2015年7月15日水曜日

さよなら北斗星の旅 本州編Part1




前回の出発編に続き北斗星乗り収めのたびのレポートです。今回は本州編Part1で食堂車などについて紹介します。

多くの人が見送る上野駅を発車


上野駅13番線停車中の北斗星
発車を待つ北斗星

乗車して荷物の整理が済んだら発車に備えて窓際に座ります。そしてホームへ目をやると多くの方が集まっています。これは北斗星を見るために集まった見物客のかたがたです。一眼レフを構えた見るからに鉄道ファンという方から、お子さんと一緒に手を振る家族連れの方々まで様々な方がいて、北斗星の人気の高さが分かります。沢山の方に見送られながら北斗星の旅はスタートしました。

発車するとすぐに放送が始まります。普通の特急列車と一緒で車内設備の案内から停車駅の到着時刻のアナウンスが行われます。他の特急列車にはない変ったアナウンスとしては、青函トンネルの通過時刻や運転停車する青森駅の発車時刻も放送してくれます。どちらも乗降には関係ありませんが、後述する鉄道ファン必見のポイントを見るのには必要な放送なので聞き逃さないようにしてください。

上野駅を出て大宮に到着すると、家路に着く方々が目に付きます。発車時刻が早まったために夕ラッシュの時間帯に東北本線の主要駅へ停車することになります。停車駅はどれも地域のターミナル駅なので、沢山の通勤や通学の方たちを尻目に寝台列車に乗るのはちょっと優越感を感じる反面、見られてちょっと気恥ずかしい感じもします。

食堂車でも順番待ち

大宮駅を出ると食堂車グランシャリオの営業が始まります。最初に始まる17:00~18:30/18:50~20:20は予約者のためのコース料理の時間です。パブタイムと呼ばれる予約無しで自由にオーダーできる時間はコース料理終了後(目安としては20:40頃)から23:00までの営業です。

私もコースを頼みたかったのですが、寝台券を確保出来たのが2週間前だったので満席になっていて叶いませんでした。なのでもう暫く車窓を眺めます。発車時刻が早まったおかげで山々に沈む夕日を見ることが出来るはずでしたが、この日は曇りで見ることが出来ませんでした。

暫くすると車内販売が始まったという案内があったので、車内散策も兼ねてワゴンへ向かいます。北斗星という特別な列車だけあって専用グッズが沢山売られています。お土産の定番クッキーやストラップから、マニア向けのヘッドマークを模した薄い金属板まであります。値段も一番安いものだと紙製コースター210円からあるので、かなり買いやすいです。私もお土産用にいろいろ買ってしまいました。

車内散策もしたので、再び車窓を眺めていると20時を回る頃になっていました。そろそろ食堂車の待機列へと思い、列のあるロビーカーへ行きました。既に先客が居て15名を越える方が並んでいました。なぜこうも列が出来ているかというと、狭い厨房で料理を作り限られた座席数で運営されている食堂車の特性上、乗客が多いとお客さんを捌ききることが出来ない場合があります。そこでシャワー券同様に、確実に利用するためには早めに並んでおく必要があるのです。

北斗星食堂車グランシャリオで提供されるビーフシチューセット
ビーフシチューセット

並ぶこと40分以上が経ち食堂車への案内が始まりました。私は一人で乗車だったので、相席で第一陣として入ることが出来ました。座席に座ると通常のレストランのようにメニューが手渡されます。おつまみを除く食事メニューは5種類ほどで少ないです。値段は一番安いピザ830円から一番高いビーフシチューセット2570円といった感じです。今回はせっかくなのでビーフシチューセットを頼みました。

肉が非常に柔らかく、よく煮込まれています。味はちょっと薄めだったので、もう少し濃くても良いかななんて思ってしまいました。しかし、食堂車で食べるというスパイスが一番効いているので、本当に美味しく食べられます。今回は相席の方と談笑しつつの食事だったので、本当に楽しく美味しく食べることが出来ました。

