2016年5月28日土曜日

面白運用 JR北海道H5系新幹線と東京駅




2016年3月26日のダイヤ改正で、北海道新幹線用H5系が運行を開始しました。その中でもちょっと面白い運用を紹介したいと思います。

東京駅停車中のJR北海道H5系、JR東日本E7系・H5系新幹線
東京駅に停車中のH5系
「新函館・北斗~東京」を往復する列車は多く設定されていますが、H5系を使用する列車は僅かです。そのなかで東京駅までやってくる運用は3往復のみとなっています。その中で今回紹介するのは、21:04着はやぶさ32号と21:44発やまびこ223号の運用です。

2回発着が見れる


普通新幹線が東京駅で折り返す場合、発着シーンが見れるのは1回です。しかし、この運用では2回見ることが出来ます。

まず、21:04着のはやぶさ32号として東京駅21番線に到着します。そのあと新幹線清掃チームのコメットさんが車内清掃に入り、10分程度で1回上野方面へ回送します。その後21:30頃に東京駅20番線に入線し、やまびこ223号仙台行きとして発車していきます。

夜になり運転本数が減り、折り返し時間が長く設定されてるために出来る、夜ならではの運用です。

数少ない寝台特急とのツーショット


現在唯一の定期寝台特急列車のサンライズエクスプレスが、東京駅から発車しているのはご存知の方も多いと思います。このH5系の運用では20番線に入線するために、品川方面から回送されてくるサンライズエクスプレスとツーショットを見ることが出来ます。

寝台特急が激減した今では、新幹線とのツーショットは非常に貴重です。サンライズエクスプレスの回送時刻や、H5系の入線番線が変れば見ることが出来なくなります。今のうちに一度は見ておいて損はないでしょう。

実は北海道には行かない

はやぶさ32号は「新青森~東京」間、やまびこ223号は「東京~仙台」間の運転でどちらも北海道内の走行はありません。この他には、はやぶさ17号も「東京~新青森」間での運転です。

JR東日本のE5系が北海道まで多く乗り入れているため、調整の意味で道内の運転の無い列車が設定されているのだと思いますが、ちょっと面白いですね。


いかがでしてでしょうか?夜遅くに行くと、ちょっと面白くてお得な運用を見ることができます。是非行ってみてください。また、夜間の撮影ではフラッシュが自動で発光する場合もあります。黄色い線の内側から、楽しく夜の新幹線を楽しみましょう。


2016年5月20日金曜日

JR東日本 夏の臨時を勝手にピックアップ2016




2015年5月22日にJR東日本が夏の臨時列車を発表したので、私が気になった列車をピックアップして紹介します。

夏の定番ムーンライト

東京駅停車中のムーンライトながら185系

快速ムーンライトながら

使用車両: 185系
東京発23:10→大垣着5:50 7/22~8/20
大垣発22:49→東京着5:05 7/23~8/21

快速ムーンライト信州81号

使用車両: 189系
新宿発23:54→白馬着5:40
7/15.16.22.23.29.30、8/1-6.10.12.19.20.26、9/2.9

今年のムーンライトながらは概ね去年と同じような日数です。時刻もいつも通りでの運転です。ムーンライト信州は9月の運行が昨年夏より減っています。秋の登山計画されている方は注意したほうが良いと思います。


DD16牽引列車続々

快速 北アルプス風っこ: DD16+キハ48(風っこ)+EF64
7/2 松本9:00→南小谷12:51/南小谷13:25→松本17:17

快速 風っこ善知鳥: DD16+キハ48(風っこ)+EF64
7/3 松本:9:17→富士見12:35/富士見13:36→松本17:26

快速 旧型客車八ヶ岳: DD16+旧型客車3両
7/30 中込10:24→小淵沢14:15/小淵沢15:22→中込17:41

長野車両センター所属のDD16牽引の臨時列車が運行されます。DD16は国鉄時代に作れた軸重制限の厳しいローカル線向けのディーゼル機関車です。DE10が簡単に見られるのに対し、DD16は今では全国的にあまり見ることが出来ません。貴重な車両なので、乗車・記録のチャンスだと思います。

IZU CRAILE 7/16から運行

使用車両: 651系(IZU CRAILE専用車)
小田原11:40→伊豆下田14:06/伊豆急下田15:09→小田原17:12
7/16-18.23.24.30.31・8月9月の土休日

特急「スーパーひたち」引退後高崎線系統に転属した後も余裕のあった651系ですが、651系では初めてのジョイフルトレイン改造車が運行開始します。7/16日以降は土休日の運行で、一先ず9月いっぱいまで運行予定です。

485系関連

快速いろどり木曽路号 フリーザ様西へ

使用車両: 485系 いろどり
9/24.25 長野8:35→南木曽11:47/南木曽15:05→長野18:18

485系をベースとしたジィフルトレインが沢山ありますが、その中でも比較的原型を留めた改造がされているのが「いろどり」です。今回はJR東海区間までの乗り入れなので、数少ない485系のJR東海区間での乗車・記録のチャンスです。ただ、運行時期が18きっぷ終了時期なので、せっかく快速ですがお手軽に乗車は出来ません。

あいづは583系に

快速 あいづ: 583系
8/12-16 郡山10:13→会津若松11:24/会津若松15:39→郡山16:54

国鉄色485系が運用に入ることもあった快速あいづですが、6月に485系が引退するのに伴い今年は583系での運転です。583系も貴重な車両なので、18きっぷ期間中で首都圏からでも比較的気軽行ける郡山からの運行なので、乗車・記録にオススメです。

