2015年5月27日水曜日

加速する整備新幹線計画 新幹線はどこまで伸びる?




日本の都市を広く結ぶ新幹線ですが、まだまだ延伸予定があります。そういった整備新幹線の建設が早まっている現状について、紹介したいと思います。

東京駅に到着するE7系
整備新幹線として延伸した
北陸新幹線の車両

建設予定の整備新幹線

2016年 北海道新幹線 新青森~新函館北斗間開業 (JR北海道)
2022年度より前 九州新幹線西九州ルート(長崎ルート) 武雄温泉~長崎間(JR九州)
2022年度 北陸新幹線 金沢~敦賀間 (JR西日本)
2027年 中央リニア新幹線 品川~名古屋間(JR東海)
2030年度 北海道新幹線 新函館~札幌間(JR北海道)
2045年 中央リニア新幹線 名古屋~新大阪(JR東海)

今建設が決まっているのはこれだけです。2014年から2015年にかけて行われた政府の検討会「整備新幹線の取り扱いについて」で、「九州新幹線は出来るだけ早く・北陸新幹線は3年・北海道新幹線は5年」の前倒しが決定し、以上のような予定になっています。

前倒しが決まった背景には人口減少が進む中、早くに建設したほうが経済効果がより大きく出来るというのがあったようです。

これを実現するには財源の問題がありました。そのため将来入ってくる貸付料を前倒しして活用したり、鉄道・運輸機構がJR貨物に払っている補助金「貨物調整金制度」を減額して財源にあてることの検討、それでも足りない分は国・自治体が負担することで目処をつけました。

しかし、財源以外にも問題があります。九州新幹線と北陸新幹線の延伸区間はフリーゲージトレインの導入(以下FGT)を前提にしている区間です。FGTは新幹線と在来線の両方へ乗り入れることが出来る画期的な車両ですが、技術的には課題が残っています。なので、開業の前倒しに技術開発が間に合わないおそれもあります。

そしてもう一つは、政府が発表していない懸念として、震災復興やオリンピック特需のによる資材高騰の見積もりが甘いのではないかというものです。

私としては、大型インフラなどの地方への投資は必要だと思いますし、前倒し自体は悪くないのではないかと思います。しかし、新幹線に限らず作った物を後で十分生かせてないことが多いように思えます。そうした中での前倒しは、話が煮詰まらないうちに完成するような事態になってしまうのではないかと思います。作ることだけでなく作った後の議論も素早く行うことが、必要なのではないでしょうか。

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