2015年3月31日火曜日

西武 池袋線100周年記念でイベント・臨時列車・記念乗車券など発表




2015年3月31日に西武鉄道は池袋線「池袋~飯能」間が開業100周年を迎えるのを記念して、イベントや記念乗車券を販売すると発表しました。その中からピックアップして紹介したいと思います。

池袋線開業100周年記念セレモニー

開催日時: 2015年4月12日10:45~
開催場所: 西武池袋駅7番線

テープカットや記念ヘッドマークをつけた臨時列車の出発式や記念グッズの販売が行われます。

記念列車は開業当時からある「池袋・東長崎・練馬・石神井公園・保谷・東久留米・所沢・西所沢・狭山ヶ丘・入間市・仏子・飯能」の計12駅に停車します。この列車は通常の乗車券だけで乗ることが出来ます。

臨時列車の詳細については西武鉄道の臨時列車のページで後日発表予定です。

記念グッズ販売

販売会場: 池袋駅構内1階改札外特設会場
販売時刻: 4月12日9:00~15:00
新 2000 系ネクタイ・ネクタイピンセット(500セット)3800円
池袋線停車駅案内スポーツタオル(1500枚)1500円

記念セレモニーに合わせて記念グッズの販売も行われます。

西武鉄道 池袋線開業100周年 記念乗車券

販売期間: 2015年4月12日初電から7月20日17:00まで
有効期間: 上記と同日

セット販売

販売場所: 池袋・所沢・飯能駅
販売金額: 1000円
販売数: 4150セット(一人5セットまで)

専用台紙と大人料金で「池袋から470円」「東長崎から150円」「西所沢から210円」分と子供料金で「仏子から170円」分の四枚の硬券がセットです。

硬券乗車券ばら売り

販売場所: 開業時からある12駅
販売金額: 大人150円分
販売数: 発売期間内

発売駅の古い駅舎をデザインした150円分の乗車券で、全12種類あります。こちらは期間内の販売ということで、数量制限はないようです。12駅分の硬券を保存できる専用台紙が「保谷・仏子駅」で200円で販売されます。

発売時刻が始発電車からでとても早いので気をつけてください。

黄色い6000系電車 運行

使用車両: 6000系1編成
運行開始: 4月18日から

地下鉄乗り入れ用で使われている6000系が使用されます。通常カラーは青色ですが、これを黄色に塗り替えます。

6000系は無塗装ステンレス車の0番台と塗装アルミ者の50番台がありますが、ステンレスにラッピングするのかアルミに塗装するのかも注目です。地下鉄乗り入れ車であるため、他社線での東急5050系Hikarie号とのツーショットも期待できます。

詳細については後日発表があるそうです。

その他にもイベントなどがあるので、西武鉄道ホームページにて確認してみてください。

西武池袋線について

西武池袋線は武蔵野鉄道(現西武鉄道)が「池袋~飯能」間を1915年4月15日に運行開始したのが始まりです。

その後、「本川越~国分寺」間などを運行していた西武鉄道を武蔵野鉄道が合併する形で現在の西武鉄道となりました。

なので、会社としての西武鉄道と企業名としての西武鉄道とでは歴史の長さが違うというちょっとややこしい事情もあります。


2015年3月30日月曜日

JR西日本 SL山口号用新型客車と駅改修を発表




2015年3月30日にJR西日本は「SL山口号」用にに旧型客車風の新型客車の製造とそれに合わせて駅改修を行うと発表しました。

駅改修について

新型客車の運行に合わせて一部停車駅の改修が行われます。

・新山口
SL停車ホームの床面を昭和初期レトロ調に改修

・仁保駅
急勾配前準備作業が見学できるようにホーム待合室移設

・地福駅
駅舎内外装を昭和初期レトロ調にあわせて改修

・津和野駅
コンコース・トイレの改修

新型車両について

・マイテ49(一等車)風1両
・オハ35(三等車)風3両
・オハ31(三等車)風1両
計5両1編成

「SL山口号」は山口線「新山口~津和野」間で運行されているSL列車です。現在の客車は客車の中では比較的新しい形式の12系客車を古い車両に似せて塗装・改造したものを使用しています。改造車両であるためパッと見の印象では似ていても、細部はあまり似ていません。

それに対し今回新しく作られる車両の外観は発表されたCGイメージを見る限り、今より似たものになりそうです。台車こそヨーダンパー付きボルスタレス台車ですが、車体側面や屋根はかなり似せようとしているようです。新型車両になることで見た目だけでなく、乗り心地などの居住性も改善されると思います。

車両の運行開始は山口ディスティネーションキャンペーンにあわせた2017年9月の予定です。

また、この運行開始にあわせて以前発表されていたD51形200号機の改修も完了し、運行できるようになると思われます。D51運行開始により現在「山口号」などの牽引機として使われているC56形160号機は引退の予定です。


総合車両 sustina通勤用量産車してE235系発表




総合車両製作所(JR東日本子会社)は「sustina」シリーズの通勤車両量産第一号としてE235系を製造・納入したと発表したました。

山手線上野駅に到着するE231系500番台
E235系によって置き換えられる予定の
山手線E231系500番台

E235系について

E235系は山手線で使用されているE231系500番台の置き換え用として製造されました。11両1編成のうち10両が新規製造車両・1両が改造車両です。

3月26日に新潟県新津市の工場より品川にある山手線の車両基地である東京総合車両センターへ運ばれました。2014年に発表された内容によると、今後走行試験を行い2015年秋ごろから山手線で営業運転を行う予定です。

「sutina」と量産について

「sustina」は総合車両が開発した次世代型ステンレス車両のことです。

・アルミ車両の並みの軽量化
・内装ロールバーによる強度向上
・レーザー溶接メンテナンス性向上(オプション扱い?)
・簡略化による製作工数・費用削減

※内装ロールバー・・・車内に「コの字」に配置された手すり兼補強棒

などのメリットを挙げています。

・東急東横線用5050系ベース試験車両1両
・烏山線用地区電池車EV-E301系
・仙石東北ライン用ハイブリッド気道車HB-E210系

E235系までに「sustina」の技術を使用してつくられた車両は3車種です。試験車両である5000系ベースの試作車以外はローカル線としての色合いが強い路線向けの車両です。また、今までの車両は元東急車輛の工場である横浜の工場で作られていました。それに対しE235系はJR東日本の工場であった新津工場で作られた初の車両でもあります。


2015年3月27日金曜日

北斗星・DF200の走行音をハイレゾ無料配信 鉄道はハイレゾ向き?




2015年3月27日にSONY系の音楽配信サイト「mora」にて北斗星のラストランとDF200の走行音が限定10000DLで無料配信を開始しました。今回はそのことについてと鉄道とハイレゾについて少し触れます。

10000DL限定無料配信

配信内容: 「北斗星」ラストラン 上野駅発着シーン/機関車「DF200-7000」
ファイルフォーマット: falc
スペック: 192khz/24bit・ステレオ

向谷実 氏監修のもで寝台特急「北斗星」が上野駅発着するシーンとクルーズトレイン「ななつ星」を牽引するディーゼル機関車DF200-7000の走行音を10000DL限定で「mora」にて無料配信を開始しました。録音にはSONY製リニアPCMレコーダー「PCM-D1000」が使用されています。

私も早速DLしてみましたが中々良いものです。特に良いと思ったのはDF200-7000の走行音です。普段では絶対に入れない機関室内での録音で、配信だからこそ聞ける音です。また、アイドリング・加速・減速など様々なシュチエーションが上手くまとめられています。DF200は電気式機関車なのでディーゼル発電機で発電した電気を使いモーターを動かしています。そのモーター音が発電機の音の間からかすかに聞こえる部分が面白いです。もし次があるとすれば、バイノーラル録音や5.1chがあると嬉しいとも思いました。

鉄道はハイレゾに向いてる?

率直に言って向いていると思います。

ハイレゾの特徴は主に二種類あります。周波数とダイナミックレンジの拡張です。周波数に関しては通常CDが約20khzのところ、1チャンネルあたり最大48khz程度まで収録できます。ただ、20khz以上は人間はほとんど聞き取れないので効果は小さいと思います。

もう一つのダイナミックレンジですが、こちらは鉄道の録音で効果が大きいと思います。このダイナミックレンジは大雑把に言うと音量の幅のことです。この幅が小さいと小さい音から大きな音になったときに音が割れてしまいます。

鉄道録音の場合、通常走行音に合わせて録音ボリュームを調整すると鉄橋やトンネルを走っているときの音量上昇に耐えられず音割れが発生してしまいます。それが無くなるだけでもかなりのメリットです。

私も時々安いICレコーダーで走行音を録音したりしているのですが、理屈ではなく実体験としてどれくらい違うか気になるので、早くハイレゾにしたいと思いつつ伸ばし伸ばしになっています。最近は1万円程度から対応レコーダーが買えるのでそう遠くないうちに買い替えたいなと思っています。(そう思っていつも先延ばしにしてるのですが・・・)


JR東海 2015年度重点施策・設備投資とミャンマーへの車両譲渡発表




2015年3月27日にJR東海は「平成27年度重点施策と関連設備投資について」と「ミャンマー鉄道省への車両譲渡」を発表しました。その中から気になる点をピックアップして紹介したいと思います。

平成27年度重点施策と関連設備投資についてから

東海道新幹線関連

N700系改造車のロゴ
N700系改造車のロゴ
通常のN700Aとは「A」の文字のサイズが違う

・N700Aの投入継続とN700系の改造工事完了
・新型稼動柵の名古屋駅・京都駅での使用開始
・新型自動改札機への順次取替

N700系は2006年より営業運転している車両で、N700AはN700系の発展型として2013年から営業運転している車両です。

二車種の走行性能を比べた場合、発展型であるN700Aのほうがブレーキ・車体傾斜装置が高性能なものになっています。その差を埋めるべく2013年から改造が行われており、今年度に全80編成で完了します。今年度分は11編成の改造が行われ、JR東海は6月25日に全てのN700系の改造工事を完了したと発表しました。

東京駅では設置の完了しているホーム稼動柵が名古屋駅・京都駅にも設置されます。

在来線関連

・東海道線本線静岡地区の運行管理システム更新
・キハ25系の紀勢本線・参宮線への投入
・名松線「家城~伊勢奥津」間の工事完了と全線再開

以前発表があったとおりにキハ25系の追加投入が行われます。今回からキハ25系2次車となり、一部仕様が変更されます。

2009年の豪雨以来一部区間が運休となっていた名松線の全線再開の予定です。

ミャンマー鉄道省への車両譲渡についてから

・キハ40系12両
・キハ11系16両
・来年度も50両程度譲渡予定

キハ40系は国鉄時代にキハ11系はJR発足直後に作られ、高山本線・参宮線・紀勢本線で使用していた車両です。2015年3月17日に譲渡契約が締結され、準備出来次第ミャンマーへ引渡しとなります。

武豊線が2015年3月1日電化したことにより、同線で運行していたキハ25系が余剰となりました。その余剰車両と新製車両を合わせて高山本線のキハ40系などが置き換えられました。更に、参宮線・紀勢本線へのキハ25系投入でもキハ40系とキハ11系の余剰車両が発生します。それらが来年度の譲渡車両になると思われます。

ミャンマーへの車両譲渡は以前から積極的に行われていて、JRからではJR北海道・JR東日本・JR四国・JR西日本・JR貨物からの譲渡実績があります。JR東海からの車両譲渡は今回が初めてのようです。

※関連記事
南武線205系もインドネシアへ
ひたちなか海浜鉄道キハ11の導入を発表 17日に一般公開


2015年3月26日木曜日

鉄道博物館でEF55形電気機関車展示決定




2015年1月26日にJR東日本と鉄道博物館はEF55形電気機関車1号機の展示をすると発表しました。

鉄道博物館ヒストリーゾーン1階へゴールデンウィーク前の展示開始を予定しており、転車台上での展示も検討しているそうです。

3月25日追記

予定より早い4月12日からヒストリーゾーン中央の転車台で展示すると発表されました。展示初日の12日11:00にはテープカットなどのイベントも実施予定です。

これに合わせてDD13形ディーゼル機関車を2015年末まで大宮車両センターへ一時保管し、C57蒸気機関車とキハ41300形気道車の展示位置を変更します。

これは鉄道博物館の展示スペース不足によるものです。2017年秋に増築が完了する予定なので、それまでは一部車両を入換えてが続くと思います。

EF55形について

EF55形電機機関車は1936年に3両製造された幹線急行旅客用機関車で、特急「燕」などでも使用されていました。

1952年には高崎第二機関区へ転属し、高崎線の普通列車などで活躍しました。

1964年に一度引退しましたが、1986年に大宮工場でイベント用に復元され「ムーミン」の愛称などで親しまれていました。

2009年1月のさよなら運転後は高崎車両センターで保存されていました。

2015年3月25日水曜日

南海8300系に採用された狭軌用全閉内扇型主電動機とは?