本州編Part2へ続く
さよなら北斗星の旅 出発編(第1回-前回)
さよなら北斗星の旅 本州編Part2(第3回-次回)
さよなら北斗星の旅 海峡線・青函トンネル編(第4回)
さよなら北斗星の旅 北海道編(最終回)


2015年7月14日火曜日

さよなら北斗星の旅 出発編




寝台特急北斗星はまもなく歴史に幕を下ろそうとしています。今回は私が七月上旬に乗った臨時の北斗星の乗車レポートです。

乗る前から始まる戦い

今回私が乗ったのは下り北斗星です。2015年4月の臨時化以降の北斗星は上野駅16:20分の発車で、15:30頃にホームへ入線します。それなのに入線前には列が出来始めます。それはシャワー券確保のための列です。今の北斗星にはロビーカーに2室のシャワールームがあり、シャワーカード320円を買うことで利用することができます。販売は列車のドアが開いてすぐに、食堂車グランシャリオのレジで販売が開始されます。そのため食堂車に近い5号車付近の乗車口に列が出来ていました。

何故こうなるかと言うと、シャワー室の利用可能時間は下りが「16:00~23:00・6:00~10:30」、上りが「16:30~23:00・6:00~8:30」で、一人一回に付き30分が割り当てられます。私が乗った下りの場合は10時間30分÷30分×2で、単純計算42人しか利用できない計算になります。北斗星の客室でシャワーが付いているのはロイヤルのみなので、乗車数に比べて使用できる人数がはるかに少ないことが分かります。さらに、予約の時間は早いもの順なので、好きな時間を選ぶにはなるべく早くに購入する必要があります。私は入線30分以上前の15時前には並びましたが、先客が数名いました。

北斗星入線

推進運転で上野駅へ到着する北斗星
以前撮影した
バックで上野駅に到着する北斗星

今回はシャワールームの列に並んだのであまり良く見ることが出来ませんでしたが、北斗星は特別な方法で入線します。

北斗星が入線するホームは13番線ホームで、ホーム端が行き止まりの構造となっています。電車であれば問題は有りませんが、北斗星のは機関車が牽引する方式なので問題となります。そこで、客車最後尾に乗務員が乗り込み無線で運転手に指示を出します。その時は見通しを確保するために扉をあけたままバックで走行します。到着すると乗務員が線路に下りて客車に取り付けていた前照灯代わりのライトを取り外したりします。

さらに、食堂車への荷物積み込みやなども行われるので、停車してしばらくの間は乗客はまだ乗車することが出来ません。この時に食堂車にある業務用扉が活躍します。基本的に他の駅では停車時には開かない扉なので、ファン必見のポイントの一つです。

ドアが開いてすぐにグランシャリオへ直行!早めに並んだので前から5番目ぐらいに並ぶことができましたが、後ろを見ると長蛇の列でロビーカーを越えて後ろが分からないぐらい列が伸びていました。無事シャワー券をゲットできたのは良かったのですが、カードの絵柄がカシオペアのものでがっかりです。去年の夏に乗ったときもそうだったのでかなり残念でした。

シャワー券のほかにシャワーセットも購入しました。このセットはタオル・シャンプー・ボディソープの4点セットで430円です。タオルは薄っぺらいものですが、北斗星のロゴ入りです。シャワー券は一人一枚しか買えませんが、シャワーセットは複数購入も可能です。私も使用分のほかに一つお土産用に余分に購入しました。

ここでシャワー券購入の補足ですが、一人一枚と書きましたが並びなおした場合は複数枚買うことができます。これはグランシャリオの乗務員さんの回答なので、列一回並ぶにつき一枚という方針のようです。

上野駅13番線に貼ってあるお願い
上野駅13番線に貼ってあるお願い
最後に説教臭い話になりますが、北斗星のラストランが近づき上野駅もゴタゴタしてる感じがします。これは以前から貼ってあった物ですが、撮影を考えている方は参考までに読んでおくと良いと思います。最後まで楽しく終わりたいものですよね。

