2015年1月15日木曜日

北海道新幹線雪対策発表 新幹線初の技術を3つ導入




2015年1月15日JR北海道は北海道新幹線の冬季対策設備について発表しました。今回はその資料を要約してみたいと思います。

北海道新幹線でも使われる予定のE5系

散水式は最小限に

・散水式消雪
・開床式高架橋
・貯雪式高架橋

北海道新幹線では3種類の高架構造で雪に備えます。

東海道新幹線や上越新幹線で有名なスプリンクラーで線路の雪を溶かす散水式消雪ですが、気温が低いと水が凍るため青森駅付近の最小限にとどめられました。

騒音が発生しやすがいが雪をそのまま下に落せる開床式高架橋は、人口の少ないで「青森駅付近~木古内駅」間で採用され、もっとも多く導入されます。

貯雪式高架橋は「木古内駅~新函館北斗駅」間での採用となります。

ポイントの雪害対策で新幹線では初の技術を3つ採用

雪や氷でポイントが動く無くなるのを防ぐため、在来線で実績があり新幹線では初となる以下の3つの技術を採用しました。

建設途中の北海道新幹線用スノーシェルター
建設途中のスノーシェルター
完成時には屋根も出来る予定

北海道新幹線三線軌条用ポイント
北海道新幹線三線軌条用ポイント
・ピット式ポイント除雪装置
・エアジェット式除雪装置
・スノーシェルター

新幹線で従来から使われる電気式の融雪器の他、ピット式ポイント除雪装置とエアジェット式除雪装置でさらに対策を強化します。

共用走行区間の三線式ポイントは通常のポイントより構造が複雑になるため、上で挙げたような装置のほかにスノーシェルターを設置し、屋根で雪が線路に積もるのを防ぎます。純粋な新幹線ではない山形新幹線では採用区間があります。

※上記画像はttmjrmが2014年8月に特急「白鳥」より撮影した動画から切り出したものです。ちょっと見づらくて申し訳ありません。

除雪用モーターカーは9台導入

今まで他の新幹線で導入されたものと同じような除雪車両を導入しますが、三線軌道用に除雪用の雪を避ける鉄板が変更されています。

北海道新幹線は他にも様々な雪害対策を施し今年と来年の二回の試験を行い、来春の営業運転へ備えます。今回の詳しい内容はJR北海道の「北海道新幹線 冬季対策設備の概要について」で読むことが出来ます。

スポンサーリンク



0 件のコメント:

ブログ内を検索

スポンサーリンク

オススメの投稿

東武ファンフェスタ2023をレポート

 2023年12月03日に東武鉄道の南栗橋管理区で実施された2023東武ファンフェスタを紹介します。 東武鉄道唯一の車両基地公開イベント 東武ファンフェスタは1年に1回行われてる東武鉄道の車両基地イベントです。以前は東上線の森林公園でも車両基地イベントがあったので...