2015年9月19日土曜日

トワイライトエクスプレス臨時運転 3月に終了へ




2015年3月23日にJR西日本は2015年3月12日に運行を終了したトワイライトエクスプレスの車両を使って、臨時列車として今までと違う経路での運転を5月16日から開始しました。
記事作成日: 2015.03.23/最終更新日: 2015.09.19

奥羽線青森駅で停車中のトワイライトエクスプレス
定期運行時代のトワイライトエクスプレス
運転停車で青森に停車

3月で運行終了へ

トワイライトエクスプレスは2015年3月12日発で定期運行を終了し、2015年5月16日から特別なトワイライトエクスプレスとして臨時運転を開始しました。その特別なトワイライトエクスプレスも2016年3月で運転を終了すると、2015年9月18日にJR西日本が発表しました。

経路

山陽コース

下り: 大阪駅(10:05頃)~周~山陽線~下関駅(翌14:50頃)
上り: 下関駅(10:37頃)~山陽線~大阪駅(翌14:30頃)/(1月以降・14時19頃)

この経路をネットの時刻表検索に打ち込んでもらうと分かるのですが、普通列車で同じ行程を行ってもこんなには時間がかかりません。運行速度を落したり運転停車が多く行われるのがわかります。

※運転停車・・・乗客の乗り降りのためではなくダイヤや運用の都合で停車すること。

10月・11月は下りの終着駅が大阪駅となり、運転日は下りが「10月3,10,18日、11月28日」で、上りが「10月5,12,20日、11月30日」です。

12月・1月・2月分の運転日は下りが「12月5,12日、1月16,23,30日、2月6,13,20,27日」で、上りが「12月7,14日、1月25日、2月1,8,15,22,29日」です。

山陰コース

上り: 大阪駅(10:05発)~倉敷駅~伯備線~米子駅~山陰線~下関駅(2日後14:50着)
上り: 下関駅(10:37頃)~山陰線~米子駅~伯備線~倉敷駅~大阪駅(2日後15:49頃)

7月以降は山陰線経由の運行を開始します。山陽コースと違い京都着でなく大阪着となるほか、運転時間が大幅に伸び「下関~大阪」間を二日間かけて走破します。編成の向きもひっくり返しになります。

目玉としては山陰線東萩への長時間停車です。3~4時間の長時間停車を行い、地元の方のお出迎えのほか、駅から1.3kmほどにある松蔭神社・松下村塾への立ち寄りを行う予定です。こうした長時間停車は「ななつ星」でも行われています。

気になる牽引機ですが、電化区間は山陽コース同様EF65形です。山陰線内については、2012年の「山陰ディスティネーション」でトワイライトエクスプレスが入線した際は、朱色のDD51形単機での牽引でした。特別なトワイライトエクスプレスでも同様で、朱色のDD51形が牽引する姿を見ることが出来ます。伯備線内はDD51形の重連で、山陰線内は単機での牽引です。

電化区間で特急も走り、勾配やカーブも多く単機ではダイヤ的に厳しい区間を重連で走行するのは、北海道で走っていた頃と同じ理由だと思われます。千歳線の高速走行する電車の合間を走るため、北斗星やトワイライトエクスプレスは重連で運転していました。

7・8月の運転日は下りが「7月25、8月1, 22, 29、9月5, 19」で、上りが「7月27、8月3, 24, 31、9月7, 21」の計6往復の運転です。

10・11月は時刻に特に変更は無く、下りが「10月24,31日、11月7,14,21日」で、上りが「10月26日、11月2,9,16,23日」の運転です。各時刻とも、変更になる可能性もあるので、ご了承お願いします。

12月・1月・3月の運転日は下りが「12月19,26日、1月9日、3月5,12,19日」で、上りは「12月21,28日、1月11,18日、3月7,14,21日」です。

北陸DCでは北陸本線へ

下り: 大阪(10:18発)~京都(10:58発)~湖西線~武生(20分停車)~福井(14:21着)
上り: 芦原温泉(13:00発)~鯖江(50分停車)~敦賀(長時間停車)~東海道線~京都(19:36着)~大阪(20:15着)

