2014年10月22日水曜日

JRの整備新幹線の負担増への動き これでいいのだろうか?




筒井駅に停まる青い森701系
東北新幹線の平行在来線区間である青い森鉄道
以前記事に書いた整備新幹線の前倒しについて新しい動きがありました。それはJRの負担を更に大きくすることで開業の前倒しを図ろうというもので、私としてはちょっと疑問に感じる内容です。

まず今回のニュースの概要を話しますと、整備新幹線の建設を前倒しするということは年度あたりの予算を増やさなくてはいけないわけですが、そのために国が用意している予算のほかにJR九州を株式上場した売却益と現行30年のJR各社が支払う線路使用料を延長することで対応を考えているようです。しかし、JR九州の株式売却益は本来国鉄職員の年金にすることが法律で義務づけられているので法改正が必須なのと、線路使用料の期間延長はJRとしても受け入れられない話です。

私として疑問に感じる点は平行在来線とのからみです。新幹線を作るにあたりJRが国鉄と同じにならないよう平行在来線は第三セクターに移管しているわけですが、そんなに簡単に期間延長なんて言えるのであれば移管する必要性に疑問が出てきます。

もし簡単に利益が出るほど儲かっているなら三セク化しないほうが良いわけですし、新幹線誘導ダイヤなどにならないようになどという話なら線路だけ自治体が持つなどの上下分離方式にしてJR・自治体の双方の負担軽減の意味と利便性向上のための首輪を付けることもできるはずです。そう考えると良く分からないことやってるなというのが第一印象でした。

まだ議事録みたいなのが出ていないのでどういう議論だったか分からないのと今後もワーキンググループは続くと思うので、そういったのが出てきたところで再度記事に出来ればと思っています。

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