本州編Part1へ続く
さよなら北斗星の旅 本州編Part1(第2回-次回)
さよなら北斗星の旅 本州編Part2(第3回)
さよなら北斗星の旅 海峡線・青函トンネル編(第4回)
さよなら北斗星の旅 北海道編(最終回)


展望台も設置 渋谷駅再開発




東急東横線の地下化により進む渋谷駅前の再開発ですが、今回はそのなかでも東練とJRホーム移設について紹介したいと思います。

建設地は東急渋谷駅跡地

東急渋谷駅跡の再開発エリア
再開発が予定地
2014年の着工直後の様子

この再開発は東横線渋谷駅の地下化に始まり、埼京線ホームの山手線横への移設、銀座線ホームの移設、駅前の大規模再開発という一大プロジェクトです。そのためJR・東京メトロ・東急の三社が事業主となっています。

そのなかで駅前の再開発は大きく三区画に分かれ、東横線渋谷駅や東急デパート東館跡地の東練、さJR線真上の中央練、駅西側の西練に分かれています。その中で唯一着工が始まっているのが東練で、2014年7月より建設が始まり2019年に完成予定です。他2練は2027年完成予定で、まだだいぶ先です。

東練は地下7階、地上46階建ての222.8mの高さの複合ビルです。高さを他のビルと比較すると、明治通りを挟んで並ぶヒカリエとは45m差、サンシャイン60が高さ239.7メートルで10mほどしか変りません。

14階までが商業施設、15階がクリエイティブ産業の交流施設、それより上がオフィス、最上部は45階からビル頂上は展望施設となります。この展望施設からは渋谷のスクランブル交差点を見下ろせるようになります。先ほど登場したサンシャイン60ですが、現在屋上展望台は閉鎖されています。そのため、こちらの展望台のほうが高いという逆転現象が発生しています。

通常のビルとしての機能以外に帰宅困難者の受け入れという機能があります。そして地下階に副都心線改札口からJR改札口への動線も確保されます。これで面倒な副都心線からJRへの乗り換えも、ある程度緩和される見込みです。

副都心線の運行開始から始まった渋谷駅の再開発ですが、予定通りに行けば10年を経て完了する見込みです。私も東急渋谷駅の地下化は正直不便に感じています。実際どの程度便利になるかは、今から楽しみです。

動き出すJRホーム移設

15.07.14追記

2015年9月からJRホームの改良工事が始まり、2020年完成の予定です。遠くて不便な埼京線ホームを350m移設して、山手線の横に並べます。山手線のホームは現在の2面2線から、ホーム幅を最大16mとする1面2線のホームへ変更となります。

さらに地上1階に東西自由通路2本の拡充を行い東急・副都心線ホームへの動線を、JRホーム上3階のコンコース拡充で銀座線や井の頭線への動線を確保し、乗り換えの利便性を向上させる予定です。

記事作成2015.07.02/更新2015.07.14


2015年7月13日月曜日

東上線全通90周年とスタンプラリー実施




2015年7月13日に東武鉄道は東上線全通を記念して7月20日より「東武東上線全線開通90周年記念 ヘッドマークスタンプラリー」の実施と、「東上線1日フリー乗車券」の発売を発表しました。

東上線川越駅に到着する東武30000系
東上線川越駅へ到着する東武30000系

6個スタンプを集めるとカードをゲット

名称: 東武東上線全線開通90周年記念 ヘッドマークスタンプラリー
開催期間: 2015年7月20日~8月31日
台紙配布場所: 寄居・越生駅を除く各駅か、東武鉄道HPより印刷
スタンプ設置駅: 池袋駅南口、川越駅、小川町駅、鉢形駅、武州長瀬駅
スタンプ設置時間: 09:00~17:00
プレゼント: 「とうぶせん電車シリーズ」スーパーレアカード3種類からランダムに1枚
交換場所: 池袋駅か川越駅の定期券・回数券売り場