高崎線185系快速

快速 谷川岳山開き: 185系
7/2上野23:35→土合3:10 7/3土合14:30→上野17:03

快速 山の日谷川岳号: 185系
8/11 上野7:03→土合9:35/土合14:23→上野17:03

2016年3月26日のダイヤ改正で、高崎線を走る185系の特急定期運用がなくなりました。そんな中での185系運用は貴重です。こういった臨時快速もいつまで185系か分からないのですし、18きっぷ期間の運行もあるので乗車・記録しておくと良いと思います。特に谷川岳山開き号は数少ない新潟方面の夜行でオススメです。

最後の夏 485系ニューなのはな

使用車両: 485系 ニューなのはな
快速(全車グリーン車指定席)お座敷内房
7/2 新宿8:05→館山10:40/館山16:42→新宿19:28

快速(全車グリーン車指定席)お座敷外房
7/3 新宿8:05→安房鴨川10:41/安房鴨川16:03→新宿19:28

快速(全車グリーン車指定席)お座敷犬吠
7/9 新宿8:05→銚子10:47/銚子16:56→新宿19:28

快速(全車グリーン車指定席)お座敷伊豆箱根
7/30 千葉11:28→伊東14:31 7/31 伊東14:28→千葉17:23

引退騒動の後も走り続けるニューなのはなですが、無事夏の運行も決まりました。老朽化で廃車が近いと言われていましたが、8月で運転を終了する予定です。記録を考えている方にはオススメです。房総方面の運行では、各ダイヤが一部を共有しているので撮影の際には助かります。

今回も私が気になった夏の臨時列車をピックアップしてみました。間違いは無いよう書いたつもりではありますが、JR東日本のホームページでPDFファイルが公開されています。そちらで確認の上、夏の旅のご計画を立ててください。それでは良い夏の旅を!


2016年5月17日火曜日

2016年度JR設備投資 車両関連まとめ




JR各社の2016年度事業計画などから、車両関係を中心に紹介します。
記事作成日: 2016.03.24/記事更新日: 2016.05.17


JR北海道

停車中のJR北海道キハ261系気動車
置き換え用で導入の続く
キハ261系特急形気動車
特に大きな発表は無しです。老朽化の進む地上設備・車両の更新が主な内容です。車両面では「札幌~函館」間を走る特急「北斗」で使われているキハ183系置き換え用に、キハ261系の新造が今年度も継続されて行われます。その他は特急気動車の機器更新や、キハ40置き換え用の電気式気動車の試作・設計としています。

以前発表された5ヵ年計画から大きな変更はないようです。その通りに進めば来年度は785系の置き換えが、今年引退した特急「スーパー白鳥」用789系で始まります。また、緊急度の高いキハ183系の置き換えが来年度完了します。ということで、今年は785系特急電車や「北斗」用キハ183系の記録や乗車をする良いのではないでしょうか。

JR東日本

大崎駅に停車中の山手線E235系
山手線用E235系一般型電車
量産先行車
JR東日本は毎年事業計画では大きな計画は発表しないことが多いのですが、今回も大きな発表は無しです。

地上設備関係は耐震補強やホームドアなどの旅客向け安全対策と、目新しいものなしです。

車両関係とも中央線グリーン車対応工事、山手線E235系量産へ向けた準備、クルーズトレイン投入準備、リゾートしらかみのブナ編成のHB-300形への置き換えなど発表済みのものばかりです。

試験が順調であれば試験が半年経つ頃なので、E235系の量産への目処が立ち始めて何らかの発表が本来はあったのかもしれませんが、3月から再スタートなったので大きな発表は出来なかったのかなと想像してしまいます。

JR東海

・N700A 3次車投入
・品川、新横浜可動作増設
・特急「しなの」「ひだ」など弾力的増発・増結

昨年にN700系の改修工事が行われ、全て車両がN700A相当になったわけですが、今年度はブレーキ面などが更に進化したN700A3次車が投入されます。ただし、N700A2次車を投入させつつとあるので、今年度投入分全てが3次車ではないようです。

東海道新幹線の主要駅には可動柵が設置されていますが、品川・横浜駅で増設されます。品川駅の場合2面4線のうち、外側2線だけに可動柵が導入されていたので、内側2線にもつくということのようです。

大阪行きの廃止になった「しなの」ですが、列車自体は増結・増便する姿勢のようです。「ひだ」が運行する飛騨高山方面は外国人観光客に人気なそうなので、そっちの需要で増発・増結に結びついてるのかもしれません。

JR西日本

JR西日本は中期j経営計画のアップデートを読む限り、以前の計画から特に大きな変更は無いようです。車両関係で言えば大阪環状線323系・阪和線225系・N700A・広島地区向け227系などです。

私が少し気になったのは来年度からの山陽新幹線のATC更新です。東海道新幹線開業当時の技術をベースにしたアナログ式「ATC-1」が今年度までの使用ということなので、頻繁に乗る方はその乗り心地を覚えておくと良いのではないでしょうか。

JR四国

・2000系特急車両置き換え

JR四国は振り子式2000系特急気動車の置き換え用に、空気ばね式車体傾斜付き8600系電車を導入してきましたが、今年度は新型特急気動車の導入するとしています。

近年振り子式より速度面で若干劣るもののコスト・整備面で勝る、空気ばね式車体傾斜を選択する場合が増えています。新型気動車がどのタイプを採用するかは気になるところです。

JR貨物

千歳線を走るDF200形牽引の貨物列車
北海道で活躍するDF200形
・関西線向けDF200形試作
・DE10形置き換え用機関車の開発

ダイヤ改正の発表時にEF210形(6両)・EH800形(8両)・HD300形(4両)・コキ107形(209両)の新造を発表していますが、それとは別に関西線向けDD51形置き換え用のDF200形試作と、入換え・非電化区間向けにDE10形置き換え用新型車両の開発を行うとしています。