2015年3月25日に南海電鉄は新型車両8300系を導入すると発表しました。その新型車両と新技術として紹介された狭軌用全閉内扇型主電動機について解説します。

南海8300系概要

導入数: 4両×5編成 計20両
運行路線: 南海本線・空港線・和歌山港船
営業開始予定: 2015年秋


外観は8000系を踏襲したデザインです。

車内は案内用液晶ディスプレイを備えるほかに、出入り口ドア全てに複層ガラスを採用しています。

前照灯・車内照明など全てにLEDを採用しています。

そして日本初の狭軌用全閉内扇型主電動機(モーターのこと)を採用しています。

製造は元東急車輛である総合車両ではなく、近畿車輛が担当します。

※複層ガラス・・・二枚のガラスの間に乾燥空気やガスを封入し断熱効果を高めたガラス。

狭軌用全閉内扇型主電動機とは?

漢字ばかりでピンとこないと思いますが、単語を少しずつ分解して解説していきます。

「狭軌」というのは日本国内の一般的レール幅1067mmのことです。まずここがポイントの一つです。

次に「全閉」という意味ですが、モーターは電気を流し回転させることで機械的・電気的に熱を持ちます。古いモーターでは冷却空気取り入れ口を設け、ファンを使って強制冷却していました。

しかし、モーター内部に空気と一緒に塵などのゴミが入り清掃に手間がかかったり、内部の騒音が外へ漏れてしまうデメリットがありました。その対策としてモーターを密閉する構造が近年では一般的になっています。

「内扇」、これが二つ目のポイントです。モーターを密閉してしまっては熱がモーターに溜まり破損してしまうので、冷却装置が必要になります。

冷却装置の取り付け位置としてモーターを外から冷やす「外扇形」と内部に組み込んだ「内扇形」の二種類があります。

「外扇形」は冷却効率が高く小型化できる代わりに騒音が大きいデメリットがあります。逆に「内扇形」は騒音が小さい代わりに内部に組み込む関係でモーター全体として大型化してしまうデメリットがあります。そこを解決したのが今回の一番のポイントのようです。

狭軌よりモーターの大型化が可能な標準軌用全閉内扇型主電動機は阪急1300系で東洋電機製が採用されています。狭軌用全閉内扇型主電動機は東洋電機が京王1000形での試験を行ったのみで採用例はありませんでした。南海8300系が採用したメーカーは不明ですが、東洋電機製の可能性が高そうです。

最後にまとめると「狭軌」で「内扇」ここが新しい部分です。秋の運行開始後にモーター音が違うか耳を澄まして聞いてみてくださいね。


JR北海道北斗星グッズ販売終了 他の点でも少しづつ撤退




2015年3月25日にJR北海道は寝台特急「北斗星」のオリジナルグッズ販売を終了すると発表しました。

ED79形と北斗星ヘッドマーク

グッズ販売終了について

2015年4月2日から臨時列車として運行される寝台特急「北斗星」号ですが、「札幌~函館」間で車掌が販売していたJR北海道北斗星オリジナルグッズの販売を終了すると発表しました。

オリジナルグッズはJR北海道とJR東日本の子会社NREが販売するグッズがあります。そのうちJR北海道だけが撤退すると発表したので、グッズ全ての販売が終了するわけではありません。

撤退していくJR北海道

「北斗星」は「上野~東京」間を結びJR東日本とJR北海道の二社間で運行されています。なので、列車の運行自体は臨時化後も共同で続くのですが、車両などについてはJR北海道が手を引き始めている状況です。

定期運転時代の最後は1往復でしたが、それより多くの運転本数があった頃もあります。その頃はJR北海道とJR東日本がそれぞれで客車を用意していました。

それが1往復になるにあたり、二社の車両を連結させて1編成にするようになりました。そして今年の臨時化後はJR東日本の車両のみになります。

臨時列車がJR東日本の車両だけになることについて詳しく発表されていないので実際の理由は分かりません。しかし、考えられる要因として「車両の検査切れ」「老朽化」「JR北海道の余力の無さ」などがあります。

それら要因を考えるときに手間のかからなそうなグッズ販売まで終了となると、他にやるべきことが多くて本当に手が回らないのではないか?などと思ってしまいます。

臨時「北斗星」運行開始まで約一週間となりましたが、最後まで何事もなく走って欲しいものです。

※関連記事
JR北海道 北斗星引退記念の商品発売


JR貨物2015年度事業計画発表 鉄道について解説




2015年3月23日にJR貨物は平成27年度事業計画を発表しました。その中でも鉄道に直接関係のあることをピックアップ・解説したいと思います。

JR津軽海峡線を走るED79形電気機関車
置き換えが進む予定のED79形電気機関車

信号関係

・新型ATSの機関車への搭載
・貨物駅構内へATS速度照査地上子の新設推進
・鉄まくらぎ投入、連動装置取替え、入換信号LED化

事業計画には新型ATSとだけあったので調べたところ、ATS-Psの搭載拡大のようです。

ATS-PsはJR東日本の地方路線に設置されるとの多い信号システムで、ATS-SnやATS-Sxの上位互換にあたるシステムです。既にJR東日本の路線を走るEF81形・EH500形・EH800形・EF510形・EH200形の一部に搭載されているようですが、その搭載を拡大するようです。

これに合わせて以前から行っていたATS-Ps地上子の貨物駅構内への設置を引き続き行います。

車両関係


・老朽化した車両の更新、車両不具合対策強化
・HB300形の導入拡大
・北海道新幹線との共用のための準備
・31ftコンテナの増備、定温輸送システム構築検討
・ハイキューブ海上コンテナ用低床貨車の実験など

去年発表された12両の機関車新製というのがありましたが、今回も形式ごとの具体的導入数などの発表はありませんでした。

北海道新幹線の青函トンネル共用に向けてED79形の置き換えが必要なこと、入換え用ハイブリッド機関車のHB300形導入の拡大という発表から考えると、新製車両の半分がEH800形で残りがHB300形とその他になるのではないでしょうか。

北海道新幹線の準備・試験などは去年から本格化していますが、EH800形などを使い今年も引き続き行われます。

ハイキューブコンテナは通常のコンテナより30cm高さの高いコンテナです。輸送重量を増やすのではなく、軽量貨物を多く運びたいというニーズで使われているものです。鉄道輸送の場合は背が高い分コンテナ車の床面を下げる必要があります。

日本では高さ制限の関係から使用が難しかったのですが、道路整備などで輸送可能な道路を増やしてきました。その流れから開発を進めることになったのだと思います。

また、国際コンテナで主流の40ftコンテナは今の鉄道コンテナ車だと積載時にスペースの空きが出てしまいます。そのあたりの対策も新型貨物車で進めてくるのではないかと思います。

ダイヤ

・列車ダイヤの新設、輸送力増強と見直し

トラックドライバー不足で追い風が吹いています。今年のダイヤ改正も輸送力増強がメインでした。輸送力増強を主軸に行い一部採算の悪い路線を見直すといったようになると思います。

詳しくはJR貨物HPニュースリリース2015.03.23掲載の「平成27年度事業計画を掲載しました」で見ることが出来ます。ピックアップしたこと以外にも色々と書いてあるので、興味のある方は読んでみてください。

※関連記事
JR貨物2015年度ダイヤ改正 山陰線貨物全廃と輸送力増強


2015年3月24日火曜日

総武快速新小岩駅 ホームドア設置へ




2015年3月24日にJR東日本は総武快速線新小岩駅へホームドア設置を進めていると発表しました。

総武快速線千葉駅に停車中のE217系
総武快速線で使われているE217系

ホームドア設置概要

・総武快速線ホーム上下のみ設置
・1面2線15両分

新小岩駅は南北を自由に行き来できる通路が無い状態でした。それを改善するために2013年から線路の下をくぐる形で24時間使用できる南北通路の建設が進められています。

工事に伴いホームを大規模に改修する必要があり、それに合わせて総武快速線へホームドアを設置することを検討していました。

バリアフリー法に基づき国や自治体と協議を重ねた結果、国・東京都・葛飾区協力の下にホームドア導入に関する設計を進めることになりました。

解説

ホームドア導入となると問題として上がるのはホームの改修と車両のドア位置です。

重いホームドアを設置するための補強工事などは、ホームの改修が自由通路の工事のため元々必要だったことでクリアできました。

車両のドア位置ですが、総武線全体で見れば「成田エクスプレス」「しおさい」のような2扉の特急とE217系近郊型電車といろいろな車両が走っています。

しかし、新小岩駅だけで見るとE217系のみで問題は一気に小さくなります。

総武線全体でホームドアを付けるとなればいろいろと問題もありますが、ひとまず新小岩だけとしたことで比較的容易に設置できそうです。

一つ気になる点も


ただ、一つ気になる点としてE217系に「TASC」を搭載するかです。

「TASC」は定位置停止装置というもので、駅に停車するときだけ列車側が自動でぴったりホームに停めるよう制御する装置です。ホームドア設置路線など停車位置のズレが大きいと困る路線に搭載されることが多いものです。

今回一駅だけにホームドアを付けることを考えればE217系につけるのは費用対効果が悪いように思います。しかし、円滑な運転や他の駅にも広げることを考えれば搭載すべき装置です。

そこのあたりから総武快速線のホームドアの広がりが予想できるかもしれませんね。


2015年3月23日月曜日

つくばエクスプレス 高速化のため2年間徐行




2015年3月23日に首都圏新都市新鉄道(以下つくばエクスプレス)は「守谷追越設備工事」のため2015年3月28日~2016年12月末まで「守谷駅~みらい平駅」間下り線の一部で徐行運転をすると発表しました。

守谷追越設備工事

この工事は所要時間短縮やダイヤの柔軟性を上げるために行われています。

現在守谷駅に下りには1番・2番線ホームが、上りには3番・4番線ホームがあります。このうち2番・3番ホームは車庫へ向かうためだけの線路構造になっていたため、つくば方の本線とは列車が行き来できる構造になっていませんでした。

そのためつくば方の本線と行き来できるようにポイントを追加して守谷駅で追い越しを可能に出来るよう工事しています。

これで開業時から追い越し可能だった「八潮駅・流山おおたかの森駅」の2駅のほかに「守谷駅」が加わります。この追越設備は2017年から使用開始予定です。

解説

営業キロ計算で秋葉原駅から「北千住が7.5km」「八潮駅が15.6km」「流山おおたかの森駅が26.5km」「守谷駅が37.7km」「終点つくばが58.3km」のところにあります。

つくばエクスプレスの最優等列車「快速」は「秋葉原~北千住」間が各駅停車、「北千住~つくば」間を快速運転で運行します。

また、日中の運行本数は「秋葉原~守谷」間まで9本、「守谷~つくば」間が5本となっています。なので、「守谷駅」の追い越し設備が完成すると運行本数の多い区間は約10kmごとに追越が可能になります。

つくばエクスプレスの乗降客数は開業後伸び続けています。今後伸びは鈍化するとしても増加を続けそうなので、今の状況を改善するほかに将来も見据えての工事なのだと思います。