実施期間から分かるように、夏休みにあわせた子供向けのイベントです。参加費などはとくに必要なく、専用台紙にスタンプ6種類を集めるとカードが貰えるイベントです。Wチャンス賞として、スタンプを集めて応募すると「とうぶせん電車シリーズ」全15種類と特性豪華ケースが100名に当たります。注意する点はポケモンスタンプラリーと同じで交換場所と交換時間に制限があることぐらいだと思います。

去年100周年だったじゃないか?と思う方もいらっしゃると思います。去年は東上線開通100周年で全通ではありません。1914年5月1日に東武東上線の前身にあたる東上鉄道が「池袋駅~田面沢」駅間33.5kmを営業開始したのを祝したのが去年の100周年で、1925年7月10日に「小川町~寄居」駅間を開通で全通したのを祝したのが今回のイベントということになります。

今度はそれなのに何故「寄居駅」が抜けているんだ?と疑問が浮かぶかもしれませんが、寄居駅は所有こそJR・東武・秩父鉄道の三社ですが、管理は秩父鉄道が行っています。それが理由で外されたのだと思います。そこは上手く調整して欲しかったものです。

スタンプラリーに合わせてフリー切符発売

名称: 東上線1日フリー乗車券
価格: 大人1770円、子供630円
発売期間: 2015年7月20日~8月31日
有効区間: 東上線・越生線全線
発売場所: 寄居駅・越生駅を除く東上線・越生線各駅
有効期間: 乗り降り無制限で発売日当日のみ
備考: 「東上線オリジナルカードケース」プレゼント

スタンプラリーに合わせて発売される1日フリー乗車券です。「池袋~寄居」間の運賃が大人890円(ICカードは885円)なので一往復するとだいたい元がとれる切符です。なので東上線・越生線の撮影や完乗を考えてる鉄道ファンの方にも良いかもしれません。

ちなみに池袋駅をスタート地点としてスタンプを押すのに一駅で15分かかると想定したとき、どれくらいの時間で回れるか大雑把に計算してみました。池袋9:25発→川越駅9:56着/10:12発→坂戸10:24着/10:33発→武州長瀬10:49着/11:11発→坂戸11:27/11:44→小川町12:09着/12:12発→鉢形12:24着/12:38発→小川町12:49着といった感じになりました。これなら半日もあれば十分回ることは出来そうです。

もっとも1日で回りきらないといけないという制限はないようなので、通勤で使う池袋駅はそのついでに済ましてしまって、残った駅をお子さんと回るみたいなのも良いのではとも思います。


旅行代理店のせいで「北斗星」が更にプラチナ化?




去年廃止が発表され切符が取りにくくなっている寝台特急「北斗星」号ですが、旅行代理店のツアー予約が続々と発表されプラチナ化が更に進んでいます。

車内から撮影した寝台特急北斗星のテールマーク
寝台特急「北斗星」のテールマーク

寝台特急「あけぼの」もそうだった

寝台特急というのは平時でも人気のある列車ですが、廃止間際は特に人気となります。廃止間際には各メディアにも取り上げられるため、何か思い出のある方・鉄道ファンと様々な人達が乗車しようと考えます。そうすると1ヶ月前10時の指定席販売開始時には、即売り切れるという状態が続くようになります。

旅行代理店はこの需要を見込んでツアー旅行を設定します。自らが売る分の座先を確保するために旅行会社の団体枠で指定席を予約します。この枠は一般枠と別枠に設定されているので、一ヶ月前の10時より前に指定席を確保することが出来ます。そうすると1ヶ月前10時に並ぶ一般人向けの指定席はほとんど無いなんてことが発生します。

2014年の春に廃止になった寝台特急「あけぼの」号も団体枠のせいで、更にプラチナチケット化が進みました。



どうすれば切符を取れるのか?

