2015年1月9日金曜日

台湾向け車体傾斜式車両を続々追加受注




2014年12月25日に日本車輌は台湾国鉄向けTEMU2000形を追加受注したと発表しましたが、2015年1月9日に日立製作所もTEMU1000形の追加受注を発表しました。この記事では追加受注が決定した二つの特急車両について紹介したいと思います

JR九州885系
TMEU1000形のベースになったJR九州885系

日本車輌製TEMU2000形

・交流用特急形交流電車
・最高時速140km/h(設計最高速度は150km/h)
・8両で1編成
・空気バネ式の車体傾斜装置を採用
・嘉義~台北~花蓮間で運行
・アルミニウム製車体
・欧州規格に対応

この車両は台湾の交通部台湾鉄路管理局(略称TRA、台湾の国鉄にあたる)向けの特急列車で、都市間輸送向けの車両です。日本車輌と住友商事で受注をし、2012年から2014年に300億円で17編成136両の導入が決定されました。2013年2月6日より「普悠瑪號(プユマ号)」として営業運転を開始しました。

追加受注として2編成16両を33億円で受注しました。

日立製作所製TEMU1000形

・交流用特急形交流電車
・最高時速130km/h(設計最高速度は150km/h)
・8両で1編成
・振り子式の車体傾斜装置を採用(最大傾斜角5度で本速+25km/h)
・斗六~台北~寿豊間で運行
・アルミニウム製車体
・JR九州の885系をベースに設計

この車輌もTRA向けの都市間輸送向け特急列車です。日立製作所と丸紅で受注をし、2006年から2007年に3編成ずつ、計6編成48両が納入されました。2007年より台湾初の振り子式特急電車「太魯閣號(タロコ号)」として営業運転を開始しました。

追加受注として2編成16両を受注し、2015年度中に納車する予定です。

※日本車輌・日立製作所のプレスリリースより記事製作

現在TRAで運行されている車体傾斜式車両は日本製の2形式のみとなっています。通勤車両でも東急車輛・川崎重工など様々な日本製車両が外国製の車両と共に採用されています。

そして2014年12月22日にはTRAと山陽電鉄が姉妹鉄道協定を結ぶなど、車両面以外でも日本鉄道業界と友好な関係が築けています。今後も両国の鉄道が共に発展していく未来が描けそうです。

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