京成電鉄3030編成運行開始 3029編成は3月下旬




2015年2月9日に京成電鉄は3000形の3030編成が同日より運転を開始したと発表しました。3029編成については3月下旬からの運転を予定しているそうです。

京成3000形について

3000形は2002年から増備を続けている車両です。今回運転を開始した3030編成は2014年度分の増備車2編成のうちの1編成で、3029編成が2編成目になります。

3030編成は1月下旬に日本車輛から甲種輸送され、2月9日より運転を開始しました。今までの車両と基本的には同じ仕様ですが、客室のUVカットガラス採用は初となります。

3029編成より3030編成が先に登場することになったのは、車両の登場時期よりも東急車輛製造・総合車両製作所横浜事業所製は奇数の編成番号、日本車輛製は偶数番号をつけることを原則とすることを優先したからのようです。

この3000形は抵抗性御車の古い車両を置き換えるために導入されてきた車両ですが、今回の3029編成の導入により3300形が廃車になることが決まったようです。

3300形は2月28日のさよなら運転の実施後に京成電鉄より正式に廃止が発表され、京成電鉄の3300形は全て引退となりました。3300形の兄弟者である北総7260形もまもなく廃止となります。

追記3029編成運行開始

3030編成より1ヶ月半遅れて3029編成も2015年3月23日より運行を開始しました。2015年度も引き続き3000系が導入される予定です。

※関連記事
京成3300形さよならイベントを2月28日に実施と発表
京成電鉄3300形の廃止を正式に発表


2015年3月21日土曜日

東西対決 新快速VS上野東京ライン




新快速と上野東京ラインについて比較してみたいと思います。ちょっと大げさなタイトルをつけましたが、本来鉄道というのは地域の事情などに合わせて運行するので優劣を決めるというのは間違ったことです。なので、今回も肩の力を抜いて読んでいただければ嬉しいです。

最長列車

新快速

敦賀→播州赤穂: 4時間6~8分
種別: 新快速
営業キロ: 275.5km
表定速度: 67.7km/h(最速)
通過駅: 30
停車駅: 41
経由: 北陸本線~東海道線~山陽本線~赤穂線

新快速は「敦賀~京都~大阪~姫路~播州赤穂」と関西を東西に貫く路線です。途中「米原~姫路」間では複々線区間などを生かし多くの駅を通過します。

「敦賀~米原」間が北陸本線、「米原~神戸」間が東海道線、「神戸~相生」間が山陽本線、「相生~播州赤穂」間が赤穂線です。

最長列車に関しては「敦賀→播州赤穂」の片方向の設定しなかなく、土休日2本・平日1本が設定されています。

上野東京ライン

黒磯→熱海: 4時間37分
種別: 普通
営業キロ: 267.9km
評定速度: 58km/h
通過駅: 0
停車駅: 53
経由: 東北本線~東海道線

熱海→黒磯: 4時間46~48分
種別: 普通
営業キロ: 267.9km
評定速度: 56km/h(最速)
通過駅: 0
停車駅: 53
経由: 東海道線~東北本線

上野東京ラインは「黒磯・高崎~大宮~東京~横浜~熱海」と関東を南北に貫く路線です。

「高崎~大宮」間が高崎線、「黒磯~東京」間が東北本線、「東京~熱海」間が東海道線です。

最長列車は「黒磯→熱海」が1本、「熱海~黒磯」が2本設定されています。

二つを比較すると運転距離・評定速度共に新快速が勝利ですね。やはり、途中駅通過無しというのは大きな痛手です。

車両

新快速

東海道線新大阪駅に入線するJR西日本223系
JR西日本223系

・223系シリーズ
基本編成8両+付属編成4両 最大12両
最高速度: 130km/h
起動加速度: 2.5km/h/s
減速度(常用): 4.3kmh/s

・225系
基本編成8両+付属編成4両 最大12両
最高速度: 130km/h
起動加速度: 2.5km/h/s以上
減速度(常用): 4.6kmh/s

223系は登場後長い間生産された車両なので、登場時により細かい違いのある車両です。東海道線用は高速運転に対応すべてく130km/h運転対応で設計されています。

225系は223系の次の世代として登場した車両です。性能としては223系の上位互換と言ってもよいもので、加速もブレーキ力も223系を超えるものとなっています。

車内は223系と225系共に転換クロスシートを基本としロングシートはありません。座れれば居住性の良い車両です。逆に混雑区間では通路が狭くなるので、立って乗る場合には居住性が悪いと私は感じます。

上野東京ライン

湘南新宿ライン浦和駅に到着するJR東日本E231系
JR東日本E231系1000番台

・E231系1000番台
基本編成10両+付属編成5両 最大15両
最高速度: 120km/h
起動加速度: 2.3km/h/s以上
減速度(常用): 4.2kmh/s

・E233系3000番台
基本編成10両+付属編成5両 最大15両
最高速度: 120km/h
起動加速度: 2.3km/h/s以上
減速度(常用): 4.2kmh/s

E231系は2000年から登場した車両です。東海道線での普通グリーン車の運用は長いものでしたが、高崎線・宇都宮線でのグリーン車はE231系登場後に開始されました。車両性能よりコストを意識した車両のため、やや非力な面があるのは否めなせん。

E231系の次の世代として登場したのがE233系です。コストを削って車両性能を落すより車両性能に余裕を持たせて故障に強くするコンセプト変更したので、車両性能としてはE231系より上です。しかし、東海道線・宇都宮線・高崎線ではE231系1000番台と性能をあわせるために性能を抑えて表面上は同じにしています。

車内はE231系とE233系共にロングシートを基本に一部車両をセミクロスシートにしています。また、基本編成には2両の2階建てグリーン車を連結しています。


車両性能は新快速の勝ちですね。車内に関しては手軽に乗り心地の良い座席に座れるという点では新快速ですが、新快速も一部区間はかなり混雑することを考えると手放しでは褒められません。

上野東京ラインはロングシートが基本ですが、国内在来線最長の15であることやお金を払えばグリーン車という選択肢を提供してくれます。そう考えると、車内に関しては五分五分と私は考えます。

あとがき

いかがだったでしょうか?雑な比較ですし「これで優劣を決めるな!」と言われた申し訳ないと言うしかないのですが、なんとなく東西の違いが感じてもらえれば幸いです。

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上野東京ライン 常磐線のジレンマ


2015年3月20日金曜日

上野東京ライン 常磐線のジレンマ




2015年3月14日に開業した上野東京ラインですが、常磐線の列車だけ品川止まりで中途半端な状態になっています。その理由についてやどんな解決策があるか探っていきたいと思います。

今回はネタとしての記事なので、あまり深いことは考えず軽く読んでみてください。

常磐線三河島駅に到着するE231系

なぜ品川止まりなのか?

一番の理由は車両です。東海道線・宇都宮線・高崎線の列車はE231系1000番台とE233系3000番台で統一されているのに対し、常磐線はE231系0番台とE531系を使用していてます。このことにより、共通運用で車両を融通し合えないことや、ダイヤが乱れたときの対応が非常に難しくなります。

もう一つの理由としては横浜方面の東海道線の運行本数の問題です。今の「宇都宮・高崎~東海道線」の直通列車のほかに常磐線から乗り入れ列車を運行すると、やや過剰な運行本数になってしまいます。もっともこれは、JR東日本が儲けるため話であって利用客数的には赤字にならないと思います。逆に利用者としては座れるようになって歓迎されると思います。

品川始発では直通のメリットが薄れてる?

朝夕のラッシュでは乗り入れ効果絶大のようですが、日中になると少し変ってきます。常磐線方面からの列車は「宇都宮・高崎~東海道線」の直通列車に比べるやや利用者が少なく、品川始発の利用者はかなり少ない印象を受けました。

そこで利便性向上として、横浜・鎌倉方面への利用が便利になるようにいくつか案を挙げていこうと思います。

プラン1 E231系グリーン車連結

E531系は交直流両用車両であるため共通運用は現実的ではありません。そこで、常磐快速線で運用されているE231系にグリーン車を連結するというものです。

メリット: 近郊型との差異はあるものの運用をだいぶ楽に出来る。
デメリット: モーター出力の関係でおそらく加速力ダウンが必要。取手以北への乗り入れが出来ない。普通車が2両減る。

近郊型との差異はあるものの中間のサハを2階建てのグリーン車サロに組み替えれば、おおよそ同じ仕様に出来ると思います。

しかし、上野から40km程度の取手までしか乗り入れできない上に、加速や普通車が減車になるなど常磐線利用者にもデメリットが大きすぎます。

運行本数という意味では過剰な運行本数にならないよう「宇都宮・高崎~東海道線」の利用者の多い列車を減らし常磐線を直通させるとなれば、他の路線の利用者にとっても嬉しいことではありません。

プラン2 対面乗り換え

乗り入れは諦めて同じホームから対面で乗り換えられるようにする案です。

メリット: ダイヤ的な都合さえつけば今でも出来る。
デメリット: 心理的に障壁が大きい。それならそもそも乗り入れするメリットが・・・

ダイヤ的には今でも出来ます。理想は品川駅での対面乗り換えですが、上り東海道線ホームは改良工事の関係で遠くに離れてしまっているので出来ません。なので下りは品川駅・上りは東京駅でというのが考えられます。

しかし、乗り換えを無くすための直通という発想とは逆行しますし、実際の手間は大きくなくても心理的な意味で面倒と感じるのではないでしょうか。

プラン3 妥協案の土休日のホリデー快速

終日の横浜方面乗り入れは諦める換わりに土休日に651系の余剰車を使ってホリデー快速を1往復程度走らせるというものです。朝方常磐線方面から走らせて大船に日中は留置し、夕方常磐線方面へ帰るダイヤにします。

メリット: 余剰車を使い行って帰ってで車両の運用としては問題なし。
デメリット: 余剰車のため運用的な意味と特急と競合する二つの理由から多くは走らせられない。

時刻表を買った方はもう知っているかもしれませんが、「いわき~鎌倉」間の臨時急行「ぶらり横浜・鎌倉号」が走ることから提案してみました。なので現実的な案ではあると思います。「常磐線~東海道線」の需要が弱そうなとこからも妥協案として無難なとこだと思います。

あとがき

とりあえず3つほど案だしてみましたが皆様はどう思われますか?私の考えたいい加減な案がどうこうはともかく、これだ!という案が無いのも事実だと思います。

上野東京ラインは始まったばかりで、JR東日本としても利用者の動向を見て今後改善を行っていくと思います。企業でありプロであるJR東日本が鉄道オタクの妄想とは違うどんな答えを出すか楽しみです。

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近鉄 電気検測車「はかるくん」見学ツアー開催




2015年3月20日に近畿日本鉄道は「吉野特急50周年・さくらライナー25周年キャンペーン」として電気検測車「はかるくん」の一般見学ツアーを開催すると発表しました。

ツアー概要

ツアー名: 近鉄の施設ドクター!『電気検測車“はかるくん”』車内見学ツアー
開催日: 2015年5月17日
集合場所: 吉野駅
募集人数: 最大計360名
代金: 大阪阿部野橋からの場合は大人2500・子供1830円
ツアー内容: 検測車見学、イベント参加記念品あり

ツアーは近鉄吉野線終点の吉野駅に集合し10ほど車内を見学するという内容です。今まで公開されたことの無い車内を公開する理由は「鉄道に対する親しみと理解を深めてもらう」ことだそうです。1日に各回15~30名ずつ計12回見学が行われます。

ツアー料金は発駅からの往復運賃と見学・記念品代合わせたものとなっています。また、発駅はある程度選べるようです。「大阪~阿部野橋」間の通常往復運賃が1940円なので、違う発駅からの場合は往復運賃+550円といったところではないでしょうか?