DF200形の暖地での運用はJR九州が「ななつ星in九州」で行っている以外、今はありません。そのためまったくノウハウがない訳ではありませんが、高負荷な貨物向けにはもう少しブラッシュアップが必要なのかもしれません。

構内入換えようにはDE10形の置き換えとしてハイブリッド機関車のHD300形が投入されていますが、貨物牽引時の最高速度は45km/hと高速走行の少ない非電化区間向けとしても速度が足りません。そのためもっと高速に走れる車両ということで、今回の開発が行われるのではないでしょうか。

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JR西日本 15年以降の新車導入計画まとめ


2016年5月12日木曜日

JR九州続々採用 上下制振制御システムとは




最近ではローカル線の活性化策として旧型車両を改造した観光列車が運行されています。旧型車両がローカル線を走るが故に起こる乗り心地の悪さを改善するため、上下の揺れを低減する「上下制振制御システム」をJR九州は採用しています。今回は縁の下の力持ち的な技術を紹介します。

なぜ乗り心地が悪い観光列車があるのか?

車両が古い

観光列車と言っても様々なものがありますが、ある程度実績のある路線を走る列車には新型車両が投入されます。しかし、実績がない路線に一両あたり1億を優に越える新型車両を投入するのは、鉄道会社としても大きなリスクです。

そこで最近流行っているのは、旧型車両を改造して観光列車にするという方法です。旧型車両であれば改造費のみで済みますし、鋼鉄製の古い車両であればステンレス・アルミなどの最近の車両より自由度が高く改造できる利点もあります。思ったより人気が出なければ気軽に廃車にも出来ます。

逆にデメリットとしては旧型であるため、最近の電車より五月蝿かったり振動が激しかったりします。今回注目する上下の振動という問題においてですが、改造用の車両の台車が最近の車両と同じ空気バネを採用しているタイプであればまだマシなのですが、コイばねの場合は更に乗り心地が悪くなります。観光列車はローカル線を走る関係で古い気動車が改造車のベースとなる場合も多く、コイルばねを使った台車の場合も多くあります。

線路の状態が悪い

都市部の通勤路線や貨物が多く通る幹線などであれば、線路は太くしっかりした繋ぎ目の少ないロングレールが採用され、枕木はコンクリート製で保線も頻繁に行われています。

しかし、運行本数が少なく利益の出ないローカル線では、最低限の設備投資となります。そのため線路は必要最低限の太さで、継ぎ目の多い昔ながらの線路を使用し、保守も最低限となります。それにより振動が大きくなり乗り心地が悪くなります。

旧型車両に装着できる可変減衰上下動ダンパー

当たり前ですが、電車が走っていれば揺れます。その揺れを抑えるため、横揺れに対しては近年様々な対策が採られています。数々の技術の中で「セミアクティブサスペンションダンパー」というものがあります。これは進行方向に対し垂直に取り付けた可変減衰ダンパーのダンパー内に内蔵した弁を電子的に制御し硬さを調整、横揺れを低減するものです。「フルアクティブサスペンションダンパー」のような動力源を必要としないのも利点です。

上下振動制御に使う「可変減衰上下動ダンパー」も根本の理屈で言えばおおよそ同じです。車体に速度や振動を感知するセンサーを装着し、そのデータを下に台車に垂直に取り付けられた可変減衰ダンパーの硬さを電子的に制御して揺れを低減します。

この装置の一番よいところは後付できることです。この装置は最初に紹介したような観光列車の旧型車両・ローカル線特有の乗り心地の悪さを念頭に、JR九州と鉄道総研が共同で開発しました。そのため、最初から後付可能な装置として開発されました。

当初はコイルばね台車に後付けするため開発されましたが、「ななつ星in九州」を製造にするにあたり空気バネ台車台にも取り付け可能なよう改良がされました。今では空気ばねでもコイルばねでも取り付けることが可能です。「ゆふいんの森」に使用されている2編成のうち1編成はキハ70系とキハ71系の混成編成です。キハ70系はコイルばねでキハ71系は空気ばねと台車の種類も混載していますが、両形式に「可変減衰上下動ダンパー」を搭載しても問題ないほどに進化しています。

更に動力源を必要としない構造のため、コスト低減・信頼性向上・構造の簡素化にも一役かっています。安全性という点では制御システムの電源をOFFにすると、普通のダンパーと同じ用に作動するよう設計されています。そのためダンパー自体の破損以外は、電源をOFFにすることで一先ず安全に走行が可能となります。

これらの理由から改造費用を抑えつつ、乗り心地向上が可能となったのです。

JR九州で現在採用中は5列車

現在JR九州でこのシステムを採用しているのは「指宿たまて箱」「はやとの風」「ななつ星in九州」「或る列車」「ゆふいんの森(2編成のうち1編成)」の5列車です。

JR九州以外の採用については私のリサーチ不足のため分かりませんが、今後も多くの列車に採用されていくと思います。


2016年5月10日火曜日

JR東日本クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」を紹介




JR東日本が2017年春の運行を目指すクルーズトレイン四季島について、ツアーの内容から車両に至るまで随時紹介します
記事作成日: 2015.12.02/記事更新日: 2016.05.10

クルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」とは?