・とにかく10時に並ぶ
・普通より高いツアーで乗る
・キャンセル待ちにかける

正攻法としてはこの3つしかないと思うので、一つずつ解説してみましょう。

とにかく10時に並ぶ

寝台券は一ヶ月前の10時に発券することができるのですが、駅によっては10時ちょうどに発券してくれるところがあります。このサービスは全ての駅で行っているわけではなく各駅の事情に合わせているため、実施駅ごとでルールが異なります。なので予約するより前の日にルールや10時ちょうどの発券が可能かを聞いて、挑戦することが必要です。

また、「北斗星」のような人気列車の場合は10時を逃したら発券できないと思ったほうが良いほど熾烈な競争が繰り広げられます。並ぶときは1番を心がけてください。

あらかじめ旅行代理店などを回った後で団体枠がA寝台・B寝台とどのグレードに確保されているか分かる場合は、それを避けるのも手だと思います。

普通より高いツアーで乗る

そもそも忙しくて一ヶ月前に並ぶということが出来ない人も多いかと思います。通常より高い料金にはなりますが、旅行代理店に相談するのもやはり手だと思います。

キャンセル待ちにかける

世の中乗りたくても様々な事情でキャンセルするしかない人も居ますので、それを狙います。インターネットでJRの各線の予約確認が出来る「JRサイバーステーション」で開放B寝台だけは確認できるので、空きを見つけたら窓口へ急ぎます。

キャンセル料は払い戻しの時期によって変わります。寝台券は2日前までは330円、前日から発車時刻までは30%のキャンセル料となっています。なので2日前にキャンセルが多く発生するのでねらい目です。

今一番取れる方法は?

※15.07.13追記

先日北斗星を乗車した際にどうやって切符を確保したか、数名の方に聞いてきました。そうしたところ主な方法は二種類でした。一つ目はヤフオクを使って入手する。二つ目はキャンセル待ちを利用する方法でした。今の時期10時打ちは厳しいようです。

また、旅行代理店で入手する方法もJR東日本が運営する「びゅう」の場合は1ヶ月以上前から団体枠で座席を確保出来る場合もあるようですが、ほかの代理店ではお店にあるMVの端末から通常の10時打ちと同じよう確保する状況のようです。

本来であれば廃止前の乗車をいろいろな意味でお勧めしたいのですが、今それを言っても仕方ありません。本当に乗りたい方は全力で挑んでみてください。

※4月1日以降の運転日の詳細が発表されました。
「北斗星」「はまなす」「カシオペア」新ダイヤ徹底解説
記事作成日:2015.01.22/更新2015.07.13


2015年7月10日金曜日

リゾートしらかみ キハ40をHB-300系で置き換え




2015年5月14日にJR東日本はリゾートしからみの「橅(ブナ)」編成で使用されているキハ40系をハイブリッド気道車であるHB-300系で置き換えると発表しました。

HB-300系について

青森駅に到着するリゾートしらかみ用HB-300系
HB-300系
リゾートしらかみ「青池編成」

HB-300系は2010年に登場した観光用のハイブリッド気道車です。今までに長野地区2両×2編成、秋田地区4両×1編成、青森地区に2両×2編成が導入されています。今回はリゾートしからみ用として、秋田地区に4両×1編成が導入されます。

営業開始時期は2016年7月~9月に実施される「青森県・函館デスティネーションキャンペーン」に併せた頃を予定しています。

デザインはE7系新幹線や山手線E235系など、近年のJR東日本車両のデザイン多くを手がける「KEN OKUYAMA SESIGN」が行います。

キハ40系置き換えについて

快速「リゾートしからみ」は1996年より運行を開始した、奥羽本線・五能線を経由して「秋田~青森」間を結ぶ観光列車です。

1997年登場の「青池」編成、2003年登場の「橅(ブナ)」編成、2006年登場の「くまげら」編成と、キハ40系の外観・内装を大幅に改造し運行を行っていました。そして2010年に「青池」編成がHB-300系に置き換えられているので、2編成目の置き換えとなります。

旧「青池」編成は「CRUISING TRAIN(クルージングトレイン)」という名に変更し、編成も4両から2両にした上で運行を続けています。今後「橅(ブナ)」編成がどのようになるかも注目です。