編成: ←大阪 電源車+Bコンパートメント+サロンカー2両+A個室ロイヤル 福井→ (計5両)

10月1日らから始まる北陸ディスティネーションキャンペーンに合わせて臨時列車が運転されます。今回は寝台列車としての運行ではなく、寝台を使った着席列車として運行されます。そのため北陸ではホテルに一泊する形となります。「京都~敦賀」間は行きと帰りで違う経路になります。内容としてはトワイライトエクスプレスで福井まで向かい、各地の観光地を巡りながら大阪へ帰る形となります。

今回はクルーズトレインとしての運行ではないので、4名1室大人一人32800円からのツアーです。座席はBコンパートメントとA個室ロイヤルから選ぶことが出来ますが、A個室スイートは設定されていません。

詳しい内容や申し込みは日本旅行のホームページを参照ください。申し込みは8月28日15:00からです。

編成

・EF65形電気機関車牽引(山陽線内)
・DD51形ディーゼル機関車(山陰本線)
・電源車、乗務員室、食堂車、サロンカーを1両づつ
・「スイート・ロイヤル」を4両(1両10名の定員)

列車は牽引する機関車の他に8両で運行予定で客車4両・食堂車を含むその他車両が4両で運行されます。定員は計40名になります。定員は減りましが現役時代は10両だったので、車両数自体は大きく減ったわけではありません。

「スイート・ロイヤル」は元もと1編成に二両しかついていない車両なので、2編成以上の車両を組み合わせて1編成に仕立てます。

サービス

・朝食1回、昼食2回、夕食1回(山陽コース)
・ディナーのフランス料理をグレードアップ
・沿線の特産販売や伝統芸能の実演も計画中

「札幌~大阪」の頃より昼食2食分が増えます。ディナーの内容がより良いものになります。計画中のこととして、車内や停車時に地域の特産物の販売や伝統芸能の実演が検討されています。

予約方法

定期運行時代は全国のみどりの窓口や旅行会社のツアーとして申し込むことが出来ましたが、臨時化以降は旅行会社のツアーからでしか申し込むことが出来ないようになりました。

興味がある方は、JR西日本が運営するホームページ「JRおでかけネット」の特設ページにて、「JTB・日本旅行・阪急交通社・クラブツーリズム」それぞれが企画するツアーの紹介ページ開設されたので、そこを見て申し込むのが良いと思います。

JR西日本自身も「トワイライトエクスプレス瑞風へ繋げていきたい」と述べているように、クルーズトレインの下準備も兼ねての運行のようです。今回の経路やサービスを基にクルーズトレインの内容が決まっていくと思います。

※関連記事
TWILIGHT EXPRESS 瑞風 運行経路発表

ダイヤ・アーカイブ

過去の運行ダイヤについて記載します。

山陽コース

下り: 大阪駅(9:48頃)~琵琶湖一周~山陽線~下関駅(翌14:45頃)
上り: 下関駅(10:37頃)~山陽線~琵琶湖一周~京都駅(翌17:43頃)

2015年5・6月の経路は朝10時ごろに出発し、翌日の夕方終着駅に到着するダイヤです。運転日は下りが「5月16, 23, 30日、6月6, 13, 20, 27日、7月11, 18日」で、上りが「5月18, 25日、6月1, 8, 15, 22, 29日、7月13, 20日」です。

大分DCでは九州へ

下り: 大阪駅(10:05発)→大分駅(15:26着) 7/5
上り: 大分駅(9:23発)→大阪駅(14:05着) 7/7

2015年7月1日~9月30日の期間で開催させれる「おんせん県おおいたディスティネーションキャンペーン」に合わせて、大阪駅~大分駅間を一往復運転しました。時刻はJR西日本発表のものです。

九州方面への乗り入れは何度かあり、大分駅への乗り入れ実績もあります。しかし、「特別なトワイライトエクスプレス」としては初めてです。下関まではいつも通りEF65形で、下関~門司間はクルーズトレイン「ななつ星」でも使われている黒いDE10の重連で運行されました。

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