「TRAIN SUITE 四季島」はJR東日本が2017年春頃からの運行を目指しているクルーズトレインの名称です。列車のタイプとしてはJR九州が運行している「ななつ星in九州」と同じで、寝台列車と観光列車を兼ねたものです。現在運行している「カシオペア」と比べサービスの質や運賃を大幅に上げ、目的地へ向かうための列車でなく各地を巡りながら列車自体を楽しむ志向となっています。

運行開始は5月1日 北海道へも乗り入れ

現在発表されているのは3コースとなっていて、全てのコースで上野が基点と終点となっています。資料請求や申し込みが2015年5月10日より開始されました。

四季島 春~秋コースダイヤ
春~秋コースダイヤ
(拡大できます)

3泊4日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~日光~(2日目)~函館~伊達紋別~(3日目)~東室蘭~洞爺~新函館北斗~青森~弘前~(4日目・車中箔)~鶴岡~あつみ温泉~新津~東三条~上野


3泊4日/春~秋のコースは東北と北海道を中心としたJR北海道まで乗り入れるコースとなっていて、「北斗星」と「あけぼの」を経路を組み合わせたようなコースです。日光を経由して東北線を北上し青函トンネルを越えて登別へ、帰りは日本海側の奥羽本線、羽越線、上越線などを経由して上野に戻ってくるコースです。

1日目は日光で観光し車中泊、2日目は函館観光をしニセコか登別のホテルで宿泊へ、3日目は青森で下車し三内丸山遺跡へ・五能線リゾートしからみに乗車するかの選択性で車中箔、最終日は早朝に鶴岡で加茂水族館の鑑賞・あつみ温泉で朝風呂・車内滞在の選択性に新津で下車し鎚起銅器を見て上野に到着となります。

運賃はスイート75~77万円、デラックススイート90万円、四季島スイートが95万円を予定しています。

運行日は2017年5月1~4日、15~18日、29~6月1日、6月5~8日、12~15日、19~22日、26~29日を予定しています。

1泊2日/春~秋

(1日目・車中箔)上野~塩山~姨捨~(2日目)~会津若松~上野


1泊2日/春~秋コースは信州方面と会津方面のコースです。中央線と篠ノ井線と経由して姨捨まで行き、旧信越本線・現第三セクターを経由して日本海側を回り、磐越西線を経て会津を目指します。

1日目は塩山で下車し山梨観光ののち姨捨で夜景ツアーののち車中泊、2日目は会津若松で下車し会津観光ののち上野に到着となります。姥捨駅は今もリゾート列車ふるさとナイトビューツアーなどが行われていますが、四季島の運行に合わせてホームのリニューアルを行う予定です。

運賃はスイート32万円、デラックススイート40万円、四季島スイートが45万円を予定しています。

運行日は5月6~7日、20~21日、6月3~4日、10~11日、17~18日、24~25日を予定しています。

2泊3日/冬

(1日目・車中箔)上野~白石~松島~(2日目・車中箔)青森~弘前~一ノ関~(3日目)~鳴子温泉~上野

2泊3日/冬コースは全て車中箔のコースで東北を中心としたコースとなっています。東北本線で青森、弘前と北上した後に元の経路で小牛田まで戻り、陸羽東線鳴子温泉まで往復した後に東北線で上野まで南下します。

詳細については今後発表の予定です。

最新技術を詰め込んだ車両

車両は前後2両の展望車、スイート4両とデラックススイート1両の5両が客車、ラウンジカーとダイニングがそれぞれ1両の計10両となっています。車内の詳しい内装などは発表されていませんがイラストを見る限りただ豪華なだけでなく、二階建て車両と同じような床と天上の高さになっていて、今までの車両より上下にずっと広くスペースをとっているようです。

さらにJR東日本・北海道管内の様々な区間を走るために、発電機とパンタグラフの両方を採用しています。電化区間では通常の電車と同じようにパンタグラフから電気を給電してモーターで走り、非電化区間では発電機から電気を得てモーターで走ります。イラストからの推測ですが、展望車に発電機を載せ、スイートにパンタグラフを1両1基の計4両4基程度を搭載するようです。日本国内ではこういった構成の列車は走っていませんが、海外に目を向ければこのような車両も走っていて、国内メーカーだと日立製作所がイギリス高速鉄道向けに製造しています。日本では実績のない車両をいきなり営業列車として走らせる点では、非常に挑戦的な車両だと思います。

運転経路で青函トンネル越えが確定したので、何らかの青函トンネルを越える装備が搭載されます。考えられる方法としては新幹線と同じ交流2万5千ボルトに対応して自走するか、EH800系電気機関車に牽引して貰い通過することが考えられます。

上野駅にラウンジ設置

上野駅にラウンジも設置されます。このラウンジはただの待合室でなく、車の手配や軽食の提供などホテルのラウンジのような機能を備えています。このラウンジは列車の運行開始と同じ2017年春のオープンを予定していますが、2016年1月14日には列車の旅を紹介するギャラリーがオープンします。

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2016年4月30日土曜日

国鉄型最後の輝き 新幹線開業で変る上越の列車たち




北陸・北海道新幹線の開業で上越の国鉄型も数を減らし風景もだいぶ変わってきました。そんな上越の列車たちについてレポートします。

さよならEF81形

日本海ひすいラインを走行するJR貨物EF81形
EF510形の代走で運用に就くEF81形
数年前まではまだまだEF81形が活躍していた北陸本線でしたが、第三セクターえちごトキめき鉄道になった昨年のダイヤ改正でトワイライトエクスプレスが廃止され、今年度のダイヤ改正でJR貨物のEF81形も運用が消滅しました。

日本海ひすいラインを走行するJR貨物EF510形
北斗星用だったEF510形500番台
JR貨物は16年度にEF510形の新製を行う予定はありませんが、昨年度の臨時寝台特急「北斗星」の廃止や寝台特急「カシオペア」の定期運用廃止で余剰になったEF510形をJR東日本から譲りうけ富山機関区へ配属しました。そのため16年度から富山機関区所属のEF81形の定期運用は無くなったというわけです。北海道新幹線の影響がこんなところで出ているのが面白いところです。

