて所要時間の増加を抑えるのは難しい状況です。伊勢崎線についても今回発表された区間は既に加減速が良い地下鉄車中心の区間で、今以上の速度向上は見込めないと思います。

安全になること自体は良いことだと思います。しかし、近年どの鉄道会社も基本的な所要時間が伸びる方向でがっかりします。速度向上より安全性が優先度的に上なのも理解できますが、これに関しても何とかならないものかと思う次第です。

最後に気になるのはワンマン運転をどう考えているかです。ホームドアは補助金が出ますが、それでも大きな負担です。どこかでコストを減らするとなると、車掌を減らすワンマン運転が考えれます。

区間レベルでの設置が済んだ場合、設置区間については車外監視用カメラを設ければ、10両編成などでもワンマン運転が視野に入ってきます。そうすると伊勢崎線の「日比谷線~北千住~北越谷」や、東上線の「池袋~成増」・「有楽町線~和光市~志木」の列車などは、全区間車掌が居なくても運行可能になります。

2021年度以降の話なのでまだだいぶ先の話ですが、車掌さんが見られない列車が東武鉄道でも増えてくるかもしれませんね。


2017年1月11日水曜日

JR開発「スマートホームドア」を写真と動画のレポートでお届け




JR東日本は従来型のホームドアより軽量・低コスト・大開口を目指し開発したホームドア「スマートホームドア」が、町田駅にて2016年12月17日より稼働開始しました。今回は写真と動画で稼働の様子をお伝えします。


軽量・安価・大開口がコンセプト

JR横浜線町田駅のスマートホームドア
実際に稼働中の様子
JRでも山手線などでホームドアが稼働を開始していますが、現在稼働しているタイプドアの開く幅も限られているため、様々な編成に対応するのが難しい状況です。更に重量も重いためホームの補強などで、工事コストが大きくなってしまいます。その状況を打破するため、JRに限らず様々な会社が改良を行っています。

拝島駅に設置されているもの

JR東日本では他社製の軽量・安価・大開口をコンセプトとしてホームドアを、2015年に拝島駅に導入しています。そして、今回導入されたのはJR東日本の関連会社であるJRメカトロニクスが開発したものとなっています。

横浜線町田駅スマートホームドア支柱
スマートホームドア支柱
最初の写真と上の写真をみて頂くと分かると思いますが、基本的な構造は従来型のホームドアと同じです。その上でドア部が鉄製の棒になり、支柱部も簡素なものとすることで軽量化を図っています。

ドア部にあたる棒が左右で互い違いになっているため、開口部が大きくするため長くなっている棒を収納することができます。

地上駅では良さそうだが地下駅では問題あり?

実際の稼働の様子

基本的な動作は従来型のホームドアと同じため、利用する側としても特に混乱などは起きなさそうです。

ホームドアの開閉時間がかからないよう、列車のドアとホームドアのドアを同時に動かす場合もありますが、現状ではドア部と別々に動かしています。そのため開閉時間は延びてしまっているようです。

無骨ではありますが、ホームドアが無いよりはやはり安心感は感じます。事故防止にも一定の効果はあるのではないでしょうか。ただ、隙間が各部に大きくあいているデザインのため、地下鉄での列車風対策には適さないと思います。やはり、適材適所という感じです。


今後順次設置幅を拡大

現在は最後尾1両分が設置されていますが、2017年3月には先頭車両2扉を除いて全て、夏には編成全体に扉が設置される予定です。

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