申し込みは近鉄各駅営業所から行えるそうです。

詳しくは近鉄HPニュースリリースに2015年3月20日掲載の 近鉄の施設ドクター!電気検測車「はかるくん」車内見学ツアー  をご覧下さい。

「はかるくん」とツアーについて

モワ24系「はかるくん」は通勤電車の2410系を改造して検測車にした2両編成の電車です。検測の内容としては、電車の屋根の上にある電線の検査や信号システムのATSの検査などです。最高速度110km/hで走ることが出来るので、昼間の営業列車の合間に測定することが出来ます。台車を履き替えることで狭軌と標準軌の両方にも対応出来ます。

役割としては新幹線のドクターイエローに近いものです。大手私鉄で似たような車両として、小田急のクヤ31形「テクノインスペクター」や東急7500系「トークアイ」などがあります。

車内には検測装置など重要な機器があるなどが理由だと思いますが、一般公開として外から見れるようにすることはあっても車内を公開することはどの鉄道会社でも滅多にありません。

また、営業列車では無いので運が良くない見ることすら難しかったりします。

今回のツアーは車内を見れる時間こそ少ないものの、料金も安く募集人員もそれなりの枠です。近鉄ファンには必見のイベントなのではないでしょうか?


2015年3月19日木曜日

利用者少ない品川始発常磐線 上野東京ラインレポート




上野東京ライン開業後初の平日となる3月16日に日中の品川駅へ訪れたので品川駅や常磐線についてレポートしたいと思います。

品川駅構内に掲出されている上野東京ラインとダイヤ改正の横断幕
品川駅構内で開業をアピール

品川駅は常磐線の終着駅へ

上野東京ラインの開業で「東海道線~常磐線」と「東海道線~宇都宮線・高崎線」が相互に乗に入れることは既にご存知かもしれませんが、常磐線との取り入れ列車は品川駅が基点となります。

朝夜のラッシュ時は「成田・取手」方面の快速列車が乗り入れ、日中は「いわき・土浦」方面などの遠方からの特急列車と普通列車が乗り入れます。

これにより日中は特急「ときわ」と「ひたち」が30分間隔で1時間に1本ずつ、土浦の行きの特別快速と普通列車が30分間隔で1時間に1本ずつといった感じで、1時間あたり計4往復の常磐線直通の列車が運行されています。

「東海道線~宇都宮線・高崎線」に比べると少ない常磐線利用者

品川駅停車中の上野東京ラインE531系
品川駅で発車を待つ常磐線E531系

ラッシュを過ぎた日中も「東海道線~宇都宮線・高崎線」経由の列車は東京駅で降りる人が多いものの、東京駅を越えて乗り通す人も多くいるようでした。

それに比べると「東海道線~常磐線」の普通列車の利用者は少し少ないようです。特に日中の品川始発の常磐線普通列車の利用者はかなり少ないように感じました。

「東海道線~宇都宮線・高崎線」は使用している車両が同じなので長距離の乗り入れを実施しているのに対し、「東海道線~常磐線」は使用している車両が違うこともあり品川始発なのは分かります。しかし、乗り入れ区間が「上野~品川」という短距離だと乗入れの強みはあまり生かせないようです。

また、「西武・東武~副都心線~東急」「湘南新宿ライン」など上野東京ラインの他にも「埼玉~東京~神奈川」の流れがるように、純粋な需要という面でも「東海道線~常磐線」は劣るのだと思います。

続く開発

品川駅を発車するE657系特急ひたち
品川駅を発車するE657系特急ひたち
将来は開発で空が狭くなるかも?

「品川~田町」間の車窓を眺めていれば分かるのですが、この区間の再開発は上野東京ラインの開発でやっとスタートしたところです。

これは「東海道線~宇都宮線・高崎線」が結ばれたことで「品川~田町」間にあった車両基地の能力を「東海道線~宇都宮線・高崎線」間の車両基地に割り振って再開発進めるというものです。

都心にこれだけの更地が出来るのは滅多にないことなので、開発が完了すれば人の流れは大きく変ります。上野東京ラインの人の流れも再開発に伴い更に変ると思います。



2015年3月18日水曜日

少し需要は落ち着いた?北陸新幹線開業レポート




3月16日に東京駅を訪れたので、2015年3月14日に開業した北陸新幹線についてレポートしたいと思います。

さっそくビジネスの足へ

16日は開業後初の平日となりました。北陸新幹線を撮影する観光客らしい方の中に混じりスーツ姿の乗客の方も目立っていたので、早速ビジネスの足として利用されはじめてるようです。

JR東日本の発表した「かがやき・はくたか」の高崎~軽井沢間の乗車率のデータによると初日の14日は「下り93%・上り92%」でしたが、15日は「下り82%・上り94%」と大きく下がり、初の平日となる16日は「下り82%・上り76%」と上りはさらに下がりました。

乗車率が悪いわけではありませんが、14日・15日は臨時列車も走らせたことを考えると特需的な需要は既に落ち着きつつあるのかもしれません。

それでも乗車人数の平均は前年度の同じ日に比べると「高崎~軽井沢」間は各日2倍近くになっています。

JR西日本が発表した「かがやき・はくたか」の「上越妙高~糸魚川」間と「はくたか・北越」の「直江津~糸魚川」間の利用者を前年度の同じ日と比べたデータでも、初の平日の3月16日は2.5倍以上の利用者となっています。

なので航空機や北越急行・上越新幹線経由の需要は上手く取り込めたようです。

JR西日本の新幹線が東京駅で並ぶ

東京駅に停車の北陸新幹線W7系
JR西日本W7系が並ぶ

東海道新幹線へはJR西日本の新幹線が乗り入れているので、JR西日本の車両が並ぶのは珍しいというわけではありませんが、JR東日本の新幹線ホームでは北陸新幹線開業で初めて実現しました。

JR西日本W7系編成番号
Wから始まるのはJR西日本の車両

JR東日本とJR西日本の車両を見分ける方法は先頭車両の窓ガラスや乗務員扉にある編成番号がWから始まれば西日本でFから始まれば東日本の新幹線です。車体側面下部の車両形式番号でも同様の方法で見分けることが出来ます。

そして北海道新幹線が開業するとJR北海道・JR東日本・JR西日本の新幹線の車両の並びを見ることが出来るようになります。

掃除の案内看板も北陸新幹線仕様に

新幹線清掃時案内看板
デフォルメされたE7系が可愛らしい

車内清掃をしていることを知らせ誤乗車を防止するために付ける案内看板も北陸新幹線仕様になっていました。

数を減らすも頑張るE2系

JR東日本E2系新幹線たち
右が北陸新幹線用E2系
左が東北・上越新幹線用E2系

「東京~長野」間開業から運行を続けるE2系新幹線ですが、2014年のE7系登場で数を減らし始めました。今後もE7系へ置き換えられていくはずなので、いずれ見ることが出来なくなります。

北陸新幹線では「はくたか・かがやき」の運用には入らず「あさま」運用でのみ使われています。グランクラス無し・8両の表記がある列車がE2系が使われている列車です。

新幹線20番線の線路は上野東京ラインの線路と隣り合っているので、上野東京ラインとE2系のツーショットを撮影するなら今だけとなっています。

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JR西日本が開発している昇降式ホーム柵とは?




2015年JR西日本3月18日に六甲道駅で試験中の昇降式ホーム柵を高槻にも設置すると発表しました。それと同時に六甲道駅に設置中のホーム柵の検証も引き続き実施すると発表しました。

今回は昇降式ホーム柵とJR西日本の開発の動向についてなどを紹介します。

昇降式ホーム柵とは?

首都圏や新規建設路線では設置の進むホームドアですが、それ以外の路線では進んでいないのが原状です。

理由としては「ホームドア自体のコスト」「重たいホームドアを設置出来るようにするホーム改良工事のコスト」「車両のドア位置の違い」などです。

それを解決するために開発されているのが「昇降式ホーム柵」と呼ばれるものです。ホームドアより構造を簡略化し、開口部を広くすることで上に挙げたような弱点を克服しようというものです。

仕組みとしてはドア部分をバーやロープのようなものに変更し、列車到着時にはバーやロープがドアより上に上がる構造です。

現在この方式の開発を行っているのは「高見沢サイバネティクス」「日本信号」「JR西日本」の三社です。この中で実用製品として販売している会社はまだない状況です。

JR西日本が六甲道駅で続ける試験

・到着から発車までの動作確認
・ホーム柵設置による乗客の流動の変化
・雨などの耐久性を検証し設計を見直す
・異なる車両数への対応
・支障センサーの検知能力改善

先ほど紹介したように昇降式ホーム柵を実用化したところはなく、どこも実験段階です。JR西日本はJRの中では一番早くから昇降式ホーム柵の試験を始めていて、2013年から桜島線桜島駅で試験を開始し、現在は東海道線六甲道駅で上に挙げたような試験を続けています。

それらの実験を経て実用化の目処がついたということで六甲道駅での設置継続と東海道線高槻駅で建設中の新快速専用ホームで2016年から使用開始を予定しています。

JR東日本も八高線拝島駅へ「高見沢サイバネティクス」製の昇降式ホーム柵の試験導入を2015年3月末からはじめる予定です。

今のホームドアはコスト的に高すぎるので簡素化は必須の状況であり、潜在的な需要は大きなものです。鉄道関連設備を作る「高見沢サイバネティクス」と「日本信号」に対し、「JR西日本」は鉄道事業者という違いがあります。

その違いをどこまで生かせるかが今後の勝負の鍵となりそうです。

2015年3月17日火曜日

JR東日本 五日市線開業90周年イベント発表




2015年3月16日にJR東日本八王寺支社は2015ン年4月12日に開業90周年を迎える五日市線の記念イベントを複数発表しました。中でも鉄道ファン向けのものを紹介したいと思います。

五日市鉄道創業時を振り返って~開業 90 周年~

開催期間: 4月2日~12月20日
開催場所: 五日市郷土館
開館時間: 9時30分~16時30分

武蔵五日市駅より徒歩20分ほどのところにある郷土資料館で展示が開催されます。

資料館の収蔵資料・写真でJR五日市線の前身にあたる五日市鉄道創業時についてなど展示します。

展示初日の4月2日に先着90名で「北陸新幹線オリジナルマグネット付クリップ」が配布されます。

五日市線開業90周年記念入場券

発売日: 4月18日10:00~5月17日
発売数: 各駅500セット(計1000セット)
発売駅: 拝島駅・武蔵五日市駅
発売額: 700円
内容: 五日市線4駅と拝島駅の入場券5枚

専用台紙に硬券5枚のセットです。売切れ次第終了で一人2セットまでの販売です。

武蔵五日駅イベント

90周年の約一週間後である4月18日に五日市線の終点である武蔵五日市駅でイベントが実施されます。

車両展示

駅構内でE233系の車両展示や運転席での撮影会・車掌体験ができます。開催時間は11時30~15:00です。

鉄道グッズ販売

駅改札外で五日市線開業 90 周年記念タオルなどの鉄道グッズが販売されます。開催時間は10時30~16:00です。

開業記念ヘッドマーク掲出

車両: E233系1編成
運行期間: 4月1日~5月10日
運行区間: 拝島~武蔵五日市

五日市線開業90周年記念ボールペン限定発売 

NEWDAYS拝島店と武蔵五日市店で4月1日より販売されます。なくなり次第終了です。

この他おイベントについてはJR東日本八王寺支社新着情報に2015年3月16日掲載の 
五日市線開業90周年記念イベントの開催について をご覧ください。

五日市線について

五日市線は五日市鉄道により1925年に全線にあたる五日市(現武蔵五日市)~拝島間が開業しました。その後1940年南武鉄道との合併、1944年の国有化を経てJR東日本が運行する路線になりました。

車両は中央線と同じE233系0番台の6両編成で運行されています。

あとがき

紹介しなかったイベントとして秋川渓谷をめぐるハイキングなどがあるのですが、五日市線には拝島~立川間を結んでいた路線があったので、そこをめぐるハイキングなんて面白そうと思いました。それで気になったので少し調べてみると住宅街ど真ん中なので普通の人は喜びそうにないですね。

線路などの遺構などはありませんが大神駅跡地に台車や駅看板が立っていたり、周辺道路に五鉄通りという道路があったりするようなので、興味がある人は訪れてみると面白いかもしれませんね。