ただ、JR東日本から譲り受けたEF510形をすぐに運用できないので、ダイヤ改正から2週間程度はEF81形が運用に入っていました。その臨時運用も今ではなくなりました。私が撮影に訪れたときは4月半ばでしたが、たまたまEF81形が運用に入っていて本当にラッキーでした。

新顔のE129系

直江津で顔を並べるJR東日本E129系と北越急行HK100系とえちごトキめき鉄道ET127系の車両たち
一番左がJR東日本E129系
真ん中が北越急行HK100系、右がえちごトキめき鉄道ET127系
北陸新幹線開業までは新潟方面から乗り入れてくる列車と言えば115系、長野方面から乗り入れてくる車両も一部127系で基本は115系、富山方面からは455系や413系と国鉄型の宝庫だった直江津駅ですが、それも今や見る影もなくなりつつあります。

昨年のダイヤ改正からは妙高高原方面から乗り入れてくるえちごトキめき鉄道妙高はねうまラインの列車はJR東日本から譲渡されたET127系に、糸魚川方面の日本海ひすいラインの列車はET122形に変っていましたが、新潟方面からのJRの列車は115系でした。しかし、新潟方面からのJRの列車も新潟地区に投入されてるE129系が加わって、115系が減ってきました。国鉄型電車が直江津駅で見れなくなるのもそお遠くなさそうです。

共闘できるかJR東日本とえちごトキめき鉄道

上越妙高駅に停車する越乃Shu*Kura
えちごトキめき鉄道「上越妙高」駅に停車する
JR東日本「越乃Shu*Kura」
信越本線がえちごトキめき鉄道に移管された後も、北陸新幹線開業で上越の新たな玄関口となった上越妙高駅まで快速電車や特急「しらゆき」をJR東日本は乗り入れさせています。そういった意味では良好な関係を続けている両車は、季節の臨時列車やJRのジョイフルトレイン「越乃Shu*Kura」も乗り入れさせています。そんな中新たにえちごトキめき鉄道は自社のリゾート列車「雪月花」を「妙高高原~糸魚川」で運行開始しました。

えちごトキめき鉄道が「雪月花」を走らせるまではJRの臨時列車が乗り入れてくれればくれるだけありがたい話だったわけですが、今後はそうも行きません。自社のリゾート列車に人を乗せて儲けを出さなくてはいけないからです。とは言っても上手くやれば相乗効果も期待できるわけで、ライバル関係というよりはJRとの関係が新たな段階に入ったと言えると思います。二社間での緊密な連携プレイがどこまで出来るかが、今後の焦点になりそうです。

最後の485系定期運用

直江津駅に到着するJR東日本485系3000番台
最後の定期運用である
「糸魚川~新潟」間の快速電車
国鉄型最強の万能型特急電車485系も最後を迎えようとしています。北海道新幹線開業までは特急「白鳥」として「新青森~函館」間で485系最後の特急定期運用がありましたが、それも今はなくなりました。そんな中最後の485系定期運用として残っているのが「糸魚川~新潟」間の快速運用です。北陸本線がえちごトキめき鉄道に移管された際に、普通列車がディーゼル車両のET122形に変更されその他特急が廃止されたため、「糸魚川~梶屋敷」間のデッドセクションを通過する最後の定期電車でもあります。

E653系の数の問題で首の皮が繋がった485系ですが、そう長いとも思えません。南は九州・北は北海道と全国を駆け抜けた万能特急として、私は愛着を持っています。まだまだ頑張って欲しいとは思いますが、最後の時は刻々と近づいているようです。


国鉄型から最新のE129系まで直江津駅で動画も撮影してきました。お時間のある方は是非こちらもどうぞ。


2016年4月28日木曜日

東武アーバンパークライン約4キロ複線化へ 1~2分時短か?




東武鉄道は2016年4月28日に東武アーバンパークライン(野田線)「逆井~六実」間3.9kmを複線化すると発表しました。工事は2016年度より開始し、2019年度完成を予定しています。

時間短縮効果は1~2分か?

野田線を走る8000系
アーバンパークラインでまだまだ活躍する
東武8000系
東武アーバンパークライン(野田線)は多くの区間が複線化されていますが、一部単線区間が残っています。「春日部~運河間」と「逆井~六実」の2区間です。

今回複線化されるのは「逆井~六実」間です。同区間は日中の行き違いで長時間の停車はありませんが、運行本数の多くなるラッシュ時にはどうしても行き違いの時間が発生してしまいます。実際運行してみないと何ともいえませんが、朝を中心に1~2分程度早くなりそうです。

東武アーバンパークライン全区間「大宮~船橋」のうち、柏駅が事実上の境界駅になっており、「大宮~柏」と「柏~船橋」の2系統に分かれています。今回の工事で「柏~船橋」間においては全線複線化が完了し、ラッシュ時の時短以外にも「柏~船橋」間のダイヤ乱れ時にも効果を発揮しそうです。

現地のレポートをお届けしたいとおもっているので、取材が完了次第このページを更新したいと思います。


2016年4月21日木曜日

東武鉄道がC11形蒸気機関車の運行を発表




2015年8月10日に東武鉄道は2017年度から「下今市~鬼怒川温泉」間でのSLの運転を目指すと発表しました。
記事作成日: 2015.08.10/記事更新日: 2016.04.21