橅編成修繕で旧青池編成が一時復活

※15.07.10追記

2015年7月14~15日の間は橅編成を修繕する関係で、リゾートしからみの使用編成を変更するとJR東日本盛岡支社が7月10日に発表しました。

7月14日の1・4号がくまげら編成からクルージングトレインへ、3・6号が橅編成からくまげら編成となります。7月15・16日の3・6号は橅編成からクルージングトレインへ変更となります。

また、クルージングとレインは定員80名とあるので、2両のまま増結無しで運行される予定のようです。


2015年7月1日水曜日

JR北海道 8月10から津軽今別駅全列車通過へ




2015年4月3日にJR北海道は8月10日から津軽海峡線の津軽今別駅への列車停止を当面全てとりやめて全列車通過にすると発表しました。停車の再開はせずに廃止となります。
記事作成: 2015.04.03/記事更新: 2016.02.28

蟹田駅に停車中の津軽線キハ40
津軽線キハ40

津軽今別駅ってどんな駅?

津軽海峡線津軽今別駅は青森県にあるJR北海道が所有する駅で唯一本州側で営業している無人駅です。以前は本州側にある駅としてのう一つ青函トンネル内にある竜飛海底駅がありましたが、北海道新幹線開通のために工事が始まり2013年より休止され、現在は廃止となりました。

この駅の停車列車は特急「白鳥」2往復のみで、新幹線の工事のため8月10以降は全列車通過となります。

以前の駅舎は木造でしたが、新幹線開業後は本州最北端の新幹線駅になることが決まったためコンクリート製の立派な駅舎を建てる工事が進められています。また、北海道新幹線開業にあわて駅名を変える予定で「奥津軽いまべつ駅」という名称になる予定です。

去年私が津軽海峡線を利用した際は、この工事の様子などをみるために多くの方が訪れていました。

8月10日からも近くまで行ける

8月10日で津軽今別駅に行けなくなるかと言うと、それも違います。津軽今別駅の目と鼻の先にJR東日本津軽線津軽二股駅があり、そこから近くまで歩いていけます。

津軽線は1日5往復と休日などは追加で臨時快速「リゾートあすなろ竜飛」1往復も運行されているので、運行本数的にこちらから行くほうが元々楽だったりします。

ただし、全列車通過後は津軽今別駅のホームの立ち入りが出来なくなると思うので、よく見学したいのであれば営業しているうちをお勧めします。

津軽今別に停車する特急「白鳥」は基本的に485系で運行されます。なので、もうすぐ消えるであろう485系と特急「白鳥」の組み合わせで津軽今別へ行く。これがもっとも思い出深いものになると私は思います。

工事完了は8月初旬

※2015年7月1日追記

2013年3月から建設中の駅舎ですが、完成は8月初旬の予定です。6月30日に駅舎が完成しましたが、内装や改札機などの工事が引き続き行われます。

北海道新幹線の2015年度試験が4月21~7月30日の日程で行われています。日中H5系が奥津軽いまべつ駅に留置されている時もあり、その場合は簡単にH5系の様子が見れるようです。工事も大詰めを迎えていますし、貴重な建設中の駅舎を見に行くなら、今の時期が面白いと思います。

再開無く廃止へ

2016年2月19日にJR北海道が駅の再開をすることなく廃止にすると発表しました。奥津軽いまべつ駅が同じ場所に出来るので書類上の廃止みたいなものですが、在来線の駅としては幕を閉じます。

※関連記事
北海道新幹線「奥津軽いまべつ」10往復停車の要望、実現可能か?
絶賛工事中津軽今別駅・奥津軽いまべつ駅 津軽線レポート Part3


2015年6月29日月曜日

西武鉄道 黄色い6000系の詳細発表




西武池袋線100周年イベント発表時に今後詳細を発表するとしていた黄色い6000系電車の詳細について2015年4月13日に西武鉄道から発表がありました。

「黄色い6000系 電車」について

運行期間: 2015年4月18日~2016年3月(予定)
使用車両: 6000系(50番台)6157編成
運行区間: 西武池袋線(池袋~飯能間)・狭山線・有楽町線、東京メトロ副都心線・有楽町線、東急東横線、横浜高速鉄道みなとみらい線