阪神電鉄 子供向け鉄道体験施設を開設




2015年3月17日に阪神電鉄は同社の開業110周年にあたらる2015年4月12日に無料体験型学習施設「阪神まなび基地」を開設すると発表しました。

鉄道のほかに野菜工場も

この施設は尼崎センタープール前駅近くの阪神電鉄高架下にあります。個人向けの体験施設ではなく近隣小学校からの社会科見学など団体向けの施設です。

展示内容は同社の主力鉄道のこと以外にも、同所で製造されている野菜工場についての展示もあります。

鉄道に関する展示は3つの構成になっています。

教習所

展示パネルでの同社の歴史の紹介や鉄道運転シュミレーターで運転体験が出来ます。

踏切設備

踏切非常ボタンの操作体験や保守作業を紹介する展示パネルで、交通ルールや踏切の仕組みが分かるようになっています。

旧型車両

1924年に製造された601形と1921年に製造された1141形という旧式の車両が展示されています。運転席での操作体験が出来るほか、車両について解説するパネルや古い中吊り広告の展示で、昔の車両と今の車両の違いや沿線の時代背景や文化が感じられるようになっています。

野菜工場

同所ではグリーンリーフやフリルレタスなどの葉物野菜の植物工場があり、2014年に建設され栽培・販売をしています。

展示パネルや苗の実物見本などで水耕栽培の仕組みや野菜の成長過程が学べます。

開設にあわせて親子見学会も

開業同日に合わせて第一回親子見学会も開催されます。

定員は計30組60名で小中学校のお子さんと親御さん2名一組からの応募になります。応募方法はメール又ははがきで、募集期間は3月17~4月2日になります。

また、同日には開設記念式典も行われる予定で」す。

詳しくは阪神電気鉄道株式会社HP内ニュースリリースに2015年3月17日掲載の 旧型車両・鉄道教習所・野菜栽培所を活用した無料体験型学習施設 「阪神電車まなび基地」を開設 ~開業110周年記念日の4月12日にイベント実施 をご覧下さい。
※阪神電車とは別のホームページになります。

あとがき

鉄道博物館などに併設された子供向けの鉄道学習施設は増えていますが、団体をメインとした学習施設は珍しいです。また、展示されている601形と1141形は併用軌道が残る時代の古い車両で面白い特徴も多いみたいなので、子供ではないけど体験したいという鉄道ファンも多そうです。

近年は景気の低迷など高架下の利用が進まないことへの対策として始まったのが阪神の野菜工場です。この工場は三菱製のシステムで日光を使わずLED照明だけで水耕栽培で育てています。日当たりの悪い都会の真ん中という条件を逆手に利用するのは面白い発想だと思います。ただ、コストや販売面での課題があるようで、そこを解決できるかで今後他にも普及するかは決まりそうです。


2015年3月16日月曜日

初日から混雑 上野東京ライン初ラッシュレポート




2015年3月14日のダイヤ改正で誕生した「上野東京ライン」ですが、3月16日は開業後初めての平日ということで東京駅の朝ラッシュからその後までの様子をお伝えしたいと思います。

上野東京ライン東京駅のラッシュ時の電光掲示板
東京駅のラッシュ時の電光掲示板の表示

乗り入れる路線は4つ

「上野東京ライン」は上野~東京間に新たに線路を設けたことで、上野駅停まりの「高崎線・宇都宮線・常磐線」が東京駅を経由して東海道線方面へ直通し、東京駅停まりだった「東海道線」が上野駅を経由して「高崎線・宇都宮線・常磐線」へ直通します。

ただし、「常磐線」に関してはラッシュ時は取手・成田からの快速列車がメインで、日中は土浦や勝田からの遠距離の特急・普通列車がメインという違いがあります。

東海道線方面は8時から8時半ごろがピーク

上野東京ライン東京駅に停車する東海道線E231系と常磐線E231系
常磐線と東海道線からの列車のすれ違い
東京駅で撮影

「高崎線・宇都宮線・常磐線」から東京駅へやってきたどの列車も混雑していまいした。あくまでも私の体感ですが、ピークは8時から8時半ごろという感じです。

この時間帯はどの路線からの列車も15両で運転されているのですが、どの車両も満遍なく混雑している感じでした。乗客の入れ替わりとしては東京駅を越えて乗り通す人も東京駅で乗り降りする人も同程度に感じました。

9時ごろを過ぎるとだいぶ落ち着いては着ますが、「高崎線・宇都宮線」からの列車はつり革が埋まる以上の混雑です。

常磐線からの列車は9時を過ぎると遠距離からの列車になるので客層が変ったせいなのか、だいぶ落ち着くようです。

混雑時間帯は一部列車に5分程度の遅れがありましたが、大きな遅れやトラブルに発展するなどはありませんでした。

高崎線・宇都宮線は8時半ごろから混み始める

上野東京ライン東京駅に停車中の常磐線E531系
ラッシュが終わった頃から運転される
品川発の常磐線土浦・勝田方面の列車
東京駅で撮影

「東海道線」へ直通する列車が8時にはだいぶ混んでいるのに対し、上野駅を経由して「高崎線・宇都宮線」へ直通する列車は空いています。

8時半を過ぎると東京駅で降りる人がだいぶ増えますが、東海道線方面のピークほどではないように感じました。

「常磐線」への直通列車は10時近くから始まるのですが、品川始発ということもあってか全ての列車がかなり空いているよう感じました。

「高崎線・宇都宮線」への直通列車はピーク以降もつり革が半分埋まらない程度に混雑していますが、同じ時間帯の「東海道線」方面よりは空いていました

出だしは好調

私は普段から東京駅を利用する人間ではないので、普段と比べてどれくらい違うかなどはあまり分からないのですが、そういう人間から見ても利用客は多いと感じました。

直通が始まり全ての人が「上野東京ライン」への利用へ切り替えたわけではないようですが、初日から多くの人が「上野東京ライン」へ切り替えていたのではないかと思います。そういう意味でひとまず成功と言えると思います。

ただ、他の報道を見ると「高崎線」への乗り入れの関係で車両数が減り混雑が激しくなっている列車などの問題もあるようなので、ダイヤや車両の長さについては今後調整が必要なのではないでしょうか。

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少し需要は落ち着いた?北陸新幹線開業レポート


2015年3月13日金曜日

北陸新幹線を見に行こう




2015年3月14日から北陸新幹線が走り出します。関東近郊の見学スポットを紹介したいと思います。

北陸新幹線とは?

まずは簡単に北陸新幹線について紹介します。

どこを走る?

北陸新幹線は「東京~長野」間を結ぶ長野新幹線を延長する形で「長野~金沢」間が開業します。将来は「金沢~敦賀」間まで延伸し、敦賀から湖西線に新幹線が乗り入れて大阪へ向かう計画が進んでいます。

どんな車両?

使用される車両はは実質1種類です。

東京駅へ到着するE2系新幹線
E2系新幹線

長野新幹線開業当時から走るJR東日本のE2系新幹線です。白地に紺と赤のラインが特徴的です。2016年1月に北陸新幹線では定期営業を終了しました。

東京駅へ到着するE7系新幹線
E7系新幹線

お次は2014年から走り始めたJR東日本のE7系新幹線です。空色の爽やかなカラーリングが特徴です。そしてもう一つはJR西日本のW7系新幹線です。見た目や性能はほぼE7系新幹線と同じで、違いは会社の所属が主なところです。なので、北陸新幹線で使われている車両は実質1種類となります。

新幹線を見るならホームがお勧め

新幹線の線路は柵や壁に囲われてい中が見にくくなっていることや、アクセスの悪い場所が多いです。なので、一番手軽に見ることが出来るのは新幹線ホームということになります。

乗車券を買わずに新幹線ホームに入るには入場券を買う必要があります。入場券は券売機で買えますが、一部券売機では販売してなかったりするので分からなかったら駅員さんに聞いてみましょう。

入場券の注意として車内に入ることが出来ないのと、発券してから2時間が有効期間というのがあります。

新幹線車内も見学したい場合は乗車券を買う必要があります。また、2時間以上ホームで見学したい場合は、発券から2時間以内に一度改札を出て入場券を買いなおしましょう。

新幹線停車駅のみどりの窓口では無料で新幹線時刻表を配布していたりするので、入場券を買うため改札を出たときに一部貰っておくと便利です。

お勧め東京駅・熊谷駅・高崎駅

東京駅

東京駅の良いところはアクセスの良いところと、じっくり見ることが出来るところです。

入場券を買う際は一度清算する必要があるので、運賃が安くいけるところは経済的です。

東京駅は新幹線が折り返しために整備をするので10分ほどは停車します。他の駅だとすぐに発車してしまうので、記念撮影やじっくり見るには東京駅が良いと思います。また、一枚の入場券で有効時間内であればJRのホームは自由に行き来出きるので、東海道新幹線を見るのも良いと思います。

2015年3月14日現在 北陸新幹線 東京駅到着時刻表
2015年3月14日現在 北陸新幹線 東京駅到着時刻表

せっかくなので北陸新幹線東京駅到着時刻表をつくってみました。
臨時列車は含まれていませんが、定期列車の到着時刻は網羅できていると思います。

熊谷駅

熊谷駅の良いところは通過する姿を見ることができます。

北陸新幹線は全列車が熊谷駅を通過します。なのでじっくり見るのには向きませんが、通過していく姿を見るには良い駅です。

土休日は秩父鉄道がSLを運行するので、別途秩父鉄道の入場券を買えばそちらも見ることが出来ます。

高崎駅

高崎駅は通過列車と停車列車両方見れることです。

「かがやき」は高崎駅を通過しますが、「あさま」「はくたか」は高崎へ停車します。なので両方見たいという方にはお勧めです。

土休日はSLの運行をする場合もあるので、同じ入場券でそちらも見ることが出来ます。

新幹線を見るときの注意

・黄色い線の内側から見る
・駅員さんの指示に従う
・柵には寄りかからない
・お子さんと見るときは手を繋いで

こんな感じで紹介してみましたがいかがだってしょうか?開業したての北陸新幹線をぜひ楽しんでみてください。


2015年3月12日木曜日

さよならトワイライトエクスプレス・北斗星 寝台特急の今後




2015年3月14日のダイヤ改正により寝台特急「トワイライトエクスプレス」「北斗星」号が廃止になります。なので、廃止に至った理由や今後どうなるかなど紹介したいと思います。

なぜ廃止になるのか?