C11形をJR北海道よりレンタル

函館本線桔梗駅を通過するSL函館大沼号
最後の運行となった2014年度の
SL函館大沼号でのC11形の様子

東武鉄道は日光・鬼怒川地区を盛り上げるために2017年度を目処に「下今市~鬼怒川温泉」間12.4kmでSL運行を目指すと発表しました。

JR北海道では相次ぐトラブルにより、保守に手間がかかり利益につながらない上に、人的資源も消費するSLの運行が難しくなっていました。そのため2014年度でSLの運行を全て終了する判断が下されました。そうして動体保存状態となったJR北海道の「C11形207号機」を、東武鉄道が借り受ける形で運行を予定しています。

現在中小私鉄でSLの運行をしている路線はありますが、大手私鉄での運行はありません。

気になる客車や補助機関車

SLだけではお客さんを乗せて走ることは出来ないので、当然客車が必要となります。しかし東武鉄道は客車を保有していないので、新たに用意する必要があります。普通に考えればJR北海道で運行時に牽引して客車も一緒に借り受ければ良いわけですが、客車などはJR北海道以外から入手すると2016年4月21日発表されました。

導入車両
蒸気機関車: C11-207号機(JR北海道)
車掌車: ヨ8634(JR貨物)、ヨ8709(JR西日本)
客車: スハフ14-1・5、オハフ15-1、オハ14-1、オロ12-5・10(JR四国)
ディーゼル機関車: DE10-1099号機(JR東日本)

客車はJR四国より14系・12系客車を6両導入となります。元々はJR東海がユーロライナーなどに使っていた車両のようです。(詳しくは記事下部リンクも参照)さらに車掌車としてヨ8000形をJR貨物とJR西日本から1両づつ導入します。JR西日本のヨ8000形は最後の1両だったはずなので、これで形式消滅となります。さらに補助機関車用としてDE10をJR東日本より導入します。この車両は大宮駅で入換え用として活躍していた車両のようです。

函館本線桔梗駅を通過するSL函館大沼号
SL函館大沼号のエンド側
さらに転車台もJR西日本所有の長門市駅転車台を下今市へ、三次駅転車台を鬼怒川駅へ移設する予定です。

検修・乗務要員の育成開始を発表

東武鉄道は2016年1月21日にSLの検修・乗務要員の育成を開始したと発表しました。

SLの全般・交番・仕業検査などについて検修要員8名が、2016年1月20日からJR北海道苗穂工場・釧路運輸車両所で。SLの構造・取り扱いなどについて機関士要員が2016年1月5日から秩父鉄道列車区で2名・大井川鉄道新金谷乗務区で2名ずつ。SLの構造・投炭・ボイラーについて機関助士要員2名が、2016年1月7日からJR北海道釧路運輸車両所で教育を開始ししました。

今回の養成にあたりJR東日本の協力が無いことや、全般検査についても教育を受けることなどから分かるように、機関車の整備はJRへ委託せず行います。南栗橋に整備可能な設備を設けます。

外部リンク
「SHIKOKU'S WORLD」さんより


2016年4月13日水曜日

JR北海道車両更新ロードマップ発表 721系・キハ281・283も更新へ




2015年3月20日にJR北海道は「安全投資と修繕に関する5年間の計画」というものを発表しました。その中から車両更新に関することをピックアップしたいと思います。
記事作成日: 2015.03.20/記事更新日: 2016.04.13

白石駅へ到着する千歳線721系
今回初めて置き換えが触れられた
721系近郊型電車

車両更新概要

計画書によると、設備更新や修繕を先送りしていた状態であり、定期的に車両を置き換えるようなライフサイクルに基づく更新などは行っていませんでした。そのため大量の置き換えが必要な状態です。

そういった状況を踏まえての置き換えや修繕のほかに、列車速度制限や運行削減などを考えているようです。

2015~2020年


千歳線を走るスーパーカムイ785系
置き換え予定785系

・キハ183系0番台34両→キハ261系へ(2016~17年)
・785系27両を青函789系で置き換え(2017~18年)
・キハ40置き換え用量産先行車2両(2018年完成予定)

キハ183系と785系特急電車の置き換えは1月の定例記者会見で発表済みですが、詳細が発表されました。キハ183系は1月の会見時より4両増えて34両がキハ261系により2年間で置き換えられます。

785系については1月の会見時の全37両より10両減って、27両が「スーパー白鳥」で使われている789系(以後青函789系と呼びます)によって2年間で置き換えられます。

785系は5両編成が基本となっているので、2編成10両が置き換えられずに残ると思われます。青函789系は2016年3月の北海道新幹線開通により「スーパー白鳥」が廃止される見込みのため、それ以後余剰車両となります。その余剰となった青函789系で置き換えをします。青函789系は6両編成を基本としていますが、785系や789系1000番台は5両編成での運行です。1年間の空白期間中に、5両編成化改造などが行われるのかもしれません。

キハ40については量産先行車2両を作り、2年間試験をした後で置き換えとなります。また、量産先行車について、JR東日本と共通仕様の電気式気道車で置き換えると発表がありました。詳しくは関連記事をお読みください。

2020年以降


千歳線恵庭駅を通過するキハ281系
千歳線を走るキハ281系
2020年以降は古い車両から置き換えが始まる

・721系順次置き換え開始
・キハ40系順次置き換え開始
・183系全車両とキハ281系・キハ283系を順次置き換え

721系は1988年から製造されたので、30年を過ぎての置き換え開始になります。高速運転や大雪を考えると車両の老朽化は激しそうです。

キハ40は上で紹介した通り、先行量産車の試験を経て2020年から置き換え予定です。車両数は置き換え車両より少なくなる予定です。

残りのキハ183系全ての置き換えが開始され、振り子式であるキハ281系とキハ283系も順次置き換えられます。キハ183系0番台の置き換えと違いどんな車両で置き換えるかは発表していないので、新形式での置き換えかキハ261系かは気になるところです。