西武池袋線100周年を記念して6000系のラッピング電車が運行されます。2000系や9000系のようなカラーリングをイメージしたもので、車体全体をグレーから黄色に変更します。

使用車両は6000系の中でもアルミ車体の6157編成が使用されます。この車両は地下鉄乗り入れ対応車両なので、西武線以外にも東京メトロ線や東急線などでも運行されます。

東武東上線への乗り入れは行われませんが、6000系は有楽町線の終点で東上線と共用してる和光市駅までの運用が存在するので、東上線でも運が良ければ姿を見ることができそうです。

1編成しか用意されないこと、長期間運用されることから点検などで運転しない日も発生します。さらに広く運用されるので見ることは難しいと思います。

しかし、運行初日の4月18日は臨時列車の運転を実施する予定なので、初日だけは狙って確実に見ることが出来ます。ダイヤなどの詳細は西武鉄道ホームページで後日発表されるそうです。

※追記
4月18日のダイヤが発表されました。
池袋14:15→石神井公園14:26→ひばりヶ丘14:32→所沢14:42

4月18日以降は当日分は西武線各駅かお客様センターで知ることが出来ます。

タクシーも黄色へ

2015年6月29日に西武ハイヤーは「NV200 タクシー」の黄色い車体をベースに銀の帯を巻き「幸運の黄色い電車」をイメージした「幸運の黄色いタクシー」として運行を開始すると発表しました。

6月30日には所沢東口で展示を行い、7月1日には多摩・埼玉地区でプロモーション走行を行います。詳しくは西武ハイヤーのホームページをご覧ください。

あとがき

黄色の珍しい列車といえば東急のHikarie号が思い浮かびますが、運用されている路線の多くがが被るので、珍しい車両通しのすれ違いが期待できそうです。

そして、登場時は黄色帯だった東京メトロ7000系がリバイバル塗装で元に戻れば更に面白いなどと思うので、東京メトロさんには期待したいところです。

また、日産製 NV200はニューヨークのイエローキャブでも採用されている車です。そっちの繋がりでもキャンペーンをやれば面白いのではないかと思います。


2015年6月27日土曜日

リニア603キロ世界記録更新と北海道新幹線15年度試験 同日に実施




リニアの世界新記録更新と北海道新幹線の15年度試験開始が同日の2015年4月21に行われたのであわせて紹介します。

鉄道総研で保存しているMLX01
2003年に581km/hを記録したMLX01
鉄道総研にて撮影

リニアは10年で世界新記録を20km/h更新

2015年4月21日に鉄道で人を乗せての記録として世界最速の603km/hを記録しました。

2003年12月2日に有人世界最速の581km/hを記録して以来、しばらく有人での記録更新が行われていませんでしたが、2015年4月16日に590km/hへ記録が更新されました。その時に4月21日には600km/hを越える試験を行うと発表がされ、予告通りに600km/hを越えることができました。

この記録は2003年と比べると22km/hのアップで、鉄軌道を使ったフランスのTGVの世界記録574.8km/hより30km/h近い記録更新です。

2003年時は山梨リニア実験線開通時から走るMLX01系列を使っての記録でした。今回の記録は実験線を18.4kmから42.8kmへ延伸し、車両も山梨実験線では初のフルモデルチェンジを行ったL0系を使って初めて達成した記録更新です。

今回の試験の目的は実際の営業時に必要な設備を最適化するため550km/hの試験を行い見極めるという目的の一環として行われました。山梨リニア実験線は、将来営業線へ転用可能なように設計されています。そして、2015年度中に営業運転に向けての線路建設着工が行われる予定です。工事により実験線の線路が延びるにつれて、更なる最高記録の更新が期待できると思います。

正式にギネスへ認定へ

2015年6月26日にJR東海は、4月に行われた試験走行での記録603km/hが、6月25日にギネス記録に認定されたと発表しました。

北海道新幹線2015年度試験開始


こちらも予定通りの開始で、4月21日により北海道新幹線の2015年度列車走行試験が開始されました。

予定されているのは4月21日~7月30日までで、来年度開業する区間の全線にあたる「新青森~新函館北斗」間で試験が行われます。全線通しでの試験は5月下旬の予定です。