列車ごとに細かい事情もありますが、まずは共通する問題について触れたいと思います。それは青函トンネルと北海道新幹線によるものです。

現在は普通の旅客列車や貨物列車が行き来している青函トンネルですが、北海道新幹線開通後は北海道新幹線と貨物列車が両方が使用することになっています。

そのため北海道新幹線開業に向けて新幹線が走れるように青函トンネルの改良工事や試験を行っていますが、本州と北海道の大動脈であるため運行を停止することが出来ません。なので、深夜帯を走る貨物列車・寝台特急の運行を停止して工事・試験を行うというのが理由の一つです。

そして問題は工事・試験だけのときだけではなく、北海道新幹線開業後にもあります。

新幹線が青函トンネルを通るにあたって架線の電圧を新幹線側にあわせることになっています。そのため新型の電気機関車を用意する必要があるのですが、その費用が大きいというのがあります。そしてダイヤ的にも今より柔軟に組むのが難しくなると思われます。

次にそれぞれの列車が廃止になった理由と、今後について紹介したいと思います。

寝台特急トワイライトエクスプレス

芦原温泉駅を通過する寝台特急トワイライトエクスプレス
トワイライトエクスプレス

「トワイライトエクスプレス」は「大阪~札幌」間の運行を2015年3月14日のダイヤ改正後に完全にとりやめます。

車両が古くなってきていることも原因の一つですが、北陸新幹線の開業も大きな原因です。

北陸新幹線が開業すると「トワイライトエクスプレス」が運行している区間のうち、「金沢~直江津」間が第三セクターとなりJR西日本の路線ではなくなります。

そうなることで今までは自社の利益だった同区間の運賃が無くなるだけでなく、車両の通行料として第三セクターへ料金を支払う必要が発生して収益が大きく落ち込むのが原因です。

車両自体は古くなっているものの運行は可能で、しばらく臨時列車の「ランチクルーズトレイン」などとして今までの経路以外での運行を予定しています。

一部車両については京都の梅小路に建設中の京都鉄道博物館での保存・展示も予定されています。

寝台特急北斗星

寝台特急北斗星
北斗星

「上野~札幌」間を運行する「北斗星」はダイヤ改正により臨時列車となります。ダイヤ改正後翌日から編成の組み換えなどを行って、4月2~8月22日まで隔日で運行を行います。

北海道新幹線の試験や工事の関係で物流の減る大型連休の時などは、「北斗星・カシオペア」と一部貨物列車も含めて数日運休を行います。

こちらの廃止の原因は車両の老朽化です。JR東日本の車両については分かりませんが、JR北海道所有の車両については「北斗星」の廃止後はすぐに廃車にするとJR北海道の社長が発言したほど老朽化が進んでいるようです。

なので「北斗星」廃止後は比較的早くに客車も廃車になると思われます。

寝台特急カシオペア

寝台特急カシオペア
カシオペア

「カシオペア」は一編成しかないのでもともと隔日での運転でした。ダイヤ改正後も今まで通り隔日で9月いっぱいまでは運行を予定しています。

「カシオペア」の車両は1999年から運行開始と比較的新しい車両で、青函トンネル間の都合がつけば技術的には運行を続けることも可能でしょうし、今廃車にする理由もありません。

今のところ9月以降の予定については公表されていませんが、「トワイライトエクスプレス」同様に車両自体は現在の経路以外で運行され続けると思います。

また、技術的には青函トンネル用新型機関車EH800形に牽引してもらうことも可能なはずなので、機関車に余裕がある時期は北海道行き列車の実現の可能性も0ではないと思います。

あとがき

内容としては以前書いた記事と被る部分もありますが、まとめということで書いてみました。

これらの寝台特急がトワイライトは今日の便・北斗星は明日の便で終了すると、定期運用を行う寝台特急は「サンライズエクスプレス」だけとなってしまいます。北海道新幹線開業のためとは言え、本当に寂しいかぎりです。

※関連記事
「北斗星」「はまなす」「カシオペア」新ダイヤ徹底解説


日立がイギリスで走らせるAT-200とは




2015年3月12日に日立製作所はスコットランドを走る路線向けとして「AT-200」の納入・保守を契約したと発表しましたが、その契約についてと「AT-200」について紹介したいと思います。

Abellio社とのスコットランドの路線についての契約

納入先: Abellio社
車両数: 4両×24編成+3両×46編成の計234両
路線: 「スコットランドのエディンバラ~グラスゴー路線」「スターリング~アロア~ダンブレーン路線」

イギリス・スコットランドで鉄道の運営を委託されているオランダAbellio社に納入されます。納入方法としてはClass800と似た方式で、最初の7編成を山口県にある笠戸事業所で製造し、残りをClass800が製造されているイギリスの工場で生産されます。2017年後半までに24編成、2018年12月までに46編成が納入されます。

車両受注のほかにも車両保守の契約があり、エディンバラ周辺の車両基地へ10年間サービスを提供します。

AT-200

最高速度: 160km/h
車体長: 23m
耐用年数: 35年

「AT-200」は日立が考える英国市場向け標準設計の近郊型車両にあたるものです。

この標準設計は日本市場向けのA-trainを元に英仏輸送向けに開発されたClass395をベースに英国市場にあわせたものです。

最高時速160km/hのセミクロスシートの通勤形「AT-100」、クロスシートの最高時速160~200km/hの近郊型の「AT-200」、最高時速225~250km/hまで対応する高速形の「AT-300」があります。

3車種の車両構体の基本設計が同一のものとないる点はA-trainと似ています。これらは性能面だけを合わせるのではなく英国での製造を見据え、車両製造にあたる人間の錬度・現地で調達できるアルミの種類まで考えたものです。

車両の細かい仕様などはセミオーダー式となっているのですが、「AT-200」の実物大モックアップが2014年に公開された時は非貫通型でした。納入先の事情に合わせて今回は貫通型になったようです。

※関連記事


北総鉄道 7260形さよなら運転と記念乗車券発表




2015年3月12日に北総鉄道は7260形のさよなら運転と記念乗車券について発表しました。

7260形さよなら運転

7260形臨時特急 主要停車駅時刻表
7260形臨時特急 主要停車駅時刻表

運転日: 2015年3月22日
運転区間: 上野~印西牧の原1往復

「上野~印西牧の原」間をさよならヘッドマークを掲出して臨時特急として1往復運行します。乗車は通常の乗車券さえあれば誰でも乗車可能です。往路の「新鎌ヶ谷~印西牧の原」間で乗車証名証の配布が行われます。

停車駅は「印西牧の原・千葉ニュータウン中央・小室・白井・西白井・新鎌ヶ谷・東松戸・京成高砂・青砥・日暮里・京成上野」となります。

今のところ臨時特急の時刻表は主要停車駅のみの発表となっています。

さよなら7260形引退記念乗車券

発売日: 2015年3月22日
発売額: 1000円
販売数: 2000セット(売り切れ次第終了)
発売場所: 京成高砂駅を除く北総線各駅

さよなら運転と同じ日の発売で、7260形の台紙と硬券5枚がセットになった記念乗車券です。


さよなら運転当日は印西牧の原駅近くにある北総鉄道の印旛車両基地で車両撮影会があるため、特急運転終了後はすぐにそちらのイベントに備えるようになると思います。

撮影会の内容として貸切列車で「印西牧の原~矢切」間を1往復というのもあるので、その区間ではもう一度だけ走る姿を見ることが出来るはずです。

また、特急運転ではありますが成田空港9:24発スカイライナー6号に途中で追い抜かれるダイヤになっています。なのでそこも見所の一つなのではないでしょうか?

詳しくは北総鉄道HP内の 「さよなら7260形引退記念硬券乗車券」を発売します と 7260形さよなら運転の実施について からご確認ください。

※関連記事
北総7260形(元京成3300形)3月22日にさよならイベント発表


2015年3月10日火曜日

京都丹後鉄道と四日市あすなろう鉄道11日に認定へ




2015年3月10日に国土交通省は京都丹後鉄道と四日市あすなろう鉄道の地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実施計画について2015年3月11日に認定すると発表しました。

そもそもどういう意味なのか?

「地域公共交通の活性化及び再生に関する法律に基づく鉄道事業再構築実」とありますが、要は上下分離のことです。

赤字になり経営が難しくなっている鉄道会社の線路や車両などの設備を自治体が保有し、国と自治体で維持します。鉄道会社は運行だけを行うことで鉄道の維持を行うのが上下分離方式です。

今回のケースでは10年間の計画が立てらていて、5年後に一旦見直しを行う予定です。

近鉄内部線・八王子線はどう変るのか

近鉄内部線と八王子線は三重県四日市を走る路線です。利用者がピーク時の半分になり、赤字経営が続いています。一時はBRTへの転換も検討されましたが、4月1日から四日市あすなろう鉄道として再出発します。

現在近鉄が保有している線路・車両などの鉄道設備を四日市市が主体となって設立する会社へ譲渡します。この会社へ三重県と国が補助金を出します。

運行は株式を近鉄が75%、四日市市が25%出資の新会社四日市あすなろう鉄道が行います。

四日市あすなろう鉄道は鉄道設備を四日市市が設立した会社から無償で借り受けて、鉄道の運営・維持を行います。

※関連記事四日市あすなろう鉄道ってどんな会社?

北近畿タンゴ鉄道はどう変るのか

北近畿タンゴ鉄道は京都県と兵庫県を跨ぎ宮福線と宮津線の2路線を運営する鉄道会社です。少子高齢化や自動車に押される形で経営が苦しい状態となっていましたが、4月1日から京都タンゴ鉄道として再出発します。

北近畿タンゴ鉄道は線路・車両・土地など全ての鉄道設備を保有する会社へ移行します。

そして運行や車両・設備の維持を高速バス会社のWILLER ALLIANCE(ウィラー・アライアンス)へ委託します。

これにより国と沿線自治体は北近畿タンゴ鉄道へ補助金を出し、WILLER ALLIANCEは北近畿タンゴ鉄道へ設備の使用料を支払い残りが同社の利益となります。

今後も続くと予想される上下分離

運営の厳しい鉄道はまだまだあります。今後こういった上下分離の実施は続くと思いますが、先行する事例からいかに良い計画を立てるかが今後の鍵となると思います。


山陽新幹線全線は開業40周年へ




2015年3月10日に山陽新幹線は40周年を迎えました。

博多総合車両所に停車中の0系新幹線たち
かつて山陽新幹線で活躍していた0系たち

各地で記念式典も

博多駅では7:49発東京行きの「のぞみ10号」、広島駅では8:02発博多行きの「ひかり441号」、新大阪では8:59発鹿児島中央行きの「みずほ605号」で式典が行われました。

記念入場券も発売

3月10日から山陽新幹線の各駅の入場券をセットにした2620円の記念入場券セットが計10000セット発売されました。既に売り切れになっている駅も出ているようです。

また、記念入場券のほかにも40周年にあわせた企画が展開されています。

開業はもう少しだけ前

山陽新幹線は「新大阪~岡山」間を1972年3月15日に先行開業し、1975年3月10日に「岡山~博多」間を開業しました。なので、開業からの年数を数えた場合は3月15日で43周年となります。

山陽新幹線について

山陽新幹線は東海道新幹線と違い高架やトンネルを多用して作られた路線です。そのためカーブが少なく、500系新幹線が日本で始めての300km/hを運転を実施しました。

そして東海道新幹線が3種類の車両しか運行されていないのに対し、山陽新幹線は6種類の車両が運行されていて楽しい路線です。

現在九州新幹線の長崎ルートの建設が進められています。長崎ルートからの乗り入れ列車が運行されれば、今後はより多くの車両が見られるようになるかもしれません。

今後も末永く発展を続けて欲しいものです。


2015年3月9日月曜日

10日から東京メトロ南北線の発車メロディーリニューアル




2015年3月2日に東京メトロは2015年3月10日から南北線の発車メロディを順次リニューアルすると発表しました。

リニューアル日程


3月10日: 市ヶ谷駅
3月11日: 六本木一丁目・麻布十番
3月12日: 白金高輪・白金台
3月13日: 赤羽岩淵~飯田橋間・四谷~溜池山王間

リニューアルにつてい

目黒駅を除く南北線18駅で2015年3月10日~13日の間に順次発車メロディーを変更していきます。

発車メロディーはスイッチ社作成のもので、区間ごとにテーマが決められています。「赤羽岩淵~本駒込」間が歴史をイメージしたもの、「東大前~四谷」間は緑豊かな都心をイメージしたもの、「永田町~白金台」間は都会的なスタイリッシュさをイメージしたものとなっています。

目黒駅が今回リニューアルの対象になっていないのは、相互直通運転の関係上駅を管理している事業者が東急電鉄となっているからのようです。

車両側に搭載されるメロディーは引き続き同じものが使われます。

また、ITmediaのねとらば内「南北線、目黒駅を除く18駅の発車メロディー変更」という記事で、今回リニューアルされる全駅の音源が公開されています。

今まではシステムの関係で南北線の発車メロディーに目黒線・三田線・埼玉高速鉄道線合わせていたので、今後はこれら路線でもメロディーのリニューアルが進むかもしれませんね。


