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新型事業用車両のベースとなった 京王9000系 |
ベースは9000系
概要(京王電鉄発表)
導入車両数: 2両
全長: 20m
重量: 37t/両
運行路線: 京王線全線
今回導入されたのは乗客を乗せない事業用の車両です。この車両は京王9000系をベースにしていて、見た目は9000系の先頭車両を2両連結させたような形となっています。ただし、先頭のフロントマスクのカラーリングが異なり、営業列車との差別化や夜間の視認性のため黄色に塗装されています。さらに帯も異なる点があり、前面では9000系より低いライト下に帯が配置され、側面は帯を太くすることでアクセントが付けられています。
先代のデワ600形が営業車だった6000系を改造した車両だったのに対し、今回は新造となります。総合車両製作所で製造され、2015年9月8~9日頃に京王電鉄車両基地である若葉台検車区へ陸送されました。そして9月15日には本線上での試運転が一度行われました。プレスには9月下旬より本格的に試運転を行うと記載されています。
正式な形式名については今回のプレスでは発表されませんでした。ですが、車両側面に901・902と車両番号が表記されていて、ファンの間ではデヤ900形などと呼称されています。
(新型事業用車両は長いので、一先ずこの記事でもデヤ900形という名称で呼ぶことにします。)
デワ600形についてプレスで触れられることはありませんでしたが、予定に変更がなければ廃車になると思われます。
新たに除雪の用途も
この車両の用途は主に3つあります。一つ目は総合高速検測車クヤ900形、愛称「DAX」の牽引です。「DAX」は営業列車と同じ速度で線路や架線を検査する車両で、新幹線でいう「ドクターイエロー」のようなものです。「DAX」は自走不能な車両であるため、デワ600形に牽引されるなどして検測を行っていました。今後はデヤ900形が担当する予定です。
2つ目は運搬用貨車の牽引です。京王電鉄ではチキ290形貨車というレール運搬用の貨車を保有しています。この車両も現在はデワ600形が牽引しているので、「DAX」同様にバトンタッチする形になると思われます。
最後に3つ目の用途しては除雪です。複線用スノープラウ(排雪板)が台車にあらかじめ取り付けてあり、降雪時に除雪を行います。ただし、寒冷地で運行する車両が装備している一般的なスノープラウと比べてもかなり小型なので、除雪能力はあまり高くないのではないかと思います。
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