2015年7月14日火曜日

さよなら北斗星の旅 出発編




寝台特急北斗星はまもなく歴史に幕を下ろそうとしています。今回は私が七月上旬に乗った臨時の北斗星の乗車レポートです。

乗る前から始まる戦い

今回私が乗ったのは下り北斗星です。2015年4月の臨時化以降の北斗星は上野駅16:20分の発車で、15:30頃にホームへ入線します。それなのに入線前には列が出来始めます。それはシャワー券確保のための列です。今の北斗星にはロビーカーに2室のシャワールームがあり、シャワーカード320円を買うことで利用することができます。販売は列車のドアが開いてすぐに、食堂車グランシャリオのレジで販売が開始されます。そのため食堂車に近い5号車付近の乗車口に列が出来ていました。

何故こうなるかと言うと、シャワー室の利用可能時間は下りが「16:00~23:00・6:00~10:30」、上りが「16:30~23:00・6:00~8:30」で、一人一回に付き30分が割り当てられます。私が乗った下りの場合は10時間30分÷30分×2で、単純計算42人しか利用できない計算になります。北斗星の客室でシャワーが付いているのはロイヤルのみなので、乗車数に比べて使用できる人数がはるかに少ないことが分かります。さらに、予約の時間は早いもの順なので、好きな時間を選ぶにはなるべく早くに購入する必要があります。私は入線30分以上前の15時前には並びましたが、先客が数名いました。

北斗星入線

推進運転で上野駅へ到着する北斗星
以前撮影した
バックで上野駅に到着する北斗星

今回はシャワールームの列に並んだのであまり良く見ることが出来ませんでしたが、北斗星は特別な方法で入線します。

北斗星が入線するホームは13番線ホームで、ホーム端が行き止まりの構造となっています。電車であれば問題は有りませんが、北斗星のは機関車が牽引する方式なので問題となります。そこで、客車最後尾に乗務員が乗り込み無線で運転手に指示を出します。その時は見通しを確保するために扉をあけたままバックで走行します。到着すると乗務員が線路に下りて客車に取り付けていた前照灯代わりのライトを取り外したりします。

さらに、食堂車への荷物積み込みやなども行われるので、停車してしばらくの間は乗客はまだ乗車することが出来ません。この時に食堂車にある業務用扉が活躍します。基本的に他の駅では停車時には開かない扉なので、ファン必見のポイントの一つです。

ドアが開いてすぐにグランシャリオへ直行!早めに並んだので前から5番目ぐらいに並ぶことができましたが、後ろを見ると長蛇の列でロビーカーを越えて後ろが分からないぐらい列が伸びていました。無事シャワー券をゲットできたのは良かったのですが、カードの絵柄がカシオペアのものでがっかりです。去年の夏に乗ったときもそうだったのでかなり残念でした。

シャワー券のほかにシャワーセットも購入しました。このセットはタオル・シャンプー・ボディソープの4点セットで430円です。タオルは薄っぺらいものですが、北斗星のロゴ入りです。シャワー券は一人一枚しか買えませんが、シャワーセットは複数購入も可能です。私も使用分のほかに一つお土産用に余分に購入しました。

ここでシャワー券購入の補足ですが、一人一枚と書きましたが並びなおした場合は複数枚買うことができます。これはグランシャリオの乗務員さんの回答なので、列一回並ぶにつき一枚という方針のようです。

上野駅13番線に貼ってあるお願い
上野駅13番線に貼ってあるお願い
最後に説教臭い話になりますが、北斗星のラストランが近づき上野駅もゴタゴタしてる感じがします。これは以前から貼ってあった物ですが、撮影を考えている方は参考までに読んでおくと良いと思います。最後まで楽しく終わりたいものですよね。

本州編Part1へ続く
さよなら北斗星の旅 本州編Part1(第2回-次回)
さよなら北斗星の旅 本州編Part2(第3回)
さよなら北斗星の旅 海峡線・青函トンネル編(第4回)
さよなら北斗星の旅 北海道編(最終回)

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