2016年4月13日にJR北海道より「特急車両の老朽・劣化の状況について」という題でプレスが発表されました。それによると特急車両は通常車両より製造費が高いこと、高速道路の延伸などで利用客が減少していること、寒冷地・長距離走行で劣化が早いなどから全ての置き換えは困難と発表されました。さらに北海道新聞から4月12日に「オホーツク」「サロベツ」の減便を検討しているとの報道もありました。

北海道も本州と同じように札幌への一極集中で、地方の人口の減少は加速しています。そこにJR自身も述べた気候条件・経営問題・高速道路の延伸が追い討ちをかけている状況です。利便性を維持となると最低限の減便と減車という方向で、特急車両の新造計画は立てられていくのではないでしょうか。

※関連記事
キハ183と785系の置き換え発表 どうなる789系とキハ283系
JR北海道新型気道車の概要発表 JR東日本と共通化へ
JR北海道 2016年春より運行本数・駅削減


2016年4月6日水曜日

寝台特急カシオペア 団体臨時で運行継続へ




寝台特急カシオペアが北海道新幹線開業の3月26日までには定期運行の終了し、それ以降は団体臨時として運行することについて紹介します。
記事作成2015.06.03/更新2016.04.06

上野駅に到着する寝台特急カシオペア
寝台特急カシオペア

カシオペア・はまなす定期運行は新幹線開業まで

まず今後について簡単に説明します。

下り北斗星の最終運行日である2015年8月21日に2月までの運行計画が、12月18日には3月の運行計画がJR東日本・JR北海道より発表されました。はまなすは最低限の運休で上りの時刻変更のみ、カシオペアも3月20日「札幌発→上野行き」の最終運行日までは現在とほぼ同じ体制で運行されます。

新幹線開業後についてはJR北海道とJR東日本から、急行はまなすと共に定期運行終了の発表がされました。そして2016年2月18日にはカシオペアが団体臨時列車として運行続けることを、各種報道機関が報じ、2016年4月6日にはJR東日本が正式に運行を発表しました。臨時列車としては6月4日か運行を開始します。

それでは各経緯を見ながら、今後についても紹介したいと思います。団体臨時の情報については以下の紹介記事をご覧ください。
※関連記事寝台特急カシオペア 6月から団体臨時運転開始

青森県などは運行継続を要望

『北海道新幹線の走行試験と調整しながら、下半期も運行したい―と前向きな回答があったという。一方、2015年度末の北海道新幹線開業後のカシオペアの運行については、「JR貨物やJR北海道と調整が必要」などとして明言を避けたという。』
『』内はデーリー東北新聞社ウェブ版の2015年6月3日の記事「「カシオペア」10月以降も運行継続 青森県など要望にJR東日本回答」より引用したもので、青森県・岩手県のカシオペア運行の要望に対するJR東日本の回答です。

なぜ青森県が存続を求めたかと言いますと、青森県は東北新幹線の延伸により第三セクターとなった青い森鉄道へ多額の援助を行っています。そしてJR東日本やJR貨物の列車が同路線通る際、通行料を支払っています。この通行料は結構な額です。2013年度のJR東日本から青い森鉄道への支払額は3億8800万円で、青い森鉄道の旅客運輸収入のうち約18%になります。

つまり、寝台特急の運行本数が削減されると青い森鉄道は収入が減り、多額の援助を行っている青森県としても困るため存続を求めているのです。これは三セクを補助する他の県も一緒で、岩手県のほか北海道新新幹線開業後を見据えて北海道もJR東日本とJR北海道へ寝台特急の運行継続を求めています。

なので、運行本数の多い「北斗星」廃止だけでも大きな収益減なので、カシオペアだけでもと存続を求めるのは分かります。

3月以降も要望したが・・・

『北海道新幹線開業後のカシオペアの運行について同社は「JR北海道単独での運行は難しい」との認識を示し、「今後、JR東日本などと協議をしていく」と回答したという。』
『』内はデーリー東北新聞ウェブ版2015年7月16日の記事「JR北海道に「カシオペア」維持要望 青森県、岩手県など」からの引用ですが、青森県・岩手県の来年3月以降の要望に対し、JR北海道はかなり渋い答えをだしました。

前回の継続要望に続き、再度JRへ要望を提出しました。寝台列車の存続要求は以前からずっとしていることなので、存続を要望したからどうこうなるというわけではないのが現実です。なので、JR各社のやる気次第というわけになるのですが、JR東日本がクルーズトレイン「四季島」の北海道乗り入れ自体にはポジティブな発言をしてるのに対し、カシオペアの運行に関してはネガティブな発言していることや(関連記事のカシオペアは本当に老朽化しているかを参照)、JR北海道が多くのことをやる余力がないのが大きかったと思います。

北海道新幹線開業で廃止へ

※1『札幌―上野間での運行を実質的に廃止する方向で調整していることが1日、分かった。年に数往復程度、臨時運行させる可能性がある。』
※2『JR東日本とJR北海道は、来年3月に予定している北海道新幹線の開業に合わせて、寝台特急「カシオペア」(上野―札幌)を廃止する。』 
※1内は北海道新聞2015年9月2日報道の「「カシオペア」実質廃止 「はまなす」「白鳥」も JR2社調整」 から、※2は朝日新聞デジタル2015年9月15日報道の「「カシオペア」廃止へ 北海道新幹線開業で機関車使えず」からの引用です。

9月に入り廃止の報道が出てきました。9月2日の報道では「方向で調整」とやや含みのある表現でしたが、9月15日の報道では「廃止する」という断定的な口調の報道がされました。しかも、朝日新聞や産経新聞という大手新聞社からの報道です。