鹿島臨海鉄道 大洗鹿島線開業30周年記念でイベント実施




鹿島臨海鉄道は大洗鹿島線の開業30周年に合わせて2015年3月14日から記念切符やヘッドマーク掲出を行うと発表しました。また、同日にダイヤ改正も行われます。

ダイヤ改正について

2015年3月14日にダイヤ改正を実施します。ポケット時刻表・壁貼り時刻表の掲出も同日からとなります。

ポケット時刻表は改正同日から大洗駅・新鉾田駅・列車内で配布予定で、準備が出来次第水戸駅でも配布予定です。

記念事業概要

・大洗鹿島線開業30周年記念切符発売
・記念クリアファイル発売
・数量限定開業記念グッズ発売
・オリジナルグッズ謝恩セール
・記念ヘッドマーク掲出

記念切符について

発売日: 2015年3月14日
販売額: 1000円
販売場所: 大洗駅・新鉾田駅窓口、郵送
セット内容: 涸沼駅→大洋駅間乗車券大人・子供1枚づつ、涸沼駅入場券

記念切符のセットが販売されます。この切符は駅窓口での購入のほか、鹿島臨海鉄道への郵送でも購入することが出来ます。

郵送での申し込み方法は鹿島臨海鉄道ホームページにてご確認ください。

記念ヘッドマークについて

2015年3月14日~4月5日にかけて記念ヘッドマークを掲出して運行を行います。

今の時点での発表では1日あたり「水戸~鹿島神宮」間を5往復、「大洗~水戸」間を1往復運転します。同社ホームページにてダイヤの詳細を確認することができます。

記念グッズ販売について

大洗駅売店にで記念グッズを3月14日から販売します。開業年数に合わせた数量30限定のグッズのほか、記念クリアファイルが発売されます。

既に販売しているオリジナルグッズに関しても謝恩セールということで、月14日~5月10日の期間中は40%で販売されます。

現在発表されている企画以外にも企業コラボなども検討しているそうで、随時発表されるようです。



2015年3月8日日曜日

今更聞けない北陸新幹線の話




2015年3月14日から運行開始をする北陸新幹線ですが、正直よくわからないという方もいると思います。今回はそんな方のために解説したいと思います。

大宮駅に到着するE7系新幹線
北陸新幹線でも使われるE7系新幹線

北陸新幹線って?

現在既に開業している長野新幹線の延長として「長野~金沢」間が北陸新幹線として開業します。「長野~金沢」間の駅は「飯山・上越妙高・糸魚川・黒部宇奈月温泉・富山・新高岡」の6駅です。上越妙高駅から東京寄りをJR東日本、金沢寄りをJR西日本が運行します。

「東京~北陸~大阪」を経由する北陸新幹線の建設計画自体は非常に古く、国鉄時代から存在していました。資金難や政治的な問題もあり一時計画を中断していましたが、長野オリンピックに合わせて開業した「高崎~長野」間が長野新幹線、今回開業する「長野~金沢」間が北陸新幹線という名称で開通することになりました。

初期の計画のように「東京~北陸~大阪」を全て新幹線で建設ということはなくなりましたが、「金沢~敦賀」間までは既に着工されていて、北陸新幹線の延伸区間として今後開通が決まっています。

将来的には「東京~敦賀」間が新幹線、「敦賀~大阪」間は新幹線車両が在来線へ乗り入れて運行することが検討されています。

どんな新幹線が使われる?

北陸新幹線はE2系・E7・W7系の三種類の車両が使用されます。

E2系新幹線

大宮駅に到着するE2系新幹線
E2系新幹線

E2系新幹線は長野新幹線開業時から使われている車両です。

東北・上越新幹線でも使用されている車両ですが、長野・北陸新幹線用の車両は8両編成でラインが赤、東北・上越新幹線用はピンクのラインに10両編成という違いがあります。

E7系の登場により廃車が始まっています。なので、そう遠くないうちに長野・北陸新幹線からは見ることは出来なくなります。

E7系・W7系新幹線

東京駅に到着するE7系新幹線
E7系新幹線

E7系は長野・北陸新幹線用として2014年3月15日から使用されているJR東日本所属の青いボディの車両です。

E2系より長い12編成でグランクラスも連結します。最高速度はE5系やE6系より遅いものの、乗り心地に関しては同様に高い水準となっています。コンセントが全座席に装備されていて便利です。

W7系は北陸新幹線開業と同時に運行を開始するJR西日本所属の車両です。見た目や性能もJR東日本E7系とほぼ同じ車両です。

今までJR東日本とJR西日本は線路が繋がっていなかったため、E7系とW7系は両社間を初めて行き来する車両となります。

どんな名前の新幹線が走る

既に運行をしている「あさま」の他に「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の3種類の列車が新たに運行を開始します。

「あさま」号

「長野~東京」間を結ぶ長野新幹線開業時から運行している列車で、北陸新幹線開業後も引き続き同区間で運行を行います。

「かがやき」号

「金沢~東京」間を結ぶ列車です。

以前に「金沢~長野」間を結ぶ特急列車として使われていた名前で、北陸新幹線では速達型の列車名として使われます。停車駅は「東京・上野・大宮・長野・富山・金沢」と最低限の数になっています。

「はくたか」号

「金沢~東京」間を結ぶ列車です。

「かがやき」とは違い比較的多くの駅に停車する列車です。この列車名は「越後湯沢~金沢」間で運行する特急名を北陸新幹線開業と同時に引継ぎ使用します。

「つるぎ」号

「金沢~富山」間を結ぶ列車です。

全列車各駅で中距離の輸送を担います。この列車名は「金沢~大阪」間を結んでいた寝台列車でも使用されたことがあります。

消える特急・路線達

北陸新幹線開業に合わせて在来線も大きな変化を迎えます。

直江津駅に停車中の681系と475系
直江津駅から姿を消す
681系「はくたか」と475系急行電車

特急「はくたか」「北越」や「妙高」「くびきの」などの列車たちが役目を終えます。在来線も国が定めた法律により、新幹線と平行する信越線・北陸線の一部区間が第三セクターへ移行します。

これにより特急廃止による新幹線非停車駅の利便性低下、第三セクター化による運賃値上げなどの問題も生じます。

しかし、第三セクター側も特急並みの運行速度を誇る超快速、運行や着席サービスのライナー、リゾート列車の運行で問題を少しでも解決しようと考えています。そういった取り組みがどの程度成果を出せるかも注目です。


2015年3月5日木曜日

あなたは大丈夫? 上野東京ラインと行き先の関係




2015年3月14日のダイヤ改正で「上野~東京」間を結ぶ上野東京ラインが運行開始されますが、行き先がややこしいことになっています。簡単にですが今回はそのことについて解説しようと思います。

大宮駅停車中のE233系とE231系
大宮駅に停車中の高崎線E233系と宇都宮線E231系

上野東京ラインって?

今も新宿駅を経由して「高崎線・宇都宮線~新宿駅~横須賀線・東海道線」で運行する湘南新宿ラインが運行されいますが、新らたに東京経由で運行されるのが上野東京ラインです。

上野東京ラインは文字通り「上野~東京」駅を結ぶ路線で、同区間を通る列車の総称でもあります。この区間が結ばれることで「高崎線・宇都宮線~東海道線」の列車や、「常磐線~東海道線~品川駅」の列車が運行されます。

これにより一つ問題が発生します。高崎線・宇都宮線・東海道線などで同じ行き先なのに東京経由の上野東京ラインと新宿経由の湘南新宿ライン二つの経路が発生してしまいます。

なので、高崎線・宇都宮線・東海道線・横須賀線内での経由の見分け方を解説したいと思います。

まずは種別である程度整理できる

快速列車に関しては名前で上野東京ラインと湘南新宿ラインどちらの経由か「上野~品川」間以外は、名前である程度整理が出来ます。

上野東京ライン経由

・快速アーバン(高崎線内快速)
・快速ラビット(宇都宮線内快速)
・快速アクティー(東海道線内快速)

東海道線・高崎線・宇都宮線内のみ

・通勤快速

湘南新宿ライン

・快速
・特別快速

解説

快速○○と付く列車は東京経由の上野東京ラインの列車で、「宇都宮・高崎線~東海道線」を結びます。○○の部分の違いで快速運転をする区間が分かります。

通勤快速は路線同士を跨いでの運転が無い列車です。

特別快速・快速は原則として新宿経由の湘南新宿ラインの列車で、「高崎線・宇都宮線~横須賀線~東海道線」を結びます。

普通はルールが複雑

高崎線・宇都宮線上り

湘南新宿ライン: 逗子・大船行き
上野東京ライン: 上野・品川・国府津・熱海・沼津・伊東行き

東海道線始発高崎線・宇都宮線方面

普通は上野東京ライン経由

横須賀線始発高崎線・宇都宮線方面

普通は湘南新宿ライン経由

解説

快速は快速の種類で経由が分かるのですが、普通はルールが複雑です。

高崎線・宇都宮線の上り普通の場合は行き先で経由が違います。逗子・大船行きが湘南新宿ライン経由で、それ以外が上野行き・上野東京ライン経由です。厳密に言えば高崎線からの普通列車で湘南新宿ライン経由はないのですが、上りの普通に関してはシンプルに「逗子・大船行きは湘南新宿ライン」「それ以外なら上野東京ライン」これで覚えれば良いと思います。

そして宇都宮線・高崎線方面行きは、横須賀線・東海道線どちらからも同じ行き先の普通列車が設定されています。しかし、東海道線始発の普通は上野東京ライン、高崎・宇都宮線方面に向かう横須賀線始発普通は湘南新宿ライン経由が基本となっているので区別がつきます。

横浜駅など同じ行き先・同じ種別で二経路ある駅もありますが、東京経由の上野東京ラインと新宿経由の湘南新宿ラインで乗り場が違うのでそこがポイントです。

品川~東京間は常磐線も乗り入れる

常磐線の「快速」「特別快速」なども上野から東京を通って品川まで乗り入れます。なのでその区間では、上で挙げたルールは当てはまりません。

しかし、常磐線は行き先が東京方面は品川行きで、上野方面は常磐線の駅が終点となるので行き先さえ分かれば心配はいりません。

あとがき

一部細かい点はあえて無視しましたが、これで分類はできたと思います。間違いなどありましたら気軽にコメント欄のほうへお願いします。(追記:誤字など頂いた御指摘を反映させました。ありがとうございます。)

便利になる反面うっかりしてる違う方向に行ってしまいそうな上野東京ライン、どんな風に発展していくか楽しみですね。

※関連記事
初日から混雑 上野東京ライン初ラッシュレポート
利用者少ない品川始発常磐線 上野東京ラインレポート
上野東京ライン 常磐線のジレンマ


2015年3月4日水曜日

あいの風とやま鉄道ICOCA取り扱いは3月21日から




あいの風とやま鉄道では3月14日の開業から遅れてICOCAの取り扱いとIC乗車券の使用が開始されます。

ICOCA販売について

開始日: 2015年3月21日10:00~
販売額: 2000円(内500円デポジット)
販売駅: 21日から富山駅南口・高岡駅、魚津駅 /26日から石動駅・小杉駅北口・滑川・黒部・入善・泊

※デポジット・・・カードのレンタル代のようなもの、カードを返却すると返してもらえる。

ICカード使用開始日について

開始日: 2015年3月26日~
利用可能区間: 石動~越中宮崎
使用可能カード: ICOCA・Kitaca・PASMO・Suica・manaca・TOICA・Pitapa・はやかけん・nimoca・Sugoca

ICOCAはあいの風とやま鉄道全19駅で利用可能となります。利用可能エリアと利用不可エリアを跨ぐ場合は切符での乗車になります。また、ICOCAの使用開始に合わせて他の種類のICカードの相互利用を開始します。ただし、2013年から始まった全国交通系ICカード相互利用に加盟していないない、近隣の鉄道会社である富山地方鉄道の「ecomyca」、富山ライトレールの「passca」のカードは利用できません。

JRでは使えない?

