2015年7月24日金曜日

のんびりローカル津軽線 津軽線レポート Part2




津軽線レポートとして、津軽線と建設中の北海道新幹線「奥津軽いまべつ駅」についてレポートします。前回の津軽線「青森~蟹田」に続き、今回は津軽線「蟹田~三厩」について紹介します。

キハ40で出発

蟹田駅構内で入換えを行う津軽線キハ40
蟹田駅構内で入換え中の
津軽線用キハ40

津軽線に乗って三厩へ向かいます。三厩へは蟹田駅から出発するキハ40系ディーゼル列車で向かいます。北海道新幹線と平行する区間ですが、会社線が違うために平行在来線にはなりませんでした。日中は1両での運行で、かなりのローカル線ぶりを見せてくれます。この時は朝の時間帯でしたが、蟹田駅から高校生の方が多く乗り込んできました。終点の一駅手前の津軽浜名駅に高校があるので、そこまでの通学客です。それでも車内が満席になるようなことはありませんでした。

蟹田駅を出発すると中小国駅に停車します。ここは津軽線と海峡線の分岐点新中小国駅信号所の手前にあたるので、本当の分岐駅にあたります。しかし、函館方面へ向かう列車は全て通過し、停車する列車は三厩へ向かう普通列車のみの無人駅であるため、運賃計算などの書類上の分岐駅といった感じです。

ちなみに函館からの特急列車が全て通過する関係上、例えば「木古内~小国」間を利用する場合、実際に乗る列車の経路は「木古内~蟹田~中小国」ですが、「蟹田~中小国」往復分の運賃は支払わなくて済む特例があります。

中小国駅を出て新中小国駅信号所を通過すると非電化区間に入ります。中小国の次の駅太平駅を出ると、津軽二股駅です。「太平~津軽二股」は山を抜ける関係上、乗車時間が10分を越える区間です。

北海道新幹線をアンダーパスする津軽線
アンダーパスする津軽線より撮影した
北海道新幹線の高架橋

車体を木々に擦り付け、人気の無い山の中を抜けると北海道新幹線と海峡線の合流アプローチが見えてきます。畑や人家も少し増えてきて、津軽二股駅へ到着します。津軽二股では降りず、一旦三厩へ向かいます。(本当のところは寝過ごて、急遽予定を変更しただけなんですが・・・)

ここからは田畑や人家が見える田舎らしい風景が今別駅まで続きます。今別駅を出ると山間部を抜け、海辺の集落を走ります。終点一個手前の津軽浜名駅では高校生達が降りていき、車内はすっかり寂しくなりました。

津軽線より見える車窓
津軽線の車窓
夏の空が気持ち良い

津軽浜名駅を出ると海岸線を走り、海が見えてきます。津軽線という海っぽい名前が付いていますが、海がよく見えるポイントは「瀬辺地~蟹田」「津軽浜名~三厩」と意外と少ないものです。

津軽線三厩駅に停車するキハ40
1面2線のホームに停車するキハ40

列車は津軽浜名駅から5分もしないで終点三厩駅へ到着します。三厩駅は1面2線の有人駅で、「新中国信号所~三厩」間の津軽線非電化区間では唯一の交換駅になります。しかし、「蟹田~三厩」間は1編成の列車が往復するのが基本で、交換設備も臨時快速「リゾートあすなろ」号が運行の時ぐらいにしか使われていないようです。

津軽線三厩駅駅舎
三厩駅駅舎

地理的に見るとこの駅は津軽線としては最北端の駅ですが、JR東日本最北端としては大湊線下北駅があります。また、海峡線の竜飛海的駅から15kmも離れていない場所に位置していて、この駅から外ヶ浜町営バスで青函トンネル記念館へ向かうことも出来ます。なので、北海道新幹線の非常時には本州側の基地として、何らかの役目を果たすときがあるかもしれません。

北海道新幹線で輝きを失う蟹田駅 津軽線レポート Part1-前回
絶賛工事中津軽今別駅・奥津軽いまべつ駅 津軽線レポート Part3-次回

0 件のコメント:

ブログ内を検索

スポンサーリンク

オススメの投稿

東北新幹線列車分離が重大インシデントに当たらないのは正しいのか?

 東北新幹線が315km/h走行中に連結が外れるという前代未聞のトラブルが発生しました。こういった場合重大インシデントと呼ばれる事故に繋がりかねない事象とし、国土交通省が調査を行うのが一般的ですが、事故原因が分からないトラブル発生当日に重大インシデントには当たらないと国土交...