2014年12月18日木曜日

東武野田線に「回生電力貯蔵装置」を導入




東武野田線(東武アーバンパークライン)運河駅に構内に東武鉄道としては2例目の回生電力貯蔵装置を導入すると発表しました。

野田線大宮駅停車中の東武10050系
野田線で回生ブレーキ使用可能な10050系(10030系50番台)
この他にも回生ブレーキが使える60000系もある

この装置は東芝製で列車が回生ブレーキを使用したときにリチウムイオン電池に電力が充電され、加速時に放電する装置です。これにより電力の安定供給や回生ブレーキが不安定になる車両回生電力失効対策や突発的な電力使用に対するピークカットなどに使用できます。また、東芝製SCiB電池を使用したことで、蓄電池体積あたりの電池容量を一般的なものとくらべ10倍のバッテリー容量を実現したそうです。

東武野田線で運行している車両は数年前までは8000系が中心でしたが、2014年度末には回生ブレーキの使用可能な車両が過半数になることもあり、この装置の導入で車両性能をより効率的に発揮できるとのことです。

・東芝製運河駅設置の回生電力貯蔵装置
設備容量: 1000kW (2台)
最大充放電電流: 667A
参考: 日中は上下計12本6両編成の列車が運行されている

・東洋電機製東上線上福岡き電区分の回生電力貯蔵装置
設備容量: 1800kW (5台)
最大充放電電流: 1200A
参考: 日中は上下計28本10両編成の列車が運行されている

東武鉄道への「回生電力貯蔵装置」の導入は二例目になりますが、前回は東洋電機製の装置を東武東上線上福岡き電区分所へ導入で製造メーカーが異なります。運転本数の関係か容量なども東上線に導入されもののほうが大きいものとなっています。

また、東上線で貯蔵装置がある区間を通過する列車は、全て回生ブレーキが使用可能な列車となっています。東上線が初導入だったのは、そのあたりを考慮してのことだと思います。

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