廃止報道では多くの方が想像してた通りのもので、北海道新幹線開業に合わせて廃止。クルーズトレインとして年数回の乗り入れを検討するというものです。廃止の理由としては、機関車を調達することが難しいことが決定打となりました。それ意外としては、カシオペアの遅れが新幹線に影響する懸念などもあったようです。

近年の夜行列車廃止では、公式な発表より先に新聞に情報を小出しして、その後正式に廃止の発表を出す場合がよくあります。今回も同じ流れとなりました。2015年9月16日にJR北海道北海道新幹線開業日に関するプレスで、急行「はまなす」とともに「カシオペア」の定期運行の廃止が正式に発表されました。

そして2015年12月18日にダイヤ改正の発表と合わせて、3月の運行計画が発表されました。運行本数も大きく減ることなく運行されます。「上野発→札幌行き」の列車は上野基準で3月19日、「札幌発→上野行き」の列車は札幌基準で3月20日が最終運転日となります。3月22~25日の期間で地上設備の切り替えのがあるため、ダイヤ改正より一足早く廃止となります。

3月以降は団体臨時列車として運行開始

『JR東は廃止後、管内を周遊する列車としての活用を検討する一方、北海道への運行継続を模索。関係者によると、JR貨物が新たに開発した機関車を六月以降、青函トンネルを走るため借り受け北海道も運行できることになったという。』
※『』内は東京新聞2月18日報道の、「カシオペアが6月にも復活 JR東日本、団体列車に」より引用です。

難しいとされてきたJR貨物所有の青函トンネル用EH800形の貸し出しが可能になったということで、3月以降は団体臨時列車として運行を継続されることが報道されました。JR北海道は乗り入れに継続して否定的でありましたが、JR東日本はクルーズトレインについては積極的な意見をだしたりしていました。私の想像ですが、JR東日本の働きかけが大きかったのではないかと思います。

運行の詳しい日程については不明ですが、北海道乗り入れはお盆や年末年始などの物流が少なくなり機関車の運用に余裕が出る時期が中心になるのではないかと思われます。JR東日本管内の周遊運行も行う可能性が高いことを考えると、北海道乗り入れは年間でも数えるほどとなるのではないでしょうか。

いつまで走るのか?

定期運行最後の映像

一先ず運行の継続が決まったカシオペアですが、何が問題で定期運行を終了することになったかを見ながら、今後の運転について予想していきたいと思います。

青函トンネル区間が一つの障壁

以前に細かく書いた北斗星廃止に関する記事も参考にして頂きたいのですが、「カシオペア」の運行で問題となっているのは青函トンネルを含む共用区間です。新幹線開業後は共用区間での新幹線や貨物列車とのダイヤの問題と、新しい電機機関車の問題があります。

北海道新幹線が開業すると、夜間の整備を今まで以上に念入りな保守が必要なために、今までより深夜の運休時間をとる必要が出てきます。共用区間は新幹線の他に貨物列車も沢山走っているため、その合間を縫って運行するしかありません。そのためダイヤ面での調整が、今より難しくなってしまいます。しかし、お盆や年末年始などは物流量が減るため運行の余地が無いわけではありません。

もう一つの問題としては、北海道新幹線の開業で今使っている電気機関車が使えなくなることです。予算が逼迫してるJR北海道は、夜行列車数本のために機関車製造の費用を捻出することは出来ません。そこで考えられるのはJR貨物からのレンタルです。技術面で言えば、貨物用機関車での運行も可能です。平時は貨物だけで手一杯ですが、お盆などの物流が減る時期は余裕が生まれます。その時に限定して機関車を借りることで、運行継続に漕ぎ着けました。

国からの補助金の関係で使途が決まっているために、貨物以外での運行は難しいという話もありましたが、これは大丈夫だったようです。

車両については関連記事も参考にして頂きたいのですが、JR東日本の社長が老朽化しているため廃車にしたいとネガティブな発言をしています。この点も見逃すことが出来ない部分ではありそうです。

クルーズトレイン四季島は正式に乗り入れを発表

JR東日本が正式発表したクルーズトレインのコースにて、北海道への乗り入れが正式に発表されました。なので、2017年からは「四季島」が乗り入れることが確定しています。

「四季島」の乗り入れと車体の寿命が焦点か

「四季島」が乗り入れるにあたり、EH800形を必要とするかが一つ目の焦点です。「四季島」は最新の技術が詰まった車両で、在来線であれば電化・非電化問わず走行することが可能です。それでも、技術的にも特殊な青函トンネル区間をEH800形を使用せずに通過するのは難しいと想像できます。

その場合「カシオペア」と「四季島」が機関車を食い合ってしまうことになるため、優先度的に「カシオペア」の乗り入れは断念するしかありません。

車両の寿命ですが、「カシオペア」用の客車は客車としてみれば若手です。しかし、目に見える歪みが出ていたり、一編成だけという特異性もあり使い勝手がだいぶ悪くなっている可能性があります。そのため使い倒すよりは、比較的早く廃止にしたほうが得という判断もありえると思います。

以上の点をふまえると「トワイライトエクスプレス」同様に、クルーズトレイン運行開始後に廃止というのは十分ありえると思います。乗ることは難しそうですし、記録として早く撮影などしておくほうが良いかもしれません。

北斗星が廃止になり寂しい限りで、クルーズトレインに庶民は中々乗れそうにありません。寝台特急も本当に遠いものになってしまいましたね。団体臨時になっても庶民も乗れる寝台特急ということで営業を続けて欲しいものですが、果たしてどうなるでしょうか・・・

※関連記事
寝台特急カシオペアラストランとその後
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