以前発表された内容の中に線路や電気設備を計測する車両「East-i」のによる検査というのがありましたが、こちらも期間中に予定通り実施される見込みです。

8月以降は営業運転に向けた乗務員訓練も開始する予定です。

※関連記事
East-i北海道へ 4~7月北海道新幹線試験


2015年6月26日金曜日

軽量化に省電力 鉄道に広がるSiC半導体




東京メトロや小田急などで採用が始まり、今後新幹線でも使われるであろうSiC(炭化ケイ素)とはどんなもので、どんなメリットがあるかなどを解説していきたいと思います。

新橋駅に到着する東京メトロ1000系
SiCを採用する
東京メトロ1000系


そもそもSiCとは?

鉄道など大きな電力を使う機械では、電圧などを制御するパワー半導体が使われています。そのパワー半導体の原料といえばシリコン(ケイ素)ですが、長年の改良により性能アップの限界を迎えています。そこでSiC(炭化ケイ素)という化合物が、シリコンに代わる素材として注目を集めています。

SiCを使うメリット

・オン抵抗が小さい
・耐熱性が高い
・高速な動作が出来る

一般的なシリコンを使った半導体と比べると、「通電時の抵抗が小さい」「耐熱性が高い」「より高速な動作が出来る」というメリットがあります。これらの特製により高効率な電力変換ができ、発熱が減ることや耐熱性高いことから、冷却システムの小型化が可能になります。

SiCのデメリット

・歩留まりが悪い
・劣化が早い

鉄道など信頼性の求められるものへ使用できるようになってきてはいますが、SiCには製造時の技術的課題が残されています。歩留まりが悪いという言葉は聴きなれないかもしれませんが、要は製造時の不良率が高いということです。さらに、製造時に上手く作れるかが長期使用時のSiCの劣化の鍵を握っていて、現状はまだ完全に製造技術が確立されてるとは言いづらく、シリコンよりも信頼性は低いのです。

しかし、これはデメリットでありますが、メリットでもあります。長年の改善で改善の余地が少なくなってきているシリコンと比べれば、改良の余地が多く残されていると言えるからです。

広がる鉄道での利用

実用化の始まった通勤電車

鉄道の場合ではモーターを制御するVVVFや車内電源用のSIVなどのインバーターにパワー半導体が使われています。SiCを使ったインバーターと高効率のモーターに変更した東京メトロ01系の場合では、従来のシステムと比べると営業運転中の消費電力を38.6%削減できたと三菱電機は発表しています。

このような大きな消費電力削減などを見込んで、新型車両の東京メトロ1000系で採用されたほか、車両更新用としても小田急1000形で採用が始まっています。

新幹線の軽量化にも大きな恩恵

SiCは新幹線の軽量化と消費電力も実現しそうです。JR東海が行った実用化に向けた試験によると、N700系のインバーターにSiCを採用し変圧器やモーターも見直しを行ったところ、編成あたり10トンの重量を削減できたと発表しました。このうち7トンがインバータの軽量化によるもので、SiC使用でインバーターの冷却装置を小型化できたことが一番重量削減に役立っています。

これにより機器配置や設計の自由度の向上や消費電力の削減を見込めるとも発表しています。まだ正式に採用されてはいませんが技術的には実用化の目処がついたとのことで、近いうちにSiCを使用した新幹線が走ることになると思います。

次世代の酸化ガリウムも動き出す

SiCの次を見据えた動きも出ていて、それは酸化ガリウムという素材を使った半導体です。簡単に言えばSiCをもっと高性能にしたものを目指して研究されているものです。

日本では情報通信研究機構(NICT)を中心に2020年の実用化を目指していますが、SiCもまだまだ伸びる余地があるものなので、競い合いつつ延びていくと予想されています。

あとがき

今回も素人なりに調べて記事にしてみました。何かありましたら気軽にコメント欄のほうへお願いします。


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