あいの風とやま鉄道は富山駅・高岡駅でJR西日本の路線と接続していますが、それらの路線では使えません。また、富山エリアでのICOCA使用が可能になるのは今回が初めてです。

なので、富山ではJR以外の路線のほうが早くICOCAが使えるようになる変った現象が起きています。


北陸新幹線開業関連 記念切符まとめ




北陸新幹線開業に合わせて様々な記念切符が発売されます。なのでどういった切符が発売されるかまとめてみました。上のほうが第三セクター関連、下のほうが北陸新幹線開業記念関連です。

発売に際してそれぞれ細かい注意があることや記事に誤りがある可能性もあるので、各鉄道会社ホームページで詳細は確認して頂きますようお願いします。

東京駅停車中のE7系新幹線
北陸新幹線E7系

第三セクター関連

えちごトキめき鉄道開業記念入場券

発売日: 2015年3月14日7:00~
発売額: 2940円
セット数: 計3000セット
内容: 全21駅の硬券入場券
発売駅: 直江津駅・高田駅・新井駅・妙高高原駅・糸魚川駅

IRいしかわ鉄道開業記念入場券

発売日: 2015年3月14日~3月22日まで
発売額: 780円
セット数: 記載なし
内容: 5駅の硬券入場券
発売駅: 金沢駅・東金沢駅・津幡駅

日や駅によって販売時刻などは異なります。

あいの風とやま鉄道開業記念入場券

発売日: 2015年3月14日~15日
発売額: 3040円
セット数: 1000セット(売り切れ次第終了)
内容: 16駅の硬券入場券
発売駅: 富山駅北自由通路(9:00~16:00を予定)
備考: 一人3セットまで

ありがとう特急はくたか記念切符(北越急行)

発売日: 2015年3月13日
発売額: 1020円
セット数: 3000セット(売り切れ次第終了)
内容: 「六日町~十日町駅」の1往復分の乗車券と特急券のセット
発売駅: 十日町駅・六日町駅・まつだい駅

※関連記事ありがとう特急はくたかイベント・切符を発表

超快速スノーラビット運行開始記念乗車券(北越急行)

発売日: 2015年3月14日~5月13日
発売額: 1000円
セット数: 3000セット(売り切れ次第終了)
内容: Negiccoデザインの乗車券が5枚
発売駅: 十日町駅

※関連記事北越急行 超快速出発式・記念乗車券・新制服発表

北陸新幹線関連記念切符

北陸新幹線開業記念切符(JR西日本)

発売日: 2015年3月15日12:00~6月30日まで
発売額: 1050円
セット数: 計5000セット(各駅1000セット)売り切れ次第終了
内容: 発売駅5駅の入場券大人・子供が1枚ずつ
発売駅: 金沢駅・新高岡駅・富山駅・黒部宇奈月温泉駅・糸魚川駅


北陸新幹線開業記念切符(JR東日本)

発売日: 2015年3月14日~6月30日まで
発売額: 1680円
セット数: 計10000セット(売り切れ次第終了)
内容: 発売駅8駅の入場券大人・子供が1枚ずつ
発売駅: 高崎駅・安中榛名駅・軽井沢・佐久平駅・上田駅・長野駅・飯山駅・上越妙高駅
備考: 一人1セットまで

整理券と引き換えになります。各駅バラバラの配布時間なので注意が必要です。

北陸新幹線飯山駅開業記念入場券

発売日: 2015年3月14日~6月30日まで
発売額: 700円
セット数: 2000セット売り切れ次第終了
内容: 飯山駅入場券大人4枚・子供6枚セット
発売駅: 飯山駅
備考: 一人1セット

こちらも整理券配布後引き換えとなります。整理券配布時は飯山駅開業記念入場券と北陸新幹線開業記念入場券が同時に配布されます。



地方民鉄11社 切符などのリサイクル実験を実施




2015年3月4日に地方民鉄11社は2015年3月6日から『使用済きっぷ共同リサイクルプロジェクト~まずはイレブンから! 』と銘打って、使用済み切符などのリサイクル実証実験を行います。

青森駅停車中の青い森701系
参加会社の一つ青い森鉄道の車両

実証実験について

参加鉄道会社

青い森鉄道・仙台空港鉄道・山万・秩父鉄道・富士急行・豊橋鉄道・三岐鉄道・京福電気鉄道・和歌山電鐵・一畑電車・熊本電気鉄道

※山万・・・ユーカリが丘線を経営する不動産会社

実施理由・内容

切符を含む鉄道会社から出る紙類のリサイクルは大手鉄道会社では進んでいますが、地方鉄道では進んでいないのが原状です。

大手鉄道のリサイクル例としては他の素材と混ぜることで、トイレットペーパーやベンチの材料にするなどが行われています。

地方私鉄でリサイクルが進まない理由としては「切符のような特殊な素材を処理できる業者への輸送コスト」「一社あたりの規模が小さいため排出する紙ごみも少なくコストがかかる」などが理由です。

そうした状況を改善するため複数の鉄道事業者が協力することで紙の量を確保し、回収・処理・配送などの効率化しコストダウンを図ることでリサイクルを普及するのが目的です。また、地方鉄道はIC乗車券の普及割合が低いので、リサイクルへ取り組むことの意味が大きいというのもあります。

実施期間は2015年3月6日から2015年3月31日の間ですが、将来的にはより多くの事業者へ参加してもらいスケールを拡大してコストダウンを実現しようと考えられています。

一つ気になるのは地方鉄道は切符も様々なものを使っているという点です。食堂の食券みたいなものから、大手と同じ磁気タイプのもの、さらに観光用に硬券タイプなどが混在しています。そのあたりの処理がどうなのか、結果が気になります。


2015年3月3日火曜日

インドネシア初の地下鉄車両受注と「STRASYA」




2015年3月3日に住友商事と日本車輛はMRTジャカルタ社(MRTJ)からインドネシア初の地下鉄車両を受注したと発表しました。

今回納入することになった路線はインドネシアのジャカルタ特別州が出資するMRTジャカルタ社が2018年の開業を目指しているMRTJ南北線です。この路線は日本政府からの資金提供のもとに延伸する計画などもあります。

納入する車両は官民がアジア輸出向けに策定した仕様「STRASYA」に基づいたもので、6両×16編成の計96両を納入予定です。

インドネシアへはKRLジャボタベックへ東急8500系・東京メトロ6000系・JR東日本205系など様々な日本製車両が輸出されていることが有名ですが、新造車両は20年ぶりとなります。

今回受注した2社はジャカルタには鉄道網の新設計画も多数あるため引き続き車両シェアの拡大を図るとしています。

「STRASYA」とは


・日本の鉄道システムをベースとする
・信号システムを重視し、衝突を前提としない軽量車体で省エネルギー・省メンテナンスを実現
・メンテナンスを不要または容易にし、トータルライフコストが安価になる構造・仕組み


「STRASYA」(ストラシア)とは日本の鉄道技術・ノウハウをベースに、上に挙げたようなコンセプトを持つアジア地域輸出向けの官民で作った仕様です。


北総7260形(元京成3300形)3月22日にさよならイベント発表




2015年3月3日に北総鉄道は7260形を3月22日に営業を終了すると発表しました。この営業終了にあわせてイベントが実施されます。

さよならイベントについて

開催日: 2015年3月22日
参加費: 大人2000円・子供1000円
参加方法: 抽選200名
締切日: 3月13日(当日消印有効)
集合場所: 印西牧の原駅改札口11:30

営業運転の終了に合わせて有料のさよならイベントが実施されます。

内容は「車両基地内にての撮影会」「列車を貸しきって印西牧の原~矢切を1往復」となっています。

応募方法は往復はがきに必要事項を記入して3月13日までに郵送となります。

7260形について

北総鉄道は京成を筆頭株主とした第三セクターであり、様々な京成の兄弟車が運行されています。

その中で7260形は京成より2006年リースされている通勤電車で、先日引退した京成3300形と同じ車両です。京成からリースされるにあたり、車両形式を7260形へ変更しました。

現在は4両編成×2編成の8両固定で運用され、他の北総鉄道の車両と同様に京成線・都営浅草線・京急線にも乗り入れを行っています。

この車両が運行を終了することで京成3300形の全ての車両が廃車になる予定です。

※関連記事
京成電鉄3300形の廃止を正式に発表
京成3300形さよならイベントを2月28日に実施と発表

記念乗車券とさよなら運転についても発表されました。
北総鉄道 7260形さよなら運転と記念乗車券発表


2015年3月2日月曜日

JR東日本 北陸新幹線記念乗入場発売




2015年2月27日にJR東日本高崎支社・新潟支社・長野支社は「北陸新幹線開業記念(長野~富山・金沢間)入場券(軟券)」を発売すると発表しました。

記念入場券について

発売期間: 2015年3月14日~2015年6月30日まで
発売金額: 1680円
販売セット数: 計10000セット
発売場所:  高崎駅・安中榛名駅・軽井沢・佐久平駅・上田駅・長野駅・飯山駅・上越妙高駅
セット内容: 8駅分の入場券が大人・子供一枚ずつ
備考: 一人1セットまで

北陸新幹線開業にあわせての記念入場券です。JR東日本管内のみのセットで、JR西日本管内の記念入場券はJR東日本の駅では買うことは出来ません。

各駅整理券配布時間など

今回は整理券と引き換えに販売となります。整理券には販売時間・場所が記載してあるので、それに沿って購入となるようです。

また、整理券の配布時間が凄い時間からとなっています。

他にもいろいろとあるので、JR東日本高崎支社・新潟支社・長野支社 「北陸新幹線開業記念(長野~富山・金沢間)入場券(軟券)」を発売します を一度ご覧になることをお勧めします。

飯山駅ではこの記念入場券のほかに「飯山駅記念入場券」の販売もあります。
※関連記事北陸新幹線飯山駅開業記念入場券発売

高崎駅

整理券配布時間: 3月13日20:00~14日深夜2:00・14日4:50~
整理券配布場所: 西口特設ブース
販売セット数: 1500セット

安中榛名駅

整理券配布時間: 3月13日20:00~23:00・14日6:00~
整理券配布場所: 新幹線改札口
販売セット数: 500セット

軽井沢

整理券配布時間: 3月14日6:40~
整理券配布場所: 新幹線改札口
販売セット数: 500セット

佐久平駅

整理券配布時間: 3月14日6:05~
整理券配布場所: 新幹線改札口
販売セット数: 800セット

上田駅

整理券配布時間: 3月14日6:30~
整理券配布場所: お城口
販売セット数: 1200セット

長野駅

整理券配布時間: 3月14日5:30~
整理券配布場所: 自由通路(C ゾーン
販売セット数: 2000セット

飯山駅

整理券配布時間: 3月14日5:00~
整理券配布場所: 斑尾口2階
販売セット数: 2000セット

上越妙高駅

整理券配布時間: 3月13日20:00~23:00・14日5:30~
整理券配布場所: 自由通路
販売セット数: 1500セット


京成電鉄3300形の廃止を正式に発表




2015年3月2日に京成電鉄は同社ホームページにて3300形が3月1日をもって廃止になったことを発表しました。これにより3300形は全て廃止となりました。

京成3300形の近況について

3300形は1968年(昭和43)から運行を開始した京成電鉄の通勤電車です。

京成電鉄が増備を続けている3000形(2003年から運行開始)の3030編成運行開始の発表の3日後に3000形にさよなら運転が発表されました。

さよなら運転は2015年2月28日に臨時特急「成田山」号として「京成上野~京成成田」間で行われました。

記念乗車券は売り切れ・スタンプラリーは開催中

この3300形のさよなら運転に合わせて2015年2月28日に記念乗車券が販売されました。この記念乗車券は既に完売となりました。

開催中のものとして2015年2月18日から行われている「さよならスタンプラリー」は3月8日までの実施となっています。スタンプラリーの商品として、車両部品や見学会への招待などのプレゼントもあります。

※追記
兄弟者にあたる北総7260形の廃止とさよならイベントの発表が北総鉄道からありました。京成3300形は3月いっぱいをもって完全に見ることが出来なくなりそうです。

※関連記事
北総7260形(元京成3300形)3月22日にさよならイベント発表
京成3300形さよならイベントを2月28日に実施と発表
京成電鉄3030編成運行開始 3029編成は3月下旬


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