2016年3月12日土曜日

大開口ホームドア東西線で実証試験




東京メトロが東西線向けに試験を行っている、通常より扉部が大きく開く大開口タイプのホームドアについて紹介します。
記事作成日2015.02.06/記事更新日: 2016.03.12

東京メトロ15000系
東西線で運用されているワイドドア車
写真は15000系

妙典駅実証試験概要

実施期間: 2015年3月7日から9月ごろまで
設置場所: 東西線妙典駅中野より1番線ホーム端
設置枚数: 扉1枚分

試験は機器運用と列車通過時の風圧の影響等が検証の主な内容となっています。そのため、一部各駅停車しか使用しない通過線側のホーム端に1扉分だけ設置されます。このホームドアの特徴は副都心線などで使用されているホームドアより84cm大きくドアが開くのが特徴です。


九段下駅実証実験概要

実施期間: 2016年3月6日から2017年3月ごろまで
設置場所: 東西線九段下駅中野より2番線ホーム端
設置枚数: 後方2両分

大開口ホームドア比較表
(拡大できます)

試験は約1年に渡って実施される予定です。前回試験が行われたものと比べると、若干薄型化され開口幅がさらに大きくなっています。外観も有楽町線豊洲駅にあるようなシースルータイプに変更され、圧迫感が緩和されるようです。

実際に設置された様子

東西線九段下駅大開口ホームドア
準備中のホームドア
写真は稼動に向けて準備中のホームドアです。写真の車両は通常よりドアの幅が広いワイドドア車の05系です。通常のホームドアと比べると、かなり余裕を持った開口幅となっているのがわかります。

東西線九段下駅大開口ホームドア
液晶モニターのようなもの
豊洲駅に設置されているのと似た液晶モニターも設置されています。

東西線ではドア位置の違う有楽町線から転属車07系や全車両が通常より大きな扉になっているワイドドア車などが運用されていて、通常のホームドアが設置できない事情があります。今回の試験導入で良好な試験結果が得られれば、東西線全体でのホームドア導入が計画されるようになっていくと思われます。

また、現在西武鉄道が地下鉄直通の特急などを検討していますが、ドア位置の制約は車両レイアウトの制限につながります。場合によっては副都心線などホームドア設置済み路線などにも広がるかもしれません。ドア位置への柔軟な対応はホームドア設置上大きな課題なので、成果がどうなるかは重要な